デリシャスパーティ♡プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
ブラックペッパーの助力は、ただのお節介なのか。
悩める拓海が首を突っ込んだのは、”伝説のクレープ”にまつわる、青果店員の厄介事だった。
伝説再現に奮闘する中、見えてくる答え。
助けたい誰かのためでなく、湧き上がる望みのために。
戦士よ、拳を奮え!
そんな感じの祝! たっくん&ブラペ様メイン回!! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
いきなり戦闘から始まるホットスタートが、闘いでも日常でもお人好しな彼の悩みを、みんなと過ごす中で越えていくエピソードを上手く圧縮していた。
ナル公の嫌がらせを、真っ直ぐ受け取って凹むたっくんが、生真面目でかわいい。
お話としては、あくまでゆいのための外部協力者だった拓海が、プリキュアチームと同じ価値観を共有し、内在的な価値にもとづいて闘いに向かい合うまでを扱っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
甘酸っぱいラブコメテイストが、爽やかに漂う今回。
拓海くんの行動原理は、今までのゆい軸からちょっと広い場所へと拓けている。
これを示すのが顔なじみの青果店員、陽佑さんで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
同じく幼なじみの入院に際し、伝説のクレープを蘇らせて拗れた関係を戻したい彼は、ゆいへの思いに悩む拓海と、重なるように造形されている。
なかなか素直に言い出せない秘密、差し出せない心。
これを手紙に乗せて、真っ直ぐやり取りするまでの話だ
たっくんは他人が困っているのを放っておけない、気のいい青年だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
一人で抱え込まず他人に頼ることも知っていて、伝説のクレープ再生は”みんな”でやることになる。
それは前回悩んでいた、らんらんの新メニュー開発でそうであるように、プリキュアチームの基本でもある。
エプロンを着込んで、朗らかにお菓子を作り笑顔で楽しむ姿が、課外活動感満載でチャーミングであったが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
拓海は料理が上手いからそのサークルに、入る権利があるわけではない。
みんなで仲良く楽しく、トラブルがあるなら協力して解決していく気概が、チームの成員たる資格となる。
試行錯誤を繰り返し、知恵を出し合って作って食べる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
伝説のクレープ再生のために頑張るシーンは、少年少女の瑞々しい楽しさがしっかり描かれていて、なんだかとっても良かった。
ああいう日常のスケッチが輝いてると、それを守る闘いにも重さが出るので、スゲー大事だと思う。
それがなんか爆エモで特別なイベントって感じではなく、フツーに毎日やってる感じ、そこにたっくんが混ざった構えない雰囲気が、なおのこと良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
『ご飯を食べる』という、最もベーシックな行動を大事に、こういうハンディな日常感覚がしっかりあるのは、デパプリの強みだと思う。
無自覚にキラキラ飛ばしまくり、全方位に”楽しい!”と”好き!”を放出してるゆいちゃんも可愛く描けてて、『そらーたっくんも好きになっちゃうよね…』という、納得があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
賢いあまね会長が、二人の大体の関係性を手早く把握する所、お姉さん力高くて大変グッドでした。支えてやってくれ…ッ!
ゆいちゃんはおばあちゃんブーストもあって全体的に人格強めなのだが、こと幼馴染が寄せる甘酸っぱい好意には、全くセンサーが働いてない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
そのくせお友達としてはとっても大事で、料理が得意な自慢の男の子だから、グイグイ身を寄せて(他の人にするのと同じように)良くしてくれる。
このギャプがたっくんを悩ませ、それでも助けたいと思わせることが、良くわかる回だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
たっくん以外にも、ゆいちゃんに初恋泥棒された子沢山いるんだろうなぁ…。
この罪なる無邪気…責めるにはあまりに善良すぎて、本人が気づいてくれることを祈る以外出来ねえッ!
たっくんはよく気を回す善人だからこそ、自分の行いがお節介になっていないか悩み、ナル公の余計な言葉にも引っかかってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
戦う理由がゆいちゃん個人にあったから、もし彼女がブラックペッパーの助力を拒絶するなら、手出しする意味はない。
そういう段階から、今回彼はちょっとずつ変わっていく
伝説のクレープを探して、みんなで楽しく作って食べた体験。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
それが陽佑さんの背中を押して、食にまつわる思い出が大事なのだと、そこから生まれる笑顔を守りたいのだと、自分の気持ちに気づけたこと。
色んな人とふれ合いながら、少年は心の奥にある本当を、じっくり捕まえていく。
今回は戦士としてのブラックペッパーをよく見せる回でもあり、バトルはスピーディ&スタイリッシュ、色んなアイデアが元気で、ケレンが効いていてとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
『戦える男性』が戦線に加わり良い作画もらってるの、やっぱ”プリキュア”において画期って感じするな。
たっくんは二度目の揺さぶりを、日常の中見つけた答えで跳ね返す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
同じ技が通用しないのは、物理的な攻撃だけではないわけだ。
このしっかり迷って答えを掴み、力に変えて何かを守れる堅実な成長性こそが、拓海くん最大の強みなのだと思う。
ブレるんだけど、ブレるからこそ着実に育つキャラ…つうか
前々回のあまねとここね、前回のらんちゃんと同じように、拓海もその個性に見合った悩みと解決に向かって、誰かの助けを借り自力で答えを掴み、前に進むことが出来る子供だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
そういう風に、悩みを変化に変えていける人の強さと同じくらい、成長の仕方が人それぞれであると、ここ三話は書いている。
大人びた物わかりの良さ、自己完結した問題解決能力は、見ていると心乱されず安心できて、評価したくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
そういう『いい子』の話が多めなのだが、前回らんちゃんが見せた揺れまくり見えないモノありまくりの、泥まみれ青春日記があることで、優等生であることを唯一の答えに、しないですむ。
欠点や弱点に思えるものがあったとしても、それがあるからこその強さや成長も確かにあって、人それぞれ人生の歩き方は違う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
でもその道は孤独ではなく交わっていて、手を伸ばし支えるのは、お節介なんかじゃない。
直近の話数が、エピソードの核を上手く支える構成だったとも思う。
全児童、全人類に向けて物語を伝える”プリキュア”は、個別の性格や能力を肯定しつつ、普遍の価値を大事にしなきゃいけない、結構難しいバランスで話を作っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
それぞれバラバラの”みんな”を繋げる、一つの大きなリンク。
それを『美味しいは笑顔!』に定めてる話なんだと思う。
だから今回、拓海という異性/非プリキュアが『俺も笑顔を守りたい!』と内発的な動機を獲得して、チームに居る自分を肯定できるようになったのは、結構大事なことと感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
厨房から男の子が阻害されず、戦場から女の子が除外されないお話として、結構鋭く自作を見つめてんじゃねーかな、って思う。
ここにシナモンとマリちゃんの因縁がどう絡んで、話が広がっていくかも楽しみなところではあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
今回たっくんが自分の心を定めたのは、壮大なるクッキンファイターサーガを彫り込んでいくための、土台作りって意味合いもあるだろうしね。
ネトついた因縁眠ってそうなんだよなぁ、マリちゃん周り…
あ、コメコメちゃんがすくすく育っておりましたが、『思い伝える手紙』つうテーマを拾う意味でも、文字がかけるほどに成長した姿は可愛らしく、また尊くもありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
話の都合上ザックザック育つけど、その早さが頼もしく、少しだけ切ないの、独自の味わいだな…。
ぶっちゃけブラペ様って完成された”今までのプリキュア”にはデカ目の異物で、今回一話使って『なんでコイツそこにいるの?』つう疑問にアンサー返しに行ったの、大事なことだし必要でもあったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
そこで拓海青年の人の良さ、生真面目さ、視野の広さゆえの悩みなんかを、日常の中で描く。
そういう手応えのあるお話になってて、とても良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月7日
ずっと知りたかった拓海くんの事がよく解って、もっと好きになれる話なのは、とてもありがたい。
こういう仕上がりを引き継いで、次回切り込むここねの爆弾。
さてどうなるか、とても楽しみですね。