BNA ビー・エヌ・エーを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
獣の血に埋め込まれた、全てを壊す爆弾。
ニルヴァジールシンドロームを鎮めるための宴に、仕組まれた陰謀。
それと知らぬまま突き進む偶像に、神は銃弾を、少女は言葉を以て対峙する。
祈りは破滅に、夢は地獄に繋がるしかないのか。
そんな感じのBNA最終局面、綺麗な夢と過酷な現実、頑なな怒りとかすかな祈りが混じり合う、神と人と獣の宴である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
アニマシティの生誕を祝った祭りから始まったこのアニメが、同じ祭りで決定的な局面を迎える。あのときはテロルを防ぐ側だった大神は、銃弾で意を通す存在になっている。
そして流されるばかりだったみちるは、自分の意志で未来を変えていく当寺社になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
その武器は獣の牙ではなく人間の言葉で、暴れ狂う力をどうにか納められるように、祈りと行動を両手に抱えて必死に走る。
繰り返しだからこそ見えてくる、作品を通じた変化。そして変わり得ぬもの。
そういうものが、良く見えるエピソードだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
アランがなずなを偶像に、教団を通じてバラまいた狂乱の種火。
ボリスの蛇舌によって発火してしまった獣の業を、どう希望へと導いていくのか。大神(を代表とする全ての獣人)は、己の魂に鎖を付け、隣人と”街”で暮らせるようになるのか。
騙し合って、笑い合って、野球して。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
アニマシティの過酷で残酷で、でも活力のある諸相をたっぷり見てきたからこそ、あの世界にある獣人と人間皆が、善い結末にたどり着けると良いなぁ、と思える最終話一個前だった。
まぁタフでポジティブな話なんで、ハッピーエンドだとは思います!
さて物語は、大神不在のみちるの世界から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
教団本部に鎮座する銀狼の偶像と、指名手配された大神の顔を重ねて出す演出が、この作品らしい無言のメッセージだねぇ…。
誰にも知られることなく、虐げられた獣人の希望となった男
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その伝説を借りて偶像を演じるなずなは、素朴に正しく、弱いものに寄り添っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
”パンの耳”しか目にしたことのなかった貧民に、食事と屋根を与える。建物の作りが学校っぽいので、多分教育もやってるかな?
トップは腐りきってるけど、銀狼教団自体は極めて善良かつ有効なんだよな…・
銀狼教団がドブの水を浄化する装置配ったり、パン食わせたりする描写が、僕は好きだし大事だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
彼らは倫理の空言をタレ流しにするだけではなくて、生きることに密接した支援をしっかり届けて、人々の生活を良くしているのだ。命を繋ぐことを、使命として怠けていない、とも言える。
それがどす黒い思惑から生まれたものだとしても、なずなが先頭に立って広げている善行は嘘ではなく、しかし根っこと頭が腐っているのなら、その善行も毒に変わってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
バカな子供が騙された。世の中そういう事ばかり。
そう切り捨ててしまうには、教団の素朴な力強さは眩しい。どーにかならんか!
なずなはすっかり親友との距離を詰め、セットリストの相談を持ちかけてくる。落書きみたいなメモが、年相応ななずなのピュアさを見せて好き…だし怖い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
擦れっ枯らしな大人を演じてはいたものの、なずなも綺麗なものを信じる子供で。
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みちると同じ柔軟さを心に持っていたからこそ、教団の活動を通じて誰かを助ける、誰かの祈りになる偶像活動に、虚栄以上のミッションを感じたのだろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
その純朴さが、アランの言をそのまま信じる危険性にも繋がっている。
いや、ぜってぇやべぇってその”告白”とやら…。
みちるが眉間を曇らせて、アランの仕込んだ爆弾を怪しめるのは、ここまでの物語の成果であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
愚かで未熟な自分も、残酷で理不尽な世界も、神に祈る人々の真摯さも、神と名乗らない男の矜持も。
色んなものを学んで、彼女はここにいる。了見の狭い子供から、広いものが見れる大人へ”化け”つつある。
そのために必要な反発力を、どっかり向き合ってむっつり導いてくれる”いい大人”にも出会えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
士郎さんの不器用で誠実な生き様を、ぶつくさ文句言いつつ浴びてきたからこそ、彼の正しい疑り深さを学び取ることも出来た。
なずなが周囲の大人から与えられた、甘いキャンディとは違うものを食ってきた。
しかしみちるの知恵も力も全知には程遠くて、というか神の如き力を持っていようが神には成れないことも、隣の銀狼様が教えてくれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
みちるのモヤッとした疑問は、事態が決定的になるまで形を結ばない。しかしここで流されなかったことが、状況を決定的に変えてもいく。
様々な人々の思惑が交錯する、宴の前夜。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
ミンクは情報を横流しし、狼とギャングは牙を研ぐ。市長は疾走し、腹心はその背中を支える。秘書さん…アンタやっぱり強かったんだね…。
ゾロゾロ集まってきて、クライマックスって感じだな!
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『生きれるなら、獣でも人でもいいじゃん』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
人から獣に転じた少女たちはそういうが、そうは生きられないことを生粋の獣人は知っている。
神が偶像でしかなかったと告白されるストレスに、獣は耐えられない。それが大神には理解るのだ。
何しろそれに流されて、たっぷり血を流してきたわけで。
アニマシティをニルヴァジールにしないためには、どうにか暴露を止めるしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
アニマシティを”街”として機能させてきた法に反しても、表に出ない不法を止める。
立場的には第一話で士郎が止めたテロリストに似ているが、内面は真逆の存在。だが、行いは同じ。
複雑に揺れる天秤の向こうで、みちるは親友を飲み込む不穏な嘘に眉間を曇らせ、アランはやはり遠い場所から、決定的な変化を睨みつける。這い寄るボリスがマジキモい!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
かくして運命の朝は開け、全ての人が宴に集う。
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激しいアクションの前に、ホーナー夫妻とみちるの会話を大事に進めたのはとても良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
銀狼という虚構が、どれだけ獣人の支えになってきたか。告白が巻き起こす惨事を実感できないながらも、みちるは自分の腹に納めていく。
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名も明かさぬまま、神様が流した血と涙。それをみちるは知っているから、報われて欲しいと思ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
そして間近に暮らす当たり前の人達が、抱えた傷も知った。
辛い思い出に背骨をへし折られないための、生存術としての祈り。それを受け止める器としての、銀色の神様。
士郎が人しれぬ影から積み上げてきた闘いは、こうして様々な人に届き、感謝を生んできた。孤狼の闘いは、実は報われていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
そう知れたから、みちるは微笑んだのだと思う。”知らない”を”知ってる”に変えるのは、何も辛いことの対価ばかりではないのだ。
士郎さんが堂々神様として振る舞わなかったのは、そういう虚栄を嫌う彼の生き様、祭り立てられるのに向いてない不器用な人格…と同時に、血に塗れ怒りに狂う未熟が、信仰に値しないと判断したからだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
間違いだらけの自分が、誰かの救いなどおこがましい。獣の誇りと恥の意識が、士郎にはある。
でも弱者のために爪を振るい、獣人の正義も誇りもここにあると行動で吠えてきたことが、銀狼の伝説となった。誰かの支えになり、感謝の祈りを生んできた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
血に狂う獣は、そこにいる。それは今回のクライマックスが、イヤってほど証明している。
でも誰かを助けるヒーローも、確かにここにいるのだ。
そんな実感を1番届けたい相手の影を、みちるは確かに見つける。人混みに消えたヒーローが、何を思って牙を研ぐのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
知らない。だから知りたい。
その思いに焼かれて、みちるは駆ける。たとえ、百万の群衆に紛れていても。
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過去を嗅ぎ分け未来を射抜く鼻…神たる士郎の特権を、みちるは模倣し、ついに追い抜く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
士郎がどうしたら良いか判らないまま、第1話でへし折っていた人間の道具…”銃”を手に取った退行と、それは真逆だ。
あの時士郎に力を与えていた、獣であることのプライド。
それが今、士郎を惑わせているのなら。
彼に導かれ、彼に学んだ”生徒”として、師匠の異能を体現することでその凶行を止める。大事な人を取り戻す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
沢山の間違いと迷いを経て、みちるはそこまでたどり着いたのだ。
最も若き獣人と、最も旧き獣神。その交流で進んできた物語が何を生み出したか、見事に活写したシーンだと思う。
みちるの生き様はみちるだけでなく、触れ合った様々な人に影響を与えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
市長を彼女の”街”へと運ぶ、かつてのテロリスト・ピンガ。彼が戻ってきたのも、みちると大神に想いを受け止めて貰い、新しい道を教えてもらったからだ。
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『タヌキ娘の思いを、無駄にはしたくない』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
戦場の無念を背負い銃を手にした男に、そう言わせるだけのものをみちるは、ピンガに示した。それが今、回り回って市長の翼になっている。
俺ァ収容所の地獄超えて”街”作った市長の、理想と強さが好きだからよ…こうして助けてくれるのはマジありがてぇよ。
知らぬ間に、かなり大したことをやってる。誰かを支え、突き動かす魂の燃料を、その行いが与えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
士郎がホーマー夫妻に与えていたものと、みちるがピンガに委ねたものはかなり似ていて、ここらへんも師弟だなぁ、と思う。
善い交わりは、善い結果を生む。逆もしかり、か。
ペンライトの海の中、偶像は歌い踊る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
その直上で銃を構える士郎に、みちるは体ごとぶつかって言葉を届けていく。
やっぱりこの瞬間でも、みちるは暴力が巧くない。歴戦の強者たる士郎を、弾き飛ばしたりは出来ない。
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しかし、銃を弾き飛ばすことには成功する。それは第一話で、『獣の誇りを捨てたか!』と士郎自身が唾棄し、へし折ったモノだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
彼は今まさに、彼自身が否定してきた存在へと”化け”つつあった。みちるはそれを止める。言葉と行動で、”大神士郎”がどんな存在であったか、思いださせようとする。
そのためにはまず、己から差し出さなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
浅はかで偏見に満ち、視野の狭い小娘。意識してそう描かれていたみちるが己を鑑み、絞り出した言葉。
一番解らなきゃいけなかったのに、解ろうとしなかった
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己を書き換えられ、否定される恐怖。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
唯生きてれば良いのなら、閉ざされた部屋で丸くなっていればよかったのに、アニマシティの光に引き寄せられた自分。
千年生きてる神様を、人間じゃない獣の誇りを理解するヒントは、いつでも自分の中にあった。でも、目を塞いでいた。
それがこの土壇場に士郎を追い込んだとしたなら、謝らなければいけない。その上で、想いを伝えて欲しいと、言葉にしなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
我々は牙しか持たない獣ではなく、言葉を持つ人でもあるのだから。
激情にブレた銃口は、テロリストを制する暴力としては、機能しないだろう。
だがそれでいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
みちる(そして彼女が主人公として背負うこの物語)は、冷たい鉄ではなく血の通った触れ合いをこそ、何かを突破する力と定め続けてきた。
なら、謝罪と握手で繋がったほうが、このアニメらしいのだろう。よ、良かった…。
『武器よさらば』と、大神が(あの”大神士郎”が)謝罪し、みちるの手から銃を取る/銃を介してみちると繋がるのは、彼というキャラクターにとって決定的な変化だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
譲らぬこと。判らぬこと。
ハードボイルドであることを中心に据えた”大人の男”が、謝ることの意味。
それを引き出したみちるの内省と激情含めて、二人の歩みが一つのピークにたどり着くシーンであったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
子供は大人に学び、子供は大人に影響される。
そういう幸福な共鳴を、しっかり捉えてきたアニメだからこそ、ここがピークとして機能すんだろうなぁ…俺、このアニメ好きだなぁ…。
後に不発となるなずなの告白、それをひっくり返すボリスの告発と照らし合わせると、自分の至らなさと士郎の不足を真摯に叩きつけたここのやり取りこそが、真実”告白”だったのかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
それは狼が鉄を握る堕落を、友が友を殺す悲劇を、しっかり防いだ。偉いよみちる…。
しかし事態は止まらず、”告白”の瞬間は近づく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
信仰と信頼が裏切られた瞬間のエントロピーは、”街”を壊して余りある。みちるが実感できない本能を、士郎は言葉にし、みちるはそれを信じ、翼をはためかせて飛ぶ。
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信念。信頼。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
人を獣に変える毒は、同時に運命を切り開く武器でもある。みちるは”知らない”告白の危険性を語る大神を信じたからこそ、思い切り飛んだ。
士郎も”街”を守る同志として、共に歩んだ立木刑事を信じればこそ、真っ直ぐな視線で信念を預けたのだろう。
立木刑事は銃弾を放たないが、士郎に協力することも出来ない。みちるはボリスの策略をアニマトロニクスで越えて、なずなに言葉を届ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
これまでも色濃く作品に刻まれてきた、大人の不自由と子供の闊達。それが一つの差異を生む。
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投げ捨てた銀狼のシンボルを、足を汚して拾いに行かなければ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
自分の中の嫉妬や苛立ちに向き合い、親友との縁を一回投げ捨てなければ。
なずなが偶像としての晴れ舞台よりも、なんの裏付けもない親友の言葉を信じ、告白を止めることはなかっただろう。
すれ違いも衝突も、不幸も悲劇も。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
全てに意味があった…というか、なんとか意味をもぎ取るために必死に生きてきた二人だからこそ、この決断は果たせたのだと思う。
そしてそれは、二人だけのものではない。
本物の銀狼と暮らして、学び感じ取った様々な思い。
”街”に流れ着いて共に暮らした人が、感謝を込めて動かした機械の銀狼。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
そういうものが全部混ざり合って、この奇跡は起きたのだ。
しかし、そんな青春劇で話は終わらない。偽りの舞台に乗ってしまった時点で、偶像は破滅の道具なのだ。
ボリスの告発と、医療器具を装う鋼の暴力。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
予定されていた裏切りと謀略は宴を飲み込み、獣を暴走させていく。
『人間が、我々を騙し殺しに来るッ!』
そんなボリスの叫びは、誇り高き大神の、醜き影なのだろう。
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狂乱のスタジアムで、みちるは親友を救い、アランはモニター越し冷たく、謀略に微笑む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
救済する存在としての主人公、遠くから悲惨を弄ぶ”敵”
最後まで、キャラクターがどういう存在なのか描く筆には一貫性がある。
暴力は苦手だけど、救命は得意なんだよねみちる。すげー好きなヒロイズム。
再演された地獄に、士郎は三度己を見失う。黒い怪物と化した銀狼を前に、みちるは臆することなく己を投げ出し、言葉を紡ぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
やっぱここでもみちるは子供を助けてるし、暴力は決定的な変化を生み出しはしない。人殴るのがヘタ!
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ニルヴァジールシンドロームは、誰かが生み出した罠なのか。それとも、獣に刻まれた破滅の証なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
そこら辺の位置づけも気になる、衝撃のヒキでした。
暴走士郎さんがエヴァっぽいの、『TRIGGERだなぁ…』って感じするネ!
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しかしこんだけの惨劇を巻き起こして、アランは何を望むのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
ラスボスの狙いと背景を伏せ札に最終話まで引っ張ったのは、なかなか面白い作りだなぁ、と思う。
優生学に染まった人間中心主義者(ヒューマニス)ってだけだと、ちょっと仕掛けが凝りすぎてる感じもすんだよな…。
ニルヴァジールシンドロームが本当に宿痾で、街に住まず獣人を”治す”ことでしか回避できないとすると、これはまぁ結構収まりどころが悪いわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
まぁアランの謀略ってことになるんだろうけども…さて、奴は何を望んでそれをやったのか。
もうちょい早く疑問に思わんと、いかんトコロだったか?
どうあれそれも、あと一話で収まるでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
未熟な少女と頑なな大人が、出会って走って何が変わったか。ヒューマンドラマとしてのピークは、やっぱりステージ上での対話で完成した感じもあります。非常に良かった…。
しかしそれを経てなお、士郎を突き動かす衝動と業は深い。
獣の顎に囚われたみちるは、ただ喰われるだけではない可能性を示すことが出来るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月17日
未知を既知に変え、過ちを一つずつ正して”化けて”いく生き様で、物語を未来へ繋げるのか。
泣いても笑ってもあと一話、非常に楽しみです。
先に言っておくわ。
いいアニメだった。俺大好きだよ。