明日ちゃんのセーラー服を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
かくして、祭りは終わった。
後夜祭のステージに赤い軌跡を描きつつ、明日小路はこれまでを思う。
みんなで一生懸命に駆け抜けた体育祭が、届けてくれた奇跡。
そんな真紅の星を、皆が愛おしく見つめる。
ピアノを伴奏に踏み出した未来は、きっとずっと眩しい。
そんな感じの超絶フェティシズム熱血青春バレーアニメ、堂々の最終回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
作品を格別の高みへと押し上げた作画クオリティと性癖大暴走は熱量を増し、常時勝負カットとも言うべき凄まじい”力み”と、これまた作品を支えた青春の爽やかな疾走感が同時に宿り、大変見応えがあった。
粘っこくクオリティを叩きつける部分と、サラッと力強く駆け抜ける部分のメリハリが、この異様な熱気と湿度のこもった作品を、その持ち味を殺すことなく青春群像劇として成立させていると思うのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
今回は特に、そこら辺のバランスが良く…なるよう、様々に工夫されていたと思う。
明日小路の晴れ舞台であると同時に、彼女がその一員であるクラスの全員の青春が、あまりに眩しく踊る体育祭。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
大胆な再構築と追補により、16人全員の魅力と存在感が高められ、奮戦を見せてもらう度『あんな事もあったなぁ…』などと、奇妙な懐かしさが湧き上がってくる。
この体育祭が1クールの総まとめとして機能するのは、やはり話の構成を前後させ、オリジナルの見せ場などもはさみつつ、クラスメイト全員がどんな子なのかしっかりと教えてくれえる構成の力が、大変大きかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
明日小路の巨大な引力に引っ張られるだけではない、独自の質量を持った青春の主役。
そういう存在として16人のキャラを立てれた事が、実は出来ないことが沢山あったり、一人では果たせない夢を沢山抱えている、一少女としての明日小路の顔をより強く、照らしてくれた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
蝋梅学園1-3全員が主役と言えるこの読後感は、アニメ独特の努力の結果掴み取られたものだろう。
期待と不安をたっぷり抱え、憧れのセーラー服に身を包んで飛び込んだ中学校。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
ぎこちなく距離が遠い段階から、色んな出会いと対話を通じて仲が深まり、特別な感情を預け合う絆が宿っていく。
そんな青春の手触りを丁寧に追った上で、今回の祝祭がある。
あの出会いが、あの語らいが、明日小路が元気に繋いでくれたものがあったからこそ、クラス全員が一つの輝きとなって眩しい、この特別な一瞬がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
そんな風に、クラスメートが友達になるまでの年代記の総まとめとして、今回の体育祭は大変良かった。
そんな青春の晴れ舞台をより深く突き刺すべく、物語は倒叙の形式で語られていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
前回その”始まり”で引いた物語は、同ポジで看板をおろして”終わり”を描く。
『優勝は誰だ?』という問いかけを残し、開演前の静かな緊張感が描かれる。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/SMAOa7nAQr
眼球へのフェティシズムに溢れていた作品が、あえて眼を描かないことで不安を高め、緊張を募らせていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
すっ飛ばされた途中経過と合わせて、あえて順当な終わりにはしないことで、見ている側の心を揺らす。
最後の最後で、つくづく面白い入りだよなー。
こんだけ1クールのアニメとして成立するよう、原作に色々手を入れてきた作品が最後の最後は、ほぼ漫画と同じ構成でフィナーレを飾ろうとしている所に、アニメスタッフの実力と矜持を感じたりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
メディアの変化に伴い、何処を変えて何処を守れば、最もよく作品の魅力を引き出せるか。
つくづく考え抜いた全12話であったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
原作はエッセイ的な作風で連続性が薄いが、ここはドラマの一つのピークとして設計された部分であり、これを原作通り最終話にするために、ここまでの道のりを語り変え、作り直してきた感じもある。
そういう意味でも、これまでの総決算感は強い。
ステージに一人きりの遠さは、明日小路が鍵盤に向き合い直させた木崎江利花の登場で和らぎ、通い合う瞳がクローズアップになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
やっぱ眼球に異様な愛情のある作品だったな…他のパーツも大概だが。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/wDWP07zssR
明日ちゃん渾身のパフォーマンス、江利花ちゃんとのコラボレーションで、固く凝っていた空気が一気に動き出し、後夜祭で停止していた時間も本来あるべき場所へと逆行しだす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
みんなであれだけ準備した体育祭は、どんなものだったのか。
タメられたからこそ知りたいものが、心地よく活写されていく。
初弾は大熊&峠口の第5話ペアで、観客席から見上げる≒応援する視線は、卓球で彼女たちが受け取る≒応援される視線でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
友達の青春が弾ける勝負の瞬間に、明日小路はいつでもいてくれる。
それは体育祭でも変わりがない。
視線の先には、いつでもそのセーラー服がある。
絶対に勝ちたい勝負の時間でも、それが終わった新たな舞台でも、明日小路はあまりに眩しく輝き、皆がその背中を追う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
でもその遠さと眩しさに諦めて足を止めることを、明日小路は許してくれない。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/OdsXGgoUH6
時に強引に手を引いて、時に優しく寄り添って、いつでも彼女に惹かれた者たちが一緒に前に進めるよう、全力で駆けてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
そのありがたさを級友たちが、しっかり受け止めて報いようとしている姿が、やはり大変に眩しい。
あまりに特別な明日小路を一人にはしないぞ、という気持ちが感じられる。
終わりから逆行していく奇妙な語り口が、競技と後夜祭、応援する小路と応援される小路が重なり合い、全ての瞬間に意味があると描くべく、2つの青春の重なり合いが強調されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
あの動きは、あの時私を前に動かしてくれたもの。
特別な一瞬一瞬は、日常として全て連続し、有機的な意味を宿している
明日小路と出会い心を揺らされる瞬間を、特別なエピソードとして消費するのではなく、彼女とともにある奇跡のような毎日として、人生に馴染ませていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
そんな意味合いもある、体育祭と後夜祭の並列進行かな、と思ったりする。
1-3の奮戦を切り取るカメラは、とにかく活動的で可愛い。
ここまでの一学期、いろんな事があった仲間たちの弾むような笑顔、力の入ったプレーが、それぞれの立ち位置で思い出されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
笑顔あり涙あり、汗まみれのスナップ集として大変仕上がりが良く、まことありがたい。
みんな可愛いねぇ…。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/4levpGRXMZ
これまでの奮戦が報われる形で”勝つ”少女だけでなく、”負け”の悔しさに涙する蛍ちゃんと、その思いに本気の叫びを届ける小路を切り取り、そこから蛍ちゃん最高のアシストで”勝つ”バスケチームを書く所とか、本当に素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
色んな人がいて、色んな事があって、全部が本当で。
明日小路がいることで特別にきらめく少女たちの時間が、どんな手触りなのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
よく伝えるスケッチだと思う。
それは明日ちゃんがいてくれるから掴めた輝きであり、同時にクラスメート一人ひとりの魂が力強く生きているからこそ、生まれる光でもある。
当然、青春の特別な太陽である明日小路にもその輝きは溢れていて、清廉でありながら艶めかしい唇に夢女量産である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
みんなグチャグチャにされていくッ! 大熊自重しろッ!
アニメで描き直されると、兎原の支えがより太く見えてありがたかったな…。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/D6FPKEuFWc
かくしてステージも佳境。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
明日ちゃんもみんなを応援する立場から、選手として競技に挑む立場へと写っていく。
第8話でも気合入ってたが、やはり水と人体、2つの流体を描く筆が力強く冴える。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/y5lUrgWWBf
競技(ON)→後夜祭(OFF)→対象を変えて競技…と、時間軸を行き来しながら生まれるリズムが、水着を着てても制服でいても、あらゆる瞬間が楽しい季節を際立たせてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
動と静、競技者と観客。
立場と時間を入れ替えつつ両方を重ねることで、描画に奥行きが出てる感じ。
これが色んな競技、色んな人をカメラに収める横幅と、描かれないけど確かにあったこれまでの物語と噛み合うことで、多彩でありながら統一性を持った一つの体験として、お話がしっかりまとまっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
小路の本気が見たい。
かつてそう願った少女の微笑みが、彼女が何を得たかをよく語っている。
クローズアップを的確に活用する作品なので、クラスみんなで作ったミサンガが大写しになって、物質化した結束、未来を夢見る気持ちが静かに伝わるのも、良い演出だなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
それはこの特別な祝祭で、切れて終わってしまうわけではない。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/xoFlQ86AhE
ずっと続いていく日々の中で、自分たちが掴み取ったものが夢幻ではないのだと、触って確かめられる証として残るものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
モノにカミが宿る、原義としてのフェティシズムを力強く駆動させてて、こういう所が総決算の満足感、終わってなお続く余韻を深めてくれてる感じがする。
いよいよ最終話もクライマックス、ピアノだけでなくヴァイオリンも完璧に弾きこなす江利花ちゃんの才が、ステージを熱く沸かす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
ここで黒子に徹し、最高のサプライズを成功させる兎原の株が、最後の最後で急上昇。
いや、前から高値安定だが…。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/jnrS87uTZv
こんだけの楽才をあえて遠ざけ、鍵盤に触らぬ学園生活を進んできた江利花ちゃんが、こうして今弾いているのは、明日小路に逢ったからである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
彼女が持っている、誰かの何かを目覚めさせる才能のキャンバスとして、隣の席の少女はやはり特別な存在だ。
『こんな中学生いねーだろ!』とツッコむ気持ちがないわけじゃないが、そもそもスーパー系アオハル作品として、背景美術から作画まで夢のように仕上げてきたお話なわけで、その特別さが最後にしっかり踊り切るのは、むしろ嘘がなくて誠実だとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
こんぐらいの魔法はかかるだろ、明日ちゃんだし。
過去と現在のシンクロはより激しさを増し、勝ちたいと願った汗がどう弾けたか、力強く描かれていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
ここで鷲尾さんが爽やかなキャプテンシーでチームを引っ張り、1ランク上の景色を明日小路に見せていくのが、マジでカッコいい。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/UoFor1vD7z
第8話のりりちゃんもそうだけど、普段超絶天然ガン攻めキャラの明日ちゃんが、手を引っ張られて”上”取られる逆転の瞬間って、なんか特別なトキメキがあんのよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
1-3の関係性が一方向で固まらず、流動性があると確認できるのが嬉しいのかもしれない。
勝ち役が決まってないありがたさ、つうか。
明日小路の巨大過ぎる存在質量を前に、対等の反発力で何かを手渡すのは結構難しいけども、みんなそういう”お返し”が出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
あるいは出来る存在に、明日小路と出会い触れ合うことで変化していける。
そこの歩みに個々人の違いが逢って、多彩なのも良いなと思う。
あの合宿を通じ、皆で強くなった1-3バレーチーム。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
心を一つに白球を追い、諦めない気持ちで繋いだ一球が、奇跡を呼び込む。
コートとステージ、2つの舞台で”翔ぶ”明日ちゃんだけでなく、皆のことちゃんと書いてくれるの好き。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/pQTADSTmdF
鷲尾さんの瞳に飛び込んだ奮戦が、小路の瞳に決定的な一瞬を連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
今一人で飛ぼうとしてる自分は、あの時皆が飛ばせてくれた自分であり、勝ち負けの付かない後夜祭の舞台は、勝ったからこそ嬉しいあのコートに、確かに繋がっている。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/Inh54cEoFn
眼球と飛翔に拘って作画し、演出してきたアニメに相応しい、いい表現だなと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
原作は小路がどんなスパイク決めるかにフォーカスした魅せ方だったが、”連続する絵”であるアニメは独自の描き方を選んで魅せてきて、その意志が滲んで眩しくもある。
応援するものと、応援されるもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
勝敗がある場所と、輝きを見せる場所。
みんなで頑張る瞬間と、一人で高く飛ぶ瞬間。
それぞれ別のものだが確かに繋がっていて、別の喜びに満ちた過去があればこそ、力強く未来へと踏み切れる。
このクライマックスは、そういうものをよく描けたと思う。
その多彩さの連続は、16人全員の魅力を強く引き出したアニメ版故の面白さであり、豊かさでもあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
いろんな個性と魅力があって、欠点に思えるものも魅力に変えれる、大切なお友達。
彼女たちをよく知っていく1クールが作り出す、芳醇なる点描。
クラスの皆に見守られつつ、最高のステージを終えて見つめ合う二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
こんだけアツくクライマックスを走りきれば、体育祭がどんな結果に終わったかは必然的に解る。
黒板に納得の”優勝”を刻んで、美しき祝祭は終わる。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/pvR82t8D85
…所で話を終えないのが、大変このアニメらしい所で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
夢のような時間が終わっても、夢のように美しい世界は続いていて、明日ちゃんはいつものように学校にかけていく。
モーニングルーティーンをじっくり追うカメラの、湿った”圧”がスゲェ。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/R98gtaNYIU
明日家の朝食の気合の入り方に今更ビビったり、”幸福”を額縁に入れたかのような家族の肖像を見つめるダディにしんみりしたり、躍動するクライマックスから続くエピローグにも、見どころが沢山あって良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
朝からフルーツあんみつ小鉢で出る家あるゥ!?
あるんだなーコレが。
そうして再び動き出す、なんでもない特別な一日。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
第1話・第2話のリフレインをエピローグに持ってくることで、お話が収まるべき所に収まる納得感と、この三ヶ月で明日ちゃんが手に入れたもの、生み出したものを確認できるのは大変良い。
(画像は”明日ちゃんのセーラー服”第12話から引用) pic.twitter.com/u11bYg7mHn
『アタイがメインヒロインなんだよッ!』と、力強く逆行背負って主張する江利花ちゃんが、大変頼もしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
夢から醒めてもまだ続く夢を、一緒に歩いてくれる誰かが扉を開けて、明日ちゃんは満面の笑みを浮かべる。
明日はもっと楽しく、もっと仲良く、ずっと続いていく。
そうあって欲しいと思える美しい世界の、美しい少女たちの物語を、力強く編みきる最終回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
ここまで見せてきたクオリティの追求を一切緩めることなく、むしろ最後の花火と宗教画連発、単純所持ギリギリカット乱発の大盤振る舞いで、しっかり自分らしく。
大変良かったです。みんな可愛かった…。
俺はアニメ美少女を見て『おー…生きてんな~!』と思える瞬間がいっとう好きなので、そういうのを色んな子で、色んな場面で、色んな輝きで大量摂取できるこのアニメは、凄く良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
『全員”推し”にするッ!』って気合が、あらゆる場面で溢れてたからな…。
最終話はそんな話を締めくくるべく、これまでの思い出をしみじみ噛み締めつつ、汗だくで勝負に挑む勇姿、緊張を越えて美しい軌跡を刻む青春を、総身に漲らせて終わってくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
最後までパンパンに張り詰めた気合と、美しいものを眼積める眼差しが途切れない、パワフルな力走でした。
というわけで明日ちゃんのセーラー服、全12話完了いたしました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
いやー…楽しかったなー。
原作通りで面白かった部分と、原作を越えて魅力を引き出した部分と、原作と違うからこそ楽しい部分がガッチリと噛み合う、最高の”アニメ化”だったと思う。
細部と流体への異様なコダワリを引き継ぎ、圧倒的なクオリティで原作の良さをアニメにしている作画のクオリティ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
質を積み重ねることで生まれる異質な楽園感が、常識離れにピカピカ輝く眩しい青春を嘘っぽくしない、力技のファンタジー。
16人全員の人格をしっかり届けるべく、丁寧に再構築された構成
ありえないほど美しい風景の中を、あるはずがないと知りつつあって欲しいと願える眩さで駆け抜けていく青春が、不安と期待に胸をときめかせつつ新しい学校に歩を進める少女を包み、喜ばしき変化を広げていく様子。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
どれも、大変に良かったです。
心地よい夢想を浴びるには、夢から引き戻す現実の引力をぶっ飛ばすくらいのパワーが要ると思うのですが、全瞬間力んでいる作画力、美術力でそれを成し遂げた力こぶの創作は、圧倒的に強かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
こういう形でクオリティを使ってくる作風、やっぱ好きだ。技量のあるパワー勝負。
出逢った人間全てに鮮烈な印象を与え、その人生を確実に変えてしまう主人公の引力を大事にしつつ、そんな明日ちゃんもまた友達を求め、誰かに色んな事を教えてもらう一人の子供でしか無いことを、話の大事な部分に据えて進むお話は、視線が優しくてとても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
無論明日小路がギュワギュワ他人の人生捻じ曲げる無双も最高で、毎回毎回『あー終わり終わり、出逢っちまったか~~~』と言いながら見守るのも楽しい時間だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月27日
『そらー人生歪むわ…』って活力と輝きを、ちゃんと表現できていたのが良い。つえー女だぜ…。
こんだけ影響の幅が広くて深いと、救われた後自重を支えられない女達も出てきそうなもんですが、釣った魚がパンパンになるくらい餌を与えまくるアフターフォローの良さもしっかり描かれ、そういう危うさは消し飛ばされてました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
明日ちゃんの背中を追う子供達も、みんな自分の足で走る。
そのための一歩目へ、手を引いて導いてくれる明日ちゃんの尊さが、人数多くその影響力を描いたことでより良く分かる作りだったかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
誰もが主役になれる青春の触媒として、明日小路がどんだけ凄まじいかが、12話1クールの物語を思い返してみるとよく見える。
触れ合い変わっていく魂の眩さと、永遠に通じる一瞬の色彩。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
色んなキャラクターと多彩な物語を繰り広げつつ、その一つ一つがしっかり粒立ちしてて、活きた息吹のあるお話だったのが、短編集としても凄く良かったです。
アニオリめっちゃ多いが、どれもビタッと”必然”だったのもスゲェ。
むしろアニメで知らねー魅力とか知らねーカプとか大量に叩きつけられて、原作期読者だからこその当惑と歓喜を摂取できたのは、なかなか貴重な体験でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
動きと色が常時付くことで、原作のポテンシャルがメディアの枠を超えて最大化された感じもあるよなー。
つくづく、幸せなアニメ化。
青春が踊る夢の舞台として、作品世界を凄く綺麗に仕上げきってくれたのも、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
自然や天候の描写が美麗なのも最高だが、みんなで行ったショッピングモールとか、現実の匂いが宿ってる場所もまたもう一つの夢として、特別な輝きをしっかり宿して描けていたのは、とても偉い。
色んな場所、色んな出来事、色んな人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
明日ちゃんが出会う様々な喜びが個別に輝いていて、しかもその全てがつながって一つの大きな体験なのだと思わされる豊かさも、思春期のお話として凄く良いな、と感じました。
ここら辺は、最終話の書き方、まとめ方がスマートだったからこそ…かな。
花火のように炸裂する瞬間瞬間を、愛しさで繋げて永遠を編み上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
祭りが終わってなお続く夢のような日々に、たっぷりと余韻を残して終わってくれたことで、明日ちゃんが生きる世界の手触り、このアニメが語りたかったテーマが、しっかり伝わった感じがあります。
何かとフェティッシュなこだわりと、微視眼のエロティシズムが強調されがちな作品なんですが、やはり根底に流れる風はとても爽やかで力強く、人間が喜びの方角へどう進んでいくのか、しっかり見据えて描く強さがあります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
クラス全員を主役に見事に話がまとまったことで、それを裏打ちできた感じです
まぁ『確実にヤベーだろコレ…』っていう、”本物”故の圧力が常時暴れ来るヤバ感が、綺麗な物語を上手くヤスリがけして、ピッタリ手に馴染む質感に仕上げてる部分はあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
博先生自体が激ヤバ人間なんだが、これを受け取るアニメスタッフも相当の”リアル”だったから、相乗効果でトンデモナイことに…
そういう部分も全部ひっくるめで、大変いいものを見せてくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
非常に楽しかったです。
だから逢ちゃんが明日姉妹にズブズブになる所とか、夏休み探検隊の青春活劇とか、蛍ちゃんとピザまん食う所とか、オヤジのクロダイとか、もっとアニメで見てーモン山盛りあんだよ~~~頼むよ二期~~~。
そんな懇願が日本中に溢れるのも当然な、素晴らしいアニメ、素晴らしい作品でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年3月28日
色々言いたいことはありますが、何よりもお疲れ様とありがとうを。
大好きな漫画をこのような形でアニメにしてもらえるのは、とても嬉しいことでした。
いいアニメでした、ありがとうッ!