SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
レイジングシグナルが誘う、プロへの道。それに背中を向けてまで、掴みたい音楽をほわんは見つけた。
胸に宿った純真は、しかしマシマヒメコのつれない態度に跳ね返される。
少女は何を隠し、何を求めるのか。
答えは潮騒だけが知っている。
つー感じの、ほわひめ女女感情伝説、新たな1ページである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
素直になりたいけどなれないヒメコの足踏みを、このお話は丁寧に拾い上げてきた。
ほわんの優しさがジワジワと心に染み込み、もう離れることは出来ないほど強く結びついている現状は、視聴者にはバレバレである。
しかしそこに”照れ”ではなく”恐怖”が、想定していたよりもシリアスな傷があったことは、恥ずかしながら読みきれなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
すまなかったヒメコ…結構ガチ目なトラウマ故に、ツンツン孤高気取りで生き延びてきたんだね…。
どんな体験が、今のヒメコを形作ったか。その詳細は、今回はわからない。
しかしヒメコが友情を前に立ちすくんでしまうほど傷つき、それでも手を伸ばさずにいられないほど孤独である現実はよく見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
そしてその先にある新たな可能性へ、ほわんの踏み込みが届く瞬間も鮮烈に描かれている。
細やかな視線の積み上げ、それが突破する壁がよく見える、どっしりした話だった。
お話は海のヒメコから始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
鮮やかな太陽ではなく、静かな月が見下ろす夜の波打ち際に、ヒメコは一人想いを漂わせる。
衝動に任せたほわんの行動を、ヒメコはどう思っているのか。何に傷つき、何を守ろうとしているのか。
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アバンで見せられた意味深な憂鬱、謎深まる沈黙を追うのが、今回のエピソードとなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
今まではヒメコがほわんを見て、惹き寄せられる構図が主に使われてきたけども、今回はほわんがヒメコの連れない態度、遠い距離感に視線を送る描写が多い。
ヒメコはむっつりと黙り込み、つれない態度で自分を鎧う
衣食住、あらゆる局面で凄い近い距離にいるのに…いるからこそ、ほわんに気持ちを預けない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
それが何故なのか、あんなにほわんの事好きなのバレバレなのに距離を取る理由を、ほわんも僕らも知りたくなる。
それを静かに追うのが、今回のお話だ。
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既に衝突を果たしたデルミンとルフユは隣り合っているのに、ほわんの隣にはいるべき人がいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
その空白を埋めるために、色々(浅)知恵を貸してもらって元気を取り戻してもらおうとするが、純真なほわんが思いもつかない所に、ヒメコの傷はある。
最後まで見ると、このつれない態度にも納得がいく。
第一話で手を差し伸べて以来、ヒメコがとても優しい子で、その優しさを上手く扱えない様子は幾度も積み重なってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
本来の自分を上手く出せない。判っているけど勇気が出ない。
そういう不自由と、直情主義の田舎娘は無縁だ。思い込んだら一直線、飛び込んですぐさま帰ってくる。
そんなブレーキの壊れた直進が、ヒメコのトラウマをえぐり、また憧れを強めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ほわんはヒメコにとって、非常に扱いの難しい存在だ。触れ合いたいけど怖く、離れるにはあまりに魅力的過ぎる。
そんな彼女が、自分を傷つけた過去と同じ顔をしているのではないかと、疑ってしまったから。
ヒメコはこれ以上傷つかないために、ほわんを遠ざけようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
でもさー…まぁ無理じゃん。こんだけグイグイと間合いをつめられ、心の奥底では望んでいた温もりを全部無意識に投げかけられてしまったら、サヨナラは無理じゃんヒメコちゃん!!
それでも、怖いものは怖い。愛と友情と音楽が怖い。
カラオケで披露される美しい喉、それを活かす”バンド”にヒメコが背中を向けてしまっているのは、とても哀しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
才能が勿体ない…というのもあるけど、自意識の捻じれに絡み取られて、進むべき道を閉ざしてしまっているのが苦しい。
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ヒメコの視線は、歌うほわんを追い続けている。明るく楽しく騒げる友達を、心の底では求めている。真剣な表情でマラカスを振る、デルミンちゃんが可愛い…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
彼女たちと繋がるための武器…冴え渡る歌声は非常に元気なのに、バンドの話になると顔が曇る。グッと照明が落ちる。
3+1の、打ち解けきれない距離感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
斜めにヒメコと仲間を遮るモニターと、鏡の中の自分の顔。クールな態度、触れ合わない孤独で時分を守ろうとして、でもそれじゃ満足できない矛盾した停滞。
そういうものへ、ほわんもヒメコ自身も瞳を送る。
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ここら辺のカメラワークが非常に慎重で、人が人を探るおずおずとした働きかけをしっかり積み重ねていくのが、ましゅまいれっしゅの特徴だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ヒメコちゃん、一体どうしたんだろう。何を考えているのだろう。
ぽけっとしたほわんでも、流石に隔意と違和感には気づく。
つれなく去っていく背中を追おうとして、ひとり取り残される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
それでも追いかけて、心の中にある海を一緒に見る。
ヒメコの自己防衛と、そこに意識せず踏み込むほわんの足取り、視線が積み上がっていく。
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ここで隣を許しているあたり、ヒメコの孤立主義は穴だらけで、本当に欲しいものは『クールな私』ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
でもそうやって、色んなものを遠ざけざるを得ない傷がヒメコにはある。それでも止まらない音楽への熱量と、静かで美しい詩情も。
それを共有する特権を、ほわんに預けられるか。
そんな勝負を、二人は今回繰り広げることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
好きな音楽の話を、一緒の家でする。もうそういう距離感を共有してしまっている現実を、思い出したように遠ざけるヒメコ。
取ってつけたように背中を向ける少女を、ほわんはじっと見つめる。
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ここで『なんか怖いこととか、嫌なこととかあるのかな?』とは考えない所が、ほわんのイノセンスである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
それはただ純粋で力強いだけでなく、視野が狭く身勝手であることにも繋がる。
やりたいことに、ただただ一直線。主人公の資質と、傷持ちネコちゃんは結構相性が悪い。
でもその真っ直ぐでキレイな所にこそ、ヒメコちゃんの傷心もズブズブ惹かれたわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
楽しい旅行も、美味しいご飯も、優しい心遣いも。
近づくほどに怯えるヒメコの心を、開きはしないのだ。む、難しいな人間関係…。
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差し出される優しさに怯え、ネジ曲がってしまった自分を憎む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
そういう歪みを知られたくないほどに、好きになってしまっている少女に背中を向けて、ヒメコは去っていく。
その背中、叩きつけられた黒い感情に、ほわんは目を見開く。なんにも考え無しで、ただ踏み込んでるわけじゃない。
超正統派日本の食卓に、ラップを掛けて帰りを待つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ヒメコとの生活を大事に大事に紡いでいるほわんの優しさに、少し涙が出てしまった。
仲間たちは夜を駆けて…そして思い知る。
一緒に暮らしても、あの子のことを何も知らない
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それでも、だからこそ知らなければならないから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ほわんは確かに一緒に見た海の記憶を頼りに、ヒメコの孤影を捕まえる。その足音が、ヒメコの傷を開き、背中を向けさせもする。
それでも、だからこそ捕まえなければいけない。
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ほわんを拒絶した瞬間、ヒメコの陰りは一気に濃くなる。その薄暗い色彩に、純真なほわんはかなりのショックを受ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ここら辺の表情変化を丁寧に追うことで、ほわんがただの考えなしではなく、人間の機微に敏い子供でもあることを思い出すことが出来る。第一話Aパートで、そう描かれてたからねぇ…。
背中を向け、遠く離れた距離。吐き出される痛みと恐怖。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
必死に制御し、自分を守ろうとしていたヒメコの想いが、ほわんの踏み込みで崩されていく。
離れていくなら、最初から近づかないで。もう一度夢を見せるなんて残酷なこと、耐えられない。
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お互いの『判らなさ』を叩きつけ、ソフトでライトな友情から一歩踏み込んだ重たさを共有する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
そんな歩み寄りが、ヒメコの痛みと過去を、ほわんの身勝手を浮き彫りにしていく。
ただ優しいだけじゃない、暗い感情すらも共有する関係性を経て、”バンド”になっていく少女たち。
そのための通過儀礼、触れられたくない場所への接触をデルミンは肯定する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
それは第4話でルフユと、熱のこもったぶつかり合いを既に果たしているから生まれる言葉か。
やっぱデルミンちゃん、バンド一成熟してるよね…。
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レイアウトはアバンを再演するように、夜景を横に切る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
無垢なるほわんには光が、傷を背負ったヒメコには闇がそれぞれ迫り、唇からは自己嫌悪の言葉。
それは変わりたいという願い、近づきたいという思いが、反転してヒメコを刺す哀しい構図だ。
こんな自分、なりたくなかった。
でもこれ以上傷つかないためには、頑張って一人になるしかなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
それを、ほわんは切り崩す。無邪気に近づいてきて、明るくて楽しいことを沢山沢山届けてくる。
そうやって滅茶苦茶にしてくるのに、勝手に夢に向かって走って、また戻ってきて。
でも多分、ヒメコが言いたいのはほわんへの文句じゃない。『私のことは放っておいて』ってのも、自己防衛のための嘘だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
本当にしたいことがうっすら見えているのに、どうすればそこに届くかわからない。諦めたはずのものが、胸の奥から蘇ってきて、でもどう走り出せば良いか判らない。
怖い。
抑え込んでいた思いが飛び出して、『クールなアタシ』を壊していく。壊すだけの特別さが、ほわんにはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ほわんにとっても、ヒメコは特別だ。優しくしてくれて、手を取ってくれた。
そんな女の子が、自分を否定する言葉を積み上げる。そういう事を、自分が言わせてしまっている。
ほわんは孤独を語りつつ、自分の方を振り向いて心の一番柔らかい部分を見せたヒメコを見つめて、自分を鑑みたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
何をやってきて、今何が出来るか。
海に向かって突っ走り、ヒメコの闇を共有して大きく吠えること。
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あまりにも力強い青春フルスイングが、その答えだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
手を差し出してくれた。一緒に居てくれた。笑ってくれた。歌ってくれた。
ヒメコは自分が言うような、嫌な子なんかじゃない。いっつも、ウチのことを考えてくれた。
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ほわんが差し出す『優しいアタシ』を、ヒメコは首を振りながら否定する。一歩ずつ後ずさりして、友情から距離を取ろうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
でもそれは、確かにヒメコが一人ぼっちのほわんに、自分の手で差し出したものだ。自分で判っていなくても、マシマヒメコは優しい子だったのだ。
他人が教えてくれる自分が、自分が知っている自分よりも真実だということは沢山ある。同時にそうやって把握される自己は、意識されずとも溢れ出る、自分らしさの結晶体でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ヒメコがどんなに否定しても、マシマヒメコは優しい子なのだ。一番抱きしめたくないのは、その事実かもしれない。
多分、ヒメコの優しさは既に裏切られている。それが報われなかったからこそ、内側に閉じ込めて鍵をかけた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
『私はそんなんじゃない』と否定して、一人になろうとした。
でもそんなのあまりに哀しくて、嘘と無理だらけの生き方だ。だってマシマヒメコは、一人ぼっちの女の子に手を伸ばす少女なのだから
ほわんの純真がヒメコを救ったように見えて、その実閉じ込めつつ抑えきれなかった善良さが、ヒメコ自身を救う構図だと言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
そういう己を手渡すのは、やはり特別な他人で。
そこへ踏み込める資格を、ほわんは持っている、ということだ。
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大好き。ずっと一緒にいたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
孤独を装いつつ、本当に一番欲しかった言葉を届けられても、ヒメコは震えて膝を折る。
そこに体重を預けて裏切られたら、もう耐えられない。
そんな怯えにほわんは視線を合わせて、あくまで笑顔で、嘘のない思いを手渡していく。
なんで、優しくしてくれるの?
答えは一つしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
マシマヒメコが、マシマヒメコだからだ。
圧倒的で無条件の肯定を受け取って、ヒメコはようやく踏み込み、抱きしめる。
それはほわんという他者であると同時に、『優しい私』というセルフイメージでもあると思う。
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ヒメコは優しさを発揮するチャンスを、そういう自分を裏切らず認めてくれる誰かを、ずっと待っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ほわんがヒメコの隔意と、そこに隠された痛みをしっかり見たからこそ…自分が受け取ったマシマヒメコの優しさを伝えたからこそ、ヒメコは心のネジレを解いて、自分自身に帰還することが出来る。
ほわんはあくまで言葉を使い、ヒメコが一気に踏み出して抱きしめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ここで二人のキャラ性は逆転(あるいは交換)されているわけだが、それだけ強い結びつきが、このすれ違いと抱擁から生まれている、ということなのだろう。
お互いを受け取って、新しい自分を知る。
そういう事ができる間柄なのだ。
孤独の夜は開け、二人は美しい朝焼けを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ヒメコの表情は柔らかくなり、もう何も隠してはいない。あまりの青春濃度に脳髄が焼けそうになる、非常に綺麗な構図だ。
夜と朝焼けの海を、非常に美麗に使ったシーケンスだったなぁ…。
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まるで親友のように、同じものを食べて笑い合い、手と指でおずおずと、力強く触れ合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
それはもう始まっていた関係で、ここから動き出す物語だ。
ここの手指の表情はあまりにも清廉な官能に満ちていて、非常に良い。”活きてる”って感じがする。
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前半不穏にタメまくったカタルシスが、一気に炸裂する快感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
『クールなアタシ』に自分を閉じ込めていたヒメコが、ほわんの歩み寄りと抱擁を受けて『優しい私』を開放する喜び。
折り返し、バンド結成の勝負回に相応しい、丁寧な感情と関係性の描写であった。
三人で話していた作戦室に、スルリとヒメコが滑り込み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
少女たちは音楽で世界に挑む闘いの、エントリーネームをキメる。
新しい…そして古く閉じ込められていた私が開放された記念のような、その響き。
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自分の魂の形を教え、抱きしめてくれた特別なほわんだけでなく。デルミンやルフユに対しても、ヒメコが柔らかな態度を示せるようになっているのが、泣けるほど嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
多分、ヒメコは元々こういう子だったのだ。それが殺されていた。ほわんが追いつき、蘇らせたのだ。
愛であり、奇跡である。
マシマフレッシュ改め、ましゅまいれっしゅ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
それこそが私達の名前。ようやく取り戻した思い、解き放つことが出来たわだかまりを超えて、世界に己を問う音楽の名前。
さぁ、Hero Namesを書き込もう。
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そんな、ましゅまいれっしゅ結成秘話であった。いい話…圧倒的にいい話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
マシマヒメコには謝らなきゃいけないと、つくづく思っている。
分かりやすいツンデレと思いきや、自己意識の捻じれと抑圧を抱え込み、かなり重たい怯えに震え続けていた、優しさを発露できない子供であったのだ…。
ヒメコの過去が今後、具体的に描かれるかはわからないが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
傷ついた自分を、ヒメコは取り戻すことが出来た。持ち前の優しさは、今後は結構素直に顔を出すだろう。
そう出来るようになったのは、ほわんと出会い踏み込んで、自分を教えてもらったからだ。
一人になろうと頑張っていたのに、思わず溢れ出した優しさが、あの時ほわんの手を取ったからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
ヒメコはほわんを救い、ほわんはヒメコを抱きしめた。
それは同時に、ヒメコの優しさがヒメコ自身を、ほわんが向き合った己の行いがほわん自身を、それぞれ抱きしめた結果なのだと思う。
そういう複層的な人のあり方を、強い熱量と繊細な描写で持って描いていく筆は、非常に力強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
どっしりと積み重なる、心の有り様。他者との関係性。骨の太いベースが”音楽”と繋がった時、どんなドラマが生まれるか。
結成を果たした”バンド”が、どこに進んでいくか。次回も非常に楽しみです。
やっぱヒメコのかかえるシリアスさ、それを解消するために必要な人間の真実を、逃げずにしっかり捕まえたのは本当に偉いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
人が人を見つめる時、そこには何が宿っているのか。丁寧に追いかける描写が、かなりナイーブに心の機微を追う物語に、必要十分な陰影を与えている。
異世界のケモノ美少女マスコットの物語を、人間存在への太い描写で支えて、色んな感情を丁寧に追い続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月14日
王道といえば王道、変化球と言えば変化球。
もうちょい手が抜けそうな所で、真実のリアルを徹底的に追う重たく硬い質感で勝負してくれるのは、作品を信頼できてありがたい。嘘のないアニメだ…