ちみも を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
湘南鎌倉を舞台に、地獄から来た奇妙な同居人との日々を描いたアニメもついに最終回!
第1エピソードでシリアスな決断の物語を、第2エピソードで寂寥滲む別れのお話を、それぞれ完走。
『まるでF先生原作のシンエイ動画アニメみたいだぁ…』って思ったが、シンエイ動画アニメだったわ
ここで地獄さんの根っこを試すデカい話が来るのは予想してたし、期待もしてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
世界規模の地獄をスナック感覚で持ち込む可愛い異物として、地獄先輩も第9話で顔見世を果たし、『この人なら無茶苦茶やってくるだろうな…』みたいな納得(期待感の苗床)を作っておいたわけでね。
それを回収しての赤い曇り空、降りしきる雨のクライマックス…なのだが!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
今回は特に作画が良く、このアニメの自分的強みだと感じていた独特な動画の気持ちよさが全開となり、〆に相応しいクオリティだった。
地獄先輩の顔に吹き付ける雨の表現、凄く良かったなー…。
キャラデザがふんわりファンシーなのでパッと見わかり易い凄みは薄いんだけども、切れ目なく繋がった”動く絵”の面白さを結構な頻度で摂取できたのは、意外な不意打ちで嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
一時のお別れとなる最終回、そういう惚れ込んだ部分が元気なのは嬉しい。
細やかな表現力は地獄先輩のキャラにも生きてて、人間界を存分に楽しみつつ、そこがメチャクチャになる大儀式を平気で差し出し、顔色一つ変えない上位存在っぷりが、可愛く不気味に踊っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
表情や仕草が細かく良いので、超越者の気味悪さを残しつつ、しっかり可愛いという良いバランス。
地獄先輩がちみも的普通な生活から浮くほどに、骨の髄まで人間的な地獄さんの汗と涙も、いい具合に熱を帯びるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
家賃踏み倒しというあまりにしょーもない目的で地獄を呼び込み、新しく出来た家族の人情にほだされて取り消してしまう小市民っぷりは、最後まで僕の愛した地獄さんだった。
冥府神である地獄先輩は人間のちっぽけな暮らしなど知る由もなく、角はあっても根っこから”人間”な地獄さんはこれまでの日々から、今を生きる人達の当たり前な地獄に感じ入る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
必死の訴えが上司に届いて、あわや地球壊滅のピンチを回避できたことを、鬼神家の皆は全然知らない。
その隔絶も、なんかこのアニメらしくて良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
思春期真っ只中のめいちゃん以外、人間サイドは話が動き出した段階で、人格も社会的立場も固まって動かない。
識ること、変わることは二人の仕事だったわけで、最後も情を見せるのがめいちゃんなのは凄く好き。
”地獄”というにはちっぽけな、当たり前の苦と楽に満ちた日々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
そこにこそ人の営みがあるのだという地獄さんの訴えは、ぶっちゃけ取って付けたシリアスではあるのだが、ちゃんと最後に作品を総括する良いメッセージだったと思う。
時にホッコリ、時にダイナシ。
色んな味でシニカルポップな日常を描く
そんなお話に確かに埋め込まれていた、キラッと輝くいい部分を地獄さんが言葉にし、最後にしみじみ僕らも確認できる終わり方は、手堅くも誠実だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
こういう所を裏切らず、僕らが見たい”ちみも”でフィナーレを飾ってくれるのは、凄くこのアニメらしい。キッチリしとったな…。
無事危機を乗り越え、しかし別れの時が来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
Bパートはしっとり不思議な同居人とのお別れ回であり、ずっとこらえてきた年相応の我儘がめいちゃんから溢れるのは、非常に良かった。
親が家によりつかない状況で、ヘンテコ角おじさんにめいちゃんが懐いてたの、俺がいっとう好きなポイントだからね…。
人生経験値が分厚い姉二人が別れに揺るがず、楽しい思い出を土産に去れるよう、色々手を尽くしてくれるのも良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
急に恋バナで盛り上がる所含めて、今まで書かれたキャラを裏切らない対応をそれぞれ見せてくれてた。
最後にしみじみ、『こういうアニメだったね…』と思えるのは良いわな。
やや膝カックンな出戻り落ちも、ヘンテコ同居人モノとしては安定感のあるフィナーレで、自分的には納得。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
かくして優しすぎる鬼とクセの強い三姉妹の日々は続き、普通で平和な地獄が続いていく。
その温もりに、めいちゃんが微笑むラストカットは二億兆点でした。
良い最終回だったなぁ…。
というわけで”ちみも”無事終わりました!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
大変面白かったです、ありがとう!
さっきも言ったけど、動きの付け方がかなり独特で、脳の動画中枢にいい刺激の入る作品だったのは、凄くありがたかった。
まったりと心地よい鎌倉の情景から、思わず飛び出すナイスムーブは、嬉しいご褒美だったな。
マスコットとしてのちみもは正直そこまでささんなかったのだが、シニカルでシュールな笑いの作り方、時折溢れかえる”媚び”の強さは心地よく、楽しく見ることが出来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
基本かわいいだけの丸まんじゅうなんだけど、思い出したように超ろくでもない立ち回りするギャップ、なかなか良かったな…。
地獄さんのキャラも魅力的で、彼を好きになれたことがお話を見届ける大きな足場になってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
三姉妹もそれぞれに強烈かついいキャラで、ドタバタ繰り広げる日常の穏やかさ、時折容赦なく叩きつけられるロクでもなさ、両方がとても良いバランスで描かれていたと思う。
可愛さの糖衣で包んでなお隠せない、投げっぱなしな狂気と冷笑も良い切れ味で、なかなか肌にあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
可愛さ一本槍で勝負されてたら、消化する前に胸焼けしていたと思うけど、こんぐらいヒネてたほうが個人的な好みと波長にはあってたな…。
存分にトボケつつ要所要所は堅牢にまとめて、受け取りやすい角度から物語を投げ込んでくれた手腕も、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
やり過ぎで壊れる半歩前でしっかりブレーキ踏みつつ、定番でまとまりきらないハジケ感はちゃんと出す。
そういう部分でも、アニメ全体をよく見て造られた作品だったと感じます。
というわけで、とても心地よく見終わることの出来る作品でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月24日
人情物語、癒やしのマスコット、シニカルポップなギャグ。
色んな要素を盛り込みつつ、破綻することなくまとめ上げた読後感は爽やか。
いつまでも味わいたくなる作品、続きが見たくなるけど…今はお疲れ様を!
ありがとうございました!