歌舞伎町シャーロックを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
モリアーティの誘いを受け、”クリスマスパーティ”に赴くシャーロック。その隣に、死を装ったワトソンもいた。
心のティーポットが壊れた、異才達の共鳴と離別。
八葉のクローバーが、ライヘンバッハの滝に堕ちて。
かくして、パレードが終わる。
というわけで、モリアーティ編終局である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
正直想定外に早い終わりで、ある種のあっけなさと唐突さに、濃厚な納得と切なさをまぜあわせた、なんとも言えない感慨が心を突き刺すエピソードとなった。
残り三話残したところでモリアーティを退場させたとなると、犯罪王との決着が話のピークではない。
原典ではライヘンバッハからホームズだけが帰ってきたが、歌舞伎町の奈落はモリアーティだけを飲み込んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
彼もまた帰還するかもしれないし、『死人は死人』というイーストらしい冷たさで、バッチリ死んだままかもしれない。
あるいは、ホームズの魂を滝底にまで持っていくか。
残り三話で何を描くか、それも気になるところだが、ライヘンバッハの”先”をしっかり見るためにも、モリアーティの末期をちゃんと読んだほうが良かろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
こうなるしかないと、出会った頃から予感していたような。
そうなってほしくはないと、何処かに救いを求めていたような。
滝の上に取り残されたホームズとワトソン達が、帰ってこない問を抱えて俗世で生き続けるように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
読んでも読んでも納得できない深みを、じっと見続けるのも悪くはない。
ジェームズが見つけた青い鳥は、一体どんな顔をしていたのだろうか?
物語はワトソン殺害現場で、ホームズが微笑むところから始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
彼の冷静な視線は、いつの間にか探偵の手管を覚えていた助手、一世一代のペテンをしっかり見据える。
その微笑みは知性の輝きだけでなく、親友が生きていた事実にも向いているのだろう。
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この微笑みが、ワトソンくんと出会い、ワトソンくんを奪われなかったホームズの行き着いた場所である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
空っぽになっていたポットはひび割れることなく、”推理落語”に出会い、お節介な助手と巡り合ったことで埋まっていった。
図抜けた知性で玩弄する事件の奥で、血を流す人間を見るようになった。
自分はフィクションの中の推理機械ではないし、犯罪はゲームではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
そんなホームズを生み出したのは、モリアーティが憎み妬む(そして多分、愛する)ワトソンだけではない。
僕がずっと気にかかっていた部分を、この作品はしっかり己の言葉でと語ることになる。
そこに至るまでに、原典組と長屋組は触れ合い、すれ違い、ステージを明確に分けられていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
名探偵と助手と犯罪王。複雑な距離感の三角形から最終的に遠ざけられる、この作品オリジナルの住人。
しかし小林の涙に、モリアーティを慕う遊撃隊に嘘はない。
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モリアーティはトレヴァを餌に、ホームズだけを釣りだしてメッセージを伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
自分と同等の頭脳を持った、同じ空疎を抱えた宿敵。それ以外はどうでもいいと嘯く彼を、長屋の連中は慕う。
それが本性を隠した、アレクが望んだような『世界を愛する少年』の演技の上に乗ったものなのか。
それを確認…迷いながら生きて、間違えつつ答えを探す道は、今回絶える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
気づいてなお引き返さない道を、己の死を以てシャーロック・ホームズに”なにか”を残す道を、ジェームズ・モランは選び取る。
アレクが消えることで、決定的に壊れた己の心のように、君もまた。
最悪のクリスマス・プレゼントを、ホームズがどう受け止め、ワトソンがどう支えるか。それは残り三話の物語である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
ある意味蚊帳の外に置かれた京極くんは、彼らしいトホホも交えつつ、”名探偵”に相応しい明晰を見せ始める。
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偽モモタロウズに、財界の大物。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
二度、モリアーティに犠牲者を焼かれたホームズは、長屋の面々に指示を出すことで、イーストが焼かれる悲劇を回避する。
そこには変人探偵の頭脳だけでなく、一皮剥けた京極くんの活躍も活きている。
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モリアーティは『どうでもいい』と長屋の連中を切り捨てるけども、彼らにだって意地と誇りと知恵がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
ホームズはそれを大事にしたからこそ、街が焼かれる未来を回避しえた。
モリアーティが仕掛ける冷たいゲーム、その犠牲を減らすことが出来た。
凡人と侮った結果、ワトソンくんにホームズを変質させられ、犯罪ゲームの足元をすくわれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
知能に驕った犯罪王に、似合いの末路…と嘲るには、長屋の連中とモリアーティの日々は、楽しそうだった。
それが人を装う虚無の、出来すぎた演技だったとしても。彼がそこから、何も掴めなかったとしても。
みんなでやる『毎度バカバカしいお話』には血が通い、人情と悲惨が入り混じって面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
テーマに選び取った”落語”のエッセンスを的確に残した日々の只中にいながら、モリアーティはホームズだけを見つめた、冷たい殺人鬼であり続けた。
それが”本当”なのか、もう確認のしようはない。
ホームズは下界と隔絶された三人だけの世界へ、覚悟を込めて上がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
ワトソンの生存を、微笑みとともに確信した彼は驚かない。
善悪の彼岸へと上がっていく、エレベーターの只中。ワトソンくんはあまりに”マトモ”な救済を、本気で口にする。
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それはモリアーティには届かない。贖罪も救済も、お前の手から欲しいわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
そんな虚無を冷静に推理しつつ、ホームズは当たり前過ぎる助手の言葉に微笑み、噛みしめるように呟く。
お前は、良いやつだ。
凡庸さの中にある実直。誰かのために、本気で怒れる熱量。
それにティーポットを満たされ、モリアーティとは違う道に進んだ…進むことが出来た男だからこそ、ワトソンのあまりに”マトモ”な生き様、その価値が判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
判るように、出会ってから変わっていったのだ。
それが、モリアーティには気に食わない。
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歌舞伎町に重なる、四つ葉のクローバー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
どうやっても”マトモ”にはなれない己とホームズをおそらく投影した景色を、モリアーティは投げ捨てる。
下界に撒き散らす殺戮を、他人事のように冷たく嘲笑いながら、犯罪をゲームと楽しむ領域へ、変人探偵を誘っていく。
左右非対称の、歪な笑い。掌で作ったティーポットに捉えられた、探偵と助手と犯罪王。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
バタンと閉じて壊してしまえば、自分と同じくらい頭のいいシャーロックは、自分と同じになる。なってくれる。
そんな願いを、モリアーティは世界のてっぺんで投げかけてくる。
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モリアーティは己の心の穴を、どう受け止めていたのだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
アレクが望んだように、世界を愛する少年として”マトモ”に生きたかったのか?
母を殺して泣きながら微笑み、妹を”獲物”と言い捨てる怪物なのだと、冷たく諦めていたのだろうか?
後に名探偵が”推理”し”語る”ように、完全に諦めてしまっているのなら空洞に寂しさなど、覚える必要はない。それが当たり前なのだと、破綻を受け入れてしまえばいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
だが、モリアーティはその穴を埋めようとした。
最初は好青年を演じることで。
ジャック事件以降は殺戮のゲームに名探偵を引き込んで
そういう繋がり方しか出来ない自分に、モリアーティはかなり疲弊し、うんざりしていたようにも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
アレクが望んだような”マトモ”さを、求めても求めても穴から良心は零れ出る。
世界で唯一の同類になってくれそうな変人探偵は、自分をおいてポットに水を注ぎ込んでいく。
そんな孤独と焦燥の果てが、今回の終わりなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
寂しい。
犯罪だけを、名探偵と繋がるメディアにしてしまった少年も。
彼の穴を塞ぎうる、多分唯一の存在が物語が始まる前に殺されてしまっていることも。
アレクの代理に、誰もなれなかったことも。
みな、寂しい。
モリアーティは天から落ちた鉄骨を境界線に、ホームズとワトソンくんのいる世界から離れていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
この鉄骨は、エピソード後半の演出を支える大事な柱だ。この線こそが、ポットの中の空疎を諦めたものと、そこに満たされていくものを受け止めたものの分水嶺なのだ。
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ホームズは、ワトソンくんと出会って変わっていく自分を、冷静に、実感を持って受け入れることが出来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
日々をともにし、本気で殴ってくれる親友を通じて、”落語”に見出した人間の輝きが自分にもあることを、実感できた。
モリアーティは、良心で満たされたポットに憬れつつ、それを実感できない。
死地と知りつつ、親友を守るために銃口に身を晒す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
それはワトソンの命を守るためであり、ホームズ自身の切実な願いであり、親友に親友を殺させないための、本気の怒りでもあるのだろう。
そこに空疎はない…わけじゃない。変人は、相変わらず変人だ。
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だがそれでも、己の中の感情と向き合って生きていくのも。愚かしく見える存在に混じって、その笑みと哀しみの只中に飛び込むのも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
悪くはない。
そう思えるようになったのは、変人探偵にとって良いことなのだろう。その変化が、モリアーティを更に孤独にする。
今回のモリアーティは、非常に微細に表情が変化する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
苦悩、憎悪、殺意、嘲笑、愛惜。
人間が持ちうる様々な感情を百面相のように浮かべながら、彼は歌舞伎町を焼こうとする。そうすれば、ホームズが自分の側に寄ってくると、信じて。
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それはアレクを奪われて、決定的に”マトモ”な世界への接合点を失ってしまった自分の悲しさに、上手く名前をつけれない少年の顔だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
快楽殺人を性とする彼は、アレクの死を楽しんでいいのか、悲しんで良いのか、上手く推理できなかったのだと思う。
それが唯一、モリアーティが解けなかった謎なのだろう
結局モリアーティは、アレクの死を”喜び”に色づけた。自分が殺したかったのに、獲物を奪われたから感情が波立つのだと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
それは多分事実だ。そういう性を、彼は持っている。
でもそれは、背中合わせの悲しさを否定するものではない。快楽殺人鬼だって、身内の悲劇を嘆いて良いのだ。
変人のまま、”マトモさ”に身を乗り出し観察し、面白がっても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
八百八町には色んな矛盾があって、悲喜こもごも割り切れない面白さを”落語”は語る。
モリアーティだってホームズに引きずり込まれて、一緒にそれを語っていたはずなのに。
喜怒哀楽入り交じる複雑な色合いが、心に染みない。
それでも、モリアーティは落語の住人になってみたかったのだと思う(あるいは、僕は思いたい)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
空っぽのポットを、下らなくも誠実な人生の諸相で、実感を持って埋めてみたい。アレクが望んだように、世界を愛してみたい。
そう願わなきゃ、これほど強く半身を求めたりはしないだろう。
歌舞伎町を贄に、ホームズを己が身を投げた淵に引きずり込もうとする計画は、ざっくりと破綻する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
ホームズの語る、一つの推理。一つの事実。
お前も、俺のポットを満たしていた。
なにか一つを、思い定める必要なんてなかったのに。
青い鳥が自分自身であったことに、モリアーティは気づかない。
メーテルリンクの原典なら、チルチルとミチルは離れることなく、一緒に幸福を探していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
しかし探偵と犯罪王の道は決定的に別れ、だからこそ惹かれ合う。
鉄骨の境界を越え、善なる凡庸を置き去りに、ホームズはモリアーティの喉に手をかける。
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モリアーティーが固執する、ポットを満たしてくれる最愛を、手ずから殺す決着。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
ホームズがそこに踏み込みかけたのは、モリアーティーの”推理”がある程度以上当たっていて、彼の孤独も空疎も己に鑑みて、判ってしまったからだろう。
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俺は”そこ”に落ちなかったが、足を踏み入れてもおかしくなかった理性の奈落。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
俺の空疎を満たしてくれたお前が、ここまで矛盾に苛まれるというのなら、俺が決着を付けてやる。
一緒に堕ちてやる。
そういう結末を、ホームズは自ら手放してしまう。探偵は、人を殺す職業ではないのだ。
ワトソンを守るために、銃口に身を晒す。モリアーティを救うために喉に手をかけ、それを手放してしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
ホームズの行動は一貫を欠いているように見えて、強力な信念で貫かれていると、僕には見える。
どれだけ歪んでも、友達が好きで、苦しんでほしくない。
その想いが、変人探偵のポットを満たす。
『助けて』と、生き死にの極限で絞り出された答えを自ら耳にし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
一緒に死に、一緒に生きようとしたホームズの思いを肌で感じ。
モリアーティは自裁を選ぶ。死を以て、変人探偵の癒えない傷へと変わっていく。彼にとって、アレクがそうであったように。
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アレクがジェームズを満たそうとした行いは、ジャックの刃で断ち切られた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
宙ぶらりんになった祈りと呪いを、何処にやったものか悩みながら、少年は変人と出会った。
お互いが、お互いにとっての救いであったのに。
それに気づけ無いまま、ライヘンバッハの滝まで進んでしまった。
…相互救済という道を、モリアーティは最期に見据えていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
それでもなお、生きるのではなく死ぬことで、ホームズの中の永遠になろうとした。
彼にとって死は、それほどに大きい。やっぱりアレクとの離別が、巨大過ぎる傷となってモリアーティを固定してしまった感じだなぁ…。
この寂しい終わりから、まだ物語は続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
完全に妄想なのだけども、お話はホームズが自分だけの”落語”を見つけて、ワトソンくんの助けを借りて語るところで終わる気もする。
原典からして、ワトソンくんが筆者となったホームズの伝記って形式だからね。
哀しみも喜びも、相矛盾する人間の全てを笑いで包んでの、毎度バカバカしいお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
誰かの借り物でも、頭の中だけのエミュレートでもない、シャーロック・ホームズだけの噺。
深すぎる傷をどうにか乗り越えて、それを語るところまで、僕は行ってほしいなぁ、と思う。
そしてそれを語るだけの潤いはポットに満ちていて、開いていたかもしれない穴も、誰かが塞いでくれるだろう…と、信じたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
モリアーティが飲み込まれた滝壺に、ホームズも引きずられて堕ちましたじゃあ、サゲには寂しすぎるでしょうよ。
そいつぁ、全く笑えねぇ。
全く笑えねぇ世間を、どうにか笑い飛ばしタフに歩いている人々への、讃歌と応援歌。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
僕はこのお話を、そういう目線で見ている。
ホームズがポットを満たす歩みを、それでは満たされなかったモリアーティの生き場死に場を、嘘なく必死に描く中で、『そういう話』なのだと思うようになった。
さてこの”推理”が、ノルのかソルのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月8日
こればっかりは、想定より早く終わってしまった物語、その先を見てみないことにゃ分かりはしない。
孤独と寂寥が雪崩落ちるライヘンバッハの滝は、物語の終わりじゃない。
蛇足となるか、救済となるか。次回が楽しみ。