乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
魔法省へ見学に来たカタリナ一行は、怪しいドールハウスに吸い込まれる。
あり得たかも知れない夢に取り込まれ、現世に戻れない危機を前に、メイドのアンが立ち上がる。
夢迷宮の最果てで、侍女が見たものとはッ!?
そんな感じのifシチュ祭り、はめふらX第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
カタリナ学園卒業後のモラトリアム・シェルター最有力、魔法省の掘り下げエピ…と思ってたら、公式同人誌みてぇな展開がてんこ盛りの夢迷宮エピソードであった。これはこれでッ!
ドールハウスに潜る前に垣間見えた魔法省は、王子のフィアンセ/魔法研究者/行政責任者/間諜つう過重労働抱え込むラーナの忙しさを反映し、地獄のブラック省庁。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
こーんな場所にあのアーパー放り込んで、果たしてやっていけるのか。人格チートでどうにでもしそうではあるな…。
魔法省が具体的にどういう仕事しとるかはサッパリだが、やっぱヤバ物品の調査と封印は大きな仕事らしく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
ミイラ取りがミイラに…の格言通り、ウッカリからヤベー呪いが発動し、一行はあり得たかも知れない可能性に取り込まれていく。
こういう形で、マインドダイブ展開してくるとは思ってなかったよ!
基本的にありえねー過程が大暴れするトンチキ描写ばっかだったけど、各キャラの抱える重荷がコメディに反射する描写がそこかしこに見え、結構真顔にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
やっぱジオルド、全てのしがらみがない自由な立場を欲してるんだ、とか。
ニコルとマリアの変人組は、夢も変だな、とか。
つーかメアリが、ジェンダーポジションを自分だけ変化させ、圧倒的なパワーポリティクスで全てを掻っ攫う”獣”の選択肢を夢見てて、解釈一致なれど哀しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
あれってさぁ…『私が女でさえなければ!』つうことっしょ? キツいわー…。
つうか女という形に伴う社会的・身体的な檻に閉じ込められなければ、一気に間合い詰めてひっくり返したいつうパワー願望は、メアリにこそ色濃いんだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
そういう貪欲で見境ないところが好きなのだが、乙女ゲー世界は女に政治力を与えないらしい。別にファンタジーに限った話でもねぇか…。
あの覇道の夢に比べりゃ、平穏な勤務を夢見るラファエルなんぞ可愛いもんである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
ここで唯一自力で夢から覚めたカタリナ様が、一切の武力を使わず言葉と機転だけで、今回の騒動を収めていく。
ド下らねぇ俗な理由だろうと、”今”に目覚めるのも、それを思い出させるのも主役の特権である。
生まれついての立場としがらみ、あるいは性別の檻。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
都合のいい夢は人を惑わすが、現世もそんなに悪いもんじゃない…つうか、カタリナがいる場所こそが彼らにとって、目を覚めて見る夢の只中なのであろう。
彼女と出逢って、バッドエンドフラグに満ちた悪夢は、活きるに足りる現実に変わった。
となれば、カタリナ様が目覚めよと声がけすれば、当然一行は目が覚めるのである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
良い作画で展開する人形 VS ラファエルの魔術戦を、ヒョイと横に逃げてスイッチを切る決着含め、カタリナ様がなぜ”主役”なのか、よく判る回だったと言える。
唯一絶対の認識軸、価値判断軸として、物語の中心に居座る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
俯瞰で見るとどう見ても主役なのだが、カタリナ様の自認はあくまで脇役の一般市民、悪役令嬢立ち位置の端役である。
このズレがコメディの原動力であり、彼女が思い上がらず謙虚であり続ける、大事な枷でもある。
自分が運命に選ばれた主人公で、ポップアップする選択肢を左右しうる存在だと驕ってしまえば、カタリナ様の魔法は力を失うだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
あくまで無垢で無自覚で…ちょいおバカだからこそ特別な、なんでもない、誰にでも持ちうるはずの強さ。
偏見なく相手を認め、率直に思いを伝え、真っ直ぐ進む。
それが極めて特別だからこそ、周りの男女はカタリナに救われ、狂い、”もしも”の世界でも求め続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
やっぱこのお話、カタリナを中心にした恒星系なんだなー、という思いを強くした。
主役の引力からはけして逃れられず、お話はその巨大な存在感で廻る。
でも全てをカタリナ様が解決していく様は不快ではなく、むしろ痛快である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
根本的にお人好しで、小難しいことはこねくり回さず、真心一本叩きつけて、何でも突破していく。
その素直さに濁りがないのが、見てて楽しいポイントなのだろう。強い主役だ…。
そんなことを思わされる、夢いっぱいの箸休め回だった。いやー…皆タマってんねぇ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
ドールハウスに封じられた欲望を隠しつつ、今後もカタリナ星系は牽制と融和を繰り返しながら、心地よい引力でモラトリアムを続けるだろう。
多分アニメ二期の範疇では、そんなにゆらがねーかな、という印象も受けた
魔法省就職への導線はきっちり引いとるけども、どのタイミングで門をくぐるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月14日
話数の使い方、サッパリ読めんなぁ…そこも含めて面白いけども。
悪役令嬢達の騒がしい青春は、まだまだ続く。次回も楽しみ。