異世界おじさん を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
おじさん・ザ・ビギニング後編ッ! という感じで、キツい記憶の更に奥を探っていくエピソード。
タワシ以下の値段で売り飛ばされ、食を断たれどう考えても限界ギリギリだが、この状況は『全然イケてる方』なのだな、おじさんの体験上…。
これが記憶封印魔法による感情殺傷の結果なのか、更なるハードコアが待ち構えているのか…多分両方なんだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
どんなシビアな現実が襲いかかってきても、現在進行系のアドベンチャーではなく、どっか他人事な思い出話になる形式は、生々しいリアルを笑いで包むのに都合がいい。
精霊とのコミュニケーションが、呪文の発動という結果に結びつかず、おじさんの中でしか成立していないのなら…それは狂人の独り言である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
実際藤宮と出逢った時”そういう対応”されているわけで、神が与えた翻訳の異能は、彼が異世界でひとり生き残っていく武器にはなったが、本来の仕事はしない。
意思を伝えて争いを減らし、平和に暮らす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
元々ヒネてた精神構造は過酷過ぎる体験で完全にぶっ壊れ、魔獣とのバトルで目覚めたのは思わぬ殺しの才能である。
あんだけの危機的状況で、逃げる方向ではなく殺す方向に身体が反応するの、喜んで良いのか微妙なところだな…完全に帰還兵モノの文法。
エルフを助けた龍との闘いにしても、おじさんは”殺し”に結構な天禀があって、それを自覚していない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
自分の異世界適性をSEGAから与えられたギフトだと思い込み、17年間ズレた生き方してたのと同じように、根本的に人間凶器である自分に無自覚である。
でも、それで良いのかもしれない。
異世界の殺し殺されを通じて、ゲームが好きなだけだった少年はもういなくなってしまっていて、魔法という理外の力を携えた怪物がいるだけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
そんな自認を抱えて一人街をさまよってるより、あの団地で三人思い出鑑賞に興じ、一緒にラーメン食えたほうが、豊かで救いもあるだろう。
おじさんのズレっぷりは戦争だけではなく平和にも及び、女の扱いは相変わらず幼すぎてヤバい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
ナイフ収納魔術にビックリして、エルフの裸身を玩弄するのに、スケベ心はカケラもない。
…後の反応を見るだに、カケラもないからヤバいんだろうけども。
これも異世界ピーターパン、哀しき未成熟である。
ワーワー文句言ってたくせに、おじさんから貰った服を後生大事に取っておいたり、メイベル相手に『指輪を売れ!』と強めの圧力かけてきたり、エルフがかなり卑しい感じになってきてるのは最高に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
サービス要因としても”キレ”上げてきてて、見てると楽しいいいキャラである。
おじさんの心に、絶大なダメージを残した異世界の旅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
美少女とのロマンスは萌芽で終わり、少なくとも当人の意識上は、腐れ縁と敵対の中間点くらいで関係は終わっている。
しかしもうちょい上手くコミュニケーションして、”翻訳”の異能本来の使い方ができてれば…という後悔もある。
三人で思い出笑い飛ばして、ラーメン食い行って、手持ち足らなくても『しゃーねぇな!』で済んで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
おじさんの楽しい現状は、17年間分の後悔と苦悩が混じって少し苦い。
しかしだからこそ、不思議なペーソスとホッコリ感が交じる、独特の面白さも生まれている。
シャレにならない過去を笑い飛ばし、どーでもいい今を真剣に生きる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
そういう泥混じりの手触りが、異世界帰りの人生コメディにちゃんとあるのは、やっぱ良いことだ。
おじさんの悲惨さで笑わせつつも嗤ってないのは、その惨めさ苦しさが結構普遍的だからこそ、大事なことよな。
次回も楽しみ。
あ、剝かれるエルフがちゃんと可愛くてエッチなのと同じくらい、光の剣を携えた覚醒おじさんがちゃんとかっこよく描かれていたのは、大事だし良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
おじさんの実力も物語も、”勇者”に相応しい強さがあるんだが、笑えるトホホっぷりと笑えねぇ悲惨さで、その称号はためらわれる。
しかしその闘いがちゃんとカッコいいモノだったと、しっかり絵力込めて印象付けてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月25日
あの壮絶な鬼気も間違いなく、おじさんの過去と現在、その一部であり、色々ぶっ壊れてなお、あのカッコよさは嘘ではないのだ。
だからこそ面倒くさい部分もあるが、まぁ、それはそれである。