風都探偵 第12話を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
強敵・リアクタードーパントとの激戦と決着、ときめの決意と新たな物語の予感…という塩梅の、アニメ風都探偵ひとまずの幕、である。
ケレンの効いたアクションをたっぷり食べ、自身の過去に向き合う覚悟を決めたときめの成長を感じ、満足度の高い最終回となった。
僕はこのアニメから風都のことを知ったから、スタートラインが同じなときめには不思議な共感が在る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
彼女が戦って勝つよりもっと大事な探偵の仕事…依頼対象の保護と事件への対峙をしっかり果たして、アニメが終わっていくのは大変気持ちがいい。
見応え、手応えってのは、ちゃんと終わる上で大事だ。
ときめの空白の記憶自体は戻らないんだけども、過去に怯えてばかりだった彼女が『真実に向き合う』という探偵仕草を自分のものにして、全ての始原を知る決意を見せたこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
それが彼女の師匠であり仲間であり保護者でもある、翔太郎の物語と深く関わっていること。
どちらも納得できるまとめ方で、彼らとこの街が好きになった視聴者として嬉しい最終回…であり、続きが見たくなるいいヒキでもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
やっぱヒーローの起源は特別な物語であり、『もし新たに物語が動き出すとしたら、そのときゃ”ここ”だぜ!』と約束して終わってくれるの、めっちゃワクワクする。
ときめが自分に向き合うためには、ガイアメモリの起源を知ることが必要で、それは探偵・左翔太郎傷だらけの過去と、運命の子供であるフィリップのオリジンに深く関わっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
こういう縁が表に立ってくると、偶然引き合った連中が必然で繋がっていた感じが強まり、ワクワクはより強くなる。
これがダラダラ垂れ流しにされるだけだったらワクワクなんざしないが、ときめが事件解決のために奮戦し、その戦いを仮面ライダーWが颯爽と助ける姿をちゃんと書いた後なので、気分は高まるし納得もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
こんだけ熱い血潮を込めて事件に挑み、闇を切り裂く連中ならば、確かに運命も特別な縁を用意する
そう飲み込める証を、ときめがアニメ最後の事件でしっかり示してくれたのは、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
過去に向き合う強さを、自分が助けた護衛対象から学び取って勇気を出してるのも、事件をただ解決するだけじゃ終わらない翔太郎スタイルを正統継承してて、大変グッとくる。
そんな成長を試すリアクタードーパントも、バトルの強さと確かな”格”を有していて、最後の相手に相応しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
事件を牽引してきた謎のパーツが、”人間原子炉の冷却装置”っていうケレンの効いたオチに繋がっていくの、異能サスペンスの真骨頂って感じで気持ちよかったな…。
一度リアクタードーパントの強さをちゃんと書いたことで、それを解析し上回っていくエクストリームの凄みも際立った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
ときめが廉太郎さんを守ることで探偵の矜持を示したように、Wもときめの救助を一番に考えて決着の道筋を付けてたのが、ヒーローには何が大事か、ちゃんと語ってて好きだ。
相手と同属性のヒートでは倒せなかった強敵を、”識る”というフィリップの…探偵の強みを最大限活かすエクストリームフォームで上回る戦闘の組み立ては、武力よりも知力こそが探偵の武器なのだと語ってて、そこも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
長めの謎解きフェイズでべらべら喋るのも、かなり気持ちよかったな…。
悪のカリスマに憧れ、身命を賭して裏風都への道を塞いだリアクタードーパントの生き様は、徒花なれど悪の華、最後を飾るに相応しい矜持が匂った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
そういう男が惚れ込んだと書くことで、謎めいたラスボスの格も上がって話が収まっていくのは、なかなか気分がいい。
急に悪のパトロン組織は出てくるわ、全ての始原たる物語の予兆で〆るわ、めっちゃ『物語は続く!』って最終回なんだが、宙ぶらりんな感じはあんましなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
やっぱキャラがどういう成長を果たしたのか、ときめを軸に書ききってくれた所が、収まりの良さに繋がってるんだと思う。
あとまぁ、アニメの外側に莫大な文脈が横たわってることは承知のコンテンツではあるので、最終回に知らないことパナされても『ふーん、そっか…』で食う腹がデキてる…てのもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
『財団Xってなにッ!?』とは思うが、W本編とかで語られてんだろうなーと、聞き流す耳ないと途中参入はキツいの!
フィリップがガイアメモリ開発者の息子であり、絡みついた因縁の果てにヒーローになった背景持ちだと分かったのも、煮えてて良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
”ミュージアム”を相手取った運命の激戦は、これまたW本編でやった上で、『少しは人間心理が解るようになった』今のフィリップがあるのだろう…。
思い返すと、ここら辺の書かれぬ情報をテキトーに保管したり妄想したりしてとりあえず腹に収めて、目の前に流れるお話を楽しむ姿勢を作っておいたのが、アニメからのクソにわかが作品楽しむ上ではよく効いてた感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
そういう気分にさせてくれる、魅力のあるアニメだった。
とにかく翔太郎が気持ちの良い青年で、彼の底抜けな優しさと強さに導かれる形で、ときめが風都に馴染み、人の温もりを知っていく物語を堪能することが出来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
彼らが好きになったから、最終話で探偵と助手としての到達点をちゃんと見せてくれたのが、心地よい読後感を産んでいる。
ケレンの効いたアクションは毎回魅せ方のバリエーションが豊富で、脳髄の若い部分をゴリゴリ刺激してくるパワフルなカッコよさに満ちてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
あんまこういう、男の子汁溢れる料理普段食べないもので、ガツガツ食べてみるとかなり好みの味でした。照井ダーリンの戦い方が好き。
”街と探偵の物語”として、先行作へのウィンクにも敬意がしっかり籠もっていて、3エピソード×4章の構成も多彩な魅力を伴って、良いテンポで転がってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
硬すぎず甘すぎず、微かな悲哀を滲ませつつ前向きに自分なりのハードボイルドを描いてて、ディテクティブ・ストーリーとしての魅力が強い。
翔太郎が愛する風都と、その暴力的かつ怪物的な影としての裏風都。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
”街VS街”の構図が異能者達の戦いに滲んでいて、そこが物語の構図を分かりやすく定めてくれた感じもある。
過去に引きずられ、未来へ飛び出すときめは、2つの街に引き裂かれたヒロインだったわけね。
異能事件を引き起こすガイアメモリに、超人ドラッグとしての色合いが濃くて、怪人が引き起こす事件を街を揺るがす”犯罪”として見やすかったのも、個人的に入りやすかったポイントかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
『愛する街を汚す悪魔の薬に、同じ力を正義に用いて挑むヒーロー』ってのは、馴染み深く好みの構図だった。
派手な超常アクションを元気にぶん回しつつ、地道で味わい深い人情味を必ず事件に忍ばせて、どっしり食べれる味付けだったのも、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
ここら辺はコメディも人情もしっかりこなせる、亜樹子所長の名脇役っぷりが光る。
可愛い人妻だったなー…。
というわけで、アニメからの横入りも夢中にさせてくれる、強い牽引力と確かな魅力がある、好きになれるアニメでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年10月25日
まだまだ翔太郎達の戦いは続いていきますが、物語はひとまずの幕。
続きが見れる時を楽しみにしつつ、今はありがとうとお疲れ様を告げたいと思います。
面白かったです!