Fairy gone フェアリーゴーンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
ハイブランツ公国独立の炎が、国境線に燃える。
出血していく時間、積上げられた奸計。玉を取るべく進めた駒が、王城を空にし野望を突き刺す。
終わらない戦争、不安定な戦後。迷走する妖精技術が、統一ゼスキアという虚妄を揺るがす。
そんな感じの導火線着火! ハイブランツ公の楽しい詰将棋開幕!! なお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
今までのお話全部が、反乱で王手詰めするための準備だったこと、統一ゼスキアとドロテアが良いように踊らされていることがみっしり描かれるエピソードである。
うむ! やっぱ妖精技術クソだな!!
敵対国家はおろか、一民間犯罪結社にすら流出・改良されていた妖精技術。戦争を終わらせた超技術を国家が握り込み、独占・管理出来なかった事実が、ハイブランツ反乱の土台にはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
よくわかんねーブラックボックスで戦火に蓋をしたツケが、王宮をボーボー燃やしてると考えると、因果応報ではあるな
人工妖精暴走事件をショーアップすることで、旧型の信頼性を損なわせ、人工妖精技術に支えられた軍の戦力を骨抜きにする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
ハイブランツ国境でのにらみ合いにネイン局長を引き込んで、七騎士という大駒を敵の陣地から引っ張り上げる。
空になった本丸を、リスカーを囮に詰める。
ハイブランツ公の策と野心は悪くないが、彼の才気よりも統一ゼスキアの不才、彼らが”戦後”と押し付けたものの不安定が目立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
最初から穴だらけの技術を、便利だからと国家の基盤に据えて、そのセキュリティーホールを突かれて大ピンチ。諜報戦、情報戦、産業構造構築戦の敗北だなこりゃ…。
まあ作品世界自体が『妖精が過去になった世界』として構築されている以上、必然的な穴だったとも言えるし、その構造的欠陥を見落とさなかったハイブランツ公が偉い、とも言えるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
戦争終わった段階で封印したほうが良かったんじゃないかなぁ、妖精技術…七騎士の首を斬るのに、使うしかなかったか?
局長の超無双は死ぬほど面白かったが、卓越した個人を組織や集団が止めるすべがないのも困り物で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
『鉄砲で撃てば、英雄も死ぬ』というシンプルな事実が、近代市民社会の根っこにはある。そういうルールをカッコイイBGMとともに余裕で無視するのは止めてください局長!
『化物には化物をぶつけんだよ!』つうことで、本来は七騎士クラスは七騎士クラスで止めるのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
しかしハイブランツ公は公国のモブを釣り餌に、統一ゼスキアの大駒を引っ張り出した。空の首都にリスカーを置いて、それも釣り餌にして自分とウルフランで本丸を落とす感じだ。
遮蔽取る気配もガードする気配も一切なく、(K)NoW_NAMEのカッチョイイBGMを口笛で吹きこなすリスカー。ダサいんだかカッコイイんだか狙って狂わせてんだかイマイチ解らねぇ演出だったが、結構好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
あの人はとにかく死にたがりなので、国家の威信と1ON1で殴り合えれば他はどーでもいいんだと思う。
リスカーの中で未だくすぶる戦争に、死に場所を用意してやる。それがハイブランツ公が傭兵を反乱に引き込む対価…なのかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
ぶっ壊れた暴力機械としてのリスカーは結構好きなキャラで、今後も人間味を削ぎ落とし、クレイジーな強キャラとして大暴れして欲しいところ。戦闘用ゲストかくあるべし、だ。
統一ゼスキアとしては、妖精省をトップに一応の独占を目論んだけども、軍にドロテア、関係省庁と権益を一本化出来なかった結果技術の握り込みが上手く行かず…というか妖精省自身が意識してメタメタにしてる感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
あいつら、ゼッテー国家レベルのマッドサイエンティスト集団だろ…。
そういう連中の首根っこを押さえられない辺りに、政体としての統一ゼスキア、個人としてのゴルバーン首相の限界点があるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
(多分)人工妖精を活用することで七騎士の首を撥ねまくったツケが、妖精技術の流出、セキュリティーホールの悪用で跳ね返ってきてる状況か。
国王閣下を、傀儡とは言え統一のワントップに据えた政治形態もまずくて、玉だけを詰めるハイブランツ公のやけっぱち戦術が有効に機能してしまっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
宮殿を落とし、首相と国王の首さえ落とせば統一終わり。脆い国家体制だが、その上に乗っかった”戦後”もまた脆かった、ということなのだろう。
ハイブランツ公はそこら辺の矛盾を利して個人的野心を達成したいっぽいし、リスカーはその過程で楽しく殺し楽しく死にたいっぽいけど、ウルフランは何を狙うのか。その背後にいるアーケイムの思惑はなにか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
戦乱に乗じて濡れ手に粟、てだけじゃ、国に喧嘩正面から売るのはリスキーに思えるんだがなぁ
そこら辺は今後見えるかもしれないとして、この状況を生み出した”戦後”の矛盾と、主人公たちがあんま接合されていないように見えるのは困りものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
社会情勢がキャラクターに内面化されていないというか、デケー動乱が他人事というか。
フリーだって戦争がくすぶってるし、マーリヤだって戦災孤児だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
妖精技術に乗っかった嘘っぱちの”戦後”を、自分に絡めて受け止める足場はある…はずなんだけども、どーも決定的な一発が遠い。
それが状況に主役が巻き込まれている感じ、話のシャフトに主人公が絡んでいない感覚を生むように思える。
この皮一枚のまどろっこしさは、放送開始時からずっと続いている。作品の特徴なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
そろそろ1クール目が終わる。災厄の子としてのトラウマを個人レベルで引き受けてもらって、個人集団としての繋がりには実感が生まれた。そういうレイヤでの”戦う理由”はある。
だがそこからは少し離れた大きなイデオロギーを、主役たちは自分のものとしては語らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
ドロテアはそういう組織だから。状況が切迫しているから。隊長たちはここにはいないから。自分たちがやるしか無いから。
全体的に、主役が動く理由が動乱の心臓部から遠いように思う。
その距離感をどっかで詰めて、『これは私の物語、俺の”戦後”だ!』とマーリヤとフリーが吠えないと、僕個人としてはどうにも収まりが悪い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
謀略の貼り方、盤面の作り方。ハイブランツ動乱は、物語開始時から予定されていた一つのクライマックスだろう。その勢いを、主役と物語が融合する一瞬に活かす
そういう展開が来てくれると良いなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
いびつな発展を見せた”戦後”が当然のように瓦解し、ハイブランツ公の野心とおっさん達の奇妙な可愛げを楽しむのもまぁ良いんだけども、やっぱ物語は主役の肩を借りて見るもんで。そっちの視点に熱量があったほうが、まぁ楽しいじゃん?
インチキパワーで無双してくれそうな局長は綺麗に釣られちゃって、妖精武器を握り直したフリーが大活躍する素地はしっかり整っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月16日
国を揺るがす大事件の中で、煮え切らない主役が己を叫び、作品に芯が通る。そういう話に次回、なってくれると嬉しい限りです。来週も楽しみ。