アイドリッシュセブン Third BEAT! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
紡がれていくRe:valeの過去。
あまりにも真摯に、音楽に己を捧げる織笠千斗と出逢った大神万理は、ひたむきな真っ直ぐさを受け止め、道を探っていく。
思い返せば愛おしく輝く、未完成な僕らのあの頃。
それが砕けると、未だ知らぬままに…。
そんな感じのみんな悩んで大きくなった! 頼れるRe:valeパイセンの過去語り前編、アニナナ3rd第8話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
アニメでは描写されていなかった、万理と千斗の蜜月…彼らが大人でも”アイドル”でもなかった時代が、あおきえいのコンテで繊細に刻み込まれ、心を打つ。
あえてBGMを絞り、人生の1カットを長尺、どっしり見せて感じさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
確かにそこにあって、痛みを込めて震え、しかしもう取り返せない思い出を鮮やかに演出する手腕が冴えて、大変良かったです。
鎌倉の景色も良く映えて、地元民としては興奮ポイントだったね。あそこ知ってるー!
万理はアイナナの子供たちに問われるまま、生のままの”未完成な僕ら”を愛おしく撫でながら、昔語りを始める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
それは始まりの曲であり、新たな旅立ちを刻む歌であり、アイドル”万”の棺に封じられた、未完成の思い出でもあろう。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/jtHFMCaGlW
千…この段階では学生服に身を包んだ、名字と名前のある一人間”折笠千斗”は、とにかく音楽に全てを捧げた欠陥人間である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
視線を合わせない。自己紹介も挨拶も聞かない。興味があるのは音楽だけ。
喫茶店ガラス越し、遠間に青春を切り取るカメラワークが冴える。
イヤギアを耳に突っ込んで外界を遮断する描写は良くあるが、音楽以外何も持たない、持ちたくない千斗は、万理の差し出した音を聞くことでようやく、万理と繋がれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
それ以外の連絡経路を持たない純粋さが、彼の不器用であり、才覚であり、祈りでもある。
生まれたときからアーティスト。面倒くさ…。
万理が超絶面倒くさ人間相手でも、コミュニケーションを諦めず、外界へのアダプター、あるいは人生の導き手になるような人格者であったことが、二人の運命を前に進めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
とにかく誤解が多い…というには、ぶつかり嫌われて当然の、千斗流刃物むき出しスタイル。
それを優しく包み、たった一人受け止め受け入れて適切な距離を取れる存在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
それと夏の鎌倉出会えたのは、折笠千斗にとって幸運だったのか、呪いの始まりだったのか。
兎にも角にも、二人の青春は始まってしまう。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/BISMsdpGF0
ぶっきらぼうに他人を下に見ているようで、万理との出会いに、一緒の場所に進める喜びに思わず早足の、千斗くんがなかなか可愛らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
自分の音を、解ってる人だけ聞けばいい。側にいればいい。
そう尖っていても、やっぱ孤独は寂しかったんだと思う。そこにドンピシャ、全部解ってくれるDarlingが…
千斗はとにかく、周囲の注意書きを無視する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
扉を閉めろ、音を出すな。
そういう願いを跳ね除けて、自分がなすべきだと思ったことをあらゆる局面で貫く。
その揺るがなさが衝突を生み、高みを目指せばこそ一緒に走る相手は選ぶ。万理以外ついていけない程の、ピーキーな選り好み。
『この男…万理に出逢ってなかったらどうなってたんだ?』と思うほどの、張り詰めた問題行動の嵐。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
これを見ると、ヤマちゃんへの地獄カウンセリングも納得というか、むしろ丸くなった結果というか、三つ子の魂百までも、というか…。
いやー高校時代の千サン、激ヤバ人間っすねマジ!
誰かに好かれる踏み台として、音楽を使いたくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
ただただ良い音楽を目指して、真っ直ぐに突き進みたい。
Re:valeとして”アイドル”のてっぺんに立ってる男の原点は、ミューズに紳士に祈りを捧げすぎて、人間世界には住めない妖精のようだ。
オメーの顔が凶器だって自覚を持てッ!!
勝手に転がる惚れた腫れたのいざこざは、後に”アイドル”となった後の愛の怖さ、自分たち以外の”アイドル”を飲み込む沼の深さを、静かに予見してるようでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
愛され、愛を振りまくことがお仕事でなくとも、身勝手な愛は誰かを巻き込んで、軋轢を生み出す。
ただただ音楽を乱す不純物だった愛が、偶像として活きることを選び、だからこそ音楽活動も続けられる未来に、特別な意味を持ってくることを千斗青年は、当然知らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
万理に諭され共に歩んで…それが落下したライトに叩き潰され一人になって、その不在…を埋めるものが現れて、ようやく側に寄せた。
若い千斗くんに見せているものと、今の千を取り巻く世界はしかし、大きな差はないと思う。顔面変わったわけでもないし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
変わったのはただ千個人であり、立ち位置を、受け取り方を変えたから、自分を傷つけるノイズがかけがえのないハーモニーだと、思えるようになった。
そうなるまで根気強く、根性激ヤバ人間に向き合ってくれた万理が楽器を”横”に置いて受け入れる姿勢を見せ、千は”縦”に壁を作って世界を拒んでいるレイアウト、やっぱ冴えるなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
こういうさりげない部分に、人格の根っこが投射されてる場面作り、すごく好きだ。
先の見えない無明の闇に、一筋光る月明かり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
後に運命の名前となる”Re:vale”が顔を出した瞬間、千の不器用に少し筋道がつくのが上手い運びである。
頑固に曲想にしがみつくように思えて、相棒の真摯な提言を受けて柔軟に、曲を変える。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/OsDxFDypuv
モテるためでなく、ただただ純粋に自分の音楽を…そこに焼き付けるしかない自分自身を受け止めてくれる、たった一人のベターハーフ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
万理の前では、千斗は非常に素直な性根、持ち前の美質を上手く発揮できる。そういう触媒作用が、大神万理にはあったのだろう。
険しい人生の波風を越えて、七転び八起き苦しみまくったからこそ、ファンに媚びるでなく微笑み、アーティスト気質も冷たさも魅力に変えて、色んな人に喜びを届けられる存在になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
しかし”アイドル”千の根っこは、既にこの段階で静かに芽を出していたのだと思う。
対等の質量、同等の熱量で音楽と自分に向き合ってくれれば、千斗はより善いものを差し出してくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
そういう呼応と信頼が、万理が千斗の側に居続ける大きな杖だったのだろう。
そして何よりも、彼にしか作り出せず、それしか差し出せない”歌”が良かったのだと思う。
万理は相棒の差し出してくる要求も、ビカビカオーラを放つ顔面も、揺るがず素直に受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
一個人として自分の全てをぶつけても、拒絶せず折れ曲がらず、真っ直ぐ向き合い続けてもらえる経験が、才と美に優れた千斗くんにはあんまなかったのかな、と思ったりする。
差し出される分かりにくい信頼と甘えを、万理は持ち前の率直さで見据え、応える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
『周りに迎合できない、お前は良くない』とは言わない。良いやつなのは知っているから。
『お前の良さが、分かりにくくなっちゃうよ』とは言う。良いやつだって、みんなに知ってほしいから。
千斗のゴツゴツした愛が一方通行に見えるけど、万理の柔軟なLOVEもかなりの質量で、出会うべくして出会えた二人の蜜月は、幸福に甘い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
だからこそ、それが必ず破綻する未来が残酷に思え、それを越えて”Re:vale”であり続けた千、そうさせた百の奇跡が、何処か物悲しく美しい。
全否定で批判するやつも、最初から全肯定のファンも、みんな歌を聞いていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
リリパットアーミー主催・中島らも言う所の『口開けて劇場に入ってくる連中』を前に、爆発しないだけ人格が育った…てのは、贔屓目が過ぎるか。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/bqPptH1OH7
つれない退出に、万理がフォローをしつつ追いついていく時。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
千斗は窓の少ない薄暗い場所へ進み、万理が光を背負って追いかけていく。
Re:valeという名前も、バンドを辞めてアイドル方向に舵を切り直す時も、運命の舵輪は常に、万理が握っている。
曲だけを真摯に、真っ直ぐに愛して欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
あんだけ恵まれた容姿を持つからこそ、嫉妬もされ本質を見てももらえない。
顔がいいから苦しいとは、なかなか贅沢な悩みだと思うが、しかしそれでも、千斗にとってグルーピーの囀りは、魂をヤスリがけされているかのように痛むのだろう。
自分への賞賛はいらない。自分から生まれた作品だけを、純粋に愛して欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
ただただ”良いもの”を追い求めるアイデアリスムは、後に大和を追い込み救いもするのだが、今は千斗が人として生きていくためのバランスを奪い、苦しめ続けている。
千の作品至上主義は、曲作りに関わるメンバーを離反させ、孤立させていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
これについていけたのは、万理自身もどっかアーティスト気質があって、文句言われるもの作り直すのも”良いもの”のためっつう、納得があったからかなぁ…。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/rQyHqKydGp
柔らかい対応に見えて、千斗という人間、彼が生み出す作品と釣り合いが取れるくらい、Re:valeでいることに本気でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
その靭やかさが、あまりに真っ直ぐに”良いもの”を求める一本気を、唯一受け止められた大きな理由だったんじゃないかな、と思ったりもする。
そういう人間が音楽を、Re:valeを諦めて裏方に回るのって、飄々とした態度に凄くデカい痛みを隠して諦めたのかな、と思わされて、寂しい風が吹く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
アイナナがデカく様子を見守るのは、自分が諦めた夢がもう一度開花する、ある種のリベンジであったのかもしれない。
それは未だ来ない運命の話として、”今”の彼らは不器用に闇を歩く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
七里ガ浜の潮騒が、行き交う車の駆動音が、BGMとなって彩る傷だらけの青春。
ずっとうつむいて想いを閉じ込めていた千斗に、通りすがりの車がライトを当てて、二人は一旦両岸に引き離される。
自然そこにあるものを舞台装置と活かして、劇的な空間を編み上げていく演出術が、鋭く冴える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
横断歩道のない踏切の前、作るものの苦しみ、作品と自我が癒着した痛みを訴える千斗の声を、万理はひたすら静かに聞き届ける。
分かりにくいお前の、心から何が溢れてくるのか。
暗闇の中二人、光に曲を綴って作り上げた”良いもの”…歌を生み出す絆が、とても大事だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
自分に真摯に向き合ってくれるお前の尊さを知ればこそ、それが聞かれず、あるいは耳を通り過ぎていくのに耐えられない。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/p6SLdenAyO
ひたすらクソめんどくさい芸術家気質の傲慢人間に思えた存在が、実は非常に柔らかな心を持ち、だからこそ苦しんでいることが、警告灯の赤い灯火、通り過ぎる江ノ電にライトアップされていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
ここの張り詰めて劇的な雰囲気は、大変に良い。『アニナナの真骨頂、ココにあり』って感じ。
曲を愛し、理解してくれる人だけに届けたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
それは客前に立つ存在として芸術をやるのならば、けして叶わない夢だ。
音楽を音楽以外の目的で使うのが傲慢ならば、音楽以外の要素を必ず帯びてしまう芸術を、自分が望むまま純粋に届けたいと願う身悶えも、また傲慢であろう。
作品は生み出された後、聞くもの、読むものの間を浮遊する。どう読まれ、消費されるかを作者が規定することは出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
それでも、自分の全てを注ぎ込んだ大事なものだから。千斗は曲が生み出され、受け入れられる行き先まで全てを決めたい。
どうでも良いものだなんて、思いたくないし思われたくない
あまりの仏恥義理ピュアボーイっぷりに目眩がしてくるが、他人を傲慢に拒絶しているように思えた千斗が、その実音楽に誠実すぎるからこそ人間を踏むと見えてくるのは、良いカタルシスだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
ずっと人当たりの良かった万理が、長い独白を真摯な…冷たくも思える表情で聴いている緊張感。
それが青い輝きの中で解けて、二人が行くべき未来へ、未完成でしかなく、未完成なままでいたかった青春の終わりへ踏み出していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
俺たち、”アイドル”になろう。
作品と距離を取り、愛すればこそ振り回される関係を作り直そう。
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/oFkEELRflT
そう提言できる万理の眼の良さ、冷静な包容力がRe:valeを前に進めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
楽器握ってると永遠に、作品から手を離せないから打ち込みでやろう。俺以外のやつと、お前は音楽やれないし。
そういう判断ができる男、自分より”千”を知ってる男が歩み寄るから、千の才覚は咲き誇る。
ここで離れた距離を積めていくのはやっぱり万理で、少なくともこの段階では、折笠千斗は他人に歩み寄るって選択肢がないわけよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
対岸で手を伸ばして、誰かが掴んでくれるのを必死に待っている。
何が苦しいのか、理解してもらう手数を使うくらいなら、”良いもの”作るのに時間を使いたい。
そういう生き方しかできない男が、もっと幸福に、苦しまず生きていけるように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
万理は人生の海に足を踏み入れ、溺れる千斗の手を取る。
そうして歩み寄ってもらえた経験が、後に頼れる千パイセンを生むわけだが。
人間、変われば変わるもんだねぇ…。
現在進行系で子供時代やり直し中の環なんかもそうなんだけど、人間やってもらえたことしか学ぶことは出来なくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
何かが大事で良いことだと判断する基準は、地面から映えてくるわけじゃないのよね。
愛を以て根気強く差し出されたものを、受け止めて初めて判断基準が出来る。
そうして改まった…新たにしてもらえた世界観に従って、己の行業を変えていくことが周囲の見方、見られ方を変えていって、実際世界が変わっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
より正しい選択肢を選びやすいモノもいるし、そこから遠い存在も居る。正しさを妨げる壁が、そいつのかけがえない武器だったりもする。
こういう人間のままならなさと、それでも変わっていける希望、変えていくための手筋をかなり丁寧に追いかけてるところが、このお話の好きな所である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
地獄の首絞めカウンセリングでわかるように、人の根っこは変わらない。
口下手不器用はずーっと、そのまんまだ。
しかし万理と出逢ってからすがり与えられるばかりだった千斗は、大和の苦しみに己の身を差し出し、ワーキャーいうファンを大事にできる”アイドル”になった。なれたのである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
そこに幸福だけがあるわけではないのは、二期で一瞬描かれた、血まみれのステージで既に知っておろう。
変わっていく自分を刻み、永遠に手元に置いておきたかった”未完成な僕ら”を、新たな旅立ちの証と”完成”させることを、万理は望む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
それは”良いもの”を自分にも他人にも求めて、成し遂げられず苦しみ続けた日々から千斗を引っ張り上げ、自分も進む決意なのだろう。
それは青臭くて苦しいけど、凄く純粋な日々で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
万理も多分、そんなピュアネスに惹かれて千斗のオシメ替え続けたんだと思うけど、この血まみれの独白を聞いて『あ、死ぬな…俺もこいつも…』と、リアルに思ったんじゃないか。
制御不能な業として、千斗から作品純潔主義を奪う必要…
それを言い出して、『未完成な僕ら』でなくなる責任を、強く自分に引き受けようと思ったんだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
打ち込み二人だけの”アイドル”という決断が逃げでも媚びでもなく、より千らしく万らしくRe:valeらしく生きていくための、必然の決断であると示すために。
作品に心血を注ぎ、周りも自分も傷だらけにしていく至近距離の生き方から相棒を護るために、万理がマネージメントした決断。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
”面倒見のいい先輩”の萌芽が折笠千斗にあるように、小鳥遊事務所のマネージャーとしての資質も、この時代から輝いてたんだろうね。
かくして動き出した”Re:vale”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
アイドルやりきる腹が固まって無くて、ファンサの足らない千のぼっ立ちが可愛い。
本気でやれッ! やってるんですやってるからこうなんです、このベイビーは!!
そしてそこに、出逢ってしまうもう一人の男
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/XmB0KELgGi
ここで”アイドル”である千と万に全てを救われ、その輝きに希望を与えられた春原百瀬が顔を出すのは、ドンピシャの運びだと言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
千斗と万理が選んだ新しい道が、サッカーの夢絶たれた青年にどれだけの共感を、驚きを、喜びを与えたのか。
その選択は、間違いなんかじゃなかった。
相棒が最悪のゴミクズと見下す了を前に、和やかとは言えない雰囲気で思い出を愛おしく語る百ちゃんは、Re:vale最強のファンの顔をしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
暗闇に光が差し込むように、自分の気持ちを自分よりも解ってくれている言葉が差し出された瞬間の、圧倒的な喜び。共感と信頼。
了はそういうものに、凄く縁遠い人なんだと思う。優しくなれない業を背負う…というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
これが優しくしかなれない男、春原百瀬との対話の中で、今までの取り繕った凶暴さ、非人間的な獣性をちょっと抑えて磨きだされていくのは、なかなかに面白い。
他人の大事なもんを踏みにじるのが大好きなサディストってだけなら、モモちゃんがすごく真剣に差し出す思い出も、『知~らないよ~ん!』と蹴り飛ばしてもおかしくなさそうじゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
でもそうしない。
獣は獣なりに、人が人でいられる特別な瞬間に、憧れのようなものがあるのかも知れない。
アニメの範囲で、了が”素”を見せてんのって現状ココだけだと思うのよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
共感と夢を語られて、それに歩み寄れない自分を率直に語って、『アンタも…可哀想だね…』って返されてるこの場面。
獣の渇きにすら慈悲を見せる百ちゃん…菩薩の権現かなにか? とりあえず拝んでおこう…。
かくして闇に光が灯り、春原百瀬の世界が新たに動き出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
千斗が踏切の前、闇に飲まれそうになりながら万理の手を取ったあの夜があったからこそ、Re:valeはみんなの光に為れたわけよ…因果はめぐるわけよ…。それにしても八重歯可愛いね…
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/oPlvw0TaeF
あの夜から三年が過ぎて、『ずっと手元でいじっていたい』と思われていた曲は、おなじみのオープニングナンバーになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
痛みを込めて癒着しているよりも、手放して色んな人の視線に、思いに浮遊されることで生まれる幸福の中に、作品を置く決断。
今回のエピソードは作品論、アーティスト論としても結構な強度があって、一応自分の味がついた文章をWebに投げかけている身としては、共感するものがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
まぁ千斗ほど真摯になれてるとも、万理ほど賢く優しく向き合えてるとも、全く言えないわけだが。
僕はテクスト理論を根底において文章を書くので、作品をあえて浮遊させる勇気を見据えた万理のプロデュースが、Re:valeと千…それを生み出す折笠千斗に最良の処方箋となっていたのを、凄く楽しく見た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
手放し距離を取ればこそ、業をより善く乗りこなせるときもある。
ただただ真っ向正面勝負だけしていては、己の祈りに殺される時も来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
そういう柳腰の人生相撲が、夢破れた春原百瀬が生き直す奇跡を生んでると思うと、全くもって綾錦、人の生きざまにたった一つの正解などないな、と思わせる。
ただ愛と優しさ、目の前の誰かを真っ直ぐ見つめる至誠が答えよ…。
そこんとこ解ってんすかね、銀色の金属バット一号さんよー!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
小粋にファン対応も出来るようになった”成熟”対比させるにしては、不穏じゃないスカね、そのドウグ…あの時見えてた光が、今はねー!!
(画像は"アイドリッシュセブン Third BEAT!"第8話より引用) pic.twitter.com/zFTU0oGNpb
俗に『野球をするアニメは名作』と言われますが、この流れ、この暗闇は明らかに、ナギが三遊間を抜けるヒットをぶっカマしてアイドル野球大会終了! とはならんわな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
千さん、アンタが狙ってる”ボール”…いま相棒が正座させられてる場所にあるだろ?
『割れ! 砕け!』と言いたいところだが、了には了の業と悲しみがある雰囲気が、『アンタも寂しい人だね…』で漂っちゃったんで、一体どうなることか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
深夜のホームランダービーが、高級タワマンに響き渡るか否か、トップアイドル、Re:valeの”千”TAIHOまでのカウントダウンが始まる…。
それはさておき、この後スポットライトがどんがらがっしゃーんして、クソ九条が余計なかき回しぶち込み、万理を失った千さんがゆらゆら揺らめいたり、モモちゃんの健気な祈りが半身の消失を埋めたり、まー色々あるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年8月23日
さよなら僕らの幼年期、輝いていれた季節。
嵐の予感に震えつつ、次回も楽しみ