プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
郵便局へ向かったコッコロは、偶然強盗団に遭遇する。
同じく大事な手紙を盗まれた”ルーセント学院”の二人と力を合わせ、事態の解決を図る。
一方仲間たちはそれぞれの場所で、それぞれの運命と対峙していた。
収穫に流れる涙は、どんな未来を映すか!?
そんな感じのクライマックス直前、1クール半の日常に一つの結末…という感じの、プリコネアニメ第8話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
色んなギルドが顔を出し、賑やかに楽しく過ぎていった時間。
そこで”美食殿”が育んだものが何かを、涙味のおにぎりを皆で食べて確認するようなエピソードだった。
今後ド派手な運命の闘いとかもあるのだろうが、コッコロちゃんが手ずから手紙を出し、縁ある人たちがみな駆けつけて、一人ではけして果たせなかった収穫と食事を、朗らかに果たす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
今回の終わり方は、食と日常をとても大事に進めてきた作品にとても似合いの、いい最終回だった。
それだけにこっから広がる闘いが怖くもあるが…”美食殿”の皆が何を手に入れたかも、それぞれのソロパートでしっかりと描かれ、彼らの”今”を活写していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
ここを越えて、彼らは運命へと挑んでいくのだ。
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第8話より引用) pic.twitter.com/g9Pw5e6xis
一人で収穫するには広すぎる米畑と、そこに見え隠れする”ユスティーアナ”の幻影。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
直接触れ合うには遠すぎ、しかし瞳を逸らすには心を惹かれすぎる簒奪者。
蘇った記憶に、それでも顔を上げる少年。
コッコロちゃんと”ルーセント学院”が演じる、賑やかな舞台の裏側で、描かれるそれぞれの孤独。
『キャルちゃん、悪の幹部マージ止めな…』としか言いようがねぇ、皇帝との不器用な距離感であるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
あの血みどろプール、明らかロクでもないわけだが、今後の話に関わってくんのかなぁ…。
シャドウ放置してアイツが何したいかが、多分大事なんだろうな。欲望の伏せ札…。
存在しないはずの記憶に悩むユウキくんを、指で造ったフレームに閉じ込めるラビリスタの仕草も、相変わらず湿って重い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
”一周目”に思い悩みながらも、今冒険を共にする仲間を今度こそ守り切る決意を静かに固める、男の顔。
ユウキくん…立派になりはって…。
ペコリーヌが震える心、王女の秘密を仲間だからこそ打ち明けられないように、ユウキくんも記憶の中にある因縁を、”美食殿”とはなかなか共有できない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
そういう尊い強がりを、ただ甘えるだけじゃない静かな決意を、あのぼんやり赤ちゃんが育んだと思うと、非常に感慨深い。
この静かな決意を預けれる”仲間”として、ラビリスタを結構信頼してんだなー、ってのも見えて、町外れの背中合わせは大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
ペコリーヌとコッコロちゃんの間合いに近いよね、前世因縁組。
ラビリスタモ意味深仕草を止めて、世界の真実ゲロるタイミングかしらね?
さて主役たちが静かに物語の滑走路を整える裏で、コッコロちゃんは毎度おなじみドタバタ活劇を、新たな仲間と演じることに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
妙に気合の入ったミサキChangのセクシーポールダンスが印象的だったが、アホバカ学生にも彼らなりの矜持があり、居場所と絆がある。
色んなギルドが出てきたこのアニメ、構成員と繋がり方は様々だが、屋根を同じくしてお互いを思う気持ちは変わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
そんな多彩な絆(Connect)こそが、今後待ち構える激戦と運命を越えていく上で、大事になるからこそ書いてきたんだと思う。
まぁ”プリンセスコネクト”だしね、このアニメ。
それはドタバタと賑やかで、重くなりすぎない笑顔に満ち溢れていて、楽しい毎日を肩に力を入れず共有できる関係だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
ファンタジー・ホームコメディとしての味付けを大事にしてきたアニメ版が、”ルーセント学院”とコッコロちゃんのふれあいを最後のまとめとして、その本道を見せる話運びは良かった。
思えば二期第1話、既に滅んだ死者たちが、”美食殿”と同じような絆と笑顔に満ちていると書いたアニオリが、僕はとても好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
ゲームになかなか出てこない(だろう)、普通に冒険し普通に日々を過ごす、この世界のコモン達。
そういう人も、”ギルド”を組んで冒険に勤しんだ。主役たちと同じだった。
そういうゲームの範疇から逸れた描写があることで、男性主人公との恋愛要素を絆の接着剤として選ばなかったアニメ版にも、粘り強い引力が生まれているように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
その靭やかな繋がりが、”ルーセント学院”の二人とコッコロちゃんを楽しく繋いでいる様子が、今回は嬉しい。
事件に巻き込まれる原因となった沢山の手紙が、話全体をまとめる全員集合のためだったと解る謎の解き方とか、凄くこのお話らしくてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
『バッカで~~』って気持ちよく笑わされたからこそ、そこにとびきりの真心があって、今までの絆全部が繋がる瞬間を生むのが、巧くて優しいなぁ、と思う。
んでそこに至るまでに、笑顔の太陽小町がどんだけ一人で震えているのかを描くわけよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
どんなに明るく振る舞っててもなぁ…親に忘れられ名前を奪われ、たった一人空腹で彷徨って平気なわけがねーのよ!!
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第8話より引用) pic.twitter.com/r3GJncLJO3
万能のコミックリリーフになりがちなキャラ性を持つペコリーヌが、どんだけ高貴で人間的かをちゃんと書き続けてるアニメの筆を、僕は凄く信頼しているのだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
彼女はとても優しく強い人だが、無敵の笑顔マシーンではけして無い。
悩み、苦しみ、それでも笑い戦う。
そういう人だ。
そんな彼女が何に震えているのか、このタイミングで鮮烈に見せてきたのは、凄く良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
奪われた名前、繰り返される痛み。
畑の中の幻影が、ペコリーヌにとっては消えない現実だからこそ、彼女は一人思い悩む。
この震えを抱えつつ、キャルちゃんの魂抱いてんだから大したもんよ…。
額に汗して一人収穫に勤しんでも、仕事は終わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
喜ばしい収穫のはずなのにどこか物悲しい景色は、ペコリーヌというキャラクターによく合った心象風景だったと思う。
キャルちゃん…あんたが焦がれ恨む太陽が、こういう影の中にいるの忘れちゃならんよ…。
そんな王女の孤独に、ワイワイと集う仲間たち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
一見主役たちの陰りとパラレルに進んできた今回の冒険が、”手紙”でもって繋がる展開は何度も言うけど神。
コッコロちゃん…ホンマ他人の心を慮れる、優しい人やでぇ…。
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第8話より引用) pic.twitter.com/RJSRrE256O
俺ァペコリーヌが笑ってんのが好きだから、コッコロちゃんがここまでの縁全部を手紙で集めてくれたことで、ワシワシ作業が進んで、美味しいご飯に最高笑顔が蘇るのが、やっぱ嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
”リトルリリカル”も、可愛い再登場したしね。
デカい鳥さんに、ミミちゃんが振り回されてるの可愛い。
こんだけ集まると流石に壮観で、ここまで色んなギルドを描き、色んな繋がりを作ってきたお話全部を、感慨深く思い出すことも出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
お腹ペコペコの四人が集まって、手作りで作り上げた”美食殿”の冒険は、こんだけの種を巻き、こんだけの実りを集め、美味しいご飯を皆に振る舞えるようになったのだ。
文字通り物語的種子を”収穫”するタイミングに素直に、皆でいることの強さを闘いではなく、農作業と宴で描くの、凄くプリコネアニメっぽいな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
ド派手なバトルも無論大事だし強い武器だけど、やっぱこの味わい、この温もりが俺は好きだ。
今まで見てきたプリコネだな、って感じする。
自分たちが歩いてきた道、培ってきた繋がり、魂を満たす”今”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
コッコロちゃんの手紙と、ペコリーヌ自身の冒険が作り上げたものを少し遠く絡みながら、太陽が涙を流す。
泣くな、ペコリーヌ…いや泣けッ! 枯れるほどにッ!!
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第8話より引用) pic.twitter.com/B3AqWMmQiY
ペコリーヌが見据える幻をコッコロちゃんは共有しないわけだが、秘密を共有する家族として、その心が何に傷つき、何で満たされるかは解る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
だから同じように涙味の握り飯食って、腹を満たして未来に進んでいくのだ。
ここで”ペコココ”推してきたのは、大変いいと思う。第1話へのアンサーでもあるし。
美味しくて、嬉しくて、それでも涙が出る人間の不思議。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
それを同じ屋根の下、必ず受け止めてくれる仲間がいればこそ、ペコリーヌはずっと笑っていられた。
あの時コッコロちゃんが差し出したおにぎりで満たされたのは、体の飢えだけではなかったのだ。
かくしてペコリーヌは、己の秘密を仲間に告げる決意を固める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
この眩い景色は、忘却に消える幻ではない。
心の底からそう思える描写が、ユウキくんが主人公を務める世界のループ、消去された”一周目”と繋がってるのは見事。
(画像は”プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2”第8話より引用) pic.twitter.com/fIcRitTzkS
忘れない。忘れたとしても繋げていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
ユウキくんもペコリーヌも、勇者としてそういう宿命との闘いの只中にいる。
それは個別の物語なんだけども、一緒にメシ食って笑える仲間がいればこそ挑める運命でもあって。
それに惹かれて集った者たちを、待つのは一体どんな未来か。
色々重たく複雑なクライマックスになりそうではあるが、まーなんとかなるだろうッ! と思わせてくれる、とても良い総まとめでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
この田畑の宴を繋げたものを胸に、残りの話数最終決戦…かなぁ?
ここまで幾度も、生きるに値する綺麗なものを書いてきたからこそ、それを試す決戦は暗そうでもある。
特にキャルちゃんは滅茶苦茶にぶん殴ってくると思うので、”美食殿”が培った絆が、山のように積み上げたペコキャルのエモーションが、嵐に打ち勝つ力となってくれるよう、祈っております。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
あんだけ供給したってことは、奪うための備えだからな、話作りのセオリーとしては…。
そういうビビリはさておき、”今”のギルドだけでなく記憶にしか無いあのときの冒険にも報いるよう、豁然と未来を見据えるユウキくんも描かれていました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
ホンマ立派になった俺のバブちゃんと仲間を、次回以降どんな運命が試すのか。
大変楽しみです。
しかしおにぎりで始まった物語がおにぎりで収まり、ペコココで動き出したお話がペコココでその到達点を描くの、ほんと綺麗な構図で凄いなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月2日
シビアでシリアスな世界の謎、過酷な運命を描く前に、情感たっぷり余韻豊かに日常が保つ力、歩んできた物語をまとめるのも、本当に素晴らしい。