ラブライブ!スーパースター!! 二期を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
ラブライブ開催も告知され、意気上がるLiella!
九人となった真価を見せる! と意気込む仲間たちの隣で、恋の心は宙を彷徨っていた。
高嶺の花の秘事を覗いてしまったメイが、巻き込まれる騒動とは!?
そんな感じの葉月恋逆転の一打! 全力で笑いに振ったおバカ回だよッ!! つう、スパスタ二期第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
んーむ…前回鬼ナッツ回とはまた別の意味で、なかなか難しいエピソードとなった。
やっぱド直球に、感情と青春のエモーションに挑んで欲しかった気持ちはある。
同時に色んなものにヤスリがけしない、ザラザラゴツゴツしたパワフルな質感で勢いよく突っ走る感じは大変楽しく、”L”の本道を堪能できた…とも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
母から継いだ学校を思うからこそ、楽しむ自分を表に出せない。
恋ちゃんがどういう子か、笑いの犠牲に茶化した回ではなかったしなぁ…。
恋ちゃんが終始ハワハワモニョモニョ、友達に嫌われるか心配だったり、ゲームが楽しかったり、生徒会の仕事が大変だったり、荷物背負いすぎてテンパってたのが、面白くもなんか染みた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
それは背負いきれない過積載なんだけども、背負おうとするのが葉月恋の現状…メチャクチャ普通の高校二年生だ。
頼れる仲間と距離を作っていた開始時から、そんな普通の部分をさらけ出して、出させてもらって一緒に笑う距離感へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
葉月恋のヘンテコな青春としては、結構良いものが見れたと思った。
同時に主役回なのにこのヘンテコっぷりかよ! チェケラAGAIN!! とも感じたけどね、正直。
文化祭ステージを成功させ、先輩の背中に手を届かせた一年坊主共が、部の仲間、ユニットの一員として凄く馴染んできている描写のように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
次回以降、葉月恋がどうLiella!で過ごしているかを切り取る画角が、今回のお値段を決めるかなーと思った。
先輩後輩強調してた分、今回の平らな空気は良かったな
というわけで開幕サニパさんの曲であえぐ葉月恋。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
今回の画作りはかなり境界線がハッキリしていて、相手の間合いに入る試み/入れない躊躇いが、直線的なフレームを使って可視化されている。
恋の初期状態は、一人ぼっちのこの部屋だ
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/XlfNqLJCpZ
この孤独に恋を置き去りにして、夏美を加えたLiella!はおバカトンチキ軍団として大盛りあがり、面白い顔たくさん見れてありがとうございます…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
明らか怪訝な顔してるのに、せっかく後輩がくれたプレゼントなのでメロンパンダの被り物を外さない平安名、ホント人間が豊かな人だと思うね。
今回は恋メインで回しつつ、部内のカップル模様とか現状の空気とかを、横幅広く切り取って来る回でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
そらークゥクゥとすみれも抜け目なくイチャコラする。
可愛い被り物に、さり気なくチャイナ要素を混ぜ込み、誰が”つがい”かヴィジュアルで理解らせてくるの、悪辣なやり口だよな…。
スパスタ二期の、メインが終わった後の書き方が僕は結構好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
エモさの頂点を駆け抜けて部に入り、色んな難しさと向き合いながら夢に向かって走って、気づくと色んなものを手に入れている。
あるいは、身構えていたものが抜け落ちて、自然と一緒に笑えるようになっている。
今回の四季メイやら夏美やらは、加入時抱えてた頑なさがアホアホ話の中で解けて、いい具合に地金が出てる様子が可愛かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
それは他人との付き合い方とか、壊れた夢とか、結構痛みを伴う彼女たちの課題に、Liella!が助けとなっている証拠だ。
鬼ナッツが部活を楽しんでいると…嬉しい! つうことね。
正式発表なった夢の頂点に向けて、意気上がる八人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
しかし恋はぽんわりフニャフニャ、生徒会の激務と急性ゲーム依存症のあわせ技で、だいぶヤバい感じだ。
デキる女オーラ出してるけど、どポンコツの変人なんだから、これが素とも言える
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/bs3CxXKthL
恋の乱調は母が残した結ケ丘に恥じない自分でいなければならないという対外意識と、相当ヘンテコな内面のズレから生まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
Liella!で共に夢を追いつつも、弱さや本音を預けてくれない遠さは窓ガラスに宿って、メイだけが窓枠越し、その現状を観察する。
これは第4話、自分の担当回でも活用されていたフェティッシュで、メイがガラスの向こう側から踏み込まれる立場から、先輩後輩気にせず踏み込んでいく立場へ歩を進めたことを、上手く教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
限界オタク憧れの的だったLiella!に自分がなってみて、体験し解ったこと。
溢れる敬意はなくなってないけど、アイドルも生身の人間で、自分も青春の当事者で、だからこそ楽しいことがいっぱいある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
そんな実感を日々の部活動、北海道での合宿を通じて学んだからこそ、メイちゃんはスクールアイドル活動に本気で、共に進む仲間が大好きだ。
なら、枠の外で待ってはいられない。
この期に及んで外面を取り作ろうとする恋の内側に、グッと踏み込んだメイとの距離感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
音楽室の机が作る境界線を、恋のチャームポイントであるデカポニテがブンブン越境して、二人だけの秘密が共有され関係が動き出したと教える。
ここの変化の表現、コミカルながらキレててスゲェ好き。
一緒に遊びたいチビを置き去りにゲームにふけり、完全に自分をコントロールできていない恋。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
その孤独な私室にメイは入り込み、鍵を預けられる。
…いや、チビには向き合えよ葉月恋。都合いいときだけ撫でて家族扱いはねぇぞ…。撫でな!
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/FA5FM8LBXJ
嫌われ妄想から現実に戻る時の、ぐにゃぐにゃな恋を上手く使った場面転換とか、変な所がキレてんのよね今回…好きよそういうの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
恋ちゃんもこのメタメタな状況をどうにかしなきゃとは思っていて、メイに節制と秘密を預ける。
そう出来るだけの親愛を、後輩であり仲間でもある少女に持ってる。
しかし何しろ人間関係の経験値が少ない子なので、上手くやっていく方法は良くわからない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
外の視線を気にしすぎて本音にブレーキをかけ、抑圧がぶっ飛んでとんでもない方向にアクセルを踏む。
ここら辺の気質は、Liella!参戦前から変わってないのだ。
それが笑い話と転がるのは、一年分の幸せの証か。
一期8話以前の恋だったら、メイに鍵を預けなかったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
弱くてヘンテコな部分がある…多い自分を他人に見せない。
結ケ丘にふさわしい自分であり続ける。
その意識が強すぎて、色々軋轢も生んだ生徒会長だけども、ようやく鎧を外して他人を信じる足場が整ったから、メイと秘密を共有する。
しかしなかなか素っ裸にはなれなくて、外面と内面がギクシャク噛み合わず、終始フニャフニャである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
このグダグダ感、描かれてみると『まぁ葉月恋は”そう”だよな…』という納得があり、キャラの現状に嘘ついてない話なのは今回、凄く良かったポイントだと思う。
その上で、彼女と共にある仲間はどうすれば良いのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
『私なんて…』と尻込みして、公の立場から逃げていると、掴めないものが確かにある。
”澁谷かのん”に背中を押され、部長となった女の言葉は重い。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/e4fNDm5a6y
ここで嵐千砂都が、自分を変えてくれた彼女の神様が忘れてるかのんの強さを、本人に返す流れは凄く好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
千砂都はかのんちゃん以上に”澁谷かのん”を信じ崇めているのだが、そこに追いついてない生身の高校二年生も大好きで、自分が見てる神様に追いつけるよう、友達として隣にも並ぶ。
それは同じく友達として、学園の中の小さな決断を後押ししてくれたかのんに、恩を返す行いでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
スパスタは新興校のローカルな手作り感、そこでちょっとずつ身の丈を大きくしていく少女たちの描写が結構細かくて、学園モノとして不思議な重力を持ってる印象。ソコ好きだなー俺。
んでグダグダな地金とピカピカな外面のギャップという、普遍的な悩みの渦中にいる葉月恋は、何かと極端だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
マージで友達との距離感が、周囲にビビられ続け科学部とライブ会場にしか居場所なかったヤンキーより図れてなくて、グイグイ前のめりすぎるのウケる。常時前かかりがすぎるんよ!
このバランス取り下手くそ感も、『描かれてみれば、まぁそうだな…』って部分で、トンチキながら愛しく受け止められた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
画面の端っこでニコニコしてる時は目立たなかったが、この女相当変人でキャラが濃くて、Liella!で一番”ラブライブ!”っぽいキャラよね。
他のキャラ結構角取ってあるんだけどな…
さて相棒の抱えた秘密を嗅ぎ取った四季は、周りが禁断の世界にワーキャー盛り上がる裏で、超絶ガチった問い詰めを発動させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
場面の状況をガン無視して、自分が姫れるタイミングに迷わず吶喊するあたり、静かなる暴れ馬である。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/LgregejPcr
突撃CEOとうぃっす嵐は大変可愛いからキャプったが、女二人が秘密を抱えたら即座に”恋”というあたり、四季の脳内が伺える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
メイを見つめる視線がその色に染まっているから、自分以外もそうなると思い込み、なりふり構わずぶっ込んでくるあたり、盛り上がる周囲とは別の場所に足置いてるな…。
ホント恋-メイという主軸とは関係ない所で、メッチャグイグイ来て、キャラの核になってる部分を全面に押し出してくるの、はしたなすぎて最高。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
今回のお話メイ回でもあるので、彼女の半分を担っている四季を濃く描いて、関係性と人格を見せるチャンスでもあるから、正着っちゃあ正着か。
でも物理的距離と心理的間合いが常時近すぎるんだよなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
葉月との付かず離れず難しい距離感を、土足で踏み越えるようにグイグイ来るからな…。
そう出来る相手がいる四季と、Liella!の皆が好きなのに踏み込めない恋の対比とは言えるか。
周りも一切気にしてないしね…欲望の申し子、若菜四季!
『いい加減ドタバタグダグダ茶番劇は終わりだ! いい感じのライティングとエモいBGMで、青春ど真ん中を突っ走るぞ!』と言わんばかりに、終盤戦が加速していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
やっぱ今回も、ゴール入れる役は澁谷”オレンジ”かのんなのね。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/JBEH308Xzt
前回のきな子に比べると、しっかり自分の感じていることを恋に伝え、鍵を返して扉を開けさせたメイの存在感が大きいまま、かのんちゃんが要所を締めた感じがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
やっぱごっつぁんゴール決めるより、お互いにアシストしながら課題に取り込んでいく形のほうが平等な感じするわね…。
かのんちゃんが『私なんか…』を超えて手渡した、副会長任命証。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
窓枠のフレームを越境して受け取った恋は、しかし扉を前に一瞬立ち止まる。
ここで踏み込めないのが葉月恋だし、ここを踏み込ませるために鍵を預かり、返す物語があったのだろう。
かくして、孤独な部屋には仲間が満ちた。
他の連中がオモシロ顔でワイワイ騒ぐ裏で、マージの距離感と湿度で絡み合う四季とメイ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
世界で一番お姫様な扱いされたいのに、想い人がマジ受け身なので、ありとあらゆるチャンスを略奪してロマンス敢行!
若菜四季、本物の”獣”よ…。
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/b9vUsArCA8
他の連中がようやくポンコツ本性晒した葉月に波長合わせて、ワイワイ馬鹿騒ぎやってる裏で”コレ”だからな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
四季ちゃんも部や恋がどーでもいいわけではなく、相当に大事なんだろうけども、人生の優先順位がハッキリした女だ。
抱かれるチャンスは逃さない。それが”獣”のプライオリティ…。
終わりよければ全てよしと、最高に綺麗でエモいED入りで、葉月恋のお話は一旦の幕。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
その愛ゆえに自分を縛っていた母の写真と、4つになったコントローラー。
散々ドタバタ駆けずり回って、葉月恋が得たものは月光の下、かなり上手く描けていると思う。
そこに至るまでは、トンデモ珍道中だったがな!
でもこの綺麗な落ち着きも、ドッタンバッタン大騒ぎな道のりも、両方葉月恋なんだ…という納得はある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
前者だけを自分だと思い込み、そうでなければ愛されないと思いこんでいた少女が、情けなくてヘンテコな自分を友だちに見せれた。
一緒に笑って、楽しんで、隣に並べた。
そういう話として見ると、葉月恋の現状に嘘なく向き合ったいい話だったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
今回暴露されたぶっちぎりオモシロ女としての強さを、今後はいい感じに活かし、暴れまわって欲しいもんです。
そのコミカルな表情と、Liella!作曲担当、結ケ丘生徒会長の誇り高い顔は両立できるもんな。
葉月の噛み合わなさ、妙な敷居の高さをぶっ壊すにはこんくらい暴れた話が必要で、過激ながら適切な処方箋を出した…つうと言い過ぎかもしれんけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
やっぱこの後、ハジケた葉月恋が同級生と後輩にどう混じって、何を手渡すかで値段が決まるエピソードだと思います。
面白かったな、やっぱ…。
そしてトンチキな本編の空気を入れ替えるように、”リエラのうた”はファンシー&ハッピーだ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
やっぱこの童話感は最高に良くて、九人揃って動物さんとふれあう姿が、魂を潤してくれる…ありがたいッ!
(画像は”ラブライブ!スーパースター!! 二期”第7話から引用) pic.twitter.com/XNU3hyboeF
二期全体としてみると、九人揃っていよいよ本番、次回以降てっぺんにまで駆け上がるための下準備という感じもありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年8月30日
世情の影響を受けて次回は休みですが、こっからLiella!の二年目をどう描いていくか、勝負論にも注目が集まるところです。
後半戦、楽しみですね!