イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 21/04/30 ブラッドパス『シャドウ・イン・ザ・ミラー』

昨日はしのやんさんと鉄鎖さんと、ブラッドパスを遊びました。鉄鎖さん相手にGMするのは初めてだぜ!

シナリオタイトル:シャドウ・イン・ザ・ミラー システム:ブラッドパス GM:コバヤシ

しのやんさん:山科来真知:外見16才女性:屍鬼=奏者 人形の如き美貌を誇るアイドルであり、歌魔術を操るSIDの特別協力者。その正体は貴種・小野篁が生み出した最後の”小町”であり、稀代の美女の瞳を継承した美しき伽藍堂。
鉄鎖さん:鷹村・鏡花・スティングレー:16才女性:傀儡=術師 呪術の名門・鷹村家に生まれ、家門に相応しい実力と気位を併せ持つ天才少女。その実姉のスペアと扱われ、埋め込まれた呪物の傷に苦しむ等身大の少女である。

こんな感じの空虚人間と過剰人間のコンビが、九回目の”シャドウ・イン・ザ・ミラー”に挑むセッションとなりました。大変面白かったッ!
おふたりともロールの”タメ”が非常に少なく、当意即妙立て板に水のロールプレイがどんどんとハマっていって、非常にグルーヴ感のあるセッションとなりました。自分のキャラクターがどんな存在であり、目の前のPCやシナリオ、生み出された状況や変化に対し何を思い、何を訴えかけるのかを、とても強く深く、そして早く考え表現していただけるTRPG体験でした。
これはゲームに真摯に挑んでいるからこそ生まれる速度だと思うし、ただ巧いだけでなく熱と敬意があるから同卓している人によく伝わり、ゲームをより楽しくしていってくれます。そういう楽しさと結びついた巧さが、非常に心地よく踊ってくれるセッションとなりました。
赤と青、炎と氷。正反対に見える二人が何処か同じ傷を背負っていて、シナリオが進むうち魂が共鳴し、変化していく。そういうドラマをしっかりと刻んでくれて、とても良かったと思います。
お二人共変化の前段階の描写が上手く、空っぽだったり身勝手だったりというエゴのキャンバスあればこそ、そこにお互いの思いを受け取り広げていく物語の醍醐味が、とても鮮やかに描けたと思います。一観客として、二人が紡いだ物語はとても面白く素敵でした。

GMとしてはPLの巧さにおんぶ抱っこで、落ち着いて取り回すことが出来ました。楽しんでいただいたようでなによりです。
このシナリオ色々仕掛けがしてあるわけですが、それが駆動するのもブラッドパスというシステムの堅牢さ、軽量さあってのもので。プレイヤーやキャラクターにあったチューニングをコスト少なく、楽しみ多く引き出せる構造があればこそ、こんなに回数遊べて楽しめてる感じもあります。
同じシナリオをGMしライティングし続けてる身としては、同じ構造体だからこそ毎回PLの個性、PCの独自性がよく見えて、色んな人が色んな思いを込めてゲームをするからこそ面白い、TRPGというゲームの面白さを今更ながら、楽しませてもらっている感じです。
それもこれも、卓を同じくする人が本気で楽しくなるよう挑んでくれるからこそで、そういう一瞬の奇跡が本当に喜ばしく、嬉しいことだな、というのを噛みしめることが出来る卓でした。とても面白かった。

というわけで、大変良いセッションとなりました。同卓していただいた方、ありがとうございました。