からかい上手の高木さん を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
だんだん深まっていく秋、文化祭というイベントが迫る中で、からかい勝負は加熱するッ! というお話。
三期の高木さんは相変わらずバチバチ当てに行ってて、『どー考えてもKOだろ今ので…』みたいな所から鈍感路線に戻すので、ゾンビめいた運命復元力にビビる。
ノンタイトルなアバンが第0エピロードとして、苦手なピーマンをお弁当に入れてくるお母さんと、西片にいつか料理を作る高木さんがリンクしてくる第1エピ、それを引き受けて三人娘の不思議な距離感を魅せる第2エピ、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
タイトルコールを、即座に教室の壁を埋め尽くす”野菜”で回収するの好き
そこは一人ゲームに興奮し”裏”のメッセージを誤読…つうか照れて真っ直ぐには見れないいつもの西片であるのだが、アーティスティックなセンスが唸る久野遥子コンテの第3エピ、岡本英樹のリリカルな描画力が秋景色に映える第4エピは、いつもと少し違った面白さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
『え、久野遥子!!?』とスタッフロール三度見したけど、考えてみりゃクレしんでたくさん仕事してるし、シンエイ動画と縁は深いんだよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
激しめなズームイン/アウトでテンポを作りつつ、冴えた構図、ファンタジックな絵作りで華やかに賑やかに、ときめきを描く筆が元気である。
このぐにゃ~んって歪んだ構図に、ロマンティックの予感に蕩けるユカリちゃんを超可愛く重ねる見せ方とか、めっちゃ”味”出ていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
他のシーンでも第3エピ、ユカリちゃん可愛い祭りで良かった。すんげぇ贔屓されたな…。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第5話から引用) pic.twitter.com/5gCAf3S51p
こんだけ作家の味が出てても、テイストとしては『別の角度から斬った”高木さん”』にしっかり収まってて、作品全体、三期まで続けたアニメの地力が、とても良く作用してんだなー、と感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
いつもと違う書き方、見え方だからこそ、いつもと違う魅力が引き出されるのは、とても幸せなことだ。
作中展開する事象が自分の胸元に飛び込んでくるような、大胆なカメラワーク。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
カーテンを二度、美しいファンタジーへの入り口として活用するフェティッシュの使い方。
教室の賑やかないつもの情景と、甘酸っぱい特別さの同居。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第5話から引用) pic.twitter.com/kUEF8cDA8w
ホームルームを舞台とした日常コメディなんだけども、そこを飛び越えたキラキラな夢が随所に輝いてる、僕の大好きな高木さん”らしさ”が、鮮烈な絵筆で刻み込まれていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
凄くリッチなものが見れて、大満足の変化球でした。
端正な仕上がりにどっかアートフィルムの味を残すのが、久野遥子の味かなー。
こっから舞台をオープンエアの池端に移して、岡本監督がコンテ切った第4エピに繋がるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
第3エピが人数多め、クラスの凸凹を楽しむ群像劇の味付けだったのに対し、野外で1ON1、誰がお前のお姫様か理解らせてやるよ…な釣りバトルで、ガラッと雰囲気変わるのがいい。
僕は高木さんアニメの美術凄い好きなんだけど、今回秋の山中を切り取った表現は本当に良くて、とてもいい雰囲気があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
二人きり、落ち着いた水面に心を照らしながら過ごす、穏やかな秋の日。
しみじみとした土の滋味が、青春を彩る。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第5話から引用) pic.twitter.com/cx63hR30Mw
西片が高木さんを楽しませようと早朝から準備し、『あ、この岩高木さん座れるな…一個しか無いから俺は立とうな…』って考えて釣りバトルに挑んでる様子も描かれちゃって、まーたジェントルボーイが好きになるってワケよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
ホント無意識無自覚なところが、西片はつえーわ。
つうか小豆島では”ただの友達”は、二人っきり雰囲気満点の泉に釣りに来るものなのか、習俗がわかんねぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
プリキュアでたまに発生する『女と女がいいムードの中、膝突き合わせて本音を語り合うためだけに生まれる美しい泉』みてぇのが飛び出してきていい気持ちです。
物語的必然で、現実を蹴れ!
ビギナーズラックと思わぬタフさにいつもどおり翻弄されつつ、やってきましたヌシとの大勝負。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
思わず釣り竿を投げ捨て、繋がる手と手、高まる体温。
ここのスローモーション&クローズアップは、”マナリアフレンズ”監督の真骨頂。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第5話から引用) pic.twitter.com/wFQBjYvSN5
高木さんにとって勝負がどんなものなのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
それを通じて西片が、どんな気持ちになっているのか。
投げ捨てられる釣り竿と、力強く踏ん張るその身体、踏み荒らされた足元で、見事に語る演出はパワフル。
もはや勝負それ自体が手段であり、欲しいものは”勝ち”以外にあることを、西片の心臓は知っている
”コイ”はするりと逃げていったように思えて、勝利のトロフィーになるはずの実体ではなく、それに付随する感情こそ中心にある事実を、秋の夕暮れの中でしっかり描いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
それは全身を大きくしならせるほどに激しく、眩く美しいものであると、二人っきりの時間は色濃く刻みつけていく。
ファンタジックな味わいが爽やかに教室を吹き抜けた第3エピに対し、二人きりだからこその濃厚な時間を、真正面からドラマティックに描きぬく第4エピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
夕焼け眩しい帰り路に宿った、黄金色のノスタルジーも最高。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第5話から引用) pic.twitter.com/n8xL7ps5xs
触れ合った体温があまりに熱くて、もう少女の顔を直視できない少年と、それを確認して満面の笑みを浮かべる少女。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
この一瞬が、アバンで描かれた未来に繋がっていくワケよ…。
もーKO決着でいいだろ…って濃厚さだったが、先が決まってようがからかいバトルは続くよッ!
第4エピソードは西片と高木さんだけを舞台に上げて、濃厚に感情と関係を描くど真ん中勝負。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
高木さんも西片と同じくらい、素敵な友達に毎日ドキドキし、心揺さぶられているのだとよく分かる場面が多く、大変可愛い。
抱きつく時と離れる時…その”瞬”が、答えを示しとるわけよ。
今まで幾度も確かめてきたことだが、真実は何度見つめても気持ちの良いものである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
西片は高木さんが大事で、高木さんは西片が好き。
作品を支える大黒柱を、とてもロマンティックな表現で仕上げる、パワー溢れるエピソードでした。
やりすぎな程にドラマティック…岡本監督、アンタやっぱ…。
というわけでクリエーターの才気と、それが踊るキャンバスとしての作品の強さが、心地よい共犯に踊る話数でした。面白かったなー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
いわゆる”異色回”を、基本おんなじこと繰り返すお話の中でどうぶっ刺すかに関して、シンエイ動画以上の経験値持ってる制作集団もいねーだろうし、強みが生きた回だった
やっぱこういう”揺らし”があってこそ、いつもどおりを美味しく頂けるのは確かだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月5日
美味しい味付けでしたが麻痺しないよう、視聴者が何を喜んでるか思い出させる工夫を怠けないのは、偉い姿勢だな、やっぱ。
小豆島の秋も深まる中、二人の青春はまだまだ続く。次回も楽しみです。