デリシャスパーティ♡プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
今日も元気にお腹が空いた! バクバクピーマン食うぞ! って所で、ビビり倒すちっちゃいの。
口に含んだ苦い思い出が、一口の再会を妨げるのなら、ここは勇気を出すしかない。
往くぞ勇者ココネ…産地の方々の気持ちを刃に変え、ピーマン大魔王と仲直りだ!
そんな感じのLet's 苦手克服、真夏のコメコメエピ第一弾である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
『メシ扱う以上、ココ触んなきゃ嘘だろ…』という領域に踏み込む話であったが、土田SDのオールドスクール&コミカルな味わいが全面に出て、笑いに満ちつつテーマに真摯な、とても良い仕上がりとなった。
こういう手触り、デパっぽい。
『怖い』と言わせて『不味い』『嫌い』とは言わせなかったり、みんなが作ってくれた料理にここねちゃんが箸つけられない場面自体はすっ飛ばして描かなかったり、”食”というリアルの生活や経済にダイレクトにかかわるネタを扱う手付きは、あいも変わらず慎重である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
あんまりファンタジックにしすぎると、メシを題材に選んだ理由が蒸発するし、生々しく扱いすぎるとヤダ味出る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
バランスが難しいネタではあるが、色んな角度からあくまで楽しく、しかし嘘なく描きぬくべく、ドッシリ腰を落として毎回話に向き合ってるの、偉いなと思う。
土田監督の画作りとテンポが、笑いと真面目さのバランスにしっかり寄与していて、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
変顔とか大げさな仕草とか、メリハリの効いたテンポとか。
自然と笑っちゃう精妙さで、『嫌いで苦手』つうネガティブな要素を包んで、食べやすく仕上げる工夫。
ここにたかだかピーマン食うだけなのに壮大過ぎるBGM持ってきたり、コメコメの口内を大胆リアルに描いたり、フレッシュでシャープな遊び心が随所に踊って、エピソードがとても生き生きしていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
なんてことない場面でも、凝ったアングルや絵面を用意して、ダレないよう話を転がしてくれる工夫が嬉しい
お話としては子供の嫌われ役食材としてポピュラーなピーマンに、幼いコメコメとお姉さんなここねちゃんに向き合うお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
『なんでこんな不味いもん食わなイカンのか!』という、ストレートである意味真っ当な怒りに、プリキュアなりのアンサーを返す回でもある。
大人びてるここねちゃんの中にも、まだまだ”童”が生きてる…つうのは、これまでも幾度か描かれたモチーフだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
コメコメに頼れる背中を見せるべく、苦手を乗り越えようとするここねちゃんは、年相応にお姉さんぶってて大変良かった。
今回、コメコメがお姉ちゃんに抱きつく場面多めで最高。
周りの連中の心意気さえあれば、苦手も乗り越えられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
そんなオーソドックスな解答を一回脇に引っ込めて、生産者の思いを実地で受け取り、誰かが押し付けてくるモンスターではなく自分の手が触れた食材として、ピーマンを捉え直す努力をする。
この失敗と再起に、体温があってとても良かった。
『不味い・嫌い』って人間の根っこにかかわる感覚なんで、そうそう抜けるもんでもなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
ここを軽んじちゃうと、その対になる『美味い・好き』って思いも軽くなってしまう。
なので、お姉さんなここねちゃんだって、一度刻まれたトラウマは早々乗り越えられないと描く。
その上で好きになる努力をし、一度刻まれたイメージに囚われてる自分を客観視し、美味しく思える状況ににじり寄って、もう一度口に入れていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
コミカルで賑やかな話運びながら、結構手数をかけて『不味い』を噛み砕いていたのは、とても良かったと思う。
ピーマンの味自体にはポジティブな言及しかせず、発育段階に不似合いな出会い方で刻まれた恐怖が、好きになるのを阻んでいる…と書いていたのも、悪者を作らない運びで良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
『ピーマンは不味い』っていうパブリックイメージを、敵殴りながら物理で否定しにかかる場面、極端だけどいいシーン。
ここで世の中に流通する『普通』に乗っかって、謬見を助長するようなお話を作るのは、人格固まってない視聴者を相手取る作品としては危ういわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
むしろ新しい価値観をグイと力強く押し出せるようなパワーがあったほうが、ジャンルとしても物語としても善いな、と思える。
メシ食う動物である人間、当然好みの一つや二つはあって、その事実を否定するでも軽んじるでもなく、ドタバタ楽しく取っ組み合いながらも、前向きで理想的な変化に近づく姿をちゃんと書く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
そういうエピソードになってたのは、凄く良かったと思います。
アップテンポでハイテンションな話作りは、難しいテーマを扱う潤滑油としてだけでなく、凄くシンプルにキャラの書き方が楽しくて、可愛らしいって魅力も生み出していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
表情がコロコロ変わり、その見せ方が新鮮で面白いことで、見たかった場面がドンドコ押し寄せてくるの、Happyが過ぎたね…。
今回妖精のサイズ感がすんごく良くて、手のひらライズのメッチャ小さいのがピーピー泣いたりお姉さんぶったり、ちょこまかちょこまか動き回ってるの最高だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
成長を続ける児童としてのコメコメちゃんもいいが、一生愛玩サイズのコメコメちゃんも…また良い…。両方味わえて、お得セットだね。
コメコメもここねちゃんも共通して、ピーマンが苦手になる理由が『タイミングが悪い』って書かれてたのも、納得力高い描写だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
苦味や辛味が強い食材は、舌が無垢なうちは過剰な刺激になっちゃって、不幸な出会い方するのはあるよな~。
んで、そのショックが心に突き刺さって抜けない、と。
何かを食べるのが苦手、出来ないってのは、今回のようなタイミングと気持ちの問題だけでなく、もっと別の要因…アレルギーとか家庭環境との兼ね合いとか…が関わる時もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
今回ここねちゃんとコメコメが挑んだ、ピーマン大魔王との対峙と和解は、あくまで幸運で幸福な一例でしかない。
そこを踏まえた上で、もっと色んな幸せを味わえるよう、”嫌い”とか”不味い”とかと向き合って、自分より小さな存在に生き様を見せるべく頑張るここねちゃんは、とても強く見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
コメコメという幼いキャラを鏡に、ティーン特有の健気な背伸びが、物語と噛み合ってる感じだ。
やっぱ自分の弱さ至らなさを自覚しつつ、ガキに恥ずかしくねぇ背中を見せるべく背伸びしてる存在は、完璧に理想的に”大人”だからよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
いい子で大人っぽい…と思われがちなここねちゃんの、そういう幼いが故の奮戦にしっかり目を向け、伸び盛りの若葉として描いてくれてるのありがたい。
コメコメちゃんもお姉ちゃんの頑張りを受け止めて、ビビってるだけで終わらず美味しく楽しくピーマンと出会え直せて、良かったね本当に良かったね…って感じだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
ワクワクやんちゃ顔の、ちょっと古臭い書き方が凄いチャーミングで、80'sリバイバルが鮮烈だった。あの書き方ホント好き。
というわけで、作品のメインテーマにがっぷり四つ、しかし高所から構えた感じのない楽しい回となりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
あんま高いところから理想を釣瓶落としし過ぎると、生っぽさが消えて受け入れがたくなっちゃうわけですが、楽しくしつつも本質を見失わない、とても良いバランスで踏み込めていたと思います。
エピソードの書き方が良いので、今一掴みにくかったスピリットルーのキャラも、いい塩梅に染みてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
常時おめめキラキラの迷わないっぷりは、単機能なロボットだからこそのポジティブさなんだな…柔軟な運用が出来ない、厄介なポンコツじゃん!
誰かが書き込んだ価値観、盗んできた動力で動いてるあのどポンコツが、今度どういう使われ方をするのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
新幹部の活かし方が、楽しみにもなってきました。
ナル公延命のためのカンフル剤ではあるんだろうが、スピリットルー独自の面白さ、機械なりの信念みたいのが見えてくると、より面白そう。
そこら辺の横幅広げつつ、お姉ちゃん VS コメコメの夏は続く!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
…次回予告見てようやく気づいたけど、このコメコメ推しは映画への下地作りであり、導線なんだな。
一ヶ月ズレた結果タイミングが奇妙なことにもなっているけど、コメコメちゃん可愛いから、クローズアップするにはいいキャラだと思う。
コメコメ軸で話し作ると、今まさにバクバク食って心と体を作ってる最中の存在がどういう生き物なのか、グッと踏み込めるしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月4日
その幼く純粋な姿が、そんな季節をちょっと過ぎたお姉さん達の魂を、眩く照らすって寸法よ…今回のここねちゃん、マジ良い書き方だったな。
次回も楽しみ!