ご注文はうさぎですか? BLOOMを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
準備すら楽しい学園祭が、ついに始まる。
招待状に導かれ、いつもの面々は見知らぬ場所で、見知らぬ人に出会う。
それは飛び込んでみれば、新しい陶酔を教えてくれる貴重な体験。
笑顔と喧騒の中で、幾重にも輝く光の中で。
チノが見つけた、一瞬の夢とは…。
そんな感じの、学園祭エピ後編…今度は飲酒(ノンアルコール)だッ! なごちうさ三期第五話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
大ッッッ変、良かったです!!(初手結論)
学園祭の熱に浮かれた感じも、ココア達が学校生活を共有してるトンチキな面々も、そこに混ざることで生まれる一瞬の奇跡も、そこから学ぶチノちゃんも。
三期のテーマは”時間”かなー、とか思いながら見てたわけですが、何かとラビットハウスで固まりがちなお話に風穴を開けて、地理的・社会的にも幅を拡げて見せるクールなのかな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
そうすることで、ホームたるラビットハウスの温もりも際立ってくるし、風通しも良くなる、と。
この動きがチノちゃんが進路を決める季節と上手く連動して、ココアさんと関係を築いた先へと、自分の足で進んでいく頼もしさにも繋がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
その一歩はしかし、一人ではけして踏み出せないもので、かけがえのない支えあってこそ可能な前進。
そんな事を、笑顔とクレイジーに交えて書く学園祭でした。
つーわけで、初お目見えなココア&千夜の学園生活。羅盤出てくる学園祭準備って、蓬莱学園みあるよな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
彼女たちを取り巻く面々もまたクレイジーで、個性満点カワイイ祭り。
序盤はもう一つの学校への対抗意識というか、知らないからこその壁が見える
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今回のお話は前回と一対のエピソードであり、マヤを主役に描かれた『知らないものでも、飛び込んでみると出会いがある』という体験を、みんながしていく物語だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
というかココ千夜は体験の”結果”を、後出しの”過程”描写で補強していく感じ。
ごきげんよう学校行くまでに、こんなトンチキあったのね…。
そして、信じて送り出したクラス番長が、敵の制服に染まるには時間はかからなかった…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
まぁ木組みの街に本物の悪意は存在できないので、飛び込めば”秒”でズブズブなんだけども。
その前フリとして、伝聞でしか知らない”友達の友達”に怯えたりもする
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クラスでも妹扱いなココアさんに、新鮮味と納得を感じたりしつつ、今週も美術はバキバキだ。祭に浮かれる学園の空気を、見事に活写してくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
モカさんにダダ甘やかされたからこそ、チノちゃん相手には”良い姉”ぶってみたかったのだろう…自分が受け取った幸福を、誰かに与えたいウーマンなのね。
甘兎庵を背負う未来に震える弱い生き物を、抱きしめ応援などしつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
準備すら楽しい学園祭の空気は、輝きながら流れていく。
このアッパーテンションな描写がなかなか体温あって、とても良かった。
そういう雰囲気になるよね…ちと”ビューティフル・ドリーマー”前半っぽい匂い。
未知に怯えたり嫉妬したりするのは、皆同じのようで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
リゼもシャロもツンツンぷくぷく、知らない女の話をする親友に警戒度を上げる。丁寧に、ズブズブになる前フリ頑張りますね…そういうの大事よ。
招待状を差し出して、出会いの扉を開ける。
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ここでココアが果たした善行の返礼として、チノちゃんが写真を四人に渡す終わり方が、本当に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
今回は手紙の受け渡しをフェティッシュに、お互いの敬意と愛情を日々新にしている一同の姿が良く見える。
大事にしたい人だから、ちゃんと思いを手渡しし招き入れる。見つけたものを、封をして返す
このファンタジックな世界だからこそ、嘘まみれに甘く描ける人の繋がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
善きものしか存在できない歪な、しかしだからこそ輝いて見える作品世界が、封筒の中にギュッと凝縮されやり取りされるエピソードと言える。
みな幸福になり、幸福になって欲しい。ますます幸せ。(ごちうさ実篤)
というわけで祭り当日ッ! チノちゃんのおめめも一生キラキラだ! ホンマ、この透明度の高い輝きに弱い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
そういう小さなホッコリから、問答無用の飲酒と八頭身のキモいティッピーでラッシュ仕掛けるところに、ごちうさ特有の”緩急”がある。
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甘さ一本で押されると胃も持たれるので、時折(時折?)絵面がクレイジーになってテンションが暴走するのは、見ていてありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
つーかKoi神、オクフェスの可愛い衣装を自キャラに着せたいだけで出し物選んだな…パーフェクトです!
被服方面に情熱あるの、ホントありがたい…色んな衣装見れる。
懐に飛び込んで顔を確かめれば、警戒していたものは存外良いもので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
ココ千夜を間に挟んで、友達同士は分かり合う。相手の服を着て、相手の良さを知っていく流れは前回と同じだ。
どんどん垣根は取っ払われ、いつもの給仕仕事に獅子奮迅。
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クラスメイトという異物が出てきたことで、それに対する警戒…を溶かす、作品全体の雰囲気は別角度から照らされる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
この街自体が、誰かを遠くに置き続けることを許さないルールで動いているのだ。
皆仲良しになるが、そのためにはちょっとした壁を超える必要がある。踏み込む勇気がいるのだ。
無条件にダダ甘になるのではなく、そういう人間当然備えた防衛意識を書いた上で溶かすことで、作中描かれる幸福が届きやすくなるのはいい感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
やっぱそういう、人間のちょっと暗くて硬い部分を随所に残す火加減が、ごちうさ独特の感触を生んでる気がする。まぁズブズブに煮崩すがな最終的にッ!
外側を装うことで、在り方が変わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
チノは八頭身ティッピーで鎧うことで、人見知りを乗り越えて色んな人と触れ合うことが出来る。
リゼとシャロも見知らぬ制服を着て、一瞬の夢に酔う。
あり得たかも知れない、あり得るかも知れない可能性。
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祭りという特別な時間は、そういうモノを形にしてくれる。学校という場所は、そういう輝きを持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
それはチノの周囲にすでにあるもので、祭りに浮かれて慣れないこと頑張るマブダチの、世話を甲斐甲斐しく焼くマメの描写がスゲェ。
ありがたい…本当にありがたい事よ…。
ここでマメがサポートに回るのは、前回ごきげんよう学校という『自分が生きたい場所』に付き添ってくれた返礼なのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
道が分かれる事をどこかで感じつつ、それが悲しいことではないと。
今繋がってる温もりは、時が流れ形が変わっても永遠なのだと。
確かめるように、チノが教えてくれた出会いに感謝して、新たな出会い、新たな挑戦を抱きしめていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
チマメも見た目通りの子供ではなく、どんどん大人になっていくのだなぁ…とじんわり感じ入る描写であった。
やっぱチマメのビジュアル、どう考えても小学生だよなぁ…
この一瞬、この場所だけが作り出せる輝きをチノは見落とさず、瞳に宿す。消えてしまうはずの夢を、フォトフレームの中に永遠として刻む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
自分を守り導いてくれる”姉”たちに、自分が見つけたものを分け与える。
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その心配りが絆を深め、幸福はより強くなっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
そんな黄金の日々を、暴力的なまでに美しい美術が縁取っていく。
祭りの喧騒が去り、普段着に着替えても消えない、永遠の熱。それを、人見知りで優しい少女が届けてくれた。
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最後はきっちりエモで殴りきって終わるところが、ごちうさの強みである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
チノちゃんがこうも”強く”なれたのは、マメに従ってごきげんよう学校に行って、『知らないことに出会うのも悪くない』と思えたからで。
そんな彼女たちが、今度はチノちゃんの決断を柔らかく抱きしめる。
人は優しさで繋がって、緩やかに変化を受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
閉じた幸福の中で微睡んでいるようでいて、時は確かに流れている。
変わることも、変わらないことも、どちらも麗しく美しい。
そういう木組みの街のルールが、強く焼き付くエピソードでした。甘さの中に、一抹の切なさが交じるのが上手い。
ドタバタ楽しかった学校見学を通して、チノちゃんが見つけたもの。新しい服を着て、新しい自分になるワクワク。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
それに向き合う時、踵が少し浮いて”背伸び”するのが、繊細な表現だ。
それは少し不安定で、だからこそドキドキするスタンス。
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闇の中明かりが灯って、新しい自分が見える。そんな未来を手繰り寄せ、自分の足で近づいていく一歩目を、少女は果たした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
その不安な歩みに怯えずにすむのは、誰かがそばに居てくれるから。一生チノをカバーしてるマメの描写、ホンマありがたかったです…”友情”やないかい…。
『こんな可愛い姿見せられたら、自称”姉””もそらー狂うわな…』というところで、このお話ははお終い。ココアさん、今回は許すよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
完ッ全にズブズブなのに嫌がるフリをする所が、ココアさんの劣情を煽るんだろうな。天性の誘惑者だよ、チノちゃん!
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つーわけで、チノちゃんが一つの決断を果たすエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
時の隔たり、人の繋がり、それを受け入れる場所の尊さ。
木組みの街を動かしているルールを、普段とは別角度から確認できるお話だったと思います。
そこに行きたいのは、輝きを増してくれるから。知らない楽しさを、育んでくれるから。
ただココアさんの側に寄るのではなく、自分の足で進み、自分の目で見て決めるチノちゃんの成長と、それを支える人々の愛と出会いがよく見えました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
ここまでチノちゃんの人格を育てたのも、クレイジーで距離感わかんない姉が、しつこく引っ付いて体温届けたおかげなんだよなぁ…”歴史”感じるよ。
んで、チノちゃんがそんな支えにちゃんと礼状を返せる子になったと判る写真も素晴らしかったです。エモいフェティッシュを、要所で使い倒す腕力が強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月31日
こうして定まった未来に向けて、また日常が重なる。
明るく、可愛く、楽しく。
それは一個ずつ頑張って作り上げる、幸福の形。
次回も楽しみ