NIGHT HEAD 2041を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
ダイナーでの遭遇をやり過ごし、霧原兄弟は思い出を探し街を彷徨う。そこには、”呪い”を追って黒木兄弟もいた。
謎めいたビジョンに導かれ、再び邂逅する二組の兄弟。
制御を知らない能力(チカラ)と、不気味な謎の行方は…。
そんな感じのサイキックサスペンス物語、新章開幕の第3話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
バキバキにサイバーアップした主役たちの外見と、2041どころか昭和初期オーラ漂う灰曇りの町並みが混ざり合わないまま、不確かなビジョンと過去が錯綜し、複数視点で物語が転がっていく。
なかなか心の落ち着けどころが難しく、またその違和感が不穏な作風と噛み合ってもいて、独自のフィーリングが楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
シーンの時間軸や主観、支配的なルールがあんま鮮明ではないまま、不確かな情報が積み重なって状況が動くので、ちいとゴツゴツした不親切な話運びとは言える。
霧原弟と共鳴しつつ、寄る辺ない彼らを物語の中心に導いていく翔子が、脳電極ぶっ刺されてるシーンの時間軸がいつなのかとか、さっぱり解らねぇからな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
謎を出すシーンなので解らねぇで良いんだけども、ちょっと謎を噛み砕いて自分の腹に収めるのに苦労するというか、混乱強めというか。
しかしこのワケわからねぇ感じは時間の迷子である霧原兄弟、サイキック真実に唐突に投げ込まれた黒木兄弟(と保安隊)が、作中感じているモノそのままでもあろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
『噛めねー!』と拒絶し吐き出すより、コロコロ口の中で転がしつつ、そのうち来るだろう腹落ちタイムをじっくり待つのが、今はいいか
というか冒頭、ワクワク顔でお家に帰ろうとする黒木兄弟のヴィークルと、灰色の所帯じみた町並みが一切噛み合ってない感じからして、『あ、ぜってぇ家無くなってるな…』と判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
主役周辺だけスタイリッシュにまとめて、残りは妙に古臭い閉塞感、しみったれた日常感がジトジト臭うミスマッチ。
これが奇妙に気持ちいいのは、僕と作品との相性が良いんだろうなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
唐突に呪術学園のみっちり重い空気が世界を満たし、『魔術なのかい、超能力なのかい、どっちなんだい!』と問いたくなるブレ方とかも、変に気持ちよかった。
皮膚感覚的な世紀末感というか…正直、懐かしい空気だ。
バカスカ人命を食う”呪い”の正体は、愛犬を殺された少年が暴走させる超能力だったわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
ひび割れた団地の美術、当たり前の生活が崩壊していくスピードが、主役を巻き込みつつやや置き去りにしてる感じも面白い。
ノータイムでテザー打ち込む君枝姐さんの、妙に頼れる感じとかな…。
急に対サイキック戦線の最前線に押し出された保安隊が、基本状況に流されるだけのカカシなのが置いてけぼり感を更に高めている。生徒、あっさり殺られたねぇ…
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
ミラクルミックのオッサンをハメた極悪人のはずなのに、状況に対応してるってだけで君枝姐さんに好感湧く。エリート部隊でしょアンタら!
とは言うものの、長らく超物理プロパガンダで国民染めてきたディストピア・ジャパン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
精神を操り、不可視の力で人間を壁に貼り付けにする(今回もあったよ!)異能力に対応しろと言われても、そら難しい。
直也の感応能力も、基本制御不能の強制流し込みだしな…。
『暴走するチカラ』つうモチーフが、個人の超能力と国家組織の権力、両方にかかっているディストピア設定は面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
本来なら監視され牽制されるべき権力は、既に暴走を果たしている。
ムーとAKIRAを読めば逮捕、国に踊らされてインチキ教祖やった末路は死刑。
暴走する巨大装置に、個人のチカラすら自在には出来ない者たちがどう対処していくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
お話はそういうところを見据えているのだろうが、まずは加速していく状況、異様なサイキックがバカスカ人命奪う世界にどう対処し、真実を知っていくか…かな。
現状霧原兄弟はスゲー不確かな翔子のヴィジョンに導かれているだけで、自分たちの過去にも現在にも未来にも、主導権を握っていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
かつて何があって、自分たちは”結界”に囚われたのか。
そこから出て、何を掴むべきなのか。
自分たちを導く幻影は、何を求めているのか。
ここらへんが不鮮明…つうか疑念の輪郭すら掴まないまま、唐突に空から降ってきたお兄ちゃんが暴れて次回に続く、である。誰そいつマジでッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
『あ、そういうことか…』と謎が腑に落ちるより早く、新しい謎が襲いかかる。2041はジェットコースター・エイジ…。
もう一人の主役である黒木兄弟も、権力装置に組み込まれ、チカラの使い方も使い道も不鮮明なまま流されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
毒入りサイダーと人生ゲーム、幼い頃の思い出が不思議と重なり合う兄弟邂逅のシーンは、運命の本流に何か、棹さすヒントになりうるのか。
まだまだ、物語は転がっていく。
今回の事件で、現行の保安隊がオカルト事件に一切無力であることが解ったけども、今後対異能部隊としてムケていくのか、頼りないまんまなのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
黒木兄弟の身の処し方も含めて、こっちサイドの展開も気になるところです。
個人的には、暴力のプロとして覚醒してってくれると好みだな。
寄る辺なく街を彷徨うばかりの霧原兄弟も、謎の男との接触をテコに、運命に抗う足場を作れるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月28日
次回明かされるだろう真実と、増えるだろう謎が楽しみです。
今回のエピソードに満ちてた、泥臭い閉塞感と異様な圧力…世紀末の匂いがして懐かしく、新しい気配もある。
どう活かすか、次回も楽しみ。