イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 19/07/21 TNM『血と鉄の果てから』

日曜日は久々のオフセッション、シェンツ先生のトーキョーナイトメア戦後派を遊んできました。舞台は1950年、焼け跡から蘇りつつある占領下東京だよ!

シナリオタイトル:血と鉄の果てから システム:トーキョーナイトメア1950 RL:シェンツさん

浅間忍さん:桧葉羅門:34才男性:チャクラ◎テツジン●カブト 南米から自分のオリジンを求めて日本にたどり着き、国に報いるべく体を鉄に変えた元兵士。時代が自分たちを忘れ去る中、日々を必死に生きていた。が、亡霊の長い手が彼を捉える……。
Braveoneさん:化野魔法:26才男性:クグツ◎マヤカシ●ハンドラー 魔術名門に生まれ、戦中期は郡のオカルト作戦活動に従事したマジックマンサー。終戦のゴタゴタで立場を変え、普段はノガミの瘋癲として気楽に振る舞いつつ、未だ護国のためにその異能を振るう。空疎な器ではなく、そこに宿る生活の総体として"国"を見る仁治主義者。
よねちょくん:"影の警察"日陰吉影:外見30代男性:イヌ◎アヤカシ●カゲ はるか古代に折伏され、呪いを受けて国家秩序に奉仕している超越者。影から影へと飛び移り、冷静に事件を制圧する優秀な事件担当官である。秩序の首枷から、時折激情が溢れ出すのが愛嬌。
コバヤシ:"西新宿の赤い虎"青江寧々子:15才女性:ミストレス=ミストレス◎フェイト● 浄水場脇のビルヂングに喫茶店と事務所を構える、若き職業婦人。戦火に焼け出され、同じ境遇の子供たちと必死に生き延びた結果、一端の顔役になった。少年探偵団の助けを借りつつ、明るい未来を掴むために奮闘する強火のツンデレ

こんな感じのメンバーが、戦争と平和の間で揺れる1950トーキョー、もう一つの"黄昏の時代(ダスクエイジ)"を駆け回るシナリオでした。いやー、面白かった。史実への愛情があるからこそこのネタを回すわけですが、過剰に知識を要求するわけでなく、エンタメとして牽引力が強い構造になっていたのは流石です。
1950トーキョーに舞台を変えることで、時代が持ってる雰囲気や特異なビジュアル、ときおり暴れる史実ネタのクスグリが良い燃料となり、非常に温度高く遊べました。これはオフラインで遊んで、お互いの表情や仕草、非言語コミュニケーションを受け取り濃度高く遊べた、てのもあるかも。
シチュエーションの面白さで引き込んで、本筋はシンプル……と思いきや、いい具合にスクリューがかかった(でも納得できる)展開も非常に良かったです。最初に『こういう話かなー』と抱いたイメージを裏切らず、もう一枚奥行きのある展開を納得させるのは、見事な運びでした。
ネタとしては戦争を忘れつつある世界で、戦争に捨てられた犠牲者たちが復讐を始めるというメタルペインなお話。ダスクエイジでも出来るシナリオだとは思うのですが、やはり史実のザラツイた質感、ホコリまみれの情念が宿ることで、独特の味わいが濃厚に楽しめました。登戸研究所系のトンチキネタも、随所でいい味出してたね。

自分は戦後世代のまっすぐ少女で参加。正論の無力と正しさを一切逃がすところがない、ガチンコのPC1ビルドを久々に投入したんですが……いやー、難しいなまっすぐ! 答えを与える立場ではなく、常に探し求める無力な立場は、言いたいけど言えないことが多くて大変でした。
しかしそんな難しさに真っ直ぐ向き合い、自分なり頑張ることは出来てたと思います。普段使わないTRPG筋でも、嫌がらず動かしておかないとどんどん硬直するからねぇ……時には、悟ったことあんま言わないキャラもやらんとな。
今回はオフということもあり、文字通り相手の顔を見た掛け合いも濃厚に展開され、いい感じに突っつきあえました。よねちょくんが凄く上手くて、超人でありながら適切に負けて話が動く余地を作ったり、他キャラをしっかり持ち上げて関係を作ったり、スマートで熱量あるプレイングでした。

そんなわけで、特殊なセッティングをたらふく楽しむ良いセッションとなりました。セッション後会場周辺が混んでて、後談の時間が取れないというオフの洗礼もあったりしたがね! そーだよなぁ、チャット越しにダベるのとは色々違うよなぁ……。

大変いいセッションとなりました。同卓していただいた方、ありがとうございました。