その着せ替え人形は恋をする：第5話『この中で一番いい乳袋だからじゃん？』感想ツイートまとめ

その着せ替え人形は恋をする を見る。
すれ違いもありつつ、二週間で初のコスプレ衣装を完成させた新菜。
弾む心の赴くままに、コスプレイベント初挑戦！
憧れの”雫たん”そのままに輝く海夢を見守りながら、内気な少年は夢のような時間が終わる寂しさを感じていた…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

そんな感じの着せ恋第一部完ッ！　コスプレイベント大勝利！ 希望の未来へレディー・ゴーッ！！ である。
真逆の世界で生きていると思っていた二人が出会い、繋がり、すれ違ってたどり着いた夢の場所。
その輝きと実感を、力強く刻むいい最終回だった。
だが恋の爆弾が夕暮れに炸裂、お話は続くぜッ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

第1エピソードにじっくり5話、気持ちの良い主人公たちが”コスプレ”に挑む姿を積み重ねてきたお話は、最終話も焦ったところがない。
初コスプレにテンション爆超な海夢ちゃんが、ぴょんぴょん跳ねる姿を贅沢に味あわせてくれる。『可愛いなー、ほんとに可愛い…』とあらゆる瞬間思えるのはつええ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

これは五条くんのドキドキに見てる側がシンクロ率上げる仕事だけでなく、作品テーマを描画で支える演出でもある。
”好き”という感情に素直な時、人間の顔は力強く輝く。
憧れの雫たんと同一化する夢がかなった時、海夢ちゃんはいつも以上の光を放つ。ああ、眩しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

五条くんは整ったお顔とか豊かなお胸だけでなく、”好き”を隠さず吠える海夢ちゃんの魂にこそ惹かれ、憧れている。
そんな視線と見ている側が重なるよう、五条くんも自分の”好き”に走り出す瞬間を応援できるよう、”好き”に夢中な海夢ちゃんは最強可愛いなのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

『こんだけのラブリー爆弾、”本番”ではどんだけ炸裂しちまうんだ…』と、フリーザを前にしたベジータばりにガチガチ歯を震わせていた俺の前に、どどんと押し寄せる撮影会のお披露目。
行動力の化身は思い立ったが吉日、一瞬たりとも立ち止まらずに、”好き”と”楽しい”に駆けていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

ここで五条くんを縛っていたジェンダーの鎖が解け、自分の”好き”を性別関係なく顕にしている人々が、彼の目に届く。
それは海夢ちゃんの”好き”に感動し、その手を取ったからこそたどり着けた場所である。
海夢ちゃんの衣装を作り、共に”ここ”に来たことで、彼のトラウマは答えを得ていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

それは広くて遠い世界で、視線を伏せていたらけして飛び込んでこなかった現実でもある。
衣装担当として”ここ”に隣り合うことで、オタク文化とも縁遠かった内気な職人は、自分を閉じ込めていた檻から飛び出していく。
海夢ちゃんも可愛いけど、やっぱ俺はそこが今回一番好き。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

五条くんは頭師志望なので、”面を作る”意味が重い。
日常の延長でしかない自宅で撮ったときと、”雫たん”になりきって魂を入れ、表情を作る会場の海夢ちゃんは、全く別の存在に見える。
何かになる、何かを宿す、そうなるように顔をつくる。
その化け方を間近に見ると、感じるものも多いだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

メイクで外形を整えた後の、内側から染み出す最後の仕上げ。
心を憧れに近づけ、”雫たん”を降ろす魂を作るのが、”コスプレ”の色んな工程を丁寧に描いてきたこの作品、最後の仕上げだ。
そのためには心構えを整えてくれる、特殊な場が味方になってくれる…という話でもある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

五条くんは”ここ”に連れてきてくれた海夢ちゃんに心から感謝し、伏せていた顔を上げる。
それは時限付きの夢で、今日が終われば醒めてしまうが、しかし彼の人生を変える大事な出会いだった。
そう思おうとした瞳に、飛び込んでくる飛び切りの笑顔。
(画像は”その着せかえ人形は恋をする”第5話から引用) pic.twitter.com/IPg2VlSovf

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

いい思い出と思い切ろうとした、違う世界にいるはずの少女は五条くんの方を向いて、その心を揺らす。
一瞬晴れやかな諦めにたどり着いた風を見せて、そこに木漏れ日を重ねることで、彼の心の乱れ…まだ諦めたくも終わらせたくもない純情を描く演出は、爽やかで甘い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

遠く見守り、勝手に感謝して立ち去る遠い距離感…カメラのファインダーに捉えていた”雫たん”は、それが圧倒的に実在の”喜多川海夢”であることを汗だくに主張しながら、五条くんの至近距離まで近づいてくる。
(画像は”その着せかえ人形は恋をする”第5話から引用) pic.twitter.com/HcneIlRtoN

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

彼女は汗を流し、性と愛の対象にできる実在の少女なのだ。
爽やかにエロティックな熱中症対策は、その肉の感触、健全な誘惑の薫りを、豊かに伝えてくる。
しかし現状、誠実な職人気質に見えるのは理想の人形…人形の理想めいた、魂の輝きと敬意である。
綺麗だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

夢うつつにそう囁いた時、海夢ちゃんはこれまでそう描かれていたように、陰りに包まれている五条くんを導く光、遠くて近い憧れの対象である。
終わるはずの夢が当たり前に続いていって、”次”もまた、喜多川さんは僕を変えてくれる。
そういう解放への期待感と、眩き魂への賛辞。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

時折紅い肉欲方向へ押し流されつつ（しゃーない、しゃーない…）、二週間のデスマーチを走りきり約束を果たそうとする青年の脳は、そういう真白いものが専有している。
あまりに眩しいから真っ直ぐに見れないけど、でもずっと見つめていたい、僕の憧れ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

それは写真という客体の芸術に切り取られる被写体として美しく遠ざかり、汗だくで近づいてその手触りを教え、隣り合ってなお触れ合わない、微妙な距離を掴む。
海夢ちゃんが近づいたり離れたりする今回は、五条くんにとって海夢ちゃんがどんな存在かを、豊かに伝えてくる。i

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

そして。
五条くんにとって”綺麗”がどんだけ重い言葉か、もう知っている海夢ちゃんは、それを起爆剤に自分の心に気づく。
ここで一瞬、五条くんの属性である”陰”に包まれてから、隣の職員ボーイが彼女の光であると描く筆が、とてもいい。
(画像は”その着せかえ人形は恋をする”第5話から引用) pic.twitter.com/ibPaRlIa6z

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

それは思っていても口には出せない秘め事の陰りであり、前に突き進むのではなく立ち止まって心と対話する落ち着き、自分の中にあるものを見つめる賢さの色だ。
これに助けられて夢を形にした海夢ちゃんは、最高の少年が自分を特別に思ってくれていると、夢うつつに漏れた賛辞で知る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

海夢ちゃんにとっても、五条くんは特別な光であり、心ときめかせる素敵な異性なのだと、ここで視聴者にも分かる。
『オメー…こんだけ”特別”注ぎ込まれて”特別”反射しねぇの、人間算数間違ってんぞ！』とも思わされた、みんなに優しい素敵なギャル。
そんな彼女の、大事な”みんな”を飛び越える存在。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

そこに彼女を敬愛する最高の少年が、ガッチリ位置を確保して二章、恋色に開幕ってワケよ…最高だな！
いやー…待ってましたの”開始”で、夕日の電車は最高にロマンティックで、今まで苦労してきた初めてのコスプレは大成功で…今回の全てが最高に満足感高いッ！
全方位に『やり遂げたッ！』って感じする

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

そしてそれが、新たな始まりでもあるからなぁ…つえー話だわ。
気持ちの良い職人見習いと気持ちの良いギャルが出会い、魂のふけぇ所でお互いを導きの光と繋がりあったこの序章から、嬉し恥ずかしラブコメ物語は本格始動する。
手を引くギャルが、追われる獲物になった瞬間である。反転のカタルシス！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

そして山あり谷ありを乗り越え、最高のデビューを果たした二人のコスプレ道も、始まったばかり。
『”コスプレ”って何を準備して、どんな苦労があるか』っていう部分を毎回、可愛さとエロスと青春の大渦にしっかり入れ込んでくるので、趣味追求の物語としても骨が太いよね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

”好き”を燃やして突っ走った初回から、”次”はいったいどんな難しさと楽しさがあるのか。
恋、性、敬、友。
青春に弾むいろんな思いを、豊かな筆で描いてくれるこのお話が、第二章にどんな物語を紡いでくれるか。
大変楽しみです。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

追記　”マイ・フェア・レディ”的な『お前を俺色に染めてやるよ』的なヤバさを性別逆転させて毒抜きしつつ、人形が人形師を人間にしていく相互侵犯的な物語でもある。
ここら辺の変奏感覚は、時代の空気を敏感にセンシングしてて、ウケる大きな理由だと思う。

しかし頭師である五条くんにとって、『お人形みたいだ』は最高の褒め言葉で、でも海夢ちゃんはお人形には収まらない汗かき表情変わりまくりのぽよぽよセクシー実体なの、面白い構図だよな…。
人形は物言わぬからこそ受け取り手の欲望を都合よく反射する、無言の受動態なんだが。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

人形と対話して人生変わっちゃった五条くんにとって、無言のはずの人形は人間よりも遥かに豊かに、優しく語りかけてくれる存在で。
だからこそ自分に届く距離で、心を晴らす輝かしさで”好き”を伝えてくれた海夢ちゃんこそが、理想の人形…彼のガラティアになる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

でも海夢ちゃんはされるがままのお人形スタイルとは真逆の、超前進主義ギャル魂なわけで。
イデアルな理想を投げる芸術家≒男の視線と、確かにそこに実存するエロティックな身体、独立した主体のズレと、それで収まらない人間的なぶつかり合いがどうなってくか楽しみ。
人形愛物語の新説でもあるわな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日

追記　『オタクくんは『ギャルとかさぁ…』とか言って興味ないフリで自分を守ってるるけど、キミが本当に欲しいギャルはコレッ！』と、先入観を逆手に握って深くぶっ刺す手腕、極悪で最高。

あとコスプレ会場でカメコに丁寧に接する海夢ちゃん描いて、背筋の伸びた生き方で好感度を稼ぐ…と同時に、五条くんの前ではそういう”正しさ”のジッパー下ろして、素肌の特別感を差し出す見せ方も、あざとくて良かった。
『ギャルは、ギャップでオタクに刺す』って鉄則を、ガッチリ守る作品だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年2月6日