BIRDIE WING -Golf Girls' Story-を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
強敵との邂逅を終えたイヴは、イチナとともに三日間の合宿を命じられる。
同行した絹枝部長は、難度の高いシチュエーションに幾度も挑ませ、イヴを徹底的にしごきあげる。
ドSな所業に隠された、傷だらけの主将最後の願い…今宵、ゴルフコースに鬼が哭く!
そんな感じの超熱血ゴルフ青春ストーリー、変則型の特訓回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
今度は葵がすっぽかされる形となり、まーた対決はお預け。
んで何をするかというと、新たな技術開発…ではなく、イヴが異国でも実力を100%発揮できる下地作りである。
キャディーであるイチナとの相互理解…
そして、ヘヴィなアクシデントからの脱出法。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
ナフレスの暗黒街で鍛え抜かれた原石に、わざわざ何かを足す必要はないが、怪物とやり合うべくさらに磨き上げる。
そんな特別合宿に、内心を見せない手負いの獣が同行する。
実質、絹枝部長メイン回である。
キツい言葉遣いと態度で、ビシバシ後輩をしごく絹枝部長であるが、内心に秘めたものは熱く繊細だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
凡人が太陽に挑もうとして、翼を燃やされた傷跡がその肘には刻まれている。
イヴを追い込み挑発するのは、才気煥発の秀英が放つ本物の才能に、未練を断ち切って欲しいから。
諦めようとしても諦められないものを、諦めるために余裕の顔を作って、本気で喰らいつく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
その思いが、自由で余裕満点なイヴに届いているのか…現段階では、いまいち分かりきらない。
つーかあの女、色んな女の感情をグチャグチャにかき混ぜてるくせに、自分は基本葵しか見ねーからな…。
部長の意地と遺志が届いたかどうかは、むしろこれから始まる激闘の中で見えてくるかな、という感じがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
前回その片鱗を見せた、異能の才を宿した全国の怪物たち。
今回部長が煽りに煽ったことで、見てる側の期待感はパンッパンである。いい感じだ…。
ここでローズ級のツワモノを相手取るとなれば、持ち前の才だけでは越えられない壁が立ちふさがるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
つまりはあの時壁をぶち抜いた絆の弾丸を、今一度装填する必要が出てくるわけで、ここで今回部長が静かに託したものが生きてくる…んじゃないかな。
アツい展開なので、そこを期待しとるわけだが
ただただ真っ直ぐに、小細工なしで撃ち抜く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
イヴのスタイルに足りない泥臭さを試し伝えるように、部長は自分の肘をすり減らしていく。
ここでずっと微笑みの仮面を被り、安室顧問には見せた涙を隠し続けているのが、主将の意地、先輩の矜持である。超かっけぇ。
葵もイヴも超天才であり、圧倒的な才能で凡人の心を砕きながら高く飛ぶ、天性の頂点捕食者である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
その足元で夢を諦め、涙に濡れる凡人にも、彼女たちに負けない思いがあり、負けるからこその強さがある。
そういうのを示すキャンバスとして、絹枝部長は最良の素材だと思う。
サディスティックなシゴキに見えて、イヴへの指導は期待の表れであり、自分の終わりを納得するための介錯でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
そこに込められてる思いの強さ、ぶつかりあって生まれる大きな渦が、なんか凄く”部活”っぽくて良かった。
ナフレスを離れたイヴにも、仲間が出来たんだな…って感慨があった。
ここで押し付けがましく、自分の思いをイヴに預けてしまっては、ハンサムな女であり続けたいと願った絹枝部長の志がダイナシでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
ヌルい馴れ合いは蹴っ飛ばして、徹底的にしごき、鍛え上げる。
そういう繋がり方が、イヴと部長には似合いだと思えた。
裸の付き合いまで込みの合宿で、イチナとの意思疎通がグンとスムーズになってるのも、今後を期待させて大変良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
凡俗が思い悩む定石を蹴り飛ばして、破天荒ながら勝ちを引き寄せる、圧倒的に強い一打。
それが、イチナが”キャディー”する女の持ち味と、汗を流して理解できた。
これで全国の強豪と競い合う素地、イヴのモチベーションもググっと上がって、ダブルス大会への機運は正に燃え上がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
『棒っ切れで、球を穴に入れるだけ』と冷めていたイヴが、ゴルフという”競技”にここまで燃えている姿にも、また感慨深いものがある。
ここまで燃やしたのは、部長の功績だろう
イヴは美しい獣のように身勝手に力強く、ただただ自分のゴルフをする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
そこに嘘がないからこそ、部長は未練の涙を燃やし尽くし、後輩に夢を託すことも出来る。
でもイヴ自身は、そういう善行を自分のスイングが成し遂げたことを知らない。
部長も告げはしない。
その黙する関係性が、潔くて良い。
大抜擢を納得させるためのワンホールマッチで、宿命のライバルはまーたイッチャイッチャコラコラ…一生仲良くしてんなキミたち!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
お菓子大好き、楽しいこと大好きな葵の幼さも描写されて、どんどんあざとさが加速している感じもあるが、これがダブルス編に突入しどんだけブッちぎるか…俺は怖いよ。
あくまで二人の視線はお互いに向いてるんだけど、その狭さには他人を押しのけるというよりは、周りを巻き込み燃やしていく強さがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
新たな旅立ちのために、眩い太陽に燃やし尽くされたかった部長の願いは、そういう主役の爽やかさを良く教えてくれたと思う。
圧倒的な才能がガンガン勝ちまくる無双の楽しさと、荒れ狂う嵐の中で誇り高く背筋を伸ばす雑草の矜持。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
これが同時に描けているのは、スポ根としての芯の強さ、筆の豊かさを証明して、大変いいことだと思う。
部長の人格が靭やかなので、なぎ倒されてなお爽やかな気持ちよさもあるしな。
今回の合宿でイヴが更に強くなったのは間違いないし、モチベーションも周囲との絆も強まった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
部活モノの花”大会”に向けて、最高の下準備を果たす回でした。
スラムでロケランぱなしてたのに、こういうお話もしっかり仕上げられるあたり、芸幅が広いというか、腰が強いというか…。
最高のwind with usを受け取って、さぁ魑魅魍魎うごめく全国大会! …って状況なんだが、凸凹ダブルスの前途は多難。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月15日
無敵の天才たちにもそろそろ試練が欲しい頃合いでもあり、次回どんな物語が見れるか、大変楽しみです。
色んな異能ゴルファー出てくんだろうなー…マジワクワクすっぞ!!