※訂正
以下の文章、”キャロル”と”チューズデイ”を全て取り違えております。申し訳ない。訂正させていただきます……脳内で入れ替えながら読んで!
キャロル&チューズデイを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
かくして、運命のように出会った二人!
生まれたときから親友であったかのように、心を近づけていく少女たち。
フェイクの涙なんて流せない青春ど真ん中は、明日なき暴走を始める。目指すは火星移民メモリアルホール、純白のグランドピアノ!
その日、世界は二人を知る
そんな感じのチャーミングな第二話。一生お互いの目を見ながらキャッキャし続けるキャロチューと、わりと最悪な感じで関係性が上滑りしていくアンジェラ&タオ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
リアルとフェイク、アナログとデジタル、人間とAI。2コンビに振り分けられた要素が、キチキチ噛み合い出すエピソードであった。
噛み合うのは世界とキャロチューも同じで、心赴くままにゲリラパフォーマンスをした二人は、インスタ正式協力と興味本位のクラッカー、ダメダメマネージャー志願の手を借りて、あっという間に露出していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
世界への出口を知らず見つけてしまった二人が、一体どこに行くのか。来週が楽しみだ。
感想終わっちゃったので、再起動をかけて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
今回もキャロル&チューズデイの”陽”の関係性、階級社会のどん底からハッピーに突き上げていくサクセスストーリーと、アンジェラ&タオの冷たく嘘まみれの上から目線が同時進行していく。
少女二人の多幸感が異常な巧さで踊り、地道だがたしかに”なにか”に向けて進んでいる感じが力強いので、”陽”のコンビが目立つけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
”陰”の二人の物語も、かなりの尺を使って展開している。それだけ大事、ということだ。世界はアナログでハッピーで少女なだけでは回っていかない。
デジタルで冷たく、AIでお互いの顔を見ない関係。ビジネス、お仕着せ、交流なし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
あの世界の音楽にはそういう顔もある…というかそっちがマジョリティで、”陰”の二人はそれを背負っている。
AIの構造分析が音楽の殆どを作る時代。サンプリング世代の影絵。
現状既にある要素を加速させるべく、テラフォーミングされた火星(ほぼNY)を舞台にした感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
ここに似ていて、しかし確かに違う場所を描くことで、これから来るだろう未来の可能性を創作に焼き付けていく。SFに限らず、ファンタジーの基本技術といえる。その冴え方がやっぱいい。
僕はタオ&アンジェラの薄暗い感じも好きなので、まずはそっちから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
人種も髪色も飛び越えて、大人が望む表情を作れるアンジェラ。しかし”仕事”が終わった瞬間その表情は醒めて、人形めいた無関心が瞳に踊る。
第一話の宣言通り、彼女は退屈だ
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キャロルとチューズデイが(主にチューズデイの広い心、活発な前進力に受け止めてもらう形で)お互いを見るのに対し、アンジェラとタオは冷たく向き合わない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
二人の間には距離があり、視線は絡まない。二人の魂は(まだ)触れ合わない
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タオが語る火星のメインストリームは、人の介在しない過去のサンプリングだ。誰かの魂からにじみ出た”いつかの売れ筋”を、コピーし歪めて再編集する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
たぶん今まさに、どっかのスタジオで行われている行為にアンジェラは巻き込まれる。自動的なトーンチェック、人間の存在しない会社。
AIが”備品”ではなく”社員”と扱われている辺りに、火星のシンギュラリティを感じもするが、とまれそこは清潔でサイバーでスタイリッシュで冷たい場所だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
アンジェラは蓮っ葉な態度の奥に、不安な気持ちを隠しながらマリオネットを演じていく。
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彼女の首、あるいは肩から二の腕をスパッと切り取る斜めの影。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
キャロチューサイドには登場しないその印影が、このコンビの色合いである。
退屈、不安、傲慢、無理解。少女同志のキャフフが背負えない、もう一つのTrue Color。組んだ両手が、警戒と拒絶を強調する。
イカす楽曲、強い美術。表面のハイクオリティだけでなく、こういう身体の記号論、芝居で何を見せたいかがクリアなところが、このアニメの強さである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
アンジェラは境目にいる。夢と現実、大人と子供。タオに憎まれ口を叩くのは、パートナーを少しでも理解したいから。でも、それは今は通じない。
フェイクにまみれた暗く冷たい世界の中で、性別も年齢も人種も違う二人が共有できるのは、皮肉な微笑みとドン引きの表情だけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
アンジェラ&タオの(そして火星のメインストリームの)現状は、まぁそんな感じ。わりと最悪だ。
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この最悪感はあまりにハッピーハードコアなキャロチューの描写と対比されることで、より強まっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
フェイクとコピーまみれの音楽業界を描いた後に、チューズデイの新しいバイトを描く。偽物の涙を流して、死んでも唸る虚栄心を満たす仕事。
チューズデイは、そういう事はできないのだ。
両親は死んでる。惨めさもタフに乗り越えてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
チューズデイはフェイクの感情と踊る理由がない。それは今まさにマリオネットとして、フェイクな世界の真ん中に身を沈めるアンジェラとは真逆の生き方だ。
世界の上と下、両極に切り取られお互いを知らないまま、褐色の魂たちは青春を踊る。
戯れが出来ないチューズデイは、世間知らずお嬢様の自堕落な押しかけも、掃除するたびゴミを増やす不器用さも、柔らかく受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
に、人間が出来すぎてるマジ…。”陰”の二人がギスギスしてる分、二人の毒気のなさ、お互いをしっかり見据える目線の柔らかさが際立つのよね。
『イイコにしていないと、お恵みがない』出自のチューズデイは、ブラックカードと豪邸を与えられたキャロルとの間に距離がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
しかしそんなモノ、好きなものを一つづつ言っていけば埋まってしまうものだ。
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二話にして新髪型(キャワイイ)お披露目とか、マジ大盤振る舞いでありがた祭りであるが、最初は背もたれに阻まれていた二人の関係は静かに、しかし確かに縮まっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
90度にねじれ、ブランケットで覆った距離感がだんだん縮まって、素顔を見せる。無邪気な野望を共有していく。
このシーンの猫の姉妹が戯れているような、柔らかく幸福な空気感はマジ最高であるが、こういう幸福なプライベートでも、世知に長けたタフなチューズデイがお嬢様を引っ張る形になっているのは、なかなか面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
前に出る、なにかを思いつく、鋭く先に進む。
それはチューズデイの特性なのだ。
キャロルはそれに付いていくだけ…に見えて、ワリとお転婆で、タフなアンダークラスと共鳴する魂も持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
人種もクラスも違うようで、なにか共鳴する部分がある。アンジェラ&タオにはない、少女同士のハーモニーが二人には響いている。
だから二人は目線を合わせて、距離を縮め、同じ夢に挑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
戦艦みたいに真っ白なグランドピアノ、純白の勝負服。少女たちの冒険は誰も傷つけず、ちょっとワルでドキドキする。せ、青春ど真ん中だ~。
ほんと光の表現、アホみたいに綺麗だな…。
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タオがアンジェラに押し付けた、処刑台みたいなスケール計測器。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
二人の少女が共犯する、子供じみた純白の夢。
音楽業界のてっぺんで二人は空疎にすれ違い、夢の階段に足をかけた少女たちは、お互いしか見ない。
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この2つのスタンス、色彩が二話時点で知りうる、この作品の全部かな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
兎にも角にも、少女が出会ってしまったことは運命で、それは世界を黄金に輝かせる。お互いをしっかり見つめて、相手の声を聞けば、新しい歌は生まれる。とても綺麗なものに出会える。
男と女、大人と子供に分割された二人は、まだこの黄金にたどり着けていない。チューズデイが囮になって道を作り、お嬢様がドタドタ逃げるような役割分担と信頼が(まだ)生まれていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
(まだ)ってことは、将来生まれうる、ということだ。
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ほんとなんの打ち合わせもしてねーのに、お嬢のドン臭さを掃除で知ってるチューズデイさんが大人をひきつけて、道を作ってやってるところがあまりに…あまりに”出来て”て…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
弱いやつ、不慣れなやつのために体を張って、笑顔で道を作ってやれるヤツのことは、無条件で信頼できる。タフな女だ…。
お嬢様初めての冒険。みなし児初めての友達。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
打算もなく、お互いの胸の鼓動を重ね合って成し遂げた、ちょっとした冒険。魂の輝きを反射して、世界は夕焼けの黄金だ。
きれいな心が何かを成し遂げるシーンが、シンプルに綺麗なのやっぱ最高
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このむせ返るようなど真ん中青春感、誰も損してない無邪気な感じが太く居座ってるのが、このアニメの強いところだなぁと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
真ん中をやる。何度も語られて、何度語ってもいいもので、何度も語る必要があるものを、自分なりの道具立て、キャラクターだけの物語で描いていく。
僕はそういうアニメが好きだ。まぁ警備員さんはあの後怒られるんだろうけども、少女が少女と出会うって生まれたビッグバンを止めうる障壁は、この世のどこにも存在しないのだ。泣く子とエモには勝てない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
マージでキラッキラだからな…この金色、一生食えるわ俺。
二人は誰かに届けようと思って、あの曲を引いたわけではない。それでも届いてしまう歌が確かにあって、受け止める人が世界にはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
その日、世界はキャロル&チューズデイを知る。手早いクラッキングで。インスタさんいいんですかこの描写!
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顔認証に画像検索、位置情報。既に生活の一部となってる技術をサラリと使いこなして、ロディボーイは二人を特定していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
ここら辺手間かけず、少女の無防備さを際立たせる感じで登場人物邂逅させたのは、手際が良くて好き。ロディーボーイのクレバーさも目立ったし。
暑苦しい飲んだくれマネジの押しかけに、思いっきりビビる少女たち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
ホールでの冒険を経て、物語開始時より間合いが更に詰まっている描写が、チャーミングでいい。
あとその”手”な…アナタさー!(感情が抑えられなくなって大声)
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やっぱここでも、チューズデイが”前”、キャロルが”後ろ”である。怖いこと、見知らぬ事が起きたら、まず世知に長けたタフガールが前線に立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
それが二人の現状。これも変わっていくのかなぁ…キャラの間合いと仕草で状況を見せる手腕がいいから、現状がスルリと入る。未来への期待感も高まると。
仮想の世界で、キャラクターがどこにいるか。人々との距離感はどんな感じなのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
映像で物語を作る時、一番ベーシックで大事な部分を丁寧に積み上げて、スルスルと飲み込ませてくれるエピソードでした。地味なところがアホみたいに上手くて、バカみたいに楽しい。俺このアニメ好き!(鳴き声)
オーロラヴィジョンで展開される、母親の政治的対話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
その洗練されて冷たい虚偽から逃げ出したキャロルは、しかし自分の出自を(まだ)チューズデイには言えない。
冷たく高い峰のような、”家”との関係性。これも変化していくのだろうか?
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二話にして新しい冒険、新しい出会いが生まれ、物語はドンドン転がっていく。少女の瑞々しい幼さがちゃんと描かれてる分、謎の大人に押しかけられる恐怖も目立つ。なんで”シャイニング”やねん…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
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そんな不気味な特攻を仕掛けてしまうぐらい、ふたりの歌はガスに響いた。ホール襲撃を我慢できなかったような胸の高鳴りを、このキモいおっさんも共有しているのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
光の青春列車は、様々な人々を巻き込みながら突き進む。その真っ直ぐな歩みが、眩しくて楽しい。
同時に高い場所で冷たく進行する、大人と子供のギクシャクした交流も楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
”ママ”は仕事場に立ち入らず、アンジェラは友もなく、マリオネットを演じる。電子の糸でそれを操るプロデューサーが、氷の心を動かす日は来るのか。地面を走る光の列車と、彼らが出会う瞬間はどんな色彩か。
”なにか”が力強く胎動している期待、一瞬一瞬の鮮烈な明暗。非常に面白い第二話でした。やっぱキャロルくんとチューズデイくんのキャフフは…最高やな!(豚丸出しな感想で全部ダイナシマン)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月17日
バズった歌が何を動かし、少女二人は何に出会うか。来週が楽しみです。