デリシャスパーティ♡プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
友達とのピクニックランチに、意気上がるここね。
ポテサラ自作で気合十分! が空回りし、しょんぼりしてしまう結果に。
映える食レポを量産する”ソロもぐちゃん”の、意外な正体とは。
笑顔を生み出す、食の真髄とは。
お嬢様の迷い道に、今一筋の光明がさす!
そんな感じのここねちゃん個別回、会長はまだ寝っぱなし! な、デパプリ第15話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
ブラペ様颯爽登場の余韻を味わう間もなく、麗しいご尊顔に人間関係一年生の不器用を添えた、とっても可愛いここねちゃん回となった。
いい具合に肩の力が抜け、世界観も広がるいい仕上がりだったと思う。
ここねちゃんと次回担当のらんらんは、ゆいに比べて人間関係を上手く乗りこなせない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
内気と過剰なハイテンション、方向性は真逆ながら、”空気”なる透明で不定形なものに向き合うのが苦手で、自分のアクセルを踏みすぎてしまう傾向にある。
そして、そんな自分に常に悩んでいる。
ここに直感力に優れた主人公が”答え”を示しつつ、一歩ずつ自分の道を進んでいくのがデパプリ日常編の基本コース…という感じである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
もちろんゆいちゃんだけでなく、関わる人すべてが師となり友となる横幅の広さがあり、今回は運転手の轟さん。
かわいいオジサンで、いいキャラだなぁこの人…。
孤食を余儀なくされるここねちゃんの冷えた家庭環境は、今後時間を使って取り組んでいく大問題。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
今すぐ保護者の助けを与える訳にはいかないが、しかしあのポンコツ放ったままだと何しでかすか分からない。
あと、難しい自分らしさに思い悩みつつ、それでも自分を改めようとしてる健気な子放置は可哀想
なので非血縁ながら、ここねちゃんのプライベートをよく知り支えてくれる人が、いいタイミングで投入…と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
ゆい達とは親身に触れ合いつつ、家に帰るといつでも一人で飯食って頑張って…なここねちゃん、マジで見てるの辛かったので、轟さんはありがたい助け舟である。
高嶺の花と遠ざけられる状態は変わったものの、人との適切な距離感はまだまだ分からないここねちゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
気合が入りすぎて、共に食事を楽しむどころか相手を萎縮させる形になってしまった。
喜怒哀楽、色んな表情のここねちゃんが見れて嬉しいが、『上手く出来ない…』としょんぼりする姿は悲しい。
ここで轟さんが人気キュアスタグラマーの真実を教えて、自分なりの食べる楽しさを伝えてくれる展開となる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
何かと三人一緒に食べ、美味しさを直接シェアする描写が多い主役に対し、”ソロもぐちゃん”は一人で味わい、SNSを通じてネット越しに喜びを共有する立場にある。
”共に食べる”ことの意味を真ん中に据えて進む今夏作、ともすれば食卓に縛り付けて強烈な同調圧を駆ける家庭主義が暴走しそうな所で、性別にも年齢にも支配されず、電子化されたコミュニケーションメディアを通じて、自分の感じた”美味しい””楽しい”を伝える轟さんが顔出したのは、かなり大きいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
生きることに深くつながった、食という営為。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
それを描くなら社会の形態変化にはしっかり向き合っていくべきで、メインキャラであるらんらんがSNSアイコンなのも、そんな努力の一環だと思う。
家庭や地域共同体の、古き良き価値を大事に描きつつ、新たな善さにもしっかり目を向ける。
年令や性別、外見といった身体に付与された属性に引っ張られること無く、自由に”好き”を発信できる自在さは、映えまくりな食事投稿が似合わないオジサンがやるからこそ、際立ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
そういう自由と、それが生み出す喜びも世界にはある。
”ソロもぐちゃん”の書き方には、そういうメッセージが宿る。
仕事に疲れ果てた轟さんが、食べることの意味、それを美しく飾ることの意義を、たった一人で受け取り見つめたのも、僕は凄く良いと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
皆で同じ食卓を囲み、見つけたもの。
ここねはそうやって、ゆい達に救われたが、それだけが世界唯一の”正しい食”ではない。
街角で一人であった味わいに、そこに宿った彩りに、灰色の人生を救われても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
それを自由に発信して、楽しさを拡げていっても良い。
こういう闊達自在が、迷えるここねに道を示す頼もしさと同時に感じられて、今回大変良かった。
凄く、作品世界と扱う価値が拡がったと思う。
轟さんの優しい導きを受けて、ここねちゃんが今回失敗したクラスメートとの関係構築に即リベンジ…とはならず、『まずは、自分が目の前の食事を存分に楽しまなきゃ!』という根源に戻った所で一話終わったのも、個人的には興味深い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
このペースで、デパプリは課題を解決していくのだろう。
ここねが悩んでいる問題は凄く根が深いし、彼女を彼女たらしめてる善さとも繋がってるので、一年通じてじっくり向き合ってくれると嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
間違えに思えるものから学びつつ進んでいって、少しずつ自分のあり方と、掴みたい未来が見えてくる。
そういう贅沢な描き方が出来るのは”プリキュア”の強みだ。
そのための第2歩目を、今回ここねちゃんはちゃんと踏み出せたわけで、とても良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
硬い表情で心を閉ざしていた時代に比べ、楽しそうに目を輝かせ、しょんぼり暗くなり、感情の起伏をよく表に出すようになった。
外から入ってきた失敗に悲しい気持ちになるのは、心の窓が開いてるから。
辛さに押しつぶされそうになった時、手を差し伸べてくれる人はいっぱいいるわけで、今後も心の赴くまま、いっぱい挑んでいっぱい学んでいって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
そう思える子が主役にいるのは、僕はとてもいいことだと感じた。
やっぱ”プリキュア”では、一人間の成長絵巻を何より楽しみたいわけよ。
そこに棹さす悪役、ナルシストルーくん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
思い出を憎悪し己に酔う姿が、いい塩梅にキレッキレだったわけだが。
悪辣の裏になんか辛い思い出とかあって、結果歪んだのかなぁ…と、ぼんやり考えられる描写が面白かった。
どういう温度感で”敵”を描くかは、シリーズごと違って面白いところ。
強めの洗脳貰ってた会長とは、また違う”悪役”は妙に人間臭いところと、許しがたい絶悪を同居させて、なかなか面白い描き方になってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
他人の思い出盗み取るエグさと、八重歯があざといチャーミングの同居が存在感を際立たせ、目を離せないキャラに育ってきたな…。
今回あんま目立たなかったブラペ様とか、そろそろ起きそうな会長とか、どう考えても重い過去が横たわってるマリちゃんとか、お話が膨らんでいく予感が色んなところにあるのは、長期シリーズとしては大事なところですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
クッキングダムのシリアスな部分を、どんだけ触るかは気になるなぁ…。
あ、マリちゃん語る楽しいピクニックに、自身もファンタジーを拡げキャフフ妄想に浸るここねちゃんと、エプロン姿で皆を応援する育ちコメコメちゃんが、今回も肌を潤してくれたと報告しときます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
デパプリ、めっちゃ幼気な空想が時折元気で、児童文学みが薫るところが好きなんね。
つー感じの顔がいい人間関係一年生、小さな失敗と学びのエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
この流れを背に受け、チャーハンモリモリな自分を今回学友に見せれなかったらんらんが、自分のヘンテコさに悩む次週。
背負った記号的あざとさを、どう人間性と絡めて魅せるか。
大変楽しみですね。
いや実際、らんらんの露骨な萌えキャラムーブは『そういうモン』で消化するハラ、勝手に決めてたからさ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
周囲を覆うフツーさから浮かび上がる異質性を、”みんな”に馴染みつつ”わたし”でもいたい、思春期のアンビバレンツと絡めて彫り込みそうな次回、マジで意外かつ期待なんだよな…。
プリキュアって夢いっぱいの変身バトルファンタジーであると同時に、等身大の思春期にそれぞれの個性と人生背負って切り込んでいく、優秀なジュブナイルでもある(あって欲しい)と思ってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
らんらんの書き方は、創作中の嘘っぱちにどう人間の体重を乗せるか、作品全体の試金石にもなると感じてる。
ここら辺のリアリティと踏み込み、画角をどう作るかはホントシリーズごと、製作者ごとに様々で、その多彩さがまた魅力だったりもするけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年6月19日
”デパプリらしさ”てのが何か、物語を実際描き積み上げることでしか示せないものが見れそうで、来週はとても楽しみ。
こういう回と出会うのが、俺はすごく好き。