SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
遂に結成なったましゅまいれっしゅ。
フェスに向けて結束を…などと言ってる余裕もなく、突きつけられる頂点からの挑戦状。
レイジングシグナルとの対バンに怖気づく仲間を、ほわんのイノセンスが引っ張る。
不敵な笑みの奥で、ララリンは何を見るか…
そんな感じの、VSレイジングシグナル回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
若さと楽しさあふれるましゅましゅ(の中心にいるほわん)と、そんな季節を遠くに置き去りに高みに残ったレイシグ。
2バンドの正面衝突を通じて、バンドと音楽について疑問符を一つ、置く話だったのかな、と思う。
手持ちの曲は一つ、方向性も定まっていない生まれたてのましゅましゅ。叩きつけられたデカすぎる勝負に、ほわん以外は当惑し、田舎娘は何も考えてない…ってわけでは、ないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
基本ぽけけ~ってしてるけど、見る場所が違う、って感じ。
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ほわんの行動の中心には常に”楽しい”があって、第6話で見たようにその純粋な瞳は、時に複雑な人間心理を取りこぼす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
しかしそこに追いついて、純情パワーで”何か”を突破するパワーも持っている。そうじゃなきゃ、あの砂浜の青春爆弾は生まれてないんだよ…。
負けることを考えていないというか、勝ち負けの外側で音楽やっている、というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
この純粋さが、ましゅましゅの仲間を引っ張り、ララリンの羨望と苛立ちを掻き立てるってのが、今回の基本構図だと思う。
取り戻せない季節の影を、白い少女の奥に見てるんだね、イソゲちゃん…。
ほわんの『やりたい!』に引っ張られる形で、『やろう!』という事になった青春ガールズバンド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
なーんも考えてないルフユの知恵を補うように、デルミンが色々案を出すのが、良いバランスで面白い。第4話以来の信頼関係が透けて見える。
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ここで絞り出した対策『エモで勝つ!』は、レイジングシグナルの多様性で切り落とされてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
公式ページに『Go Go しんGoず!』時代のリンクを残してあること。
REIJING”SIGNAL”と、”信号機”を引き継いでいること。
身内だと昔の呼び名なこと
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レイシグはド地下アイドルだった時代を黒歴史と封印しているわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
しかしポンポンにTシャツの素朴な衣装から、バキバキハイセンスなアーバン衣装へと、方向性は180度転換している。
EDMのカッコよさも、アイドルテイストを残した可愛げも、下積み時代を思うエモさも。
捨てずに糧に変えて、それをファンに認めさせてる横幅の広さが、レイシグの強さなのかなー、と思う。ここら辺読みきれなかったのは、楽曲派としてのヒメコの弱さだよなー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
まぁましゅましゅが打てる手筋は、”エールアンドレスポンス”に全てを乗っけて、青春ど真ん中に投げ込むことだけなんだが。
”しんGoず!”はメンバー同士よくアイコンタクトして、朗らかに笑う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
3Dライブを見るとよく判るが、それはましゅましゅの特徴であって、レイシグの特徴ではない。
自分たちが楽しい音楽よりも、世間に勝てる音楽を。
流れを徹底的に読み切り、客の方だけを向いて演奏を作るプロ根性。
それを身に着けたことで、レイシグがトップに駆け上がり…何かを失った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
新人バンド潰しともなりかねない、デカすぎる勝負を持ちかけたのは、喪失されたものに未練が強いからなんだと思う。
完全にMIDICITYの三井寿なんだよなぁ…(なんでもSLAM DUNK人間)。
思えば第5話でコナかけてきた時から、ララリンはほわんに強い視線を向けていた。しかしそれは、ほわん当人というより彼女を通じた”何か”であった気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
レイシグの過去が見えることで、彼女たちが置き去りにしたものとの距離感、そこから生まれる陰影が、無敵バンドに宿っていくのは面白い。
ショッキングピンクのご挨拶に脳髄を持っていかれつつ、対バン申込書に仕込まれた罠。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
負ければほわん引き抜きという窮地に、ヒメコは頭を抱え、ほわんは前を向く。
その視線は、”現実”とはちょっと違う場所を見続けている。
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夢に向かえばまっしぐら。そんなほわんの全力疾走が危ういのは、第1話での書類紛失、第6話でヒメコと噛み合わない様子に投射されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
今回も、ほわんはララリンが仕組んだ罠を”敵”に教えてもらうまで気づかないし、教えてもらってもあんま気にかけない。
それより、皆で演奏したい。
胸のなかで弾む”大好き”の前では、他の全てが背景に遠のく。良くも悪くも、それがほわんのスタイルなのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
それに救われたヒメコは、どれだけ危うくてもほわんを止め得ない。惚れた弱みだねぇ…。
そしてういういさんも、真っ直ぐな視線に好感を抱く。冷徹強欲担当…?
その視線には、やっぱり過去に自分たちが置いてきたものへの郷愁が、少し混ざっている感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
それでも、手は緩めない。
楽屋で緊張すら楽しみ、青春ど真ん中をキャッキャしまくるましゅましゅは、演奏後の惨劇をまだ知らない。
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ここのわちゃもちゃやってる雰囲気はすごく良くて、フェスに向かう前のアマチュアな時代を、もう少し味わいたかった感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
プロに徹するレイシグに引っ張られる形で、ましゅましゅは(素人の純朴を残したまま)スターダムを上がっていくのだと思うが…贅沢な悩みだな。
話運びに焦りがないのはこのお話の良いところだと思っているが、同時に3バンド12人の物語を回転させなければいけない事情も確かにあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
ここら辺のバランスは、終盤になるにつれ色々難しそうだと感じる。レイシグの横車は加速装置として機能しているが、ちと強引な感じもあるしな…。
とまれ、ましゅましゅはど真ん中のエモで勝負を仕掛け、王者は同じコースで真っ向から受け倒す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
先程も述べたが、アイコンタクトの有無を通じてステージへの意識、バンドが見据える対象の違いが見て取れる。
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自分たちが楽しい。それはレイシグにとって美しい思い出で、『それじゃ勝てない』と投げ捨てた過去だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
戻ることは出来ず、しかし心の奥に深く突き刺さっているから”ネオンテトラの空”という作品に昇華する。
主観を客観で整形し、客に通じる”歌”に変える技量と視野。
そこが、同系統がぶつかりあった(ぶつけてきた)対バンの結果に繋がっているのかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
宇宙で一番、視線を伏せて『ほわんが取られちゃう…』と呟くのが似合う女、マシマヒメコ。あの朝焼けを経た以上、それは幻ではない…!
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誰よりも自分たちが判る、明白な勝ち負け。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
しかしほわんはそれを分かりつつ、『楽しかった』という一点で真っ直ぐ前を向く。
何がしたいか。どこを目指したいか。
ほわんのなかで、それは明白だ。”みんな”でバンドをしたくて、それは現在進行系で叶っている。
その視界は、一般社会とかなりズレている
同時に、勝ち負けが音楽すら侵食する”現実”に過剰適応した人々が忘れたものを、ほわんはずっと見すえている、とも言えるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
ほわんにとって、メジャーになるとか売れるとか、勝つとか負けるとかは”楽しい”の付随物であって、相当にどうでもいいんだろうなぁ…強いというか、図太いというか。
その真っ直ぐな視線を、ララリンは受け止めきれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
顔を背け、指を突きつけて、『キミは僕の欲しい物じゃない!』と契約書を破り捨てる。
それは王者のワガママと同時に、美しすぎてまともに見られないものを遠ざける、自己防衛にも思える
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引き寄せたと思ったら跳ね除けて、持ち上げたかと思えば叩き潰す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
レイシグの行動はかなり混乱しているが、それは表面上決着を付けたように思える過去への思いが、歪めた結果…かなぁ。
やっぱMIDICITYの三井寿じゃん。ヒメコの声が塩谷さんになって『一番こだわってんのはアンタだろ…』じゃん。
かくしてノーゲームとなった対バンが、ましゅましゅの将来にどんな影響を及ぼすのか。レイシグの仮面に長く伸びる、過去への郷愁はいかな未来を呼び込むのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
全ては、運命のフェスへと繋がっていく。
そんな感じのエピソードでした。ララリンのノスタルジーが重くて、とても良かったです。
客には見えない勝ち負けを、2つのバンドがどう受け止めて、今後の立ち回りに活かすか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
みなが視線を引き付けられる、ほわんの青春ど真ん中主義がどういう音楽を引っ張り上げるか。
そこら辺が、終盤に向けて大きな課題になるのかな、という印象です。面白く料理してくれると良いな。
レイシグの過去と、そこへの向き合い方も描かれたことで、ライバルに良い陰影も付きました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月29日
後はボーイズバンドの変化がどうなるか…って所で、次回はドコ指主役のお話。
今までの喧嘩上等イズムとはちょっと違う、メロウな表情も予告で見えましたが、さて何が描かれるか。次回も楽しみ。