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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
うっかり距離感を間違えたペコリーヌが、キャルの大事なぬいぐるみをボロボロにしてしまった。
修理にために街に繰り出した一行は、シャドウによる消失事件に遭遇する。
城に巣食う怪物、超越者達、失われた記憶。
巨大な運命が、今動き出そうとしていた…。
そんな感じの、自称姉 VS 自称妹 VS 自称恋人! 王都激震、ぶっちぎりのヤベーやつ!! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
シャドウの暗躍で人が消えている王都に、暗躍する超越者達。世界のデカい運命を白紙の記憶に刻まれつつも、ユウキくんは”美食殿”と過ごす今を大事に、一歩ずつ進んでいくのであった。
記憶がなくとも確かに成長し、誰かのために頑張っているユウキを”陽”の主役とするなら、陛下のために花を摘んでも報われないキャルちゃんは”陰”の主役であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
子供の純真に目も向けず、冷たい謀略で無辜の人民を踏みにじる悪鬼が城に巣食ってるの、マジ許せねぇからよ…。
残り話数を考えると、偽皇帝と決着を付けたり、ユウキくんの記憶と因縁が表になったりする時間はなさそうであるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
そこら辺はゲーム(あるいはアニメ二期。マジ切望)でやることなのだろう。アニメ一期を”美食殿”の出会いと生活に重点し、割り切った作りにしたのは大正解だと思っている。
さてお話は、帝都に迫る黒い影と、それを祓うべく降り立った超越者から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
蝶のモチーフは幾度も顔を出して、最後に回収されることになるわけだが。ユウキくんは訳知り顔の超越者と、やべー女をよく引き寄せるねぇ…。
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そこら辺は記憶と過去を喪失した、”今”のユウキくんには直接関係ないことでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
赤子のように頑是なく、ご飯をいっぱい食べて、誰かのためにちょっとずつ前に進む。
そんな彼の”今”を収める器が”美食殿”であり、そこにはユウキくんにだけでない、大きな大きな価値がある。
でもキャルちゃんが寝言で囁くのは『陛下…』なんだよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
悔しいのか哀しいのか、出だしからもうよく分かんない感情にグチャグチャにされちまったけど。絶対そいつの側にいても、キャルちゃんの欲しいものは手に入んないって!
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美味しい美味しいパンケーキ(これを実現するために、毎回料理作監付けてるのは”気合”だよなぁ…)を、プンプン猫ちゃんアイマスクで拒絶するキャルちゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
仲間を過剰に心配するペコリーヌは、早朝ドロップキックで窓を突き破り、大事なぬいぐるみをズタズタにしてしまう。
それはエンジン全開元気印な姫騎士の資質で、距離を気にせず踏み込むからこそ救えるものもある。しかし、傷つけるものも確かにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
ペコ公の踏み込みとエネルギーには助けられてる人も多いので、ぬいぐるみはコテラテル・ダメージ……ってワケにはいかないよね。大事だもんね…。
ほつれた関係性を修復するべく、キャルちゃん以外は街に繰り出す。残るキャルちゃんは秘密を抱えたまま、暗い場所へと目線を向ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
今回のライティングは徹底的に、キャルちゃんとシャドウを冷たく暗い位置に置く。そこに差し込む光が”美食殿”だ
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『陛下…』と呟き、階下から聞こえる日常の呼び声に苛立っているときは、部屋は暗い。ペコリーヌの過剰な心配に立ち上がった時、光は強くなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
そして三人に背中を向けて、自分の『本当の仕事』に一人で進もうとした時、キャルちゃんの足は暗い方へと進んでいく。”そっち”じゃねぇんだよなぁ…。
この暗さは、賑やかな街に差し込む影とリンクしている。皇帝が操るシャドウは、臣民の生活を塗りつぶし、当たり前の日常をなかったコトにしてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
誰が靴を作っていたのか。その記憶すら消してしまう、哀しい消失。
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コッコロちゃんはその残骸を目撃し、ユウキは闇の奥にある驚異に対峙する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
『負けることが恥なのではない…戦わぬことが恥なのだ!』と、見ず知らずのオッサン守るために剣を抜く勇姿に、ジジイは涙である。
バブバブしてるようで、体張るときは張るのは良い主人公やね。
シャドウによる消失は”日常”で起こり、それを消し去ってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
そこに寂しさを感じるのは、”美食殿”が積み上げた衣食住の描写、そこから立ち上る生活の愛おしさが、主役を超えて顔のない人々にも伸びているからだろう。
ああいう楽しそうな日々が、他の人にもある。だが、それは奪われていく。
『偽皇帝マジ許せねぇからよ…』という気持ちに、もう一つ燃料が入るが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
あくまでバッファーであるユウキは、シャドウを切り裂く力を持たない。
『ならば私の出番ですね!』ってんで、やべー姉妹がIN!! である。
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ジャンプカットを活用し、シャドウの尋常ならざる雰囲気と力量を見せる演出とか、非常に良かったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
シャドウによる消失を重たく見せるために、ホラー演出に力入ってた部分もあるんだろうなぁ…第5話は予行演習でもあったか。
まぁホラ-ってんなら、唐突に姉を名乗る暴力が強い女もこええけど。
『ユウキくん、手続き記憶までぶっ飛んでるキツめの記憶障害だから、少々手加減を…』と思わされる、凄い勢いの偽姉っぷりだったが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
ベイビーちゃんにとっては、どんだけ美形だろうがオッパイデカかろうが、知らない人がグイグイ来るのって怖いよね…ここも”距離感”の描写か。
自称妹の方は姉を諌めるマトモなストッパー…と思いきや、こっちも大概な大暴走エンジンで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月15日
重い音響と3パン演出でぶっ飛ぶ、記憶を弾き飛ばす姉頭突き。コイツラのことなんも解かんねぇけど、ヤベーことだけは判るッ!
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やべー連中がユウキの回りを取り巻いているとも知らず、コッコロちゃんとキャルちゃんは幼い純朴を美しいものに投げかけていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
こういう頑是ない描写好きなんだよなぁ…目的一直線じゃなくて、フラフラしちゃう魂の揺れ。
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でもまぁ…キャルちゃんが『陛下』のためにお花摘むシーンで、俺は既にキレてましたけどね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
いやだって、絶対にこの純真はクソ皇帝に踏みにじられて、キャルちゃんが悲しい顔する前フリじゃない…どんだけキャルちゃんが想っても、玉座を盗み臣民を影に喰わしてるクズは応えてくれないじゃないッ!
それでもキャルちゃんは、『陛下が喜んでくれるだろうな~』と花を摘み、ウキウキしながら歩いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
影の中を進んでいっても欲しいものは手に入らないし、哀しみだけが積み重なるのに、温もりを求めずにはいられない。
身近にある温もりに気付かないやるせなさ含め、幸福で哀しいシーンだった。
んでまぁ、皇帝は想定通りにキャルちゃんの想いを枯らし、踏みにじるわけで。マジ許せねぇからよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
街の人々の暮らしを影から盗み取る、シャドウの暗躍。それはキャルちゃんが摘んだ思いも命も、枯らしてしまう冷たさに満ちている。
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キャルちゃんサイドを徹底的に寒色で塗って、統一したムード、『ここは彼女の居場所じゃない』というメッセージを出し続けているのは、非常に良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
これまで見てきたとおり、彼女は明るく温かいものを求めている。
笑顔いっぱいの美味しい食事、やりがいのある田植え、仲間と暮らす日々。
食って働いて、相笑い合う。”生きる”ということをキャルちゃんは求めているのだが、皇帝(と、その玩具たるシャドウ)は命を枯らしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
誰かを想う心、それが宿ったプレゼントに気づきもしない。渡せなかった花束が、彼女が最後に手渡されるものと呼応しているのも良い。
一方買い出し組は、姉と妹を名乗る不審者に絡まれたりしつつ、いなくなったユウキを探していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
矢文にヤバ手紙に頭突き。どう考えても、接触方法を間違えまくってるんだよなぁ…。そうさせるだけの因縁が、ユウキの過去にあるんだろうけど。
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過去がどうあれ、今のユウキは口周りケチャップまみれにしちゃうバブちゃんであり、そんなユウキと歩調合わせて”生活”してるのは、コッコロちゃん達”美食殿”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
本人の知らない過去を押し付けられても受け止めきれない…んだけども、彼を取り巻く状況はそんな白紙の記憶と、強く繋がってるっぽい
アメス様を筆頭に、超越者からデカい感情を寄せられまくっているユウキ。あとやべー女達。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
今回(つうかこのアニメ)ではその片鱗しか彫り込まれないけども、凄くエピックな過去と運命が、やっぱあるっぽいねぇ…”主人公”って感じだ。
そこら辺掘るよりも、ユウキの”今”を彫る選択を、このアニメはした
だからアニオリキャラの、、北斗めいたコメディもブッ込みまーすッ!! なんだこのランドソル地獄城…あと過剰なサイズ感な。完全にウイグル獄長。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
ホント脈絡も意味もねぇ、おやつみてぇなシーンなんだが…面白いんで困るネッ!
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んで、冒険者のホームたるギルド本部に戻ってみれば。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
何も出来ねぇと思っていた青年は、自分ひとりで依頼をこなし、仲間のために虹色の衣を折る優しさ、頼もしさをみせていた。
…もう、バブちゃんとか言えねぇな…。偉いよ、本当に。
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美味しいホットドッグ取り落して逃げるほどに、エリコの存在がトラウマになってるのは意外…でもねぇな。チチがデカかろうか、怖いもんは怖い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
やっぱ本当に心を通じさせたかったら、相手の”今”をちゃんと見て、相応しい態度と行動で距離を測っていくのが大事なんだよね…特に子供相手には。
美食殿はそういう等身大のユウキを、ちゃんと見て一緒に暮らしているから、彼の笑顔と真心を受け止められているのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
キャルのために、綺麗な虹を編みたい。そんな濁りのない思いを、傷だらけで形にしたユウキ。俺も”美食殿”もニッコリだ!
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あと姉と妹を名乗る不審者たちもなッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
意味分かんない”過去”をブン回し、パーソナルエリアに侵略してきた異物がその実、仲間を思い見守ってくれていたこと。変わってしまったユウキの”今”を、それでも認めてくれたこと。
コッコロちゃんはそれを感じ取り、しっかり頭を下げる。ええ子やホンマ…。
思いのこもった花を踏みにじられ、帰った家は暗い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
キャルちゃんが闇に食われようとした所で、届く”ただいま”の声。
振り返ると、そこに光がある。仲間の笑顔が、走り回って治した”プレゼント”がある。
…キャルちゃん、今すぐ悪の組織辞めなッ!
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マジキャルちゃんにこういう表情させる『陛下』許せねぇし、その陰りから何も知らないまま引っ張り上げてくれる”美食殿”の連中ありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
お互い秘密と運命を抱えたまま、出会えた奇跡。そこから産まれる”今”が輝いているのは、みんな一緒だ。みんな一緒だから、輝いているのだ。
今回キャルちゃんを闇に起き続けたことで、彼女にとって”美食殿”がなんなのか、非常に鮮明になっていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
それは光。それは未来。それは”今”なのだ。
時に距離感掴めない暴走しても、自分の内側に入ってくる、明るく温かいもの。
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それをキャルちゃんはもう掴んでいるし、掛け替えなさも心の底では、ちゃんと判っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
早くこのツンデレ子猫が、己を抱きとめる温もりに真正面から向き合い、「ここがアタシの”家(ホーム)”だ!!」と絶叫する瞬間が見てーよなぁ…。
でもそうするためには、『陛下』ぶっ倒さなきゃいけん。
寝言であのゴミクソではなく、”今”一緒にいる仲間を呼ばせるようにならんといけん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
皇帝ぶっ倒すには、世界の運命とか隠された秘密とか、色々描かなきゃいけないものは多いのだろう。
結構遠い道のりになりそうだけど、アニメで見たいよ…キャルちゃんが暗い場所から、完全に飛び立つ瞬間をよぉ!
んで、そういうでかい話に関わってきそうな超越者が、なんも知らねぇバブちゃんにデカい感情の片鱗を見せる、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
すんげぇ意味深なシーンだったが、これがユウキのパーソナルエリアに踏み込んでくるのは、まだまだ先の話なのだろうなぁ…。
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ユウキに負荷がかからないよう距離を保ちつつも一生見守ってる辺り、ネネカさんも感情の打撃筋肉(ヒッティングマッスル)がデカそうなんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
彼女の遠巻きな視線は、すンゴイ踏み込みしてた偽姉たちとは正反対で、『パーソナルエリア』がテーマだった回と面白い呼応。色んな距離感あるねぇ…
というわけで、遠いものと近いものを描くエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
ユウキにとっての白紙の記憶、キャルちゃんににとっての『陛下』。
冷たく離れているようで、しかし切り離すことは出来ないもの。今は未だ変化しないまま、それでも長く影を伸ばすもの。
そういうものに触れつつ、”美食殿”で過ごす今が、みんなにとって大事な光なのだと確認するお話になりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月16日
ユウキの真っ直ぐな思いが、”今”だけでなく過去を共有する少女にとっても救いと描かれたのも、とても良かったです。
そろそろ最終話も見えてきましたが、残りで何を魅せるか。次回も楽しみ!