takt op.Destinyを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
タクトの腕とコゼットの命を喰らい、”運命”は覚醒した。
託された指揮棒はコンダクターの命を喰らい、少女にかつての笑顔はなかった。
激変に戸惑うタクトに、突如現れた柔和な男。
NYフィルのコンダクター、レニーが語る”運命”の真実とは…?
そんな感じのイレギュラー・ワンに命を食う覚醒に家焼き! 俺の好きなのてんこ盛りな旅立ち編である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
世界設定の細かい所をレニーさんが色々解説しつつ、”運命”とそのマエストロに成り代わってしまった少年少女の悲愴が、激闘に永く伸びるエピソードとなった。
なんかこー…良い作画でバリバリバトルするほどに、タクトくんは痣が広がって苦しむし、全体的に痛々しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
それでも故郷に背を向けて、微かな希望を手繰り寄せるように漕ぎ出す旅路。
目指すはニューヨーク。
美しき獣が、人に戻れるかも知れない場所。
第1話で描かれた旅が何を背負い、何を目指しているか上手く補完する、良い第3話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
レニーさんとタイタンたんが人当たりの良い、余裕のある人達で、前回バキバキに人生砕かれた悲惨さがなんとか受け止められる程度になってて、ありがたかったね。
漆黒の闇に蠢く獣に、対峙する赤い薔薇。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
生まれたばかりの”運命”はその制御を知らず、タクトの青い憎悪のままにD2を狩る。立方体を周囲にばらまきつつ、いい感じのバトル作画が大暴れッ!
隻腕の復讐鬼ッ面をした、黒服タクトくんはカッコよくも悲しいね…
(画像は"takt op.Destiny"第3話より引用) pic.twitter.com/MHu0ziETq0
前回D2襲来の時と同じく、自分のぶっ潰れた腕を気にかけつつ、まずコゼットちゃんを思って手を伸ばすタクトくんが、これまた悲愴であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
夢の中でも、ピアノに背を向けて手を伸ばしたのは彼女だったわけで、『本当に好きだったんだね…』って感じだ。
ガス欠になった後の始末はベテランが付けてくれたわけだが、意味深に描写された音叉のようなものは…まぁ、今後顕になる謎のチラ見せか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
レニーさんも親切な態度の奥に事情と想いを隠してるっぽいので、仕組まれた襲撃に関わる何か…ではあると思う。
仮にこの悲劇に、誰かの意志が絡んでいると…
タクトくんが黒き復讐者ルートへまっしぐらな気がして、大変落ち着かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
降って湧いた人類の敵ならともかく、誰かの思惑で音楽も恋もぶっ壊されたとなっちゃ、落とし前付けなきゃ収まらんだろう、タクト青年。
でもそういうのが似合わない、優しい音楽バカなんだよなぁ根っこは…。
かくして意識がぷっつり途絶え、わけの分からねぇまま目覚めた所で、色々知ってる先輩の解説タイムである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
レニーさんはけして声を荒らげない、タクトと”運命”の頑張りを褒め続ける優しい人で、第一印象は大変良い。
ご飯作ってくれるし、”巨人”は可愛い。
(画像は"takt op.Destiny"第3話より引用) pic.twitter.com/ISfBAhYhaj
しかし語る内容は超残酷で、コゼットはムジカート”運命”になってもう戻らないとか、イレギュラー個体で色々不安定とか、このままだと早晩死ぬとか、ザックザックと希望を削る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
そらーお姉ちゃんも泣くわ、って感じだけども、タクトくんは過去と涙に溺れるよりも、前に進む手段を探そうとする。
健気というか痛ましいというか、夢見るピアノ野郎の頑張り日記を見せられて、こっちはすっかり保護者目線である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
物語を受け取る立場としては、メソメソせず前向きな主人公はカラッとありがたいんだけども、『オメーの哀しみは何処に行くんだよ!』感は強い。泣いてもいいんだよ…。
やっぱこのアニメ、食事が結構大事な演出アイテムっぽくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
ムジカートの世界を教え、示してくれるレニーさんは『ご飯を作ってくれる人』として三人の前に現れるし、ムジカートになってしまった”運命”は最初、食事を取らない。
音を殺された世界に残された、微かな人間性の具体。
それがこのお話の食事なんかなー、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
第1話が既に旅に出ているところから始まるように、残酷に全てが変わり果ててもなお人は進むし、そこに希望はある…て物語なんだと思うけど。
タルトタタンを”もう一度”と願う今回の運命は、異質な獣なりに、人に歩み寄ろうとしてる。
喪失は取り戻せず、変化は不可逆であるが、しかしそれでも続くものはある…はずだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
復興を続けるアメリカを駆け抜け、色んな不穏さを抱えつつ続く旅の中で、”運命”は既に色んなものを食べ、タクトとよく喋るようになっている。
そういう味わいは、荒野にまだ残っているのだ。
しかしそれはガラスの向こう、とても不穏なものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
ラスベガスからニューオーリンズ、目指すはニューヨーク。
”運命”をコゼットに”戻す”希望を抱えて、アンナは変わり果てた妹を見つめる。
ここで、”運命”はタルトタタンを完食している。
(画像は"takt op.Destiny"第3話より引用) pic.twitter.com/ZaSiGKbCiH
かつて姉妹を繋いだ、手作りの菓子。(あの言い回しだと、もしかすっと義姉妹なんだろうか)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
そこにアンナが込めた想いを弾き飛ばすように、”運命”はコンダクターの制御を離れて、その生命を食う。
力の代償、唯一の例外、不確定な切り札…俺の大好きな要素が、ギュッと濃縮されてきたぞッ!
レニーさんは”運命”の在り方を獣と評したが、とすればタルトタタンは”餌付け”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
それを確かに”運命”は平らげ、タクトのピアノを聞きたがった。
獣は獣なりに、人に歩み寄る気配がある。
ポンコツロボ子の人間性獲得物語も、お話の一つの柱になりそうだなぁ、こりゃ。
それはガラスの檻越しに獣を見てる、人間側のドラマでもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
タクトくんが新しい”運命”をそれなりに受け入れているのと、お姉ちゃんがコゼットの残影追い続けてるの、絶対そのうち炸裂する爆弾だよなぁ…。(炸裂する瞬間を、畏れつつ心待ちにしてる顔)
目覚めたばかりの”運命”はD2殲滅の使命ばかりが先走り、銃は当たらねーわ負荷はすげーわ、マジでポンコツ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
現場に急行する勢いを見てると、ムジカートだけではなくコンダクターも、身体能力を底上げされる感じかね。
(画像は"takt op.Destiny"第3話より引用) pic.twitter.com/UmPaM6ro7P
タクトと”運命”の痣広げまくり非効率バトルに比べると、レニーと”巨人”の戦闘は洗練されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
”運命”がどんだけ異質で、この段階だと戦闘慣れないかを見せる鏡として、流れるようなショットガン捌きはいい仕事をしている。
駆け出しとベテラン、未熟と練達。良い対比ね。
力も意志も制御できない、危険な赤い獣。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
それがマエストロの指揮に最初に従うのが、よりにもよって帰るべき家を燃やす一撃ってのが、ね。
むしろせいせいした顔で家焼きキメるタクトと、オロオロ”妹”の暴威を見守るアンナの対比、なんとも言えねーな…。
(画像は"takt op.Destiny"第3話より引用) pic.twitter.com/nX8aCkIzWO
自分も腕をぶっ千切られ、”運命”が暴走する度生命を啜られる痛みが、タクトくんに現実を教えているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
確かに我が家には、もうピアノもコゼットもいない。
あの地下室から外に出た時に、少年は現実逃避をもう辞めていたのかも知れない。
それにしたって、なぁ…。
無論タクトくんも、見た目ほどサッパリと過去を切り捨てたワケじゃないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
しかし今の彼は黒い復讐者の服を脱いで、比較的フラットな姿勢で、ま白きシャツを着込んでいる。
砕かれた夢、残った希望。
その両方が入り交じる現実を、自分なりの決意を込めて進む。偉いなぁ…。
かくして初陣は終わり、我が家を焼いた青年達は旅立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
レニーさん、世界設定と今後の指針をしっかり主役に与えつつ、今後話を膨らます謎もしっかりくすぐって、いい仕事しまくってるなぁ…。
でもタイタンたんを、不安にさせちゃダメだよ!
(画像は"takt op.Destiny"第3話より引用) pic.twitter.com/zf7AvqQZf7
”巨人”はイレギュラーたる”運命”と対比される、ムジカートの基準軸なんだと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
タクトと”運命”ほど劇的ではないかも知れないが、彼女とレニーさんにも”生前”があったはずで、そこは大変気になる。
こっちにも超ロクでもねぇ地雷、埋まってねーかな…。
危険だらけの旅路、不安定な能力、不確実な未来。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
待ち受けるのは吉兆ばかりではないが、それでも車内には微かな笑いが満ちる。
新たに”運命”として生まれ、コゼットの面影をどうしても残す少女は、確かにピアノとタルトタタンを求めた。
そこに、希望を見出しても良いんではないか。
そう思える、旅立ちのエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
制御不能な獣としての顔と、共に旅する仲間としての表情。
両方あるのが”運命”で、それとの向き合い方は人それぞれということが、よく判るエピソードでした。
今後旅を続ける中で、理解は深まり戦いにも慣れていくのでしょう。その過程が楽しみよ。
レニーさんは説明役、誘導担当としてすげーいい仕事をしてて、クィアで柔らかな人当たりもグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
悲惨な運命に翻弄されてる青年たちを、けして糾弾せず優しく接してくれるの、見てる側としては嬉しいわな。
色々抱えてるっぽいけど、タイタンたんと仲良く進んでって欲しい。
というわけで、旅立ちの背景、NYを目指す理由も鮮明になった第3話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年10月20日
しっかり地ならしを済ませて序章終了という感じですが、こっからどんな旅が待っているのか。
気になる伏線も多数埋め込まれていて、今後の物語が大変気になります。
次回も楽しみですね。