シャドーハウス 2nd Seasonを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
館の闇に立ち向かうべく、慎重に情報を探るケイト。
そんな矢先、大広間に”亡霊”が現れ混沌が拡がる。
冴えわたるエミリコのフィジカル、真価を発揮するモンスターマシン。
大騒動の裏側で、ほくそ笑むのは一体誰か…。
そんな感じのスーパーすすアクション超大作、エミリコ大暴れの二期第3話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
わんわん強要に、ドロワ丸見え逆さ吊り。
相変わらずエミリコへの歪な愛情が山盛りの、フェティッシュなイベントが展開されつつ、久々の大立ち回りが楽しい回であった。
エミリコ、純朴天使なのに”体”強いの好き。
序盤はケイトが慎重に館を探り探り、陰湿ないびりをじっとり描写して、今回も穏やかに進んでいく感じ…と思わせておいて、レイドボスがポップアップして全てを薙ぎ払っていった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
ここまで二話、落ち着いた知略戦が主だったので、生き人形フル稼働、悪魔の機械まで動員される大戦役は、気持ちいい緩急
色んな影と人が詰め込まれているシャドーハウス、フツーに性格悪い連中も多い…つうか、運営システムの腐りっぷりを考えると、ケイト世代が例外だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
そんなドブの中、改革の志を同じくしてくれる相手を探すには、かなりの慎重さが要求される。
この賢いもどかしさは、見てて楽しい。
同時にそればっかりだと画面が止まるので、予期せぬハプニングが場をかき回しもするが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
突然の大惨事を前にすると、キャラクターが信頼できる奴か軟弱者か、魂の地金が見えるので面白い。
今回各キャラが見せた働きぶり(働かないぶり)が、今後の知略戦を動かす素材にもなりそうだ。
MVPはもちろん我らがエミリコで、常人が扱いきれない暴れ馬を持ち前のフィジカルで乗りこなし、大将首をあげる大殊勲。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
規格外の身体能力をフルに活かして、縦横無尽に駆け回る姿は、元気で良い。
まぁ、涙目わんわんとかもさせられたがね!
”癖”のキャンバスに選ばれて、なかなか大変な主役だよ…。
生き人形が素手で取っ組み合うには、”こびりつき”と”亡霊”はあんまりに厄介な相手で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
現場は科学兵器を導入して対応してるけど、基本的にはただの子供がヤバすぎる場所に置かれてる状態で、そらー死人も出るって感じ。
綺麗に着飾っても生き人形、命の危機と常に隣り合わせな、最下層労働者よね…
この不公平に反感を抱かせないために、洗脳コーヒーがぶ飲みさせてるわけだが、それが今回双子を凶器にぶっ壊された。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
騒動を上から見つめていたローブ様(あるいは、その共犯者)は、双子を操る隙を作るために混乱を作った形…かなぁ。
テロルの道具に使われた、双子も災難よね…。
”喜びの会”で生き人形が集まってないタイミングを狙えば、もっと”亡霊”対応は遅れたはずで、騒動の首謀者は混乱それ自体よりも、それを生かして別の目的を果たそうとしてる感じがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
それが一体何で、誰が望んでいるのか。
多分ヒントは出ているのだが、まだまだ確たる答えは掴めない。
ヒントの一つは冒頭回想されていた、クリストファーとバーバラ、マリーローズの過去にあるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
シャドウがシャドウである以上必ず発生するすすを、適切に処理しないと”亡霊”が生まれる。
ではそれが原因で、クリストファーは死に、二人のシャドウは輝きを失ったのか?
後の騒動…その奥にいるローブ様の立ち回りを見てると、どうも核心はそこにはない感じがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
”亡霊”は確かに脅威だけど副次的な存在で、やっぱ根幹にはこの館の、クソみたいなシステム…それに傷つけられる影と人の心が、深く関わってる印象だ。
具体的に何があるかは、全然わからんが。
お披露目を終えて二期となり、年長世代が話の真ん中に来て解るのは、心を持っているのは主役だけではない、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
バービー世代にも明るく笑える時代があり、それを踏み潰すような惨事があって、それは館のシステムそれ自体が生み出している。
構造的なものなので、惨劇は幾度も繰り返される。
何人もの人形と影が心を繋ぎ、洗脳コーヒーと過酷な闘争労働、内部対立を煽る監視社会に絆を引き裂かれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
ケイトとエミリコが立ち向かうべき大きな矛盾の、犠牲者であり共犯者でもある存在が、背丈が伸びて闇の奥を覗けるようになって、しっかり確認できるようになった感じがある。
重責に苦しみつつ、バービー&バーバラは立派にリーダーの仕事を頑張っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
バービーが帰還し勇ましく皆を導くことで、混乱は駆逐されていった。
そういう頼もしさの影には、とある男の死が長く尾を引いている。
辛さも強がりも愛情も、心を殺した人形が抱くはずのないもの。
大騒ぎのはずなのにどこか楽しく、縦横無尽に暴れまくった無垢なるエミリコが、笑顔満点で輝かせているものは、かつて確かにバーバラ達に宿っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
しかしそれがくすんでしまっているのなら、どこかに理由があるはずだ。
それが、高みから混乱を見下ろすローブの影とどう関わっているのか。
謎は未だ多く全体像は見えないが、しかし各要素が不確かながら相互に繋がっている感じを、エピソード全体から感じ取ることが出来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
間違いなく”何か”があるんだが、それが何かは解らない。
先を読みたくなる、良いミステリの編み方だと思う。
すす病の犠牲者も結構出てしまって、『やっぱ館のシステム、超ロクでもねぇから潰したほうが良いよ…』って気持ちも強くなったが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
完全にゾンビホラーの書き方だもんなー、すす病患者。
でもそれは、特権が駆動するために下層に押し付けられた、理不尽のしわ寄せでもあって。
色んな犠牲者を生む”館”への叛逆は、不自由な情報収集に手足を縛られ、いつでも危険と隣合わせだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
そういう過酷な状況だからこそ、信頼や敬愛といった人間性の輝きが満ちを示す…はずなんだが、館のシステムは的確に、そこを壊しに来てるからな。厄介な相手だよ。
でも敵が悪辣であるほど、それに立ち向かうケイト様の正しさ、エミリコの可憐さは際立ち、主役を応援したくもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
世界観のエグみや展開のヤバさが、正義を為さんとする主人公への共感を深めるよう活用されてるのは、王道少年漫画らしさがあって好きだ。
夢と希望の物語ではあるのよ、やっぱ。
まー眩い希望を掴むためには、矯正四つん這いでわんわん言うことにもなるがなッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
…フェチ全開の絵面に見えて、『すす能力は、他人を操れる』つう情報を出しておくことで、双子の凶行への伏線張っておくシーンでもあったのか、あれ。
やっぱ変態だけど巧妙で、巧妙だけど変態だな…このお話。
未だ館の謎は深く、闇は濃い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
”亡霊”を倒して一段落と思いきや、館の根幹をなすコーヒーが壊され、また一波乱ありそうだ。
この状況を生み出す犯人は、一体誰か。
その思惑と、人の尊厳を踏みにじるシステムとの関連は。
なかなかに興味深い伏せ札が多く、次回以降も大変楽しみです。
追記 異能力ミステリは、作品内ルールの適切な提示、それが関与してる結果の見せ方が大事なわけだが、そこら辺はこのお話適切でフェアな感じを現状受けている。色々考えてもスカされない信頼感に通じるので、とても大事な所。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月25日
すす能力が心理に作用するなら、一見自然に生まれているようにみえる生き人形との関係も、影が歪めで搾取してる可能性、あるいはなにかから守っている可能性もあるのか。
強制的に好きにさせたり、あるいは何かを忘れさせて心を護ったりとか、そこにも伏せ札ありそうだなぁ…ルゥ、か?