イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アイカツ! 一年目感想(第18話~第32話)

第18話『チョコっとらぶ』&第19話『月夜のあの娘は秘密の香り』

1クール終わっていい最終回したあとのアイカツは、パワーオチないどころか盛り過ぎだった。

・先週
主人公の弟(重度のドルヲタ)は姉の幼馴染のあおい姉さん(重度のドルヲタ)がバレンタインデー、ダレにチョコを送るのか気になって仕方がない。
が、主人公たちが通うアイドル学校は女子校。
なので女装すればいいじゃん!! 潜入し放題じゃん!! という結論にいたり、ソッコー女装して潜入した。

・今週
バラエティに出てキャラ作りの大事さを学んだ主人公。
「吸血鬼のハーフで600才、永遠の時を共に過ごすパートナーを探しているアイドル。美貌は人間を釣る餌」という設定のアイドル、ユリカ様に接触を測り、手腕を学ぶことに。
人前ではバラと紅茶しか食わない、常に日傘常備、ブログには吸血鬼の儀式をアップするなど、プロ根性むき出しでキャラを貫くユリカ様。
プライベートではアンティークとゴスと少女漫画を愛し、ゴスブランドに出会って真実の己に目覚めた! 吸血鬼キャラはファンの反応がいいので突き詰めたい!という熱い思い、そして密かににんにくラーメンを自室で食し私生活ではメガネキャラというあざとさまで有するユリカ様。
来週は吸血鬼キャラが造りだということがバレて大変なことに!!

おもしれーなーアイカツ

・第20話『ヴァンパイア・スキャンダル 』

藤堂ユリカに学ぶ、パブリックイメージを破壊する事実が暴露された時の対処法。
→「あれは600年生きてる私の、300年に一度しか見れないレアキャラ。もうやらない」と逆手に取りつつファンサービスする。
すげーなアイカツ

30分の間に
素のキャラをバラされるスキャンダル発生→凹む→ファンがいるので立ち直る→好きなブランドの発表会が近い→オーディションのためにレア衣装が必要→デザイナーの自宅(どう見てもホーンテッドマンション)に殴りこみ→心意気を認められ衣装ゲット→強くて美しいキャラを取り戻す
を難なくこなす脚本のこなれ方に驚いたり、ジョニーのいい大人力の高さが相変わらずだったり、フツーの部分がやっぱり強い。
つうか、恋愛に絡めずスキャンダルネタをねじ込んでくる手腕が巧い。

幽霊アフレコあたりからの作画が凄く良かったなー。
いちごちゃんの泣き顔や、ユリカ様の決意顔あたり。


まぁ突っ込みどころも満載だけどね相変わらず。
取り合えずあおい姉さん、スキャンダル妄想でいちごちゃんの相手役を自分にするのは危ないので止めてください。
あとユリカ様を珍獣のように愛でるクラスメイトたちは、卒業後ファンクラブをガッツリ組織して支えていくんだろうなぁと思った。
そこら辺宝塚っぽいね。

 

・第21話『オシャレ怪盗☆スワロウテイル
大型ドラマのオーディションを通じて、友情と献身の重要さを学ぶ回。
とか書くと、普通の女児アニメみたいだが中身はアイカツだった。
オーディションでクロスボウボルトとか、壁壊すレベルの鉄球転がすのとか止めたほうがいいんじゃないスカね。
ユリカ様は作ったキャラの維持にかまけて時々性能がおろそかになるが、天然腹黒のおとめちゃんはスペック維持にリソース払ってねぇからこういう時つええなぁ。

そして次回予告のらいちが、一切言い訳できない変態すぎる。
アイドルの匂いを嗅ぎ分けるって……キミィ。
カレンダーガール……女の子の匂い……あっ(最悪の発見とともに強制終了)。

(第22話欠番)

 

・第23話『アイドルオーラとカレンダーガール 』

久々に蘭ちゃんのメイン回で、蘭ちゃんの志望であるモデルに大事なことを勉強する回だった。
美しきなまくらの名前を恣にしていた蘭ちゃんだけど、やっぱビシっとするとカッコいい。
一方ユリカ様はチョロキャラ坂を真っ逆さまに転げ落ちるのであった。
大丈夫、すぐに蘭ちゃんもその坂にまた落ちるから……。

取ってつけたように出てきた三年生が、凄まじいオーラと年季を放っていてどう見ても中3ではなかった。
が、男塾三号生もどう考えても高3ではなかったので、多分そういう感じの人達なんだろう。
そして学園長先生が仕事しすぎたせいで、別府先生がオチ担当に……。
まぁたまには、学園長が先生らしいことしてもいいか。

 

・第24話『エンジョイ♪オフタイム 』

いい旅アイドル気分でアイドル温泉に行く(が、お風呂シーンはない。アイカツはKENZENだからね!!)、ゆるーい回。
こういうくにゃくにゃな話でも面白いのは、キャラが強いからだろうなぁ。
ゆるーい展開ながら、キャラ通しの掛け合いとかキャフフの仕方とか丁寧で、変化球でストライクを取るいい回でした。

しかしアイドルによく効く温泉ってあれか、アイドル大師が錫杖で一突きすると岩盤からこんこんと泉が湧き出し!! と言う奴か。
アイカツ時空マジすげぇな。

(第25話欠番)

 

・第26話『さくらの季節(とき)』
いちごちゃんに出来たスールは、万能の天才で任意にスポットライトを呼び出せる能力者。 
クール目ということで、OPEDも変わっていちごちゃんたちも進級。
スターライト学園にスール制度が存在するという、驚愕の真実が明らかにされつつ新キャラ回だった。
梨園の名門の娘という、いかにもアイカツらしいキャラ付けだった。
あ、双子の兄は興奮し過ぎの重度のシスコンでした。
まぁアイカツだからね!

天才だろうが心細いのはおんなじなので、いちごちゃんは人間力で支えることにしたのでした。
うーん、先輩らしさや頼もしさ、今までの話で得たものも見えて、ええ話や。
新入生が速攻で第一次接触してた所も踏まえて、今後さくらちゃんとアイカツチームとの距離感(隠語)がどんどん縮まっていくのだろう。
新シーズンの始まりに相応しい、いい話でした。

 

・第27話『開幕☆フレッシュガールズカップ』 
アイドル百人斬りを余裕でこなした美月さんは、「お前と戦うためにこの舞台を用意した」「俺と並べるやつを探すために、この百人掛けをやってきた」とか言いながら、いちごちゃんにレア衣装を渡すかなりの舐めプ。
でも新ブランドと素の実力で余裕の勝利を収め、「お前との戦いで滾っちまってなぁ……眠れなかったぜ」とか言いながらいちごちゃんに「オメェ、太陽になって俺を照らしてくれよ」とか告白してた。
そんな今週の、偶像餓狼伝アイカツ

アイカツにおける最強キャラ美月さんは、主人公の憧れであり、この作品の実力ハイエラルキーを構築する要であり、未だ成長するいいキャラでもあります。
アイカツの魅力の大きな部分を担っている『目標に向けて頑張るアイドルスポ根』の、根っこを担保するキャラだと思います。
こいつ最強だから最強ですよ、みたいな甘えた描写に逃げず、強キャラが強キャラたる所以をしっかり見せ、人間的な魅力、成長の余地もキッチリ演出するところが、アイカツの太い部分だなぁ、と今回思いました。


それはさておき、あおい姐さんの女房力と、蘭ちゃんの鈍ら力がとどまるところを知らない。
親友でも負けて悔しいという部分、親友だから負けても応援できるという部分。
その両方をしっかり描写しているアイカツは、いいスポ根だなぁ。

でも、最近一次接触多すぎじゃないすかねあの三人。
とか思ったが、別にあの三人に限ったことではなくアイカツ特有の現象だった。
仲良きことは美しきかな。善哉善哉。

(第28話欠番)

 

・第29話『アイドル☆ティーチャー』 
先輩になった主役三人の立ち位置を確認しつつ、あおい姐さんの強みを丁寧に描いた先輩先生回。
いままで良く言えば親しみやすい、悪く言えばポンコツな部分ばかり見てきた彼女らが、ちゃんとあこがれの対象なんだよ、と見せるのは成長物語として重要。
美月さんチャレンジで冷静さ、慎重さが裏目に出たあおい姐さんの分析眼と論理的思考力を、即座にフォローする細やかさは、さすがのアイカツ
この流れのまま蘭ちゃんのフォローもお願いします、と思ってたら来週は北王子劇場らしい。
まーさくらちゃん好きだからいいんだが、いい加減蘭ちゃんがなまくらすぎるのでメイン回はよ。

 

・第30話『真心のコール&レスポンス 』
二年生チームが、スーパー一年生を仲間に引っ張り上げる回だった。
地味におとめちゃんとユリカ様の途中参加組も、今までちょっとぼやけていた各々の立ち位置が、かなりクッキリする回でもあったぞな。
ユリカ様はこのまま、二重否定を駆使する、分かりにくいツンデレ路線で行くのかな。

タイトルそのままに、二年生の真心をさくらちゃんが受け、観客とデザイナーさんに返していくという、中々堅牢な構造。
おとめちゃんがまた暴走したとか、さくら兄の言い草は「俺とお前は何も言わなくても分かり合ってるよ……」みてーでキモいとか、何あのエルフの双子とか、突っ込みどころもイロイロあるが。
なにあのお菓子ドレス。サイケでイケてるんですけど。
グリーングラスのファンタジー観とその表現がけっこうガチで、アイカツ抜きにしてオイラ好みだったのもイイ。

生徒たちも積極的に動いていてよかったが、個性を伸ばすべく柔軟に対応を使い分ける教師陣の動きが、ほんとうに良い。
ジョニーはかっこ良くもなれるのに、「万が一俺に恋愛感情抱いちゃったら、生徒のアイドル人生終わっちゃうしなぁ」とか考えて、おどけた仕草を貫き続けるところがマジでダンディーだと思う。
一種の逆蘭陵王、とでも言うべきか。

さくらちゃんの現実(歌舞伎)と理想(ファンタジー)と現実への理想(やっぱり歌舞伎が好き)の葛藤とかも良かったし、相変わらずアイカツは、非常に整理されたお話の構図を持ってるなぁ。
しかし今回提示されたテーマと、さくらちゃんの同居人パンクちゃんとの関係は、真っ向から衝突してる気がしないでもない。
そのうち、あのパンクちゃんメインの話もやるんだろうか。しかしblink182とはイイ趣味だ。

 

・第31話『母の日はアイドル! 』
母の日回であり、マスカレード回でもあった。
今まで静かにそして力強くいちごちゃんを見守ってきたりんごママンが、ちょっとアイドルとしての実力を垣間見せたという、記念すべき回である。
同じステージに立って、身びいき無しで娘のアイカツ力を認めたからこそ、スターライトティアラを譲渡したんだな、と納得の行く展開であった。

無論、母娘の関係の深さは文句なしで描写されており、マジいい話だった。
らいちと一緒に庭の掃除をしているシーンや、きんぴらごぼうを作ってもらうシーンに漂う「なんてことない毎日がかけがいないの」感の凄さに、アイカツの実力を感じる。
星宮家子供チームが凄く頑張って(その途中でらいちが「お母さんはすごいね」と言うのがすごく好き)、でもお母さんもそれに甘えないで自分の仕事してる、というプラスの上にプラスを積むポジティブな演出とか、ほんと凄い。
しかしらいちよ、ママンの生足モミモミとかやっぱりお前マジ、マジ……。

能登声も相まって、アイドル時代のママンは強キャラだったんだろうなぁ、と感じられるステージ描写とか、新要素の見せ方も上手かった。
スワロウテイル解散の理由は多分『頂上に立ったミヤが「ガチのヒメとピンでやりたい」って言い出して、「会社が黙ってないぞッ!!!」ってマネジに言われたんで、誰もいないステージでのタイマンマッチ(立会人は後のパパン一人)を行った結果、ミヤは頚椎を、ヒメは腰骨をやって現役引退』だと思う。
蘭ちゃんも「二秒走れるなら十秒走れる、十秒走れるなら二時間走れる」という餓狼伝の片岡さん理論を言ってたし、餓えた言動とアイカツは相性がいいなぁ。

今回は演出が丁寧で、過去に一悶着合ったキラキラッターとあおい姐さんが、いい距離感でつながってるところとか、過去のエピソードを捨て置かない構成の巧みさ、丁寧さが光っていたと思います。
公園に行った後、家族で過ごした思い出を描写して時間の深さを出すと同時に、小さかった頃が思い出になるくらいにはいちごちゃんも成長している、というところを見せるとか、今回はホント、無駄のない脚本だった。
CGモデルもちょっとリファインされてて、まだまだ進化するあたりアイカツまじすげぇ、と思いました。

 

・第32話『いちごパニック 』
アイドルの卵からひよっこアイドルにチェンジしているいちごちゃんが、ついに仕事がブッキングするまでになった話。
アイカツガールズ全員(美月さん除く)の出番と絡みがあり、安定の綾奈ゆにこ脚本という感じだった。
女の子だけではなく、ジョニーと理事長のやらせる姿勢や、ラジオのお兄さんの再登場で「積み重ねている」感じを出したり、アイカツらしい気の利いた構成。
どっちかを取れ! と要求されて、両方やる! という勇者の選択をするのは主人公の特権ですが、努力と才能に周囲の助けが上乗せされてやっと突破できるというバランス感覚が、まさにアイカツ

ユリカ様は脚本家さんによってキャラが変わる、扱いの難しい子だと思うのですが、今回はちょっと自分勝手で優しい子。
こういうテイストのユリカ様もイイ。
普段よりおとめちゃんがいちごたんLOVEで、おといちキテル……って感じだった。
代役をしてくれるさくらちゃんも、リーダーシップを発揮していた蘭ちゃんも、マッサージに健康管理にとお嫁さん力が爆発した姐さんも、みんなええ子や……。