のんのんびより のんすとっぷ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
河のようにたゆたいながら、時はとどまらずに流れていく。
梅の花の頃に人と別れ、桜が咲く頃に人と出会う。
日々同じ道を歩いているようで、毎日違う景色。
また春が来て、花が咲く。
穏やかな日差しの中で、新しく懐かしい日々を、君たちと…。
そんな感じのさよならループ世界! れんちょん二年生になるッ!! な、のんのんのんすとっぷ最終話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
今更ながら、繰り返してきた日々が止まらず巻き戻らず進んでいく三期に”のんすとっぷ”と付けた意味が、よく判るエピソードとなった。
大変良かったです。三期、見れてよかった…。
個別のエモいエピソードとしては前回が最高潮というか、粛々と式次第を進めていって、お兄ちゃんを送り出ししおりちゃんを迎え、田舎の日々に少しの変化、大きな喜びが加わっていく様子を、広い視点で眺めるような仕上がりでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
かすみちゃん誕生つうイベントはあるが、あんま大きく書かない感じ。
三期加入メンバーも含め、全員登場で賑々しく一つの終わり、一つの始まりを寿ぎながらの最終回となったのは、大変このアニメらしかったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
春の景色もまたのどかで美しく、最後の最後まで草薙は”無敵”だった。絵画的な美麗をアニメに盛り込む能力に関しては、ホンマ日本一。
正直『これで全部の尺使うかな~』と思っていた卒業式だが、割りとサックリと進める形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
しかしお兄ちゃんの旅立ちにちゃんと時間使ってくれたのは、彼のファンとしては大変ありがたい。
物言わないコミックリリーフ、謎の存在。
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そういう”いつもの仕事”からはみ出して、同級生としての、受験生としての卓くんを大事に描いたのは、三期の良いところだなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
自分のテンポと世界をもってるけど、お兄ちゃんも学校の仲間で、色んな楽しいことに混ざり、教えてくれた。
感慨なく代わりもないようで、確かに変わっていく日々
それを前に、しっかり”礼”を尽くす宮内れんげさんがあまりに人物で、非常にありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
最年少のれんちょんが、”またね”な別れを前にスジ通すのは軽い可笑しみがあるが、しかしまぁ宮内れんげさんはそういう人である。
窓越しほころぶ花を見て季節を知り、去る人に正しき言葉をかける。大夫の器である
お兄ちゃんは最後まで台詞がないが、自分を送る歌の伴奏に座った時の鋭い視線が、色んな事を語ってくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
人間の浅ましさを楽しく賑やかすコメディ、のんびりと染みる田舎暮らしと同じくらい、そこに暮らす人々の当たり前な真剣味を、大事に進めてくれるアニメであった。
かくして日々は過ぎて、変わっていく景色の中でまた新たな縁と命も生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
最後に特になんてことのない、村の当たり前な日々をゆったり流していくのは、この作品が何を描いてきたか噛み締められる話運びで、大変ありがたい。
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ひか姉があかねちゃんとこのみちゃんの間に挟まる女みてぇになってんの、ちょっと面白かったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
あかねちゃんは人見知りな出会いから、だんだん村の馴染みとなり、自分を変えていく足場として村での出会いを使っていく立ち回りを、凄くしっかりやってくれた。
彼女が三期の主役的なポジションを担当して、村に新しい風を入れてくれたことが、作品に与えた影響はとても大きいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
れんちょんよりも自由で幼くて、だからこそれんちょんの成長、意気込みを照らしてくれたしおりちゃんと合わせて、大変良い追加キャラだったと思う。
まったりいつもの面子で村の日常をこねくり回すものまた楽しいのだが、三期(+映画)ともなればやはりある程度の構造疲労はあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
作風を壊さず、新しい物語を作ってくれるキャラクターをどう造り、どう活かすかって凄く大変だったと思うけども、見事にやり遂げてくれました。
一年しおりちゃんと遊ぶ中で、『妹が生まれる』という伏線はしっかり編み上げてきたわけで、それがこの大きな区切りに結実するのは、大変良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
新しい家族、新しい命が生まれる。
そんな一大事の予兆も飲み込んで、春はあくまで緩やかに、暖かく流れていく。
全くこのみちゃんと同じ視線で、土手を笑顔で滑り落ちていく子供たちを見守ってしまうのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
やっぱ最終話でこういう、感慨のある一纏めがすっとでてくると、『アニメを腹いっぱい食ったなぁ…』という充実感が出てくる。ありがたい。
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春に萌え出る緑の鮮やかさも、子供たちの笑顔、優しく見守り合う和やかさによく映えて、大変にありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
美しい景色の中で気づけば、子供は背丈が伸びて、かつての自分を見守る立場になっている。
時は留まることを知らず、しかし優しく実りを手渡してもくれる。
繰り返す日々の安心感、揺るぎなさを大事に進めてきた物語は、新たな春に漕ぎ出していく三期の軸を”移り変わり”に定めていたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
今までサブだったキャラクターを大胆に真ん中に据えて掘り下げたり、その過去と現在と未来を豊かに切り取ったり。
この作品世界に住む、色んな人を大事に描いた。
同時に大好きなメインキャラの色んな表情、弾む笑顔も豊かに見せてくれて、食い足りないということも、食べ飽きるということもなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
非常にちょうどいい塩梅でこの春の笑顔にたどり着いて、このみちゃんと同じ気持ちで皆を見れる。
極めて、ありがたい最終回である。
流れていく日々には確かに変化があり、いつもと違う景色には不安が宿る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
大きな音がして、お母さんの声が帰ってこない時のしおりちゃんの震えを、しっかり切り取る所が良い。
相当キツいはずなのに、娘を心配させまいと”母”するお母さん、マジ偉い。
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子供らも急な一大事に慌てつつ、しおりちゃんの手を握ってやる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
思えばテキトーなことばかり、調子に乗ってやりまくる悪童であったけども、こんな風に為すべきことを果たせるときもある。
新しい春が来て、新しい命も生まれる。突然の事態に驚きつつも、それをなんてことなく受け止められる。
『お姉さんになる!』と意気込んできたれんちょんが、リアルでシビアな”出産”を前に揺るぐことなく、しおりちゃんの不安に手を添えられたのが、大変良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
彼女の想いは、けしてただの題目では終わらず、ちっぽけで当たり前の思いやりを、そっと震える手に添えることが出来た。立派だ。
そして季節は静かに流れて、同じ春でも梅の頃合いより寒さが緩む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
今日は年の始まり、新しい形の”みんな”で歩きだす日。
第1話の桜と桜、このエピソードの梅と桜で、同じに見えて確かに異なる刻のグラデーションを滲ませているのは、大変良い。
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新たな制服にメガネスチャッ! 表情キリッ!!と決めるお兄ちゃんも、春風に浮かれてスキップする蛍も大変可愛い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
やっぱ三期の一穂は、むっちゃれんちょんを見守ってて良いな…一期二期もそういう視線はあったんだが、三期の筆は大人としての一穂を、かなり際立たせて描いた気がする。
”みんな”から一人去り、一人加わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
それでも何も変わらないものが緩やかに流れ、確かに変わったものと指切りをする。
新たな生命に指を掴まれた時の、驚きと感慨。
れんげが今感じるものは、かつてれんげが楓に与えたものでもある。
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いつかの未来、かすみちゃんが分校の仲間になる時、そこには越谷姉妹はもういない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
れんちょんの小さな背丈は大きく伸びて、あまり変なことも言わなくなっているかも知れない。
多分今のように世界の不思議に目を開きながら、とても賢く優しく、日々を過ごしているのだろう。
ずっと繰り返す時を、それが生む安らぎを描いてきたお話が、そういう未来にしっかり目を向け、ある意味時の牢獄だった場所、そこに囚われた子供たちをちゃんと進ませて終わるのは。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
そしてその一歩が、ここまでしっかり編み上げてきた作品の味わいを、一切裏切ることがないのは。
僕はとても優しく、ありがたいことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
新しい場所で、新しい服を来て進む人。
今までの景色に、新たな笑顔を添えて歩む人。
離れても、時が過ぎても、形が変わっても。
だからこそ、変わらないものは確かにある。
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そういう事を大事に進み、大事に終わってくれた三期でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
正直な話すれば、始まる前はまぁまぁ軽い気持ちだったんですよ。
ごちうさBLOOMのときのような『俺はこの作品に立ち会わないと死ぬ!』みたいな、過剰な力みはなかった…はずだ。
しかし田舎の暖かな空気、そこで流れていく人々の営みに触れ直し、懐かしくも愛おしいいつもの連中とあってしまうと、やっぱり好きだな、という気持ちになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
特に宮内れんげさんが必死に子供を、人間をしている姿には自然、胸からこみ上げてくるものが強くあった。
サブキャラクターをメインに据えた物語の彫り込み、新キャラクターの生かし方。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
変わっていく季節の中で、麗しく息づく自然の美しさ。そこで暴れ狂う人間の愚かさと浅ましさ、それ故の可笑しみ。
良い所は全然変わってなくて、でも新しいことにも挑んでいて。
一つの区切りとして、しっかり時の移ろい、変わらぬものを書ききる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
そういう芯を作品に据えつつも、あくまで肩の力を抜き、ガハハと笑ってしみじみ面白い、ありがたいアニメとして12回積み重ねてくれたことは、大変ありがたかったです。
新たな春に進む最終回に向け、思えば丁寧に仕上げたアニメだ。
幼く面白いものとして子供を永遠の今に閉じ込めるのではなく、変わりゆく未来へ巣立っていくものとして寿ぎつつ、変わらぬものを抱きしめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
そういう最終回を、この”日常系”が迎えられたのは、すごく前向きで誠実なことだと感じています。
変化だけを、不変だけを価値あるものと描くのではなく。
咲いては散りまた咲く花のように、繰り返しながら変わっていく日々を慈しむ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
あまりに美しい聖域としての”田舎”を、塵芥を離れた楽土として遠くに置くのではなく、むしろその手触りを引き寄せて身近に感じさせる話運びが、三期は出来ていたと思います。
大変良い物語、大変良い三期、大変良い最終回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
原作も無事完結し、アニメの続きはないと思いますが、しかしカメラの映らない場所で、れんちょんたちの日々は豊かに、時々浅ましく流れていく。
その愚かさすらも笑い合いながら、皆幸せに育ち、巣立ち、帰ってくるのでしょう。
そういう物語を描ききれたのは、凄くありがたくて、大変で、偉いことだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月30日
やっぱこういう終わりにたどり着くよう、スゲー考えて話を編み、画面を作った三期だったと思う。”のんすとっぷ”だし。
とまれ、大変いいアニメ、ありがたいアニメでした。ありがとう、面白かったです。