ハイスコアガールⅡを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
交錯する過去と未来…ノスタルジーとロマンスが雨と降り注ぐ、ピコピコ青春絵巻が帰ってきた!
大野さん視点で振り返られる、運命の出会い。現在進行系で爆進する、三角関係地雷原。
鈍感ボーイを巡るゲームとラブの青春は、ついに最終決戦(ファイナルファイト)へ!
というわけでハイスコ二期が無事着弾! 溢れるエモで、あっという間に焼け野原!! な第一話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
ネトフリ先行で13-15話までは見ていたが、こっから先は未知の領域、前人未到の青春領域である。果たして一期の切なさ乱れ撃ちは現役なのか…などと心配する必要すらなく、相変わらず最高でしたー!
まずOPが良い。 ピコピコ力と透明感が同居する”sora tob sakana”の楽曲も、新章にどっしり向き合う気概を感じる仕上がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
一期の物語を踏襲しつつも、成長とともに変化していく景色と関係性をしっかり盛り込んで、激動の未来を見事にスケッチしてくる。
シルエットで魅せるスタイリッシュな演出もいいし、それに連動したゲーム画面が完全にストーリーを踏まえていて、『武器の貯蔵は十分だぜ…』というやる気を感じさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
原作完結してる&ミカドの爆裂バックアップっつー、ストロングポイントを最大に生かした作りよなぁ…。
さて本編は、大野さん視点の過去振り返りと、鈍感ボーンの地雷原つー二本立て。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
『ぜってぇ勝つ』としか思えない、あまりに太い感情の焼き付いた”歴史”を見せた上で、途中参戦でそれに挑まなきゃいけねぇ日高さんの苛立ちを軸に据える構成…悪魔以外の何物でもねぇ…。
タイトルも、”Ⅱ”にバージョンアップしたこのタイミング。今までの歩みを振り返る意味でも、大野さん視点でこの四年間がどんなものだったのか書くのは大事だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
だが…そこに込められた抑圧とイノセントと夢と甘酸っぱさが圧倒的に巨大すぎて…いやそれ自体は良いけど…日高さんに勝ち目がない!
大野さん視線で見る”家”の抑圧は相当なヤダ味で、そらーストレスも溜まるわ、と納得。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
姉が逃げ出した結果、二人分の圧力が全部小学生に乗っかった感じもあり、ヤダ味は最高潮である。真がハル晶推してるのも、この時代への罪悪感が結構ありそう。
結果を出しても当然視、間違えれば怒声。かなりハイレベルの情緒虐待から逃げ出すたった一つのワンダーランドが、ゲームセンターだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
それはスクールカースト最下層の苛立ちを、ゲームにぶつけ突破していたハルオと、奇妙に重なり合う。
引き合うべくして出会った、運命の双子…。
”ゲーム”への憧憬、デジタルなキャラクターへの共鳴。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
大野さんとハルオは魂の根っこが似過ぎていて、余人が立ち入る余裕が一切ない。ハルオボーイがまーた、普段ボーッとしてるくせに大事なところを取り落とさねぇんだ…。
そら出会うし、惹かれ合う。おもちゃのリングは、心臓を抜いた恋の鏃なのだ
大野さんが巨漢キャラを選ぶのが、不器用な生き様に自分を見た、という演出が非常に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
無口なミステリアスお嬢と、ロシアの赤きサイクロン。正反対に見えるが、自分を認められず、力を発揮できないもどかしさは同じ。
なら、私がレバー回す…大足スカシて立ちスクで吸うッ!!
ハルオがガイルさんに人生を導いてもらったように、大野さんもまた、魂のキャラクターの声を聞いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
ハルオが大野さんの弱さや悲しさを感じ取り手を差し伸べたように、大野さんもまた、その温もりが特別だった。
ゲームを媒介に、共鳴していく魂と魂。だ、ダメだ…強すぎるッ…!
ゲーセンに初めて入った時の、異郷感、ワクワク感も鮮明に切り取られて素晴らしかった。パオーンパオーンうるせぇダルシムステージの象が、否応なく『あの時、あの場所』を思い出させてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
ガチャガチャうるせぇギャラリーのリアクション、身を乗り出して覗き込む筐体、かなり荒れた治安。
そこは確かにワンダーランドで、”何か”があるのだと信じるに足りる空気に満ちていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
魂に深く突き刺さっちまう出会いを、静かに、しかし鮮烈に描いたことで、大野さんにとっての”ゲーム”…そのど真ん中に居続けるハルオの存在感も、しっかり伝わってきた。
んでまぁ、そういうあまりに特別な共鳴と時間に割って入る日高さんと、まーったく色恋にセンサー働いてないハルオの”今”がBパートで描かれていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
宮尾が相変わらず超絶いいやつで、男同士でバカやれる気楽さ、恋以外のボンクラなキラキラ感が濃く煮出されていた。スゲー良かった。
宮尾が強烈に状況を整え、色々サポートしないと、人間満点色恋零点のハルオくんは、一生ラブコメに飛び込めないままだしな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
そういう劇作上の仕事ぶりを超えて、面倒見の良さと清涼感でガッチリ好感稼いでるのは、いいキャラだなぁと思う。こんな友達欲しかった…。
宮尾の色恋センサーは年相応に発達しているので、ハルオが感じ取れない日高さんの苛立ちも、地雷原でタップダンスする”ヤバ”な空気も、ビリビリ受信していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
鈍感はラブコメ主人公の資質とは言え、あの空気で平然としてられるのはマジですげぇよ…。
大野さんに負けじと、日高さんも自分の中に深く突き刺さってるハルオを回想して、負けられない理由をメリメリ全面に押し出してくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
しかし…しかしあの”歴史”を見てしまうと…あまりにも分が悪い戦い…ハルオが救ってる物の量と質、共鳴する深さが尋常じゃねぇ…。
あまりにも不利な戦いだが、日高さんは果敢に闘っていく。部外者を巻き込んで発生した地獄のトライアングルを、切り崩す一言をぶっこむのは彼女からだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
『負けることが恥なのではない。戦わぬことが恥なのだ。』
いつでも強化外骨格が着込める、戦士のメンタルである。
運命のダイヤルは、圧倒的に一つの方向を指し示している。それでも、恋を諦める方法など知らないから、日高さんは苛立ち、噛みつき、吠えるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
その無様は、あまりにも眩しい。頑張れ…頑張れ日高さん…だが…だがっ!!
この闘争、一体どうなるのか。いやー、もどかしい。
ラブコメを牽引するモヤモヤを、ハルオの鈍感にだけでなく、ヒロイン二人のポジションでも生み出してるのは、やっぱ巧いなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
露骨勝ち目ない状況でなお、不死身の愛戦士・日高小春は闘争を挑む。その不屈を応援したくなるが、大野さんがハルオと結ばれないのもどう考えても嘘。
この矛盾をどう活写して、どう決着するか知りたくなっちゃうから、来週もドキドキと楽しみなわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
そう思えるのは、やっぱキャラが好きになれる良い奴らばっかなのがデカくて。
みんな幸せになってほしいけど、完全回答はありえない。そのもどかしさを、どう燃やし切るのか。
こっちの想定を超えるエモ爆撃を幾度も魅せてくれた傑作だからこそ、このもどかしい状況にも強いパンチがぶっ飛んできて、スゲェ結末を見せてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月26日
そういう期待感、信頼感を一話で再燃させる、とても良い二期開始でした。つえー。
日高産の言葉は、恋のゴングと成りうるか。来週も楽しみ。