”機動戦士 閃光のハサウェイ”を見てきました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
大変面白い映画だったので、今更感もありますが感想を書かせてもらいます。
自分は小説未読、しかしその結末だけは知ってしまっているという、宙ぶらりんな立場の視聴者です。
ガンダムに関しても、熱心なファンではないが教養程度に、という塩梅です。
大変面白かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
一つ一つの場面、ヴィジュアル、作中の空気がとても丁寧かつリッチで、既存のものを借りてくるのではなく、一個一個手びねりして磨き上げ、そうして作り上げたパーツが軋みなく滑らかに噛み合うよう、細やかに細工が為されてると感じました。
”機動戦士 閃光のハサウェイ”を見てきました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
大変面白い映画だったので、今更感もありますが感想を書かせてもらいます。
自分は小説未読、しかしその結末だけは知ってしまっているという、宙ぶらりんな立場の視聴者です。
ガンダムに関しても、熱心なファンではないが教養程度に、という塩梅です。
ロボットものとして非常にストイックでドライな書き方を選択(主役がコクピットに座るのがラストもラスト)して、人間の目線からMSがどう映るのか、マフティと連邦が振り回す暴力の質感を、テロ・ドキュメンタリ、あるいは怪獣映画の視線で描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
トータルでのクオリティが高く、バランスもいいので何処かが悪目立ちすることなく、各要素がお互いをしっかり引き立てあい、一つの作品として仕上がっていました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
高級な腕時計のような映画というか…物語機械でありガンダムであると同時に、映画としてしっかり自立する背骨が太かったです。
この試みが、血肉を持つ存在としてハサウェイとギギのキャラをしっかり立てて、彼らが進んでいく道に体温を与えていたように思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
一個一個丁寧に、ハイセンスに描かれた各種デザインも同じで、MSと同じくらいの気合が椅子や建物に宿っていた。
キャラクター面でも、特にギギの削り出し方が良く、『女と少女の中間点に立ち、超越的でありながら等身大の弱さも備える』という、いかにもアニメのヒロインにありそうな…しかし実体を込めて描くのは大変難しい造形を、細やかな仕草と上田麗奈の演技が活写してました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
”高級”という看板を貼っつけて終わりにするのではなく、実際にそう感じられるよう宇宙空間を進むファーストクラスを、あの時代の貴族たちが身を寄せるリゾートを、磨き上げ自立させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
この努力が、マフティが切り崩そうとする富と権力の質感を生々しく伝えてきます。
コケットでありながら清純で、己の尊厳を切り売りしながらも恥じらう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
曖昧で不確かな質感は生き生きと魅力的で、ハサウェイとケネスが共に追い求めるのも納得の、強い引力を持った造形になっていました。
彼女だけでなく、強そうな外装に涙と震えを宿すエメとか、穏やかな信奉を宿すミヘッシャも良い
これがやや生硬でいてリアルでもある(おそらく原作の富野節を活かしただろう)ダイアログともしっかり噛み合って、ややどっしりと進んでいく物語に良い艶を与えています。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
視線の一つ一つ、服を脱ぎ飯を食う生活の中に、彼らの人格がじわりと滲むような書き方が、性急にならずに転がっていく。
煮え切らないハサウェイも、気さくな颯爽と花壇な暴力を兼ね備えるケネスも、複雑さを不鮮明な遠さにするではなく、奥行ある魅力にする造形が際立っていました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
テロリスト、或いは軍人。
はっきりと分かりやすい所属、そここから逆算される造形に落ちないがゆえの、立体感のある面白さ。
このハイクオリティで、没入感と満足度の高い作品づくりが何のためにあるのかなと、心地よく物語世界に酔わせてもらいながら考えたんですけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
この話が否応なく、宙ぶらりんな物語になるしかないからこそ、そこを崩すことなく心地よい視聴体験を作るための工夫なのかな、と僕は感じました。
それに付き合う気持ちよさ、現代の延長線上に再設計され直したUCを追体験していく快楽があって、生活映画としても魅力を感じました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
ファーストクラスの子供としてのハウンゼン、高級車の先に待ってるメカニックとしてのMS。
そういうモノを、ちゃんと作ったのは偉い。
僕はこの物語の結末、UC100年代以降の奇跡の起こらなさを既に知ってしまっていて、ジオンと連邦という巨大な政治勢力がぶつかりあい、未来を競い合う大きな物語がもう…この三部作でも展開しないことを知ってしまっています。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
革命のカタルシス、そこへの期待は炸裂できない。
彼はシャアとアムロの志を継ぐもの…というには、どっちにも舵を切れない半端さで、NPOか大学サークルかという清潔さ、イデオロギーへの狂熱のない組織に、指導者らしからぬ指導者として身を置いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
同志との間には凄く爽やかな空気が流れ、ネト付いたエゴの気配は薄い。
かぼちゃで顔を覆った偽マフティを自ら射殺し、しかし”マフティ”という偽名を、ギギに指摘されるまでもなくその歪さを知りつつ演じ、自身テロリズムが撒き散らす火花を、自身の大義が『暇人タチの明後日の話』であると、タクシーの名家で思い知らされながら、地面に足をつけないハサウェイ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
しかしハイジャックを敢行した偽マフティ達のような半端さはなく、殺す意思も死ぬ決意も、静かにそこには宿っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
これは街への被害を覚悟の上で、メッサーを撃ったケネスも同じだと思います。
ハサウェイ個人に惹かれ、連邦の大義に当然酔わずとも、軍組織にある自分に必要な暴力性を駆動出来る。
ギギと一対一で向き合う”人間的”な恋は、例えばクェスの幻影をどうしてもそこに重ねてしまうトラウマの代用品であったり、部隊が生き残るための幸運の女神として彼女を求める、ある種の実利を宿したりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
組織の軛を離れ、大義を捨てて愛に突き進む道もありつつ、そこに踏み込みもきらない。
個人として揺れて思い悩み、怪獣のようなMSの力に蹂躙されうる儚さと、巨大な組織と思想をドライブさせ、またそれに操られる存在としての危うさが、奇妙なバランスで揺れているキャラとドラマ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
その中間点に立つ、ギギとの恋模様もまた三角関係であり、恋と戦争の綱引きは揺れ続ける。
彼女は凄く達観した、ある種巫女的な言い回しをした直後に、嫌われ捨てられないか動揺する子供の顔を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
太ももが印象的なエロティックで網膜を焼いたかと思えば、着替えを見られて大慌てしたりする。
そんな彼女は『よくわかんねー落ち着かない女』ではなく、『不思議で可愛い女の子』に見える。
そんな予感を漂わせつつ、敵対するしかないお互いの顔を好意的に見つめつつ、複雑にうねる政治と業の荒海の中、にらみ合う男たち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
ギギはとてもチャーミングに、その中間点に立つ…んだけど、『男を弄ぶ悪女』つう類型にも収まらない。
宙ぶらりんな両在性が不鮮明な煮えきらなさではなく、両極同居の面白さとして演出され続けるのが、このお話の面白さかと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
中間点、媒介、霊媒、巫女…色んな意味でMediumな面白さが、随所に宿っている。
半端で、宙ぶらりんであることは、面白いことだ。
同時に連邦上層部を民草を巻き込み殺し、人類総脱出の理想が遠い花火としてしか受け止められないテロリスト・マフティーとしてのふらつく歩みを追うことで、彼がシャアの悪しき継承者であり、”急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない”アムロの志を継げなかったどん詰まりをよく見せます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
映画を構成する全要素をドライブさせて、そういう説得力をしっかり磨き上げていると、僕は感じました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
それはシャアもアムロも死んだ後の、大きな物語が果てた世界を進むしかない、宙ぶらりんな主役の宙ぶらりんな物語を、宝石のように輝かせていく。
彼自身がMSという鋼鉄の巨人を操り、ビームの飛沫すら命を奪いうる圧倒的なパワーの外部に置かれること…わざわざこれから殺す相手の顔を、特権階級用のキャビンで見る、こういってよければ人間性に身を置くことは、彼がクスィーに乗って行うテロルを、けして肯定はしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
結局彼はどピンクのタクシーに宿る生活感でも、ハイソなリゾートに漂う特権でもなく、暴力機械の腹に抱かれ、殺戮を手段(Medium)と選び取って世界を変える道へと踏み込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
そこに、ケネスは秩序の維持者として対峙し、しかしともすればギギよりも深く、ハサウェイに引かれていく。
しかしケネスは、ギギ自身が己を汚れ性を鬻ぐハグレモノとして見る視線を上書きするように、彼女の勘の鋭さ、巫女(Medium)的素質を女神と祝いで、己の側に引き寄せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
それは優しさであると同時に、生き死にのかかる職業に勝ち切るしたたかな歩み寄りでもある。
ケネスがギギを女神と抱いて、己の部隊をキルケーと名付けるのは、僕にはとても面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
ペネローペー、あるいはその本体たるオデュッセイアの物語を古典とする文脈からは、キルケーは女神ではなく魔女と呼ばれるのがスタンダードであろう。
おそらくギギの持つスピリアルな力は大局を動かし得ないし、そもそも物語がかつて”ガンダム”が走り回ったような全世界的…を超えて、宇宙の広さにまで拡大する大きな政治の舞台へ広がってはいかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
物語は南太平洋管区の内部で転がって、上がるべき宇宙を掴まずに閉じていく。
ギギの異能はあくまで『女の勘』であり、ニュータイプではないかという疑念すら抱かれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
アクシズが落ちず、ラプラス事件が終わってなお、人が変われぬ世界において、もうそれは魔法の言葉ではないのだろう。
人類史が”それ”を扱ってきた言語に、もう集約されていく時代なのだ。
個人的に側に置いておきたい女と見ると同時に、超自然的なパワーを己につれてくる媒介(Medium)としてもギギを見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
この女の政治力の担ぎ方は、富野イズムが滲んで面白いところだなー、と思う。
後ろ髪を断ち切るために、ギギに会わないハサウェイの逆位相だ。
アムロが己でなし得なかった、焦りすぎず絶望もしない、人として正しい未来。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
それが何も動かし得ず、明後日のことはもう考えられない凡庸へと落ちていくのに耐えられないから、ハサウェイは”マフティ”へ…幾度も再生するシャアの亡霊の一人となって、何も変え得ないテロルを炸裂させるのか。
植物監査官という、在り来たりで実りある生き方に背を向けて、むしろそれを隠れ蓑に”マフティー”になっていくハサウェイ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
彼は過去に死んだモノたちと、今己の目の前にいるものの中間点(Medium)に立ちながら、どちらに転がることも出来ないまま、結末へ進んでいくのだろう。
この第一作に豊かに語られ、おそらく第二作、第三作と慎重に紡がれていく何処にも行けなさこそが、スクリーンの中のフィクション、鋼鉄の巨人が闊歩し宇宙に人が住まう大嘘と、貴方と貴方の外側に広がる物語を繋ぎうる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
そのために、今刺さる作品を仕上げる。
そういう視線で作られた物語に感じました
それを、クスィーが飛翔した後の物語は追いかけていくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
その半端で、宙ぶらりんで、スカッとはけしてしないドラマをこそ、真摯に削り出した実在感、ハイセンスな洗練、血肉の通ったリアリズムで描く。
そうすることで、そのMediumな性質を、視聴者に食わせ受け止めさせていく。
目配せ、足運び、白い肌とコケットな誘惑を丁寧に切り取りうるゆとりが、凄く幸福な語り口を生んでいるように思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
凄くラグジュアリーな空間(これはリッチなリゾートだけでなく、その外側にある人民の街もそう)を馥郁と吸い込めて、とても心地よい気分になれたんですよね。森林浴みたいな映画
それを突き刺すには一つ一つ磨き抜かれた映像作品の仕上がりだけではなく、比較的コンパクトな物語を劇場三部作という、とても贅沢なフレームで語っていく余裕が、重要かつ必要な感じもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
大きな政治のうねり…その残滓を睨みつつも、あくまでその渦中にいる人間一人の身体。
ハウンゼンから高級ホテル、洗練を研ぎ澄ました高い場所に成り行き(というには、テロルの作為が濃い自業自得)で囚われ、そこから逃げ出した汚れた街の中で、マンハンターの暴虐、人民の無関心に傷つき、タクシーの鏡に自意識を閉じ込める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
確固たる拠点を持たず、常に移動しながらテロルを行うマフティーは、モバイルな時代の浮遊するテロリズムを先見し、あるいは現実に覆い焼きしながら活写しているように思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
その駆動性は、過去と現在、天と地に引き裂かれて居場所がない、宙ぶらりんのハサウェイによく伸びている。
巨大組織の上に立つ者たちも、ハウンゼンのなかで当たり前に人間の顔を見せて、しかしそれが社会の断絶、富と権力を持つがゆえの無理解を超えることなど、今までの歴史がそうであったようにありえない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
”ニュータイプ”が、カルマの特効薬にはなり得なかった世界。
そんな彼を待つのはマフティーと連合軍が同等に振り回すMSの暴虐であり、破壊と炎によって平等化されるカオスです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
何もかもを巻き込む戦火の中間点が、彼の望みではないことはよく判るのだが、もう一つの重心点…人と人がわかりあい、より善く世界のバランスを取る未来は、もうない。
解っていても戻れない。知っていても進めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
ハサウェイはハイジャックに巻き込まれる物語の始まりから、もう道を選んでしまっていて、しかしそれはどうやっても半端な場所にたどり着くしかない、どん詰まりの道でもある。
でもそれが、彼の運命であり決断であるのならば。
そこでもう、ハサウェイはシャア的(あるいはジオン的、もしくは連邦棄民政策的)な暴力の押しつけを、分断を混ぜ合わせる溶媒(Medium)として選んでしまっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
それは戻れない道なのか。
テロルを覆すほどのちからを、ギギとの恋、あるいはケネスとの縁は持ちうるのか。
機能するための策謀を、十重二十重に巡らせて焦らず語り切るスタンスが、1/3の段階で色濃く匂う映画であったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
大変面白かったです。
”ガンダムってこういうモン”という手癖を極力排除し、今ココにある一つの世界として語り直す苦労を、一切厭わず手彫りで仕上げてくれました。そこが嬉しい
じっくりと時間を使い、その矛盾も躊躇いも息遣いも丁寧に、最高のクオリティで切り取り積み上げながら、貴方の身近にこの物語を届けよう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
中間地点に立つしかない、半端な彼らのお話を、あなた達と僕らの物語として。
”ガンダム”という昔の絵空事が、今の世界に突き刺さる刃として。
同時にその物語が行き着く先が、どうにもならないどん詰まり…と受け取られるだろう事実だけを、僕は知っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
それをどうやって覆し、Mediumに生きるしかなかった一人の青年の物語に、真実の熱量を入れていくか。
次回作、そして完結が楽しみになるトリロジーの開始でした。次回も楽しみ。
追記 結局世界同時革命が為らなかった、貧富の差を否応なく広げる市場原理が静かにグローバルを覆ってしまった世界に今生きてる身としては、このシケた視線のほうが肌には合う。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
『手段(Medium)は目的を正当化し得ず、コロニー落として人類の半分殺したら、何がどうなろうと血みどろ絶滅戦争しかない』つうルールがたっぷり積み上がった、UC105。
そこで既に、選択的テロル(という名分だが、滅茶苦茶巻き込まれる人が多い)を手段と選んでいる所から、話は始まる。
アムロ的な半端な理想と、シャア的な性急な手段のキメラと生まれたマフティーになった時点で、彼が人の変革など成し遂げ得ない未来は多分決まっていて、しかしそんな存在になり、そう生きる以外ハサウェイにはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
間違った手段で、間違いと正解が複雑に入り混じった道を歩いて、半端に終わる。
そんな浮遊がどんな意味を持つか、決めるためには三部作を最後まで見なければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
こんなに魅力的な中途半端を、見過ごす手段はもう見ちゃった観客にはないのだ。
そういう引力が随所にちゃんとあるのも、良いことだなと思う。
結末は知ってる。しかしそれが、見ない理由にはならない。
そう思えるのは、始まりと終わりを繋ぐMediumがあまりに面白く作られているからで、そういう意味でも作品にあったスタイルを、きっちり掴み取ったんだなと感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
年表が決まっているからこそ、その間にある生と過ち、死と真実を描く。
強いスタンスだと思う。
あとカボチャ頭の偽預言者をその手で殺したからと言って、ハサウェイが世界を救いうる真の救世主とはけしてならず、面白くもねぇ人類の黙示録を覆す未来は掴めないところが、アンチキリスト論としてヒネてて、個人的には面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
心霊スペクタクルが成立する舞台は、アクシズで終わってんのね。
追記 ギギたんハァハァ(魅力的な創作キャラを見た時の、古式ゆかしいオタク仕草の再演)
ハサウェイ、色々書いたけどとにかくギギの仕上がりが良いんで、彼女を浴びるために観に行くのは全然ありだなーと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年7月27日
あんだけ”ガンダム”っぽいヒロインを、こんだけ新鮮な食感でお出しし、圧倒的存在感でボコボコ殴ってくるの、背筋強くて凄いよね。