これからアイカツフレンズ第74話”時を超えたステージ”の感想を書く。放送から二週間ほど遅れての感想で、大変申し訳ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
今日放送される話数でフレンズが終わる。どうにも心の整理がつかなかいまま放ったらかしにしてしまったが、流石にここで終われぬまま終わるのも、アイカツフレンズに不義理だ。
なので書きながらまとめていくが、最初に一つのことを認めないといけないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
アイカツフレンズは、少なくとも僕が納得するようには終わらない、ということだ。
ジュエリングフェスが物語に顔を出して以来、『まぁそうだろうな』と薄々思っていたことを是認しないと、多分動けない。
アイカツフレンズは、アイビリーブの物語だった。5年前に別れ、傷ついた二人をどうつなぎ直していくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
アイドルの”格”としては(それこそ宇宙クラスに)上のひびきが、フレンズ関係においては不器用なド素人であるギャップ。
アリシアが背負う”国”という重荷と、そこに隠した思いの強さ。
そういうモノを生かして、半年を走ってきた。つまり物語のピークは再結成を果たす第70話にやっぱりあって、ジュエリングフェスはその余禄という構造に、実質なってしまっていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
これは一期のピークが最終話ではなく、第43話にあるのと似た構図だ。偶然か意図してかはわからないけど。
とまれ、約束された終わりに向かってソルベット王国の危機はざっくり冗談のように始まり、それを解決しうるジュエルの力もざっくりと説明され、フェスへ向かって状況は雪崩れていった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
各フレンズのラストエピソードも書かなければいけないし、フェスの準備もしなければいけない。忙しい終盤戦だ。
そんな展開の中で、歌が”国”を救いうる重みは十分準備できなかったように思う。第57話から第61話まで、約一ヶ月を使って積まれたソルベット王国編の重たさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
それはアリシアを縛る”国”の重たさと、それにしっかり向き合うからこそ愛するひびきに向き合えない彼女の誠実を、しっかり描いた。
だがその重たさに、ジュエリングフェスの準備、描写は釣り合っているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
修辞疑問文を投げ捨てれば、『釣り合わない』と感じたから二週間も停滞したのである。
重たい問題を蹴っ飛ばすのに十分なロジックとハッタリを、この駆け足の終盤戦は手に入れられていない。そう感じたのだ。
2期は勝負のロジックを持ち出せない。ラブミーティア VS アイビリーブと銘打っても、そこで行われるのはあくまで国を救うための協力ライブであって、厳しいジャッジが行われる勝ち残り戦ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
そういうズレもあって、『五年越しの決着』たる今回のステージが、何かを決着させるとは僕は感じない。
その前奏となる最後の追込みも、苦手な食べ物を飲み込んだり、エクストリームスポーツに励んだり、いかにもアイカツ的なトンチキではあったけど、最終決戦に相応しい切実さは無いと感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
勝負の重さ、感情のピークがそこにはない(作り得なかった)のだから、そこだけテンション高くても嘘だけど。
確かに雪の山をゆくアイビリーブ、滑走の爽快感は良い作画で仕上がった。しかしそれが”国”を動かしうるかと言われると、どうも目標と過程が繋がっていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
元々引っ張り出すべき重さの楔ではなかった、ということかもしれない。しかし”国”を背負えばこそのアリシアのキャラ性ではあって、難しい。
ジュエルというファンタジーで”国”の重さを動かすのであれば、それに相応しいロジックをファンタジーなり組んで、『そういうこと』以上の説得力を積むべきだったとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
しかし、その隙間は余りにアイビリーブに注力した2期にはない。この物語は『フレンズ』だからだ。
女と女が見つめ合い、愛すればこそすれ違って、また出会う。運命の引力、思いの磁力を過剰にロマンティックな筆で持って描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
そのいびつな注力が僕はとても好きだし、2期が己を『アイビリーブの物語』と定めたのは正しいと思っている。
ただその集中が、最終盤の展開を細くしてもいる。
例えば第70話で見せたような感情のピークが、一応とは言えフレンズの看板をたたむこのフェスの中にあって欲しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
無論、沢山のフレンズを一話で描くノルマの中、感情をもやしピークを高く作るのは難しいだろう。
それでも、『フレンズらしく』終わって欲しかった。
色々不思議なことが起こる児童向け番組で、言うべき感想、求めるべき展開ではないのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
しかしお話をたたむのに必要な熱量というのは確かにあって、それを最も作りやすい勝負の構造に背中を向けた以上、ロジックのあるファンタジー、感情のピークを構築して終わって欲しかった。
それが叶うのか、『あ、”こなし”て終わったな』と思うのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
これからジュエリングフェス最終話となる、第75話を見る。
どう終わっても、多分フレンズのことは好きだと思う。だから、最後にある程度の納得が欲しい。
つくづく未練な、弱いファンであるなと、自分のことを思う。