プロセカイベスト”Don't lose faith!”を読む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
咲希渾身の新曲を携え、一ヶ月後のライブに意気上がるLeo/need。
真実の自分たちを届けるために必要な実力は、どうすれば掴めるのか。
悩める志歩が見つけた答えは……という、”No seek,No find”の正当後編なお話。
とても良かった。
本音しか言えない女、朔にズタボロにされたプライドを取り戻すには、あのライブハウスで勝つしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
前回と合わせて、殺気と意地が込もったガッツストーリーが展開されていく。
ロックバンドにはこういう殺意が大事だと思うので、ギラついてるの非常に良い。
同時に朔が持ってる問答無用の本物感を認め、自分たちが勝てなかった理由を客観視できる余裕も残ってて、あくまで”音楽”という相手の土俵、自分たちが選んだ領域で勝ちに行こうとする姿が、夢にプライド持ってて良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
大事だからこそ譲れないものを燃やして、志歩とレオニは青春を奔る。
人間関係に支障を来すほどベースにガチってた(というか、不器用だからベースという言葉以外使えなかった)志保と、他メンバーには明確な実力差がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
音楽で食っていくことへの知識と覚悟、演奏技術と見えてる世界。
ここら辺のズレが、今回表に浮かび上がってくる。
(それこそ朔が認識したような)仲良しグループ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
なら、足並み揃えてバランス取って進むんだろうが、”Knock the Future!!”でプロを志した時から、前が加減するのではなく後ろが追いつく以外の道は、レオニにはない。
しかし客の顔を見た曲が作れるようになってきて、成功の実感を掴む中…
断絶よりも融和が前に立って、なんか問題なくやれてる感が出てきてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
『んなわけねぇだろ』と冷水ぶっかけ、否定仕様がない現実を叩きつけてきたのが前回のステージであり、朔という存在である。
ただのイヤなヤツなら無視して距離取ればいいが、朔の音楽も言葉も本物である。
それが解ってしまう子達だからこそ、打ちのめされなお立ち上がって、音楽で自分たちを解ってもらいたいと食らいつく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
今朔がナメてるイメージではなく、本気で戦えるバンドなんだと認めて欲しい。
この思いが全員共有だから、レオニは今回とにかくガチる。
一ヶ月の準備期間、理想のステージに向けてどう練習していくかをしっかり考え、頼るべき相手を頼って、力強く進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
自分たちを崖っぷちに追い込んで四六時中、音楽しか考えねぇ時間を過ごすレオニは、余裕がなくてカッコいい。
剥き出しのガムシャラ感が、似合うユニットだよなー。
無茶も無理も出来るのは、前回咲希が泥に潜って掴んだ新曲と、レオニである自分たちを信じているからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
何者でもない私は大して強くないが、この仲間たちとなら何にだってなれる。
皆で生み出した曲への期待感は、未来の自分へに怯えない強さとなって、試練に向かう背中を支える。
この時もう一つの芯になるのが、『客の心に響く音楽を演る』という、レオニの原点である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
過酷な練習を乗り越え、目的意識を明確に、成長を実感しながら弾き込む日々。
そうして先に進んでいくと、自分たちがどこから来たのか、何をしたいかも顕になっていく。
熱い情熱を持ちつも焦らず、いいバランスで実力を積み上げていく中で、揺るがない自信と明確な原点を掴んでいく描写は、プロのバンドを目指す少女たちがどう”成長”するか、確かな手応えがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
これを見失って先に進むと、メチャクチャ迷走するわけだが…今回は足場を確かめつつ進めていた。
これを思い出させてくれるMEIKO姐さんの頼もしさ含め、今回はセカイバンドとがっぷり四つ、バチャシンあっての成長が分厚く描かれていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
色んな先生に導いて貰うことで、あの世界の住人がどんなキャラクターなのか描く意味でも、今回はディープなイベストだったと思う。
KAITOと志保が言葉少なく、ベースだけで語り合う場面の美しい共鳴とか、いつも浮かれてるリンがレオニの本気を受け取って、居住まいを正して”先生”する姿とか、凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
それぞれ個性があって、だからこそ響き合って前に進める”成長”を、バチャシン通じてよく書けてた。
ストイックにむっつり、自分にも周囲にも厳しい表情で音楽に向き合ってた志歩が、だんだん笑うようになってきて、負けられない本番で演奏を心から楽しんでる様子も良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
それは志を同じくする仲間が、自分の背中に触れる所まで追いついてきたから、生まれる笑顔だ。
見えてるセカイ、望むミライが違いすぎて、周囲から浮き上がるしかなかった志歩。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
彼女は別に一匹狼で平気でも、孤独になりたかったわけでもない(そういう意味では、浮いてる事自体を気にしない朔と真逆だったりする)。
誰かが隣りにいてほしいけど、夢を信じる自分は譲れない。
そう考えていた彼女が、ちぐはぐな演奏に己を曲げて友に並ぼうとしたのは、結構大きな譲歩だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
同時にそれに断固否を吠え、自分たちが追いつくという覚悟を一歌が示したのも良かった。
自分が何を歌いたいのか、全然見えていなかった女の子は、どんどん貪欲になっている。
厳しい理想も遠い夢も、それを追いかけて傷つく心も、仲間に支えられ、自分を鍛え上げ、全身で受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
そうして欲しい物を全部手に入れて、なりたい私、なりたい私たちを掴み取ることを、一歌はもう諦めない。
その透明な我欲が、熱くて良い。
それこそ、志歩がずっと欲しかったものだ。
覚悟と鍛錬を積み上げ、一ヶ月前は刺さらなかった歌が観客に届く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
そうして生まれる無形のコール&レスポンスが、どこか人生に焦っていた志歩に届いて、凄く落ち着いた静寂の中しみじみ、音楽とレオニが好きな自分を受け止めるラストも、大変良かった。
狭く細く自分を追い込み、ピーキーな生き方してたからこそ強くなった志歩が、その極限まで自分と仲間を追い込んだ結果、凄く広くて穏やかな場所にたどり着けた今回の結末は、感動的であるしなにより、日野森志歩という人間にとってとても良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
自分を駆り立て、孤独にするもの。
夢とか理想とか信念とか、流行歌の中では傷なくピカピカで、でも実際引き受けてみると辛く苦しいもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
それを譲らなかったこと、志を同じくする仲間が一緒に受け止めてくれたことで、志歩とレオニは一歩高みへ上がる。
これが今の最高なんだと、心から納得できる演奏をやり遂げる。
最初は『朔の野郎ナメやがって…ぶっ飛ばしてやんよ!』と燃えてた心が、走り抜けてみると結構そこはどーでも良く、ただただ自分たちが前より強くなれた実感、もっと自分らしく弾けた喜びを抱きしめてるのが、面白い描写だなと感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
傷ついたプライドと燃えるエゴは、本気の炎で燃え尽きる。
その本気の先にこそ夢があり、嘘がつけない本物も認める新しい自分たちが待ってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
朔の悪気のなさを認めてサラッと受け流す余裕も、徹底的に本気でやり抜いたからこそ掴めた、レオニの新しい強さなんだと思う。
自分たちは、確かに何かを成し遂げた。
そういう実感から遠かった青春の迷子たちが、夢と選んだロックンロールの舞台で確かに、己を証明する星を見つけた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
今回のエピソードは一つの到達点であり、こっから何かが変わって始まる、新たなスタートラインでもあるのだろう。
そういう手応えを積み上げて、少女たちは大人になるのかもしれない。
このゴリッと熱い青春ど真ん中ストーリーは、レオニらしい早い直球で、待ち望んでいたタマでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
辛かったり怒ったり、感情の暗い側面を音楽に全力でぶつけて、それで何かを掴むことで、カタルシスと変化を得ていく。
人間の影の部分を見据えた上で、それを明るく照らす挑戦の物語。
それがレオニとプロセカの魅力だと思っているので、前回の咲希に引き続き今回の志歩も、闇に踏み込めばこそ見える強い光を掴み取ってくれて、とても嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
やっぱこういう普遍的な悩みや思いをストーリーに編み込み、真っ直ぐ勝負してくれる語り口が好きだわな。
自分たちの感じてる楽しさを見落とすことなく、心の陰りに届く歌を作れたことは、表現集団としてのレオニを前に進めるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月2日
そういう意味でも丁寧に段階を踏んで、遠い夢に向かって一歩ずつ進んでいるLeo/need。
奇妙な縁が出来た朔との今後も含め、これからの物語がつくづく楽しみである。