スケートリーディング☆スターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
決戦前夜、顕になるそれぞれの起源と思い。
アナウンサーが言っていた”構図がわかりやすくなる回”というのがピッタリで、決勝を前にしっかり地ならしするエピソードだった。
手触りは全体的に良かったが、コレがもっと前がかりで置かれてほしかった。
例えば双子が創造性よりも調和に重きを置き、それが父から言われるだけでなく、前島くんに突っかかるくらいの熱量あるものだと予選開始前に見えていたら、彼らの滑りも見え方が違ったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
コショコショ喋って二人で閉じてるだけの、顔の見えない記号で終わっていなかっただろう。
篠崎くんの性格が相当に極悪で、流石井くんがキレるのも納得の暴君だってことが解っていたら、前島くんの反発にも奥行きがでていた気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
三話の段階でこの見取り図が出ていたら、より素直に作品を飲めてありがたかった。10話というタイミングが、遅いのか間に合ったのか。
それは先を見ないとわからないし、物語に何を求めるかという、個人の価値観にもによるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
僕は見取り図が早めに明示され、キャラもドラマもある程度以上のフレームが見えた上で、中身を詰めていく物語のほうが好きだから、見通しの効かなさと取っ組み合いつつ、この作品を見るのはキツかった。
絶対王者・聖クラヴィスが見せた驕り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
それは『なんとしてでもアイツラ潰す!』というモチベーションに納得を与え、不器用ながら必要な炎を燃やす主役を、もっと視聴者の方…未だ前島くんがよく判らない僕に近づけてくれる燃料だ。
だから、早めに継ぎ足して、ツルンとした仮面を剥がしてほしかった
急に出てきて吹き上がった追加二校にしても、もうちょい早い段階で顔を見せて、そのキャラクターを示してくれていれば、唐突感も薄かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
学生レベルのリーディングを見ていない王者に、凡人共が追いすがる。自分を見させる。
それが前島くん個人の幼いエゴではなく、競技全体を包むムードだと
より早い段階で示せていたら、主役へのシンクロはより高まった気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
桐山くんの不器用な歩み寄り、それが引き出した本音と変化は良かったけども、これももうちょい早く動き出してほしかったネタというか、なんで前島くんに副部長が歩み寄る気になるのか、頭では解っても納得はしきれない。
多分戌尾ノ台では彼の情熱と才気が、無礼と不器用を超えて可愛がる何かを生み出しているんだと思うが、それは僕には見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
彼の熱さが何かを変えた、変えざるを得ない歪みがチームにあった。
そういう風に、十分描けているとは感じなかった。だから、唐突かつ主役を甘やかす歩み寄りに見える。
作中描かれているはずのものを、実感を持って自分が感じられない違和感はずっとこの作品にあって、それが時折破れる期待感もまた、確かにあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
このエピソードにも良いところと、それが届ききらないもどかしさを両方感じる。
話数のタイミング、展開を裏打ちする描写、キャラの付け方。
それがこのアニメと僕の相性が悪いから生まれるものなのか、はたまた客観的な理由のあるものなのかも、やはり最後まで見なければ判別は付かないところだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
キャラクターはその起源をエンジンに動く。今回色んなキャラの根っこが見えたが、それは10話で描くものではないと思う。
しかし、書かれないよりはずっと良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
流石井くんの足の傷は、第1話で堂々見せてしまってよかったとは思うけど、見えないよりずっと良かった。
兄弟がどっか、憎悪以外の思いをいだきつつギリギリとこすれるような摩擦熱を、お互いに抱いているドス黒さも。
『どーせ性格極悪人間しかいないんだから、一般受けとか全部投げ飛ばして、才能が全てを繋げる悪の園としてエグミ重点で作っても良かったんじゃねぇかな…』と、今回見てて思ったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
善人は結構な数いるんだけど、軒並み勝てない。性格悪いやつのほうが強いルールなら、それ前出して良いと思う
でもなんかフワッと柔らかい肯定の空気を出したくて、戌尾ノ台のメンバーは物分りがよく優しい肯定役になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
勝つ役、性格悪くて許される役と、それに反発しつつも受け入れる役がシャッフルされず、美味しいポジションをグルグル回す公平性があんまないのは、肌に合わない部分だ。
そのルールを最大限体現してる、いけ好かないチームだと解った聖クラヴィスの鼻を、ぶん殴ってへし折る構図が今回見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
『思う存分殴れ!』という気持ちにはなっているが、その過程でちっとは、性格極悪人間達が何らか学び、あるいは譲り、変わって欲しいと思う。
元々そういうお話だったのか、今回そういう風に構図を変えたのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
それも残りの話数で分かってくる部分であろう。
残り(おそらく)二話。世界が色を変えるには十分な時間であるが、その奇跡を掴むにはかなり上手く物語を作らないといけないだろう。
さて、この見取り図に何を書くか。次回も楽しみ。