乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
悪役令嬢としての宿命に打ち勝ち、輝ける未来を獲得したカタリナ・クラエス。
周囲が寄せてくる危険な好意にも気づかず、天真爛漫絶対無敵、学園祭も楽しんじゃうぞッ!
そんな天使の毎日は、一体何処へ転がるやら…。
そんな感じのはめふらX帰還の挨拶、悪役令嬢転生無双絵巻、堂々の二期開幕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
前作のスマッシュヒットを経て、全体的にリッチに仕上がってた。脳内会議の美術が凝ってたり、走りや指先の芝居が細かくなったり…第1話だからこその気合…かな?
お話としてはキャラ紹介の要素が強く、お話は大きくうねってこない感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
とにかく主役のキャラがいいアニメなので、ずーっと”いつものはめふら”でも満足度は高い。
つうか挨拶の意味合いもあってか、いつもより”いつも感”は高かった感じすらある。
ゲーム構造をハックして、破滅フラグ回避を回避し運命を捻じ曲げていくチートと、それに似合わぬ人格の透明度のギャップが、この作品の面白さに大きく寄与していたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
素直でバカな女の子が、その純朴故に全てを救い、しかしその善性に自覚的ではない。
この構造はラブコメやるにも便利で、カタリナ様はとにかく鈍感でバカなので、目の前で強火の恋情燃やされても、それが自分に向いてるとは気づかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
何しろ自分は、全局面で主役に追い出される嫌われ者なのだ。ゲーム内部のロールを、そこで生きる魂が既に凌駕してしまっていることにも無自覚だ。
恋にしろ自分の英雄性にしろ、カタリナ様が何かに気づいてしまえば話は終わりであり、発見と成長を保留し続けることで物語は維持されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
ここら辺のメタ構造を、恋敵達がバチバチ火花を散らしつつ、仲良く牽制合戦し続けるこの出だしはよくあぶり出していたと思う。
あれだけのことをされても、カタリナ様は気づかないのだ。気づけない、とも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
そういう無邪気で優しい子供であり続けることが、周囲にとっての救いであり、主役の唯一性であり、作品の原動力でもある。
これはけして無垢ではない作品世界との対比で、初めて成立するものでもある。
今回は心地よく恋の火花が散り、モブ生徒に仲良く餌付けされ、お菓子を心ゆくまで貪り食う、とにかくハッピーな状況が強く描写されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
いろんなでこぼこ道を人格一本で踏み倒し、待ち受ける不幸フラグを軒並みぶっ倒した主人公には、相応しい報酬であろう。
お伽噺で言えば『末永く幸せに暮らしました』でめでたしめでたしになっても良い、文句なしのエンディング…の先の光景。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
それがどうなるかは、兆しはあれどまだ駆動はしていない。
メアリが持ち込んできた魔法省ネタが、今後大事なテコ…の一つになりそうではあるが、さて。
つーかあの元主役、自分が望むポジションを残酷な世界で掴み取るために何をすればいいか、静かに決意し真っ直ぐ動く”覚悟”の女になってて、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
貴族特権と家族力に胡座かいたライバルを全員ぶっ飛ばして、バキバキに環境固めて勝ちきって欲しい気持ちがある。
あと作中最大の爆弾の真ん前で、義姉との食物プレイを無邪気にバラされるキースが可笑し…可哀想だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
カタリナのイノセンスに救われた同盟として、カタリナが望む平穏を壊さぬよう牽制合戦する裏で、全員が許される範囲で欲望を燃やす。
ひっそりと無垢を玩弄する。
この微笑ましくもドス黒い抜け駆け合戦も見てて面白いので、ラブコメ色が強くなりそうな二期はそこに期待である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
『いや、そんなに好きなら踏み込んで奪えよ…』てツッコミを跳ね返す、カタサー構成員同志の絆描写も結構好きなのよね。
なんだかんだ、私の好きな人を好きな貴方が好き。そういう間合い
やはり物語として、幼年期からの関係構築、運命変転は馬力が強かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
既に状況が仕上がり、カタリナLOVEががっちり揺るがないこの状況で、そういうプレーンで強い物語エンジンを組めるか。
あるいは仕上がった状況の中にもある、嘘のない尊さをちゃんと掴んでドラマを編めるか。
そこら辺が気にかかる、二期と言えよう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
ラストにワッと湧いて出た、新キャラをどう活かすか、だろうなぁ…。
スチュアート王家に連なる人々なので、玉座を巡るドス黒い部分にクローズアップしてく感じかなぁ。学園内部で話が収まってた一期では、触ってないポイントだし。
さておき、二期を待ち望んだファンへの挨拶としては、非常に良い第一話だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
大人数を小気味よく捌きつつ、テンポの良い掛け合いとギャグでキャラの見たいところを触り、ED後の変化と不変も描き…巧みな筆致に、緩みはない。
むしろ期待を追い風に、全体的なクオリティを上げてきた。
一期の素朴さ…そして勝負する所でしっかり勝負しかけるところも好きだった自分としては、今後どういう感じで緩急つけてくるかも楽しみであるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
この現状から二話以降、話をどう揺らし、乗り越えるべき問題と変わらないが故の強さを描いてくるか。
大変楽しみになる、二期第1話でした。やっぱカタリナ様は良いな…バカで元気で優しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
永遠の幼年期に留まろうとするカタリナ様と、否応なく大人になってしまう周囲とのギャップで、どれだけ物語構造軋ませるかも楽しみだ。
やっぱ自分、かなりメタ視線からはめふら見てる部分あるなぁ…。
無垢を旨とする物語は、気づき選んでしまえば終わるしか無い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
お話しが続く限り、カタリナは鈍感と純粋の檻の中に閉じこもり、荒んだ風の吹く現実へと背伸びすることを許されない。
この停止の歪さを、底抜けに裏表のない、バカで率直な人格で貫通する腕力。
そこがやっぱ、この話の強さであると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
カタリナ様は誰かに強要されてではなく、徹底的にあるがまま子供であり続ける。
そのことが、周囲に幸福を与えているのだと可視化する装置として、ゲーム世界とバッドエンドフラグは優秀だ。
カタリナが変わったから、ゲームの筋書きとは違う人生を皆が歩く
ある意味幸福の触媒として機能化しているカタリナは、しかし疑いようもなく彼女自身であり、強い自由意志と揺るがない決意を持つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
選んでいることにすら無自覚なまま、(新たなる)カタリナ・クラエスは自分であり続けることを選び、否応なく変わっていくしか無いモノたちは皆、そのあり方に救われる
宿命と受け入れている”変化”が、カタリナには構造的に必要ないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
それは物語的要請(あるいは強制)であると同時に、彼女自身の望みであり、周囲と幸福に共有された在り方でもある。
このメタな養成と物語内部のドラマが、かなり強く重なってる所が強いんだろうな。
変わらない、選ばない…選ぶ必要がある状況にすら気づかない無垢さは、延々恋のお相手と戯れ続けるラブコメ状況にとっても便利である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
お菓子大好きW喰いも、幼い無垢の強調と同時に、恋と性以前の欲望で満たされてる状況の活写…か。
カタリナはキスを夢見て、それで終わり。
唇に実際に触れるのは、噛み砕けば何かを選ばざるを得ない罪の果実ではなく、無邪気で柔らかなデセールだけ…か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月2日
多分二期でも、そんな時代と構造が終わることはないんだろう。原作継続刊中だし。
その上で、どう物語を揺らしてくるか。楽しみだ。