ヒーラー・ガール 第6話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
お婆ちゃん先生がぎっくり腰で倒れ、穂ノ坂治療院はてんてこ舞い。
助っ人にやってきた烏丸三人娘は、ソニアの意外な顔を目撃する。
しかし強引で横柄なのは変わらずで、気づけばかなはロシア料理研のメンバーに。
文化祭が迫る中、異国の料理をモノにできるか!?
そんな感じのソニアちゃん回、かな達の学生としての顔がよく見える、ヒラガ第6話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
音声医療従事者としてのカッチリした顔、暴走超特急としての大暴れ、なんだかんだいい面倒見と、ソニアちゃんの色んな顔が見える良い回だった。
日常の小さな起伏をゆったり乗り越えていく感じ、やっぱエエわな
Aパートは大人抜きで診療所を切り盛りするお話で、ワイワイ賑やかながら、地域に馴染んで患者の顔をしっかり見つつ進んでいる、穂ノ坂治療院の日常がよく見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
烏丸診療院だけだとこの世界でのヒーラーが、どんな仕事してるか立体視出来ない部分もあるので、視座が多角的になったのはありがたい
身内相手だと相変わらずの暴君ソニアであるが、お客の前だと親身に丁寧に”お医者さん”してる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
緩いようで〆るところは〆る、このアニメらしい描写が気持ちよかった。
オンオフの境界がハッキリしてて、仕事は仕事とメリハリ付けているのは、第1話から継続されてる描写。
ソニアちゃんの暴君っぷりって、他人の上に乗って気持ちよくなりたいエゴではなく、感性がズレてる善人の暴走として描かれ続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
”下僕”というタームのズレた捉え方とか、地域密着志向が行き過ぎて他人強制的に巻き込む所とか、根っこはいい子なのだ。ズレてるだけで。
そういうのがちゃんと伝わる描き方をしてくれると、控えめなしのぶちゃんが強引に利用されてるのではないと解るし、一見不平等に思える間柄が実はバランスいいという、人間関係の不思議も自然に切り出せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
色んな人がいて、尖った凸凹が噛み合って世の中面白い。
そういう人間劇場的側面も強い作品だと思うので、こういう形でソニアの強いキャラ、それを受け止め受け入れてる周囲の人々をどっしり追うエピソードは、しみじみと染みてありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
アクも押し出しも強いけど、周りの人も負けず劣らずだしね。
そういう押し引きの感覚が優れてんだろうな。
特に玲美のオモシレー女っぷりが凄かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
楽譜マニアの本領を発揮し、ソニアとデコ出し同盟組んでワイワイ賑やか、楽しく話を彩ってくれた。
玲美ちゃんが色んな欲望に負けかけてギギギーってなってるの見ると、心が潤う感じがするよ…”ヒーリング”ってこういうことかぁ(違います)。
今回はA/B明瞭に分割された話で、1話に使える尺が短い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
まず助っ人に入っちゃってる状態から描写して、後追いで事情をツケる話運びがスピーディーで、彼女らの日常たっぷり食ったのに急いでる感じもなかった。
ほんわか日常モノながら、ツメるべき所はキッチリなのが、気持ちよさの源泉かなぁ。
ダンドリ感ある要らない導入をサクサク切って、キャラが噛み合って出る美味しい味わいとか、面白くて楽しい所とか、”ヒーラーがいる世界”を感じられる生真面目さとか、食べたい所をザクザク並べていく話作りは、物語が弛緩しない大事な調理法だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
でもガッついた感じはせず、ゆとりがある。
これはBパートも同じで、舞台をかなの学校に移すことで、いつも食べてる三人娘の関係性をズラして、ソニア&しのぶとの同級生トリオで見せていく話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
地域のためなら他人も強引に巻き込むし、慣れないロシア料理にも挑む。
ソニアちゃんの優しい暴君っぷりが良く分かる。
ヒーラー・ガールが学校でどんな生活してるかは、今までなかなか書かれなかった(そして見たかった)部分なので、新鮮な楽しさがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
音声医療を離れたところでも人生を楽しんでる様子が見れて、なんかホッともしたし。
学生、医療従事者、歌い手。
色んな顔と可能性が、かな達にはある。
ソニアちゃんの大暴走が話の中心にあることで、控えめながら的確に補うしのぶちゃんの大事さ、ありがたさが良く見えるのも、キャラが見てる側に染みる書き方だと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
前に出る人、後ろで見守る人。
どっちも大事で、お互い様なのだ。
ここら辺は、響ちゃん様の穏やかな人間力と通じる部分があるな
このお互い様感は前に出てガヤガヤ話し牽引する役が、落ち着くべき場面では落ち着き、強引に引っ張り込んだ相手の顔をちゃんと見てると描かれて、初めて腑に落ちる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
疲れて眠ったかなへの慈しみが、この作品らしく”歌”として描かれ、学校にも広がっていくまとめ方はとても良かった。
診療所での”先生”っぷりと合わせ、『こういう部分があるから、ソニアちゃんを憎めないんだよな~』と納得できる、良いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
音声治療を離れた日常の中で、歌と癒やしがどういう仕事を果たしているか、忙しい文化祭準備を通じて静かにスケッチされてるのも、奥行きのある描写だったね。
さて次回は文化祭本番、必死の努力でモノにしたロシア料理は地域住人に届くのかッ!?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月17日
…ていうのとは別の波乱もありそうで、大変楽しみです。
人類存亡の巨大なピンチは来ないが、日常的な目標をゆっくり越えていく手触りが、やっぱ面白いお話だな…柔らかいけど、確かな芯がある。