かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
体育祭を目前に、生徒会と彼らを取り巻く人々の、青春は踊る。
反抗期の妹とバチバチぶつかってみたり、踊りの練習をしてみたり、新たな環境での努力を誰かに見守られたり。
色んな人の汗と思いが輝く、青春のフェスタ。
ついに開幕ッ!
そんな感じの、横幅の広いエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
白銀家の家庭事情が賑やかに紹介されたり、こばちちゃん視線で石上くんの頑張りが見守られたり、まーった藤原書記が会長の面倒を見て面倒くさくなったり。
色んな人がいて、色んな事があって、色々楽しい。
群像劇としての作品の強さが、よく出た回だと思う。
生徒会を話の真ん中に据えつつ、そこから広がる家とか別の集団とかがちょくちょく描かれるのが、このお話の好きなところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
石上くんがキャラと正反対の、ビカビカ陽キャ集団に飛び込んでなんか手に入れて帰ってきたりとか。
それを離れたところから、色んな人が見守ってたりとか。
かぐや様が会長好きになった理由(≒物語が始まった基準点)と同じく、世の中結構良いやつが沢山いて、捨てたもんじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
意外な所で産まれる結節点と好感がよく見える今回、作品全体を覆う良性の楽観主義が、風通し良く吹き抜けた感じがする。バラエティの豊かさが、楽しさ以外も支えてる印象。
さてそのスタートは、白銀家の可愛い爆弾、圭ちゃんの面倒くさーい反抗期である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
超エリート高でアタマ張ってるとは思えないほど、フッツーの家でフッツーの家族やってる会長の姿が、妙に安心する。”お兄ちゃん”だなぁ…。
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経済危機に母の出奔、何よりヤベェ親父の頼りなさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
会長が過保護になるのも理解る逆境まみれだが、そのベッタリ感が圭ちゃんにはウザい。と言うか恥ずかしい。
本当はおにいおにいとベッタリしたいのに、素直になれないのだとしたら…かなり”火力”あるなぁ圭ちゃん。冷たいアプローチも可愛く見える。
まぁ仲が良いからこそギャーギャー仲違いできるってのは、生徒会もそうだし、四宮家のかぐやと早坂もそうで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
ホッコリ笑ってみてられる、バチバチの頭脳戦…の皮を被った、小市民なVS気恥ずかしさ。
そこが白銀兄妹でも共通で、見てて楽しい気分になる。みんな可愛いねぇ…(ジジイの感想)
『花占いキモい』と差し込みつつ、想い人が気になってしょうがない圭ちゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
オヤジの混ぜっ返しなども交えつつ、結局は兄貴の悩みに助け舟、頼りになる妹である。
『恋のアドバイス資格持ってるぜ…』と見せる、ドレッサーのカットイン凄い巧いね
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過剰さゆえにギャグになってる内面描写を外してみると、すごーくありふれた家族の肖像であり、青春の一ページなやりとり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
その普通さを、身悶えする巨大自意識でドレスアップして勢いを付け、笑いを作る独自の文法が、”家”を舞台によく見えるエピソードだったかな。
地面に足ついた部分の描写が上手いからこそ、過剰に空回りする阿呆共を身近に思い、『バカだな~』と見守りたくもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
年相応の反発と、それを超えて顔を出す興味と優しさ。圭ちゃん主役のホームコメディは、彼女をとても好きに成れる仕上がりで良かった。
会長は圭ちゃんのアドバイスで、かぐや様は早坂と特訓したルーチーンで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
意識し過ぎな大暴走を一旦納めて、お互いの顔が見れるようになる。お互い大事な人がいて、支えてもらって、道を外しそうな所で戻ってこれる。
そういうオチも、ホッコリ良い
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かぐや様が可憐に振り返るところとか、相当に作画カロリー使って見事に仕上げてて、このアニメらしいな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
基本ベシャリで回る動きの少ない(はずの)作品なんだが、アバンギャルドな演出を自然に差し込んだり、過剰なカロリーを適宜ぶっこんだり、絵面が平らにならんよう工夫しとるよな。
んで、会長のトンチキ踊りもその一貫でして。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
ホント藤原書紀は、変な所で面倒見良いな…畜生と天使が同居する女だ。
藤原書記がメイン貼ると、色んな可愛い顔見れてすっごい好き。表情豊かな子好き。
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今回は”踊り”というテーマでもって、芸事や表現にまだまだ執念がある所が見れて、なかなか面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
ミコちゃんが天才音楽家として尊敬しているのはぶっちゃけ思い違いだが、存外的外れでもねーのかな、と思ったりした。
まぁ『音楽やる自分』に、見切りつけちゃってる感じはするんだけど。
手のかかるベイビーちゃんが副会長に取られてキレる以外にも、かぐや様の型にはまった”表現”に我慢ならんから、まぁ面倒くさいことにもなるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
ここら辺、二人の少女を取り巻く環境の違いも、結構影響してんのかなぁ…。
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あいまいなものを省いて、効率よく自分の性能を上げないと生き残れない体験してるから、かぐや様は形をなぞるスタイルなんだろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
微笑ましいいがみ合いの裏に、妙に冷たく堅いバックボーンが見え隠れするところも、この話の好きなところである。
そんなかぐや様も、生徒会で笑えてる。ええこっちゃ
まぁそれに巻き込まれもみくちゃにされる会長は、いい迷惑…と思いきや、荒波に揉まれる網の気持ちを理解し、渾身のソーラン節をモノにするのであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
流石白銀御幸、努力で己のスペックをきっちり上げきる男だ。いや、ホント偉いし凄いよね…。
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ハートウォーミングなコメディが続いた所で、こばちちゃんの眼鏡に映る世界がスッと差し込まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
冷えているようで、しっかりと他人と世界を見て、感情と思索の籠もった視線。
鉄面皮の奥に”獣”飼ってる子、ホント好き。(何でも好き人間)
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こばちちゃんは”観る”ことに強い才能がある人のようで、石上とミコちゃんを取り巻く環境を冷静に観察しつつ、自分なりに価値判断している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
思い込みを廃し、他人の努力を認める。その視力は、中々理解されにくい親友を、間近で見守ってきたからこそ鍛えられたのだろう。
そんな親友がガチで嫌ってる石上くんの、新しい挑戦もまた、こばちちゃんの眼鏡に捉えられている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
それは今始まった話ではなく、挑戦を嘲る世間の風を、さり気なく引っ剥がした頃から、ちゃんと見ている。
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曲がったことが大嫌い、理の通らぬことには己の傷を顧みず突っ込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
そういう資質が似通ってるのに、正面衝突しまくる二人を、こばちちゃんは平等に見守り、ひっそりと周囲に働きかけてもいる。
レンズに反射する心象を活かし、時間経過と揺るがぬものを見せる演出が冴えてた。
汗まみれで水を飲み干す石上くんのセクシーにオジサンもドキドキであるけども、こばちちゃんの眼鏡に反射する世界では、石上くんとミコちゃんは似た者同士だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
この発見が、二人を近づけていくのか、反発が強まるのか。ここは注目のしどころ…なのかな?
ミコちゃんが触媒となって、かぐや様と白銀くんの距離が接近してる感じもあるし、石上くんが第二の恋の主役、もどかしくも愛おしい物語のエンジンになってく…のかなぁ?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
まぁアニメの範囲だと、主役二人の恋は未だ決着しないだろうけども。石ミコ描写は、”その先”を見据えた布石な気もする。
それは先読みとして、こばちちゃんが瓶底眼鏡の裏で何を考え、何を見据えているかがよく判る、しっとり落ち着いたエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
”観る”彼女が掴めない、”動く・動かす”特権を主役たる会長が持ってるところも含めて、作品全体を落ち着いて俯瞰できる話でもあったかな。
そんな視線に見守られつつ、やってきました体育祭当日!ヤバな親父のヤババなヤバさに震えつつも、会長色々頑張ってます!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
いやー…学校行事に剥き出し缶ビールは、生っぽい”ヤバだ”ね。
そんな想い人に、エールを届けたい…けど言えない八の字眉
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とんでもないおバカ晒したり、どす黒い影を匂わせたりもするけど、こういうクリティカルな純情可憐見せてくれるから、このお話甘酸っぱいラブコメでもあるのよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
んで、そんなシャイガールに忍び寄る不審者 With 缶ビールと。
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サングラスに正体を隠した、パパンの詰問がぶり寄り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
乗っけられてペラペラ喋っちゃう所がおバカであるが、親父さんも全部からかいじゃねーんだろうな、と思う。
息子が惚れ込んで、意地張って背伸びしているりゆうになる女の子。身内として、その根っこを確認しておきたかったのだろう。
生来影の中に生きていたかぐや様にとって、底抜けに善良な白銀くんは、最初否定したい存在だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
今まで見てきた人間は、(自分も含め)みなどす黒いものを隠してきた。だから、冷たく策略をしかけて、本音を暴いてやる。
そういうやり取りが、天性の”陽”に跳ね返され、気づけば恋になっている。
そこで何かの間違いと否定するのではなく、自分を取り巻く世界、冷たい自分自身を変えていける所が、四宮かぐやという少女の素直で賢い所で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
今までの世界観を否定する光に照らされて、世界認識自体を変化する柔軟さがあったことが、彼女自身を助けてもいるのだろう。
だって『世の中嘘ばかり、悪ばかりだっ!』って思い込んで生きるのって、スゲェ苦しいと思うのよ。根っこの部分は純情幼女でもあるしさ、かぐや様。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
それが会長と出会い、善と愛を知って変わっていく。陰りの中に囚われていた、幼く純朴な自分と出会い直す。
白銀くん、やっぱ君立派だよ…。
そんなど真ん中告白を引っ張り出した所で、パパンの正体暴露、かぐやちゃんのお目々はぐ~るぐるである。可愛いなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
オヤジチェックも百点満点、かぐや様の恋路はまた一歩前進! である。息子のことよく見てくれてて、そらー好きにもなるわな。
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んで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
相手家族のオールオッケーも握り込み、ゴール間近か! と思わされるこっちの歩みに対して。
石上くんの青春行進曲は、誰に顔が付くかも判らないヴェールの奥で、熱くエンジンを始動させている…ように見える。
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このアニメトンチキおバカに見えて、何を画面に乗っけるかは無茶苦茶考え抜かれているので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
ラストの力走にエールを送った人達は、体育祭の”先”で関わってくんじゃね-かなぁ、と思ったりもする。いや、スゲー意味深でしょ魅せ方が。
まぁ、石上くんが心から笑えて、本当に良かったよ…。
会長がかぐや様を変えたように、石上くんも色んな人との出会いを糧に、自分を変えつつあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
『うわ~合わね~』と思ってた団長と、熱く全力疾走を貫いて、生徒会とはまた別の場所で笑顔と経験を手に入れられたのは、凄く良いことだと思った。
こういう変化も、会長がトリガー引いてるんよな。
汗まみれで暑苦しく、光に飛び込むのも悪くねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
そういう事を知った石上くんが、生徒会室に戻ってきて度う変わるか。物語がどううねって行くか。
そういう”先”も楽しみになる、青春の輝かしきスケッチでした。
みんな可愛くて、一生懸命で、俺このアニメ好きだわなぁ…次回も楽しみッ!