憂国のモリアーティを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
ワトソンの婚約者、メアリーが抱えた事件。
財宝を巡って積み上がる死体と、女がひた隠す真実を追って、ホームズはロンドンを駆け巡る。
一つの決着がテムズ川に沈んだ時、暴かれていくもう一つの物語。
道糸を辿るように、名探偵は蛇の元へと…。
そんな感じの、ホームズ VS 恐喝王前編! 贅沢に原典使っちゃうぞぉ!! なエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
一生宝物に執着してるメアリーの銭ゲバっぷりに驚いたが、なるほどミルヴァートンとホームズに因縁作る仕掛けだと判ると、面白い変奏であった。
モリアーティを憂国の義士にしたり、アイリーンをジャックに変えたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
よく知られた原典をどう変奏するかが見どころの一つなこのアニメ、”四つの署名”の筋立て自体はそこまで変えずに、”犯人は二人”への前フリとして使ってきた。
このエピソードでは、ワトソンが家庭を持つ。
つまりホームズと同居しべったりお世話する時間が終わるということで、人生の激変に震えるホームズくんは自分から相棒を奪っていく女に目の玉三角、小姑根性剥き出しで色々試す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
これは原典からしてネットネトなので、憂モリホームズだけが病んでるわけではない。
むしろ湿度高い感情出してくれたほうが原作再現なわけで、一生疑って試し続けるパラノイドっぷりは大変面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
アニメで展開を追い直すと、オリエンタリズムと植民地主義剥き出しで、令和の時代には色々ヤベーな”四つの署名”…つうかホームズ物語。
土人が毒吹き矢だもんな…。
さておき、この事件を機にホームズとワトスンの関係は大きく変わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
ミルヴァートンの存在感が(モリアーティと対照する形で)大きくなっているこの作品、”犯人は二人”はかなりの大ネタに変化しているわけだが、この話の並びはワトスンと離れモリアーティにくっつく流れを加速させる。
原典ではコソコソと犯行現場を逃げ出したホームズとワトソンが”二人”なわけだが、妻を手に入れたワトソンの代わりに、モリアーティを共犯者としてミルヴァートンと対峙する物語が、これから展開されるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
メアリへの脅迫自体が、ホームズを呼び寄せる餌な可能性まであるな…。
本来連続しない”四つの署名”と”犯人は二人”を並べることで、ワトスンを無二の相棒としつつも、モリアーティとも心を通わせた”この”ホームズ独特の物語が、面白く彩られる感じがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
見慣れた事件の裏にある、財宝への執着…脅迫への抵抗。それが、作品独自の展開を導く形だ。
ぶっちゃけ今回導入編なので、次回の解決次第でエピソードの値段が決まるとは思うが、ホームズ伝奇としてはかなり面白い作りだと感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
ワトスンは自分なりの生き方を見つけて、ホームズを離れていく。動き出してしまった運命を前に、探偵は自分の立ち位置を選ばなければいけない。
”四つの署名”事件を解決したと思ったら、顔を出してきた本命の毒蛇。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
ミルヴァートンと対峙するホームズは、まだ視線の先にモリアーティがいることを知らない。
犯罪卿 VS 恐喝王の、知略合戦って味わいも出てきたな。盤面に乗ってるのが、名探偵ホームズって捻くれ方も良い。
”犯人は二人”原典では、ホームズは急転直下する状況をただ見て、ワトスンを伴にコソコソと現場から逃げ出すだけだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
”この”ホームズの相棒は、流血を辞さない犯罪卿となるだろう。勢い、事件の様相も、そこから生まれるものも変わってくるはずだ。
それを、どう見せてくるか。
そこが楽しみになるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
今まで余裕満載で犯罪劇場運営してたウィリアムも、かなり追い込まれた状況での再開になるだろうからな…多分、何かが動くのだろう。
話数ももう無いしなッ!(メタ発言をパなしてダイナシマン)
いや実際、クライマックスどう描くか、心配で楽しみなのよ。
しかしここで”犯人は二人”が来るってことは、物語の終章は凶悪な恐喝王をどうにか倒すより、それが終わった後の始末に力点を置く、ってことなんだろうなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
やっぱ”モリーアティ”の終わりこそが、彼らを主役にしてきた物語としては相応しいよね。ぶっちゃけ、舞台装置感あるしな恐喝王…。
ならばこそ、感情と罪業が渦を巻く最終局面を加速させきるのがミルヴァートンの仕事でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年6月7日
メアリを捉えた奸智と謀略の蜘蛛の巣を、名探偵は手繰っていく。その先で、愛すべき宿敵が待つ。
男たちは何を選びのか、何を放つのか。次回も楽しみです。