呪術廻戦を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
対抗戦を前に呪術高専東京校へとやってきたのは、一癖どころじゃ済まない曲者ども。
粗暴、凶悪、傲岸。バチバチにぶつかり合う彼らは、しかし妙な可愛げもあり、なかなか不思議な奴ら。
かくして、京都より嵐来たる。
その裏側で、虎杖悠仁は異様な事件と向き合っていた…。
そんな感じのハロー! 京都のいけ好かない連中だよッ!! ていう回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
残酷な現実のザラツイた洒落にならなさと、肩の力が抜けたオフビートな笑いの同居。
それがこのお話の魅力(の一つ)だと思うけど、京都の連中も性格極悪のクズ揃いで、みんな可愛かった。
口調と態度が荒っぽく、言葉より先に拳が出るのは呪術師の習いとして。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
明らかにムカつくライバル枠で出てきてるのに、妙に可愛く人間味のある連中がワッサと押し寄せてきて、非常に楽しかった。
あのピアスジジイは、ハラワタの中まで真っ黒かもしれんけどさ。
善悪同居する人間味が、最悪の呪いも産めば戦う力にもなる世界観。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
それに相応しく、出てくる連中に一人もイイコちゃんがいない所が僕は好きだ。
まぁそうやって好きになった連中が、呪いとの闘いで無茶苦茶にされる話でもあんだけどさ…。可愛げや味わいが、なんの救命具にもならないシビアさ。
それと隣り合う…否、直結しているとしても、呪術学生たちのキャンパスライフは賑やかで楽しそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
確かにそこにある人としての喜びを、一瞬で嘘に変えてしまう呪いの凶悪。ゲラゲラ笑いつつ、作品世界が鮮明に対置しているものを思わされる話でもあったかな。
というわけで、京都からご挨拶に来たのは強烈なキャラした超ゴリラと、性格最悪っぽいパイセンの妹。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
全体的に構図と明暗がキマり過ぎてて、スゲーエモいこと起こりそうな気配ムンムンだが、やることは不良漫画の”自己紹介”である。
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初手で虎杖くんの”死”弄ってくるの、キャラ萌えとしても作品のテーマとしても最悪感あって素晴らしいけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
禪院妹も、ただのクズと切り捨てられない人間味、複雑な事情を抱えてそうなオーラは(主にじゅじゅさんぽから)出てて、憎みきれないろくでなしって感じ。
個人的には姉に超巨大感情を抱え込んでくれてると、最高の井上麻里奈でありがたいけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
つーか確実に持ってるだろ…妹→姉⇔野薔薇って構図だから、ここで性格極悪キャットファイト勃発させただろ…。
顔が良くて性格と根性が悪い女が、感情を絡み合わせる様子が大好物なので、期待は大ですね。
一方男の子たちはまー女のケツがどーのこーの、ドくだらないところから入って超人ラリアットで大暴れ。『好みのタイプは”姉”です』とは、初対面では言えないよね伏黒くん…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
東堂葵…強烈なキャラだ。声もジャイアンだし。
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自由で粗暴で超強い。東堂葵のキャラクターはいい感じのアクション作画に乗っかって、非常によく伝わってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
無茶苦茶だが憎みきれず、むしろ呪術と向き合った時どういう表情を見せるのか、シリアスな局面が待ち遠しくなる。面白いライバル出してきたなぁ…。
『相手投げキャラだし、牽制置いてハメよう』と、格ゲーに脳が支配された伏黒くんの発想を、瞬歩で突破しての呪術ジャーマン。合成術式とか、伏黒くんも新要素みせたのに…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
そんなはえー前ダッシュ持ってる投げキャラがいるか!(結構います)
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ここまで呪術異能を生かしたアクションが多かったので、葵の超肉弾バトルはなかなかベーシックかつ新鮮な味わいで、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
兎にも角にも、人間としてのスペックが段違い。そういう造形に説得力を出すのに、超絶ゴリラアクションは最適よね。パワーキャラが出していい速度じゃねぇ。
無茶苦茶やってくる京都のゴリラに、さすがの伏黒くんもブチギレ。宿儺戦で出しかかってた切り札を…今回も不発ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
おにぎり先輩はやっぱり、強すぎる言霊を普段は縛ってる感じなのね。
あとパンダつええ。King of Ironfistトーナメントに出ろ。ポールに負けろ
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そしてその裏側では、極悪女達がマジでバチバチいってた。野薔薇のバックチョークが、片手足でフックしてガッチリ固めてるの柔術知りすぎてる…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
禪院姉妹の感情が妹からの一方通行なのか、姉からもデカいの出てるかが気になりますね…大事ですよソコ。
古き悪しき日本の湿り気を全部ブチ込んだ呪術界、地縁と血縁は地獄の揺りかごなんだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
生まれつき呪力を持ち得なかった姉妹が、無形の呪いに自分なり反発しつつ、見事に捻じくれ咲かせた花が、対抗戦では見れるのだろうか。そこに野薔薇が、どう絡むのか。
楽しみだ。
暴れるだけ暴れ握手会に赴く葵の、やりたい放題。湿り気がなくて良い。バカに揃ってジト目投げてる時点で、三人が将来的には”マブ”になる未来見えてんじゃーん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
いや、こういう所で油断はできねぇ話だが。ホントコロッと死ぬか、死ぬよりヒドい事になりそう。
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そういう残酷な世界だからこそ、暗さと湿り気に負けずカラッと生きてる禪院姉の気風、そこに惹かれる野薔薇の純情が輝きもする。キテル…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
クソみてぇな世界を、足掻いて足掻いて見返してやる。
無能力者だからこその、タフな生き様。
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それは野薔薇が闘う田舎”への復讐戦と波長が似てて、だから憧れ寄り添うのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
ここのカラッとした先輩後輩関係は、やっぱスゲー良いな、と思う。
葵や虎杖くんもそうだけど、呪術特有の湿り気を跳ね除けるのが、若い世代の特徴なのね。ある意味、世代論・社会論的な作品なのかもしれない。
んで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
呪術のクソみてぇな湿度と暗さを代表する、ジジイ世代を五条が煽る!
先生、その嫌がらせやる意味あった? 根に持ったジジイが、自分ではなく生徒に手出ししてくる可能性は考えた?
聖人の知覚と、クズの煽りグセを兼ね備えた男だ。
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ここでも青髪ガールがいい性格晒してて、”ザ・呪い”って感じの古い世代との違いを、実地で証明してるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
呪術と人間が向き合う機構自体は、『抑え込んでいた新しい波』ではなく、ジジイが代表する風土で運営されている。
家と血と格と縁。古式ゆかしき、クソみたいなJAPAN。
恨み、妬み、足を引っ張り穴に埋める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
呪術が発生する苗床は呪霊側ではなく、あくまで人間の精神、それが反映された文化風土の中にある。
それは顔も形もないからこそ、超必殺技ブッパすれば勝てるわけではない。変えうるものかも、正直わからない。
ド派手なアクションをタップリ描きつつ、”呪い”が人間の根源と不可分であること、一番厄介なのは倒せない呪いであることを、このお話は常に睨んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
文化の産物としての”呪い”を忘れず、最強の敵として陰湿に配置してるのは、なかなかクレバーな視線だ。
まぁそういう、古い日本式の方法論が崩れたからこそ、呪いが加速し、対抗手段が薄れている部分もあるわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
なんだかんだ、若い世代の呪術師も受け継がれてきたオカルトをベースに、力を奮っているわけでね。どんだけ憎んでも、伝統と歴史に乗っかってはいる。
文化的インフラクチャーの良い部分を継承し、悪しき部分を正す。従来のやり方では乗り切れない大きな波を前に、適切な革新を起こす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
そんな見えない闘争も、派手な呪力合戦の裏で見据えられてんのかなー、って感じ。
選んだネタが自動的に連れてくる重いテーマを、どう扱うか。そこも面白い作品ね。
そんな日々が流れる裏で、虎杖悠仁は呪霊事件と邂逅していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
頭がグロ変形し、人生のエンドロールを強制的に見せられた犠牲者。ついに表舞台に上がる真人と、呪いに行き合った少年。
学園パートとの温度差で、頭痛くなるわ…。
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でもこの陰湿さも、ボコボコにぶつかり合いながら妙に爽やかな輝きも、両方この世界の真実であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
その狭間に身を置くしかないから人は苦しむし、呪いも生まれる。それと向き合って、正しい死、正しい生を引っ掴む事もできる。
おもすぎる現実を前に、何も出来ないまま悲劇に飲まれることも。
表向き死んでる虎杖くんを、五条先生が預けるってことはこのツダケン黒眼鏡も一角の人物なんだろうけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
仲間の支えがない中、新たに行き合った呪いは虎杖くんに、何を教えるのか。何を鍛えるのか。
まー、ろくでもないことにしかならないことは覚悟しておこう。笑いのキレで油断させてくるからな…
というわけで、京都の連中が『色々バチバチしたけど、コイツラ悪い奴らじゃないから! 少なくとも子供世代はッ!!』というサインを出しまくる回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
いや…絶対極悪クズ軍団ではないじゃん。おもしろ愉快青年団じゃん。
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なかなかいい挨拶だったので、はよう京都組の本格始動を見たい所なんですが、カメラは川崎の虎杖くんにスルリと動きました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
狂悪ラスボスっ面してる真人の悪辣を見せ、呪術世界の厳しさでまーた虎杖くんを殴る話かな…。虎杖くん、可愛そうだな…(今更の感想)
魔と行き合った少年がどんな事情を抱えていて、それが友達に頼れない状況の虎杖くんに、どんな呪いと祝福を生み出すかが楽しみです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月21日
ホントねぇ…『絶対ろくでもないことになるッ!』と自分に言い聞かせないと、この賑やかな楽しさだけが作品の真実だと、思い込んで不意打ち食らうからよ…。