ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
現代魔術教室VSロンドン地下迷宮ッ!
何かとストレスの多いロード、魂の憩い。喫茶店を襲った鼠騒動から、神秘の闇へと誘われるエルメロイ二世。傷ついた恩師の遺志を継ぐべく、魔術世界の規範からはみ出したパンクスは地下に潜る!
という感じの、楽しいダンジョンハック演習、事件簿第三話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
第一話で主役のオリジン、第二話でミステリとしての基本を見せて、今回は生徒と先生の関係、現代魔術と古典魔術の関係性を掘る。話数使って何見せるか、結構考えられてる印象だな…。
第0話でチラ見せされていた、エルメロイ教室の悪童たちが前線に立って、バリバリ活躍する話となり面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
性格破綻の天才児、亡霊狩りの墓守、憑依型ライカンスロープ。実力と戦力は十分なれど、なかなか魔術社会に接合できないみなし児たちを、エルメロイ先生は良く面倒見る。
盗電殺人思いのまま、大事なのは魔術の発展。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
ダヴェナント卿がぶん回す100年前の倫理と常識なら、まともに扱われていない子供たち。
そこに、魔術教室の劣等生だった自分を重ねているのか。相変わらず、人間偏差値が高いと魔術師としては落ちこぼれる世界だな…クソみてぇだな!!
お話はミステリというよりはアクションとして進み、地下水道から魔術工房、多層構造のダンジョンを攻略していくことになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
電気鼠ならぬ電気兎を相手取り、バチバチいわす生徒組が頼もしい。ウェイバーくん、ホント直接戦闘ダメねぇ…。
冒頭、アイアンクローぶっこまれていたフラットの結界破壊。今回はサブタイにタロット入らないが、直接"正義"が顔を出している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
授業では"間違い"だった"愚者の黄金(パイオライト)"だが、実践ではモンスターが維持する結界を壊し、隠匿された犯罪を暴く鍵になる。
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今回のお話は、時代遅れの倫理でド犯罪ぶっこんでいた魔術師に、魔術世界なりの政治と法でもって捌きを下す、法廷ミステリの側面がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
"正義"のタロットが顔をだすのもむべなるかな。まぁ現象面を追いかけると、盗電と殺人と不法占拠だからな…今はとおんねえんだよ、ゼウス信者の爺さん。
時計塔に閉じ込められた授業の中では"間違い"でも、現実に接合した現場では"正解"にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
エルメロイ教室に集った問題児…が問題になってしまう、魔術業界の構造的欠陥を視聴者に見せるお話とも言えようか。
自分たちが滅びる種族なことに、致命的に気づいてないところがヤベェんだよな型月魔術師…
『命が地球より重い』なんて題目を、フラットも当然信じてはいない。人命を燃料にしないのは『効率が悪い』からで、そういう部分は非常に魔術師的だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
手綱を離したらどこまでもぶっ飛んでいきそうな天才児に、エルメロイ先生は居場所を与え、才の扱い方を教える。
チョチョイと魔力ハックできてしまう天才っぷりを羨み、地下水道みてはジル・ド・レェの工房を思い出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
冒頭義妹が突っつくように、先生の思いはまだまだ聖杯戦争にとらわれている。お前ほんとイスカンダル好きな…。
しかし過去に囚われすぎず、新しい可能性に踏み込めるのは現代魔術師の良いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
今どきギリシャ様式の疑似神殿を地下におっ立て、発達した情報技術も気にせず好き勝手絶頂のダヴェナント卿とは、やっぱり大きく異なる。
時計塔最強の成り上がりものは、なかなか痛快な活躍をする。
実践魔術はからきしで、導くべき弟子に実力行使を任せきりな情けなさも、むしろ魅力的な欠点になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
これでアクションまで出来ると万能すぎて、嫌味になっちゃうだろうしね。生徒を導き、守られる。捻れた互助の関係が、妙に風通しよくて気持ちいい。
男の子チームのぶっ飛んだ人格、その才気が良く見える話でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
スヴィンくんはグレイちゃんに興奮しすぎだと思う…蓄積された妄念の犠牲として、魔術的改造を施された出自が似てるからかな?
"家"に居場所を見つけられたかった存在が、学者で見つける疑似家族。変則の夜間学校モノでもあるな。
そして可愛い可愛いグレイちゃんは、戦闘に師匠のお世話に大活躍!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
むせ返るような受けオーラを、フードに隠したバブ味できっちり受けきり、一仕事終えて一緒にモグモグ。相変わらず"強い"な…この二人。
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時として堂々とした振る舞いは、実態以上の結果をもたらす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
今回の英字サブタイにあるように、エルメロイ先生はいつでも強がっている。かつて見た征服王の背中に追いつけるよう、遠い星を追い続けている。
それは居場所のない子供を守り、プライドと帰属意識を与える。立派なことだ。
しかし同時にその強がりは、脆く危ういものでもあって。何しろエルメロイ二世はウェイバー・ベルベットでもあるので、根っこはヘタレでロマンチストなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
そういう弱さを、エルメロイ二世に救われたグレイがしっかり世話し、面倒見ている所がとても良い。あとエロい。
子供だから、劣等生だからとバカにされて第四次聖杯戦争に飛び込んだ過去があればこそ、同じ立場の悪ガキの気持ちもわかる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
年齢を超えた信頼関係と、大人だからこその強がりが"教室"を満たしているとよく判るエピソードでした。良い冒険だったなぁ…最後先生がビシッと〆るトコ含めて。
天動説から地動説へと揺れ動き、魔術師とて監視カメラと電力使用グラフを無視できない時代。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
勝負を決するのはマナとオドの動員総量ではなく、既存のシステムを賢く利用し、交渉と政治で状況を作る能力なのかもしれない。
そして無能力だからこそ、エルメロイ二世はそこら辺強いのだ。"正義"の力やね
FGOだとアストライアの疑似サーヴァントやってるルヴィアが、"正義"の大アルカナが知ろしめす今回のお話に顔を見せるのは、ちょっと面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
彼女が引っ張ってきた第五次聖杯戦争参加締切のニュースは、ウェイバー・ベルベットをどう揺るがすのか。教室の子供は、先生の動揺をどう支えるのか。
ヒキもなかなか上手くて、次回がとても楽しみになりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
元少年、魔術師、探偵。色んな顔を持つ主役の”教師”としての顔が強く見えた今回を経て、また新しいミステリが紡がれていくでしょう。
問題児だらけの現代魔術教室は、どんな神秘に挑んでいくのか。次回も楽しみですね。
あ、イギリスカフェ飯がちゃんとうまそうなのはとても良かったですね。ネットミームだとメシマズネタで悪い消費されがちですが、色々頑張って質が上がってきているわけで。ちゃんと美味い飯が食える場所で、子供と先生は頑張っとるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月20日
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