SPY×FAMILYを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
オペレーション<梟>、まさかの不合格ッ!?
…という衝撃も乗り越え、無事補欠合格を果たしたアーニャ。
ロイドの悪友フランキーにノセられ、選んだご褒美はお城での盛大な追いかけっこ!
(無駄に)壮大なアクションと(異様に)ノリの良い組織の助けで、夢の時間にご招待ッ!!
そんな感じのアニオリマシマシ力こぶパンパン、アーニャ姫の楽しい冒険で俺たちは一話使うぞッ! という第5話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
合格を果たしたアーニャへのご褒美回なので、アーニャちゃんかわいい祭りなのはまぁ当然として。
…本当に可愛いなオイ。オイッ!!!
(画像は”SPY×FAMILY”第5話から引用) pic.twitter.com/cxs13N8nwk
僕がこのアニメ視聴時は常時アーニャの可愛さにキレてるのがバレつつ、話としてはただただ楽しい息抜き回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
フランキー役の吉野裕行さんが、『軽薄で軽妙なおしゃべり男』つう十八番を存分に演じきり、ワンマンショーの趣すらあった。
やっぱよっしんのこういう声は、聴いてて肌潤うわ~~。
原作ではあまり長い尺ではない部分を、大量に突っ込まれた予算と才能で異様なクオリティに仕上げていくギャップもまた面白く、全領域全瞬間に緩みがないこのアニメの強みを、たっぷり堪能できる回となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
作画にしてもレイアウトにしても撮影にしても、すげーハイクオリティをサラッと食わせてて怖
派手なアクションやおもしろコメディにやっぱ目が行くけど、色んなデザインが堪能できるメカ回でもあったなー、って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
元々東側産業文化に異様な偏愛を持ってる作品なんだが、アニメになって加速してる感じすらある。
電話にコンソール、水蒸気に飛行船。
(画像は”SPY×FAMILY”第5話から引用) pic.twitter.com/5PsWl1irNo
『いや…そこ頑張んなくても良くない?』とドシロートは考えてしまう部分に、しっかり力を上げて良い仕上がりでお出しするのは、ある意味”原作再現”でもあるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
つえー原作をつえーままアニメにするためには、見てる側の想像を超えた努力が投入されてんだろうなー、と思わされる。
本命はあくまでスパイと殺し屋と超能力者が織りなす、嘘の家族のほっこりコメディ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
あの時代東側独特の雰囲気を醸し出すのは、あくまで”雰囲気”でしかないわけだが、そこに拘ることでグッと作品全体の実在感が上がり、とんでも展開を飲みやすくもなる…かな?
半分趣味って感じもするな…。
こういう細やかさは激しいアクションに隠れて目立ちにくい、ごくごく普通の芝居にもしっかり生きていて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
一人死ねば繰り上がり合格。
後ろめたい事を考える時、ヨルさんの顔は影の中にしっかり入る。仕草と内面がちゃんと重なって演出されている。
(画像は”SPY×FAMILY”第5話から引用) pic.twitter.com/5hV7moQ0UY
あるいはヨルさんとの泥酔乱打戦(半歩間違えると死ぬ)のなかで、<黄昏>…いやロイドマンを覆う手袋や仮面は引っ剥がされて、アーニャ姫に愛を告げる時は覆いがない状態になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
天才スパイの小っ恥ずかしい本心を告げる場面なので、覆い隠すものを一回付けて、外して語らせている。
こういう象徴系の操作が凄く繊細で、笹木信作コンテの地力かなー、と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
アップテンポで楽しい展開の中で、こういう地道で目立ちにくい芝居も丁寧に作り込んでいることが、ただただ明るく楽しいだけでは終わらない読後感を下支えしている印象だ。
まぁお話としてはユカイなスパイ組織”WISE”のユカイな面々が、ノリよくフォージャー家を祝ってくれる幸せな…あるいはおバカなエピソードなんですがねッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
ここまでロイドさんを通じてしか描かれなかった組織が、組織として書かれる最初でもある。
その実態はへんてこ任務に一喜一憂、スーパースパイ<黄昏>を尊敬する連中が気持ちよくお祝いを手伝ってくれる、オモシロエスピオナージである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
あくまでスパイコメディなので、こんぐらいの書き方でも良いか。
ロイドさん軸で話が回ると、また別の暗い顔も見せるしな”WISE”。
あれよあれよと話は転がり、ドッタンバッタン大騒ぎのスパイごっこが幕を開ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
ここは体術あり銃撃戦あり、”抜き”のエピソードだろうが俺たちのアクション本能は休まらねぇぜ! とばかりに、気持ちの良い作画が暴れ倒すよい見せ場だった。
(画像は”SPY×FAMILY”第5話から引用) pic.twitter.com/yvv8Vc3ix3
アクションの組み立ても良かったけど、煙や炎のエフェクトが本当に綺麗で、『こんなバカエピで、こんなアホクオリティ食ってて良いのかしら…』と、奇妙な罪悪感すら覚えてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
いいんですこれがスパイファミリーのアニメなんですッ!!!!
同僚の前で散々に尊厳凌辱キメられつつも、キメるところはしっかりキメるスーパースパイ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
十重二十重の包囲をくぐり抜け、銃弾と爆炎を跳ね除けて走る姿はやっぱりカッコイイ。
この力んだ作画は『アーニャから見たロイドさん』を、視聴者にそのまま伝える仕事も果たしている。
孤児院を出てから、ずっと楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
アーニャ心からの一言が嘘ではないように、今回のロイドさんはとても格好良く、面白く、優しい。
『これで冷酷非情のスパイは嘘だろ…』という、情愛に満ちた手付きでアーニャに向き合う場面の多さ。
(画像は”SPY×FAMILY”第5話から引用) pic.twitter.com/sfe5ac7Nrb
ここまで散々、表情豊かなアーニャを切り取っておいて、父に抱かれた最後の表情は視聴者の想像に任せるところなど、緩急の効いた最高の演出だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
ここの顔が見えなくても解るように、描写を積み上げ演出を繋げ、見ている側との一体感を質と気合で担保する。
そういう作り方は、贅沢で誠実で好き。
話の本筋にはほぼ関わらない息抜き回なんだが、なんでアーニャが嘘の家族に愛を感じているのか、ロイドさんがどんだけ仮初の娘に本気なのか、視聴者に教えるためには大事な回でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
そういうエモーションがお話の芯なので、しっかり立てるのは大事なことだ。
んでそんなフォージャー一家の”はは”は一生飲酒して、ニコニコ笑って手を振って、研ぎ澄まされた超一級の暴力を存分に振るい、疲れてあざとく寝た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
…ヨルさん、生き方がナチュラルに”獣”だよな。早見沙織の声帯が付いた範馬勇次郎。
(画像は”SPY×FAMILY”第5話から引用) pic.twitter.com/yXSjAYFA7G
酩酊して人間凶器のタガが外れ、ロイドさん相手以外だったら死体の山が積み上げられただろう良い作画の徒手格闘をぶっ放す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
これを『可愛い♡』と見るか、『こえーよ! オメーの人格のスイッチ何処にあんだよ! 一人だけ北野映画世界の住人だろ完全にッ!』と取るかは…人によるか。
今回はロイドマンとアーニャ姫の話なので、アーニャを抱きしめて高い高いするのは”ちち”の仕事なわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
ロイドさんがスパイらしからぬ(あるいは平和のために己を捧げる高潔の士だからこそ)の自然さで、アーニャに向けている仁愛の心が、ヨルさんどっかで壊れてる感じは強くするんだよな。
これがどういう背景でヒビ入ったのかは、原作でも語られてない領分なのでアニメじゃ当然触んないけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
こんだけの”暴”に鍵もかけず…というか、凄く歪んで軋んだ自分なりの倫理でぶん回しつつ、あざと可愛いヒロイン、フォージャー一家の”はは”を演ってるアンバランスが、僕には面白い。
いつか話しがクライマックスを迎え、嘘と殺戮とのツケを払うような展開になった時、ヨルさんがここまでの物語に何を思うか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
そういう展開が来るか否か、明るく楽しい嘘家族コメディを壊すか守るかという判断含め、作品の体重が乗ってるキャラだよなー、ヨル・ブライア。
そんなことを思いつつ、合格祝いの夜は盛大に楽しく、”WISE”の予算に深刻なダメージを与えて更けていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
アーニャが可愛く健気で、ロイドさんがかっこよくて優しく、ヨルさんが危うく綺麗な回でとても良かったです。
毎回この感想な気もするが、軸がブレてねぇでヨシッ! てことよ。
『ぜってー場外まで飛ばすッ! 鬼滅と呪術に続くッ!!』という気概をぶん回してバッターボックスに入った(だろう)作品が、圧倒的な作り込みとクオリティ、それを悪目立ちさせない仕上がりの良さで毎話、柵越えホームランを連発してるのは見てて痛快でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
そろそろ慣れても来たが、やっぱ凄いよ
次回はついにアーニャが入学、オペレーションも新たな段階に…という感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月9日
癖が強くてみんな可愛い、イーデン校の仲間たちをアニメがどう描いてくれるかも、大変楽しみです。
まーここまでこの調子でキちまってんだから、まーた場外ホームランだよ来週もッ!
本当に凄いことだと思いますよ、コレ。