新サクラ大戦を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
帝都に迫る脅威を、守りきれなかった不甲斐なさ。
書き置きを残し劇場を去った初穂を追って、さくらとクララーは東雲神社へ足を運び。
咲かぬ桜に咲き乱れる、麗しき友情、クラーラの異能。
帝都の明日は花か嵐か!
そんな感じの、東雲くんお当番回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
先週凄まじい”負け犬(ルーザー)”っぷりを背負ってた初穂だが、神社を舞台に積み上げられる生活と思い出、自然と綻ぶ友情の花に、いい塩梅に失点も回復である。
まぁバトル方面では挽回まだだけども、なんか新サクラ、ドンパチしてない時の雰囲気が好きだな…
今回はケレンを抑えて、ジワジワ生活を積む話で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
ロボも怪異も顔を見せない落ち着いた展開が、逆に初穂とさくら、華撃団とクラーラの間にあるものをよく見せてくれた。
初穂の複雑な心境を鏡に、クラーラの現状がよく描かれていたのは、今後の土台としても良い感じ。
端っこでチョロチョロし続けて、次回の忍者探偵回へ導線引いてるあざみくん含めて、団員がちょっと幼く描かれて、それがなんとも可愛らしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
”家族”となったクラーラを案じて、隊長と総司令の通話を盗み聞きする三人がチャーミングだ。テロップの入り方が神。
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隊長が言い残した『華撃団は家族』はただの題目ではなく、少女たちはお互いを心配したり、ちっぽけなプライドを慮る情がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
実家に逃走した初穂に青ざめるクラリスも、大したことじゃない風をとりつくろうさくらも、皆優しい。
クラリスのちょっと天然風味な所可愛いので、次回の活躍楽しみ。
今回特にチャーミングなのは、さくらにすっかり懐いているクラーラと、購買のねーちゃんと仲良しなあざみくんで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
僕は子供が周りに優しくされていると、結構無条件に作品の評価が上がっちゃうマンなので、とっても良い描写だった。
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石段はさくらの大事な思い出を守る結界であり、そこに手を差し伸べて”けんけんぱ”するのは、クラーラを家族と向かい入れる心の現れだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
恋する隊長の言葉もあるけど、さくらは一個人としてクラーラを受け止め、可能な限り笑顔であって欲しいと、自分にできることを差し出す。
そういう素朴で頑是ない優しさの描写が、結構このアニメ多くて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
正直垢抜けない、ゴロッとした感じの歯ざわりでもあるのだが、やっぱり作品を好きになるにはこういう地道な人情の描写が、個人的には大事である。
さくらがクラーラの”姉”として、ずっと優しいのは本当に良い。
初穂ともそういう、柔らかな関係を結んできたわけだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
優しさと思い出だけではなんか上手くいかない、面倒くさいお年頃に二人共育っちゃった結果が、全開の東雲大暴走大敗北である。
変わったものもあれば、変わらぬものもある。
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それを確認するために、初穂もさくらも思い出の東雲神社へと一時帰還した、と言えるかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
そしてそこに、新たな”家族”であるクラーラが寄り添っているのは、とてもいいことだ。
背丈が伸びて不自由になった部分もあれば、より小さな仲間を支える足場も出来た。
帝劇という”今の家”から少し離れて、実家に戻ったことでペースを取り戻した東雲くんが、さくらとクラーラと一緒に”生活”する描写がすごく好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
端っこから羨ましそうにのぞいてるあざみくん含めて、朗らかで風情と匂いがあって、非常に良い。
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謎が謎を呼ぶクラーラを警戒するのは、帝都の防人として、忍びの者として当然だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
しかし怪しげな過去と同じくらい、ただの少女として朗らかに日々を重ねる表情も本当のことで、大事にしなきゃいけない。
あざみくんを話の外辺に置くことで、”次”への布石が打たれていく。
幼いクラーラを間に置くことで、初穂もさくらも自分たちの原点を思い出していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
そして異国の友を見ることで、クラーラも失われた記憶を手繰り寄せる。
惑乱する記憶に、重なる”姉”の影。それをやっぱり、羨ましげに見守るあざみくん。色々、布石を打つ回だなぁ…。
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幼い頃には果たせなかった、神楽舞の大任。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
それをやり遂げるくらいには大きくなったが、余計な荷物も付いてくる。
嫉妬、焦燥、未熟に無様。
神楽鈴の清い音色は、初穂にまとわりついたものをゆったりと削ぎ落とし、大事なものを思い出させていく。
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誰もが『あの子は何でもできる』と、焦って距離を作った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
かつてのさくらと同じ視線を、今の自分がさくらに向けていることに思い至って、初穂は自分の気持の置所を、ようやく見つける。
幼い時の記憶が、主客を変えて再演される話の奥行きは結構好き。”思い出す”話が好みなんだな自分。
咲かぬ夜桜を前に、花開く素直な心。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
その麗しき友情が、クラーラの記憶の扉を叩く。
遠い思い出を握りしめ、再生させるその手のひらに、そっと添えられた新たな繊手。
クラーラの想いを受けて、季節外れの桜が舞った。
ベタ足ながら、綺麗な展開とビジュアルであるな…。
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かつて初穂とさくらが、幼気な友情を育てた境内。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
そこにクラーラが分け入り、日常を共有し、己の身を削って美しい花を開かせる。
そうやって一個ずつ、想いを焼き付けていくことで”家族”になっていく描写に、焦りがなくてなかなか良い。
ゆったりした運びに、このアニメ強みがある印象。
しかしクラーラの瞳に宿る赤光は、あざみくんの警戒を強めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
爆心に一人立ちて健在、死せる桜を蘇らせる異能。莫斯科からの闖入者は、一体どんな謎を抱えているのか。
次の物語の主役は、ちびっこ忍者である。今回ウロウロピコピコしてたあざみくん、可愛かったな…。
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というわけで、思い出を置き去りにしていた少女たちが、自分たちの原点を思い出し、そこに記憶のない少女を向かい入れるお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
派手さはないけども、東雲神社の穏やかな雰囲気がいい仕事をして、しっとりといい話でした。
クラーラたんのことを、初穂も丁寧に取り扱ってくれたのが良い。
隊長をヨーロッパに飛ばしたのは、さくらを守り慈しむヒーロー、クラーラを守られるヒロインとして、鮮明に扱うためかなぁ、と感じたりもした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
何かと気にかけ世話を焼くさくら、よく懐いてるクラーラの静かな関係性描写は、非常に良い。
でも隊長がいると、さくらは”姉”以前に恋する乙女になるだろう
記憶も居場所もない異国の少女に、膝を曲げて視線を合わせてくれるさくらのありがたみは、”主人公”をメインステージから追放したからこそ生まれてんのかなぁ、などと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
まぁゲーム版やってないので、憶測でしかねぇんだけども。”続編”である以上、知らないのは作品見る上で弱みよねやっぱ。
初穂が言ってた、さくらが来る前のダメダメ華撃団がどうだったかとかも、今の関係知る上では大事っぽいし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
まぁ描かれてる”今”だけでも、色々伝わるものがあるので十分といえば十分なんだが…過去を知っていると、もっと面白く見れる感じはある。
そう思えるのは、結構いいアニメだって証拠かな?
大事な”家”を守るために、色々嗅ぎ回っていたあざみくんが、次回は主役っぽい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月26日
忍者っぽい仕事人っぷりと、年相応の可愛げがいい塩梅なので、メインでどういう掘られ方するかは楽しみだ。
願わくば、クラーラともどんどん関係を深めてほしいが…さて、どうなるか。楽しみですね。