イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

D4DJ All Mix:第10話『サムイヨルダカラ』感想

 冬本番も迫り萌え豚の皆さんいかがお過ごしでしょうか……たっぷり餌だよたんと食え!!という、All Mix第10話。
 『キミらは一期で出番多かったからね……新人ちゃん重点で進めてくからね……』と、やや寂しいポジションにいた2ユニットをステージ無しでMIX! という、渡月邸大合宿回でした。
 『ここ三話くらいが音楽や仕事にカッチリ向き合った手堅い仕上がりだっし、フィナーレを前にもう一つのD4DJらしさを堪能してくれ!』と言わんばかりの、雑破先生ご謹製のただただ女の子達が可愛いエピソード。
 控えめに言って最高だったな……みんな凄く可愛かった。
 あえて太めの芯を入れず、余ったスペースで女の子達の”仕草”を徹底的に分厚く描ききっていく筆先が、サンジゲンの表現力とすごく噛み合ってて、萌え萌えで力強かった。
 ひたすらにワイワイキャッキャ遊んでいる多幸感と、あえて力みを抜いたゆるふわ日常テイストがなんとも心地よく、俺がD4DJを好きになった一期のテイストが、濃厚に暴れ倒していた。
 何かと嫉妬の炎を燃え上がらせるむにちゃん・ザ・面倒くさいとか、ひたすら萌えキャラアピールを連打してくるしのぶとか、いっとう好きなネタをわんさとお出しされて、大変ハッピーでした。
 俺は……豚だッ!!!!!!(決意の咆哮)

 

 

画像は”D4DJ All Mix”第10話より引用

 ハピアラとピキピキの大量摂取を前に、胡桃ちゃんの可愛い所が乱撃(ラッシュ)キメてきたのも、All Mixですっかり彼女が好きになった自分にはありがたかった。
 『リリリリちゃんのパジャマ姿と私室は、どうにか全員分ねじ込むぞッ!』という気合を感じて素晴らしいが、ファンシーで少女趣味バリバリな過剰装飾お部屋を見ると、なんだかとっても嬉しい気分になる。
 ここら辺のデコラティブな雰囲気が、リリリリちゃんは強みだと思うね。

 萌え萌えなキャラ記号をぶん回しつつ、その子だけの地金をしっかり見せてくれる手触りがD4Djアニメは好きなんだけども、悪戯天使な胡桃ちゃんがどんなサプライズにこだわっているかは、作品通して大事にされてる部分だと思う。
 みんなが幸せになれるビックリが好きで、哀しい不意打ちは大嫌い。
 なんかツンデレお嬢様みたいな顔で信念を述べる胡桃ちゃんが、前回生み出した最高の”悪戯”を思うと、ただのお嬢様のわがままで終わらない”コク”があった。
 観客の生の反応を引き受けながら、ステージパフォーマンス頑張っていくのなら、新鮮なアイデアを熱量もって届けるのは大事だろうし、”DJ”っていう主題との親和性をこういう形で書いてくれるのは、作品とキャラをより深く理解れる感じで好きなんだよな。
 角を良く取った萌え描写を摂取する中で、自然こういう自分なりの理解が生み出されて、ググっとコンテンツを間近に引き寄せれる感覚があるのは、メディアミックスとして凄く良いことだと思う。

 

 

 

画像は”D4DJ All Mix”第10話より引用

 そういう手応えをくれたから俺はD4DJのアニメが好きになったんだけども、その立役者共があざといアピールを五月雨式にぶっ込んでくるッ! 死ぬッ!!(嬉しい悲鳴)
 『今日はしのぶで往くぞッ』っていう気合が初手から感じられる目覚めカットから始まり、着ぶくれもこもこ可愛かったり、一期は頼れる先輩だった彼女がどんだけの萌えポテンシャル秘めてるか、よく教える回だった。

 あと大鳴門氏の過剰な感情を山盛り詰め込んできて、一回だけでも十分なはずなのに何度も何度も愛本りんくの一番でい続けたい少女の顔を叩きつけて、俺を殺そうとしてきた。
 凶器準備罪でもって、サンジゲンブシロードを訴えても、俺は勝てると踏んでるね。
 ホント二期は隙あらば愛本が好き過ぎてやや頭がおかしい大鳴門むにを叩き込んできて、どうすれば僕が死ぬのかを良くわかっている攻め方がズルいと思います。
 せーっかくりんくと二人きり熱く夜通しブチ上がる(隠語)と思ってたのに、部外者が横入りしてきて”純度”濁るとご不満なんだけども、うるうるお目々で懇願されると全部許しちゃうヘナチョコ愛の奴隷っぷりが、最高にチャーミング。
 むにちゃん・ザ・りんくLOVERが画面に映ると、あざとく可愛い愛本も自動的にバシバシ引っこ抜かれるので、そういうのありがたい自分としては最高ありがたいね。

 

 

 

画像は”D4DJ All Mix”第10話より引用

 つーわけでクソバカでかい渡月邸を舞台に、ワイワイ楽しい合同合宿だッ!
 Photon MaidenとLyrical Lilyがキッチリ整った保養施設で音楽と向き合ったのに対し、こっちは家庭的で年相応のわちゃわちゃ感満載な”修学旅行”になるの、同じことをやっても味わいが変わる楽しさがあって、All Mixって感じ。
 こっからフィナーレに向けて結構ガチった内容になっても行くだろうから、作中のキャラクターも見ている視聴者も肩に力が入らない、ひたすらハッピーな日常を積み重ねてくれる手応えも、大変嬉しい。
 あ、大鳴門氏が同志で親友の明石真秀にすら牙剥き出しなの、”獣”感じて最高でした。
 前回描いたように縁の下の力持ち頑張って、誰かのために本気になってくれる最高少女なのに、愛本りんくが絡んだ瞬間”狂う”の、やっぱ最高なんだよな……。

 んでまーしのぶがあざといワケだけども、俺としてはあのピーマンあーんで”終わり”だと思ってたわけ。
 だってさー、まぁ萌え豚への餌としては既に十分じゃないですか。
 もうちょい正気のある配合にしてくるかと思っていたわけですが、隠れてない隠し味がバリバリの個性を出す明石火鍋のように、そういう手加減してくれるアニメじゃねーわけよ。
 つうかアリモノの素材を活かし、自分なりのアレンジを加えて新しい楽しさを生み出すっていうメニュー自体が、サンプリング文化の核を面白い形で語ってて、DJのアニメだなー、って感じ。
 こういう所の細かい巧さが、ユルく心地よい基調をしっかり引き締めて独特の味出してる所が、俺は好きなの。

 

 

画像は”D4DJ All Mix”第10話より引用

 そんな感心を全力で殴り飛ばす、あざとい萌え萌え爆弾連続投下!
 いやー……どう考えてもやりすぎなんだけども、一期を思い返すとこの濃度だった気もするし、殴りつけられてみると気持ちよく、大変ありがたかったです。
 合宿衆人環視のこの状況で”往く”という選択肢を取れるくらい、犬寄しのぶは山手響子に自然と本気だし、その距離感を愛しく見つめつつ茶化せる間合いの只中に、二人は甘く微睡んでんだなぁ……と理解らされて、すんごく良かったです。
 かっこいい先輩としての顔が濃かったピキピキの、ダダアマな部分で思いっきりぶん殴られた不意打ち感が、今まで描かれた関係性にビタッとハマって、超納得があった。
 そらーこんぐらい山手響子に狂ってるよな、犬寄しのぶ。
 ”必然”だよこのやりすぎは。

 あ、大鳴門氏はとっておきのダメ押しでカワイイカワイイしのぶちゃんにも嫉妬してて、りんくの可愛い全部独り占めしたい”獣”を最後までゴリゴリ押し込んでくれていました。
 最高。
 今後もハンサムで移り気な彼女にヤキモキしながら、溢れるほどの愛を自分でも持て余して青春駆け抜けてくれ。

 

 やっぱD4DJ見てるなら、大鳴門氏の面倒くさい純情を大量摂取したい気持ちは強く、それに答えてくれるハピアラ&ピキピキ回でした。
 こうもド直球でド濃厚な”萌え”食ったのも久々だけど、なんだかんだ『オタクとしての胃腸が求めてるな、コレを……』っていう満足感があって、やりすぎだからこそありがたい過剰なパワーを、ガッツリ食べれました。
 とっても良かったです。
 山盛りサービスで力を蓄え、Wステージが待つ12月に何が見れるのか。
 次回も楽しみですね。