呪術廻戦を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
特級呪物は倒れた。
しかし宿儺の驚異は去らず、悠仁の心臓は人質に取られる。
友を取り戻すべく、震えを堪え恵は悪鬼に挑む。
不平等な世界に、少しでも善人を護るべく。
握りしめた拳は、はたしてどんな運命を掴むのか。
…さよなら、俺の友達。
そんな感じの主役が死んだんだがッ! 俺の虎杖が診断だがッ!! な、呪術廻戦第五話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
いやー…ビックリだよ。
こういう形で(一旦?)主役を退場させるのも、そのことで遺された人たちの人格がより善く見えてくるのも。
大胆な話運びだが、打たれてみると必然に思える。凄いなオイ(今更マン)。
あまりにも怒涛の勢い過ぎて話を飲み込めていない感じもあるが、露骨に敵集団っぽいのも顔を見せたし、先輩出てきて京都激闘編のフラグもたったし、虎杖くんの死それ自体が、強烈なヒキ…って話なんだろうな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
ふーむ、一筋縄では行かない作品だとは思っていたが、ここまでとは。力強く、血腥い傑作だ
特級呪物は倒したものの、それを遥かに凌ぐ驚異が伏黒くんに迫る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
身体の制御を奪い、己の心臓すら策謀の種にする宿儺の脅威。特大級の呪いと悪意を前にして、青年は表情を変えない。
変えないよう、自分を抑え込み構えを取る。
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勝たなければ、人間・虎杖悠仁は帰ってこない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
先週虎杖くんを打ちのめした弱さへの嘆きが、今度は伏黒くんに迫ってくる。
あまりに残酷な決断を前に、しかし彼は震えつつ乱れない。呪術師であることの意味は、既に腹に落としてる表情をしている。綺麗や伏黒クン…。
長いとは言えない付き合いながら、強く魂をぶつけ合った二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
身体を共有する宿儺が持っていない、虎杖くんの人間性への強い信頼が、伏黒くんの背中を支えている。
自分の命が惜しいやつが、呪いを前に突き進む決断なんてしない。
なら、帰るべき場所は、俺が用意しないと。
ズボリと抜き出された心臓の、グロテスクな異物感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
それは虎杖くんが憎む”正しくない死”の戯画であり、彼が戦えない今、親友の大事なものを”正しい”場所に戻すために。
震える指先がクローズアップになり、決意を込めて結ばれる演出は素晴らしい、
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後に自死を知りながら戻ってくる時の対応もそうだが、虎杖くんの”イカれ”っぷりは凄まじい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
先週を思い出せば判るように、自分の命を軽く見ているわけではない。それ以上に重たいものが目の前にあると解れば、震えるより早く魂が動いてしまう。
そういう、ある種狂気的なヒロイズムは恵にはない。
頭で考え、自分を奮い立たせてから立ち向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
そんな常人の闘い方は、しかしあまりにも立派である。
涙を流せない男のために、降り出した雨に。
圧倒的なパワーで迫る、宿儺の暴威に。
打ちのめされながら、伏黒くんは固めた拳を解かない。
つーか宿儺一人だけZ戦士なんですけど! インチキ!!
人間の領分を遥かに超えた、神域のバトル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
スピード感とキレが暴れ狂うバトル作画が、宿儺の超越性を上手く演出する。
対する伏黒くんは、あくまで人間的に血を流し、式神を気遣う。鵺に添えた指が、この土壇場でも優しい。
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手の内を見透かされ、圧倒的な力の差を思い知らされてなお、拳を構える理由。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
百合の花を意味なく手折る残酷な不平等に、湧き上がる怒り。
善人が理由なく食い散らかされる理不尽を、討ち果たすべく修めた呪い。
彼もまた、誰かの祈りを背負って”正しくない死”に、立ち向かうことを決めた。
彼の根っこにある美しい女性が、どんな間柄で何を共有していたのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
それは分からないが、彼女が虎杖くんにとっての”じいちゃん”、野薔薇にとっての”沙織ちゃん”であることはよく判る。
自分で納得しなければ、呪いを前に必ず恨む。
そんな理を書きつつ、この物語の戦士には誰かの祈りが必ず刺さる。
自分以外の誰かから、受け取っていた幸福。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
それが手折られる理不尽を前に、後ろに引けない意地。
それが呪いを”正しく”使う時、唯一導きとなる。
圧倒的な暴力を前に、膝をつかない支えになる。
そういうど真ん中のヒロイズムを、スタイリッシュな外装に詰め込んでるところはやっぱり強い。
他者の祈りを力に変えるルールなら、作中最強の五条先生も、飄々とした態度の奥に”誰か”を抱え込んでるのかなー、と考えたりもするけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
まー、それが明らかになるのは先の話だろう。しばらくは最強してくれないと、物語のてっぺんが崩れてきちゃうしな。過去エピ楽しみだなー。
死地を前に涼やかに燃える若武者のかんばせに、悪鬼は微笑む。お前、伏黒くん好きだねぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
怪物の超越と人間の意地が、生死を分かつ。
乾坤一擲の一瞬はしかし、主人公の帰還…そして死で終わる。
伏黒恵は、親友が死んでも泣かない。変わりに、天が泣くのだ
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心臓を抜き取られ、確定した”死”を前に微笑めたのは、虎杖くんが出来る最善を掴み取れたからだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
それとも、人間がデフォルトで持つ恐怖や憎悪…呪いの源泉が最初からない、”イカれた”存在だからだろうか?
それを知る前に、俺の虎杖が死んじゃったんだが。どーいうことだよオイッ!!
『泣きわめくのも、覚悟を決めるのも先週やった』とばかり、微笑んで死んでいく虎杖くんが美しくも悲しく、最後の対話を乱れず受け止める伏黒くんの勇姿もまた、切なかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
死地に直面して、特に感慨なし。
このボーヤ達、みんな立派すぎるよ…”平家物語”の若武者みてーだ。
呪いと対峙する時、人は死ぬ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
そんな厳しいルールを、これ以上ない形で教えてくれt虎杖くんの遺体。
若い命を摘んだ謀略を前に、人類最強は静かにキレる。
五条先生…アンタも笑顔の仮面の裏に、熱血を隠す男…。
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五条先生の推察通り、妬み嫉みが虎杖くんを死地に追い込んだなら、呪術師は呪いを制御できていないことになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
自分の敵となる存在と同根の力を制御する難しさが、若い命を奪う。
その愚かさ、醜さに怒る五条先生の感性は真っ当だ。それだけだと呪術師やれないから、冷徹と飄々で鎧うんだろうな。
そんな怒りの領域を、乗り越えてくる足一つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
露骨強キャラっぽいオーラ出してきた保険医さんが、ちょっとホッコリしたムード連れてきてくれる。何やってんスカ伊地知さん…。
今回モリモリニューカマーが顔出しまくりで、粒ぞろいの新キャラをどう使うか、今後が楽しみね。
学生サイドもそれは同じで、みかこし声のクールな女とか、口塞ぎおにぎり男とか、パンダとか色々出てきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
野薔薇の口元、伏黒くんの視線…年少と言えど、呪術師は泣きわめく事を許されない。厳しい職業だな、ダークヒーローってのは。
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つーかパンダって何…。虎杖くんが死んじゃってからマジ急展開で、色々消化する余裕がないのに!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
おにぎり喋り先輩は呪禁師ってことで、言霊が現実を引き寄せるほどの呪力持ちなんだろうな。
”吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神”…一言主の系譜か?
彼らの活躍と虎杖くんの死を胸に刻んだ仲間の成長は、京都でたっぷり見ることが出来るのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
もっと強く。残酷な理不尽を、跳ね返せるほどに強く。
蝉が羽化するように、物語も別の領域へとシフトしていく。一年坊主は、どう剥けるかなー。
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そして一方、異形の軍勢も謀略を練っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
”一名”と認識されてるってことは、袈裟着たツギハギ野郎は人間分類なのか。
呪いこそが正解。嘘偽りのない真実の種。
人類殲滅を掲げる、知恵と意思を持った怪物たちに、何故協力するのか。
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ここら辺も、今後判るのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
異形の呪い達に妙な可愛げがあって、憎みきれない所が怖いなぁ、と感じる。
今までのコミュニケーション不可能な”現象”から、声と表情の付いた”キャラクター”になったことで、討ち果たすべき呪いの内実も、より掘り下げられていくだろう。
それに伴う感情も、生き死にの血腥さも、嘘なく話だともう判っているので、”敵”の顔が見えたのはワクワクしつつも怖い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
五条先生と虎杖くんが、絶滅戦争の焦点だと方向づけてたけども、そう断言できる背景とかも気になりますわ。
新要素山盛りで、『ここで打ち切りライン超えたんだな…』って感じ。
というわけで、ぶっ死んだ主人公もまだまだ退場には早い!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
胸に開いた穴の奥、魂の在り処で見上げる地獄。帰ってくるのか旅立つのか、虎杖くん、どっちなんだいッ!
いや、帰ってきてくれなきゃ困るよ…なんか新展開でも、お話の中心ぽいしさぁ…。
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そんなわけで、急展開モリモリ! 新キャラ山盛りざーくざくなエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
圧倒的な暴威を誇る宿儺を前に、静かに決意を燃やす伏黒くんの勇姿が、美しくも悲しかった。
あれだけ理不尽を憎みつつ、守りたかった親友に目の前で死なれる悲しみを、飲み込んでなお立つ。
悲壮なるヒロイズムが、京都での対抗戦で、動き始めた敵たちを前に、どう躍動するのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
新展開にも興味津々、非常にパワフルなエピソードでした。いやー…色々ヒネれるポイント満載だけど、どう使ってくるか。
まずは主役の帰還から、帰ってきてくれ虎杖くん!
次回も楽しみですね。
あ、伏黒くんが追い込まれた時言いかけてたの十種大祓だったので、”拳”の呪術の応用性に納得がいきました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
十種神宝と式神を重ね合わせて、複数の権能を実体化させる能力なのね…かなり日本のオカルトの根っこに関わる力だな。
狗神に大蛇に鵺。妖獣の形態取ってる所が、”呪い”って感じで素敵よね。