ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
あうるが新たな学びを果たす中、オメガは魔法なきプリマジに向けて野心を燃やしていた。
激変の予感に天が震える中、みゃむとまつりはお互いの縁を確かめ合う。
そこにこそ、世界を変える鍵があると瞳を輝かす阿智彦。
運命が、静かに胎動を始めていた。
そんな感じのプリマジ第3クール容赦なし! 激変の予感が強くうねる第27話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
シリーズ構成が脚本、監督&総監督がコンテと、かなり力の入った今回。
プリマジを巡る色んな因縁、野心、愛と欲望が一気に描写され、熱のある仕上がりとなった。
実は相当複雑な情勢だよな、プリマジ界…。
いうてお話の中心は、異様な湿り気を持った同性間巨大感情なんですけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
アバンのまつみゃむ&とうひゅーイチャコラを見ただけで、『あ、シリーズ構成手ずからのホンだな…』って理解る質感は流石だな、と思います。
男男は次回本番として、まつみゃむがとにかく太い。あうるなんかに負けないッ!
主役二人の絆は第1クールで一気にピークまで駆け上がった感じもあったわけですが、ここで『実は出逢っていた』要素をぶっこんで、更にブースト乗せてきました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
違う存在なんだけど同じ気持ちで、同じ傷を分かち合って繋がっていたものが、再び出会い直せる奇跡。
まつりとみゃむが寝床でモゾモゾしたり、雨宿りでネトネトしたり、やりたい放題し放題してる現在地って、ジェニファーがかつて体験し、今涙を流しながら見つめ取り戻そうとしてる場所で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
情熱なく、泣くことを許されないチャンピオンの責務として、ステージに据えられた集金装置として、舞台に上がる
まつりとみゃむの”今”を濃く書くほど、彼女たちが憧れ追いかける最強の星が背負う陰りが、より鮮明になる構造エグいなぁ、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
阿智彦がジェニファーを自陣営に繋ぎ止めてるポイントもここなので、まつみゃむイチャコラはオメガの野望にも、深く関わっとるわけだね。
まつりとみゃむは年頃の少女として、辛さは半分笑顔は二倍にできる『貴方じゃなきゃいけない関係』を強く結んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
それは純粋でとても尊いものだけど、永遠に続くわけでも、無条件に無垢でもない。
当事者から外れたところで、誰かの野心に睨みつけられ、危うく揺らいだりもする。
この”現実”の視線に翻弄され、熱いプリマジも愛する相棒も奪われちゃった、かつての主人公がジェニファー…って構図なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
チャンピオンの弱さと震えの見せ方が巧いので、ぶっ倒すべき壁っていうか保護するべき児童としかもう見えねーの、巧い描き方だなぁ…。
ここに複数の視線が食い込んでるのが面白いところで、一つは魔法界。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
ひゅーいがスパイであったり、にゃん爺とフェスリダ学園長の因縁であったり、前々から予感は作っていたけども、本格的に『魔法界はお伽の国じゃねー!』っていう、ネトついた質感が表に出てきた。
ここまでの描画を見ると、マナマナとチュッピが心を通わせ合う古き良きプリマジ(まつりが再生させつつあるもの)が去って、魔法界は衰退の最中っぽい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
これを見限って、オメガも自前の魔法理論をおっ立てて独立しようとしてるんだろう。
そのための最後のピースに、阿智彦がみゃむを見初めた…と。
ここで”みゃむの幼馴染”としてのひゅーいが、ショタ獣フォーム引っ提げて存在感を強めてきてるの、マジで面白くて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
世界の全部が嫌になっちゃって駆け出した女の子に、手を差し伸べられない自分の情けなさに震えつつも、優しく見守った二人の少年が、話の本筋に強く踏み込んできそうだ。
橙真→まつりの感情と関係が、誠実で強いものだとは既に描かれているわけで、同じ熱量の思いがひゅーい→みゃむにも有るんじゃねぇか、とは読み解ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
ここまで飄々と状況を乗りこなしてきた青年が、魔法界とオメガの間に立つ間諜であり、スパイの顔の奥に幼馴染への熱を宿す男だと理解ってきた。
このグツグツ感は、プロデューサーとしての腕前、プリマジファンとしての熱量を合宿編でよく見せてくれたひゅーいを、更に一段階高いところに引っ張り上げる強さが有る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
みゃむへの強い思いを顕にすることで、主役と深く絡む理由を描いて、ただの魔少年じゃ終わらないと自己主張もできるしね。
加えて親父への愛憎、妹への劣等感で相当複雑に屈折してる、祈織くんに唯一、飾りのないナマの感情をぶつけられてる相手…つう属性まで付いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
御芽河家の家庭問題、オメガという会社の波乱を描く上で、父に求められた天才になれず、奇跡も掴めてないお兄ちゃん、かなり大事だと思うんよね。
その感情爆弾を叩きつけられる相手として、ひゅーいが選ばれた描写は、今後更に男男関係が複雑怪奇にこじれていく予感があり、正直大歓喜である。もっと捻れろッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
あうるちゃんが他人の家でドンドン学ぶ中、御芽河という檻に囚われ心を開放できないお兄ちゃん、美味しいポジションだよなー…。
そして橙真からひゅーいへの想いももはや一方通行ではなく、二人のマジはグツグツ煮立ってる…って思ってたら!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
お前らも過去に因縁アリ組かよッ!
いや、まつりとみゃむの運命が二人に認識される回で、彼女たちのボーイもまた運命を背負うと明かされるのは、大変綺麗な構図なんですが…なるほどなー。
全然連絡入れないまつりパパもシルエットを見せて、こっちの因縁もグルグル動き出しそうだしなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
魔法関係者であることは間違いがなく、おそらくリューメにも深く関わってるとは思うが…加えて、阿智彦とも何か因縁(あるいは血縁)あるのか?
もし仮に『まつり父-魔法界-阿智彦』でライン繋がるとしたら、阿智彦は魔法界のスタンダードから落ちこぼれたからこそ、機械で奇跡を代返する野望を燃やしてる…って事になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
ここら辺のコンプレックスにあうるの成長を絡めて、第3クールで走りきってしまいそうな、異様な速度が現状あるからな…。
裏設定と、そこに絡んで色々ありすぎるキャラの繋がり、相互の感情がワッと飛び出す重要回なので、コアスタッフが担当した…つうことなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
ただの設定説明で終わらず、今まで書かれた表情の裏側、秘めたる思いの湿り気と温度がちゃんとあって、ドラマが色んな場所で、熱くうねってるのが良い。
ジェニファーが二度、リューメと過ごせた過去を思って涙を流し、それを表に出せないのが良い描写だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
「チャンピオンは泣けない」
その矜持で己を縛る彼女を開放するのは、野心に燃える悪い大人であってはいけない。
しかし無邪気なまつりは、その重さも暗さも自分に引き寄せて現状考えられない。
二人でいれば幸せで、最高のステージを通じて勝利の階段を駆け上がって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
まつりとみゃむが進む先に有るものを、ジェニファーは既に手に入れ、また失ってしまっている。
この喪失と欠落を埋める特権は主役にしか無いが、主役だからこそ見えない、解らないものが、ジェニファーの癒やすべき傷である。
今回ダダ甘に描かれた、みゃむがいてくれる幸福を更に超えて、あるいはそれを思い出させる形で、まつりはもっと強く大きな存在にならなければならない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
ジェニファー救済という人格的ドラマが、プリマジを変えうる変数Xという設定面での特別さと、共鳴しているのが面白い作り。
数字に現れず、再現もできない超科学的な奇跡。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
まつりとみゃむはこれを体現できるから主人公だ。
同じ奇跡をジェニファーとリューメはかつて成し遂げ、今は離れ離れで奇跡は遠い。
輝きの向こう側を見てしまって、否応なく大人になってしまった少女が、泣くことを許されないただの子供であること。
ジェニファーの悲しみは相当に重たいし、リューメに思いを託されてるまつりが、憧れの人の影を見据え、最高なはずのプリマジの生臭いハラワタに汚れてなお、最高の輝きを背負えるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
今後お話は、そういうところまで踏み込んでいくと思う。
その時答えを導くのは、今回描かれた甘やかな幸福だ。
貴方がそこに居る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
言葉をかわし、視線を交え、同じ舞台を作り上げて、一緒に笑う。
それはかつて涙を拭ってくれた奇跡であり、ずっと続く未来への約束でもある。
ジェニファーとリューメの現状が示すように、そえは永遠でもなんでも無いが、しかし、それでも。
まつりはど根性芸能スポ根キラキラ憧れストーリーの中心として、輝きが必ずくすみ、永遠が約束されない現実に抗う使命を背負っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
今回確認した輝く過去と今が、必ず未来に続いているのだと示す役割がある。
あの無邪気なお祭り娘が、そういう重たさに向き合う強さを持つのか。
今にして思うと、第1クール終盤でマジになることの怖さと向き合わせたのは、その予行演習であり先行証明でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
最高に楽しいだけじゃない、色んな思惑や利害や野望や祈りが複雑に絡む、プリマジのステージ。
ノンキなマナマナ共が軒並み暗い顔していたのは、そんな現実をちゃんと解ってるからだ
それでも貴方が隣りにいてくれるからこそ生まれる奇跡を信じると、今回主人公達は言い切った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
彼女たちを想う少年たちは、強く吹き付ける風の前にどう立ち、己を叫ぶのか。
次回、橙真とひゅーいのマジがどう描かれるのか、大変楽しみです。
マージで第3クールテンポ早くて、凄くプリマジっぽい。
あと主人公が二人とも幼い頃、全部が嫌んなっちゃって”ここではない何処か”に駆け出し、涙を拭ってくれる誰かと出会う描写を入れたことで、メイン視聴者層の名状しがたい苦しみに”眼差し”があることを示してたの、凄く良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
ガキだろうが…ガキだからこそ、そういう瞬間は確かにある。
『あっていいし、その苦しさに駆け出したとしても何も終わらないんだよ。受け止めてくれる人がいるよ』ていうメッセージが、熱い女女因縁感情ドラマの中にしっかり籠もってるのは、俺偉いなーって思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年4月24日
まつみゃむを”憧れのお姉さん”のラインから、”隣りにいる友達”に下ろす筆だよなー、あの回想。