イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 24/07/12 TNX『人食い鬼と剣士の御霊』

 昨日はトーキョーN◎VAオンリーオンラインコンベンション”トーキョー夜会”

トップページ | トーキョー夜会 の、テストプレイに参加してきました。
 大盛況につき呼び集められた追加卓の猛者、スゲー久々なLanceさんのシナリオだよ!

 

 シナリオタイトル:人食い鬼と剣士の御霊 システム:トーキョーN◎VA-X RL:Lanceさん

 

 文月蜜柑さん:”竜宮喰らいの”サンジョウ:年齢不明オス:アヤカシ◎ヒルコ●カタナ 日本軍が古きアヤカシの卵から生成した、4メートルを超えるオオムカデの怪物。いつか”英雄”に殺されることでその名声を高めるべく生まれ落ちたが、次第にレールが狂いだし今は軍の監視下から離れ、自分だけの”英雄”を探して人の世で暴れまわっている。純粋でオシャレ。

 コバヤシ:”錆だらけ埃まみれ”ラスティ・ダスティ:起動後半年男性格:コモン◎カタナ●クロガネ 特殊なオーラを纏った金属塊をコアに、天國が製造したポンコツドロイド。その本性はとある剣鬼の折れた刀であり、とある事件をきっかけに記憶を取り戻し、手足の生えた刀である新たな生にどう向き合うか、刃を杖に運命に立ち向かっていく。

 

 こんな二人が、最強の鬼と剣士に向き合うシナリオを遊んできました。
 大変楽しかったです。

 全体的に構造がハッキリしたシナリオで、どういう部分で楽しんでほしいのか、トレーラーの段階から明瞭だったのがまず良かったです。
 そこで感じたイメージから寸分たがわず……というよりこっちが期待し想像していたものより全然面白いものがバンバン飛び出して、成功のイメージを裏切られず膨らませてくれたまま、心地よくゲームを遊べたのが凄く良かった。
 自分がシナリオにこめた面白さを最大化するべく、ミドルフェイズをシンプルな構成にまとめて、戦いに取り憑かれた鬼たちがスタイルをぶつけ合うという、NOVA特有の面白さが濃い目に煮出されていたのが、システムの強みを活かしていて素晴らしかったです。

 戦いに取り憑かれたヒトデナシをキャストでやるのは、一般性考えるとなかなか難しいもので、しかしそういう存在が出来るのもまたNOVAというシステム、あるいは街の魅力。
 クセが強い面白さをしっかり乗りこなして、食べやすい形に切り整えたうえで親切にこちらに手渡してくれるマスタリングとストーリーテリングで、どっぷり修羅の世界に浸ることが出来ました。
 こんぐらいクセが強いアクトを堪能できるのは、すり合わせるポイントが少ない少人数シナリオだからこそだとも思うので、形式の強みを最大限生かしたテーマをしっかり選んで、真っ直ぐ書ききったパワーのあるアクトだったと思います。
 そういうRLサイドからの提言に、自分なりの『ストライクゾーンに入る変化球』を投げれた手応えがあり、自分としても満足の行くセッションになりました。

 

 文月さんはお噂はかねがね、同卓するのは初めまして、というポジションだったのですが、ハンドアウトを過剰に受け止めすぎたブン回し人間としっかり向き合ってくれて、大変嬉しかったです。
 サンジョウはチャーミングで健気な異形で、このアクトだからこそ敵ゲストではなくキャストとして触れ合うことが出来た幸運も相まって、とても素敵なキャラだと感じました。
 PLがキャストに定めたスタイルを受け入れつつも、自分がその生き方に感じ入ってしまったものを抑えきれず色々語りかけてもしまったわけですが、跳ね除けるでも自分を曲げるでもなく、サンジョウらしく問いかけに答えを返してくれて、とても嬉しかった。
 やっぱ自分のこだわりと好きを詰め込んだキャストを通じて、心地よいコール&レスポンスが成立したと思えた瞬間ほどTRPGやってて楽しい時間もないので、初顔合わせの方とそういうつながりが生まれたのは、大変ありがたいことだと思いました。

 

 という感じの、大変楽しいセッションでした。
 めちゃくちゃいいシナリオなので、夜会本番も絶対楽しい時間になると思います!
 同卓していただいた方、ありがとうございました。