ドンバドンバ泣いてしまった…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
『もうコタローにはこうする事でしか自分を守れなかった。』が、子どもという存在の無力さと切実さ、現実にモミクチャにされて綺麗ではいられない血みどろを見事に切り取り、優しく見守っている。
まえだくん先生はつくづく、立派なコロコロ作家だ。 https://t.co/OR5EwemUMZ
幼い無力さにメチャクチャにされてる当人は、”男らしさ”を押し付けられて泣き倒した我が子のためにキュティちゃんの絵本を手渡した、父母の思いはまだ見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
しかし燃え盛る怨念混じりのイマジネーションが産んだともだちと、触れ合い育つ先でいつか、それが見えるほど背丈も伸びるだろう。
この奇跡を通り過ぎて、中学生になったコタローは『女性を好きになる男にならなければいけない』という檻に、今度は自分から入ろうとしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
その変化は自発的であると同時に社会的であり、強制でありながら好ましいだろう。
ホビーでありともだちであるぷにるは、共に檻に入れるのか。
被造物であること、無性であること、可変であること、不変であること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
”ぷにるらしさ”を女の形に削ぎ落としてまで、コタローが望む/望まれる青年のスタンダードに付き従う必要はあるのか。
このお話が”コロコロ初のラブコメ”である意味は、やはり大きいように思える。
今回描かれた出発点に立ち返ることだけが、コタローと彼を愛する人達の幸福でも、正解でもないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
時の流れの中、否応なく変わっていく”私らしさ”と対峙しながら、彼ららしい、彼らだけの幸せを皆で掴めたら良いなと、思える回だった。
子どもたちに幸あれ。
しかしきらら先輩への慕情が”本物”なのか、社会に肯定されるマッチョな自分の証明書を求めているのか、切り分けるのは難しく、『お前の初恋を解体しろ』と中学生に突きつけるのは残酷だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
恋をすること、大人になること、人間であることに極めて誠実なこのお話は…
多分コタローが己の初恋を解体し、何を求めていたか暴く瞬間をクライマックスに必要とするのだけども、その内省は今回描かれた彼の起源と同じく、血みどろで痛いだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
でもそういう場所を通り抜けなければ、何かが生まれ得ないのなら、無生物に意志を与え始まったこの物語は多分そこから逃げない。
『渾沌、七竅に死す』とも言う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
学園のマドンナへの慕情に目鼻を付けたら、死んでしまう何かがあって、その曖昧なまどろみがとても愛しいことを、この漫画はずっと書いている。
それでも魂の始原に燃え盛る涙を抱えた少年は、自分と世界がどう繋がり、世界の中の自分をどうしたいか、いつか睨みつける
そうしなければならない畢竟に、物語途中で投下され人間であること、女であることを過剰に価値化するジュレが、グイグイ引っ張ってるのは漫画がつえーなとつくづく思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2023年12月28日
本筋をぶった斬るように挟まれたこの過去編が、何を示すものなのか。
見落とせない凄みが、かわいい笑いの奥鈍色に光っている。