イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

魔王2099:第8話『電脳魔導都市・秋葉原』感想ツイートまとめ

 社長も焚べたし景気はイイぜ…行くぜ魔王のアキバ旅!
 サイバーパンクファンタジーのド本命を駆け抜け、魔法学園の転校生物語が始まる、新章突入の魔王2099第8話である。

 作品の特徴である小気味の良いテンポの良さを、新展開のアタマっから発揮し、とっとと新たなスプロールへと足を運び、地元の有力者に渡りをつけ、潜入先に飛び込む所まで話が進んでいった。
 この停滞感のなさはやっぱ見ていて気持ちが良く、魔王様のちょいポンコツな勢いの良さと相まって、気持ちよく展開に乗っかれる。
 昔馴染みの手がかりとなる秘宝を求め学園潜入…てのが今の枠組みだが、こっから同変化していくかも楽しみだ。

 

 

 

画像は”魔王2099”第8話より引用

 というわけでアバンでフックの強い制服姿の魔王様を先取りしつつ、新宿事変を乗り越えた一行がアキバに赴くまでがサクサク転がっていく。
 間取りは狭くとも愛があった四畳半から、300万登録者を誇る人気ストリーマーに相応しいいい家に引っ越し、マキナとイチャコラぶっこいてる魔王様をじっくり見せてくれて、大変にありがたい。
 高橋もレギュラーとしてアキバに付いてってくれる感じだし、マキナも制服着込んで一緒に過ごすし、既に愛着湧いたメンバーが元気なのはいい。
 勇者もなんか意味深顔で、青とオレンジに塗り分けられたアキバの境目に立つしな!

 状況事態は小気味よく転がっているが、話の温度感としてはややじっくり温めてる感じで、その分作品世界が良く見えて良かった。
 社会のゴミ溜めからのし上がり、裏切りの上にアグラかいてるクソカスをぶっ飛ばすまでを描いた新宿編に比べて、秋葉原編は街の雰囲気も舞台となる場所の治安も落ち着いていて、かなりテイストの違う話になってく予感。
 ここら辺の変化を、雪の北新宿駅から電車乗ってアキバまで行く、明らかに現代日本の地理とは異なるサイズ感をしっかり描写して見せてくれたのは、世界混交ファンタジーとしての面白さが良く出ていたと思う。

 

 魔王様が懐かしさを感じていたアキバのサイバー・バザールも、バキバキにサイバーしてた新宿にはなかったファンタジー味があり、しかし魔導サイボーグやらが闊歩する地続き感もあり、新たな物語の舞台がどんなところか、期待感を高める見せ方が出来ていたと思う。
 ぶっちゃけ魔法学校の転校生が秘めたる才能で無双キメる系物語には、治安の悪いサイバーファンタジーより物語分解酵素が全然なくて、新宿編より乗れるか心配だったが、今ん所ちゃんとワクワク出来てありがたい。
 魔法学園モノはド素人でも、魔力計測水晶がぶっ壊れるのは定番展開だってのは理解るぜッ!

 俺はマキナと魔王様のマッタリ仲良しな所とか、スゲェスピードで物分かりよく現代に適応したように見えて、どっかズレてるところがある魔王様のキャラが好きなんで、そういうのがたっぷりと味わえたのもありがたかった。
 複数ヒロインを巡ってのラブコメドタバタをやるには、あんまりにもマキナが仕上がり過ぎているわけだが、「まぁマキナだけいりゃ良いな…」と思える見事なヒロインなので、何の問題もない。
 74時間ぶっ通しで配信をやり切り、お上品に拍手する場面とか大変良かった。
 こういう細かい萌えクスグリが上手いの、あんま目立たないがこのアニメの良いところだなぁと思う。

 

 アキバでどういう物語が展開していくかに関しては、追うべき聖杯として露骨に設定された御三家のレガリアと、ヒソヒソプークスクスされてた緋月さんのキャラ次第かなと思う。
 勇者が最後に意味深に話のタネ、高いところから蒔いてもいたが、どうも見た目通りに魔法学園転入生無双をぶっこいて終わる…ってわけでもなさそうだ。
 社長が死に際、「俺が死んでもシリーズは続くんだから、世界がこうなってしまった理由を追えよ!」と言っとったが、その一端が地下の宝物を追う冒険から見えてくんのかなー…。
 現状六魔侯の手がかり、社長ほど分かりやすく牽引力のあるクライマックス装置って感じはないので、今後どう駆動していくか。

 アキバを三分する大物相手に、天然なのか思慮深いのか分かんねぇ大物っぷりをブン回し、とっとと全部バラして協力体制作っていく流れは、このお話らしいテンポの良さと地ならしの手際だった。
 いい意味で常識的な高橋が、色々気をもんでたのを大股で飛び越えて、真正面から権力者のお墨付きで潜入調査可能な状況を整えてしまえる、魔王様の器のデカさが鮮明だ。
 「不要なストレスをサクサク回避する」のは、このアニメの特徴的な作劇法だと思うが、厄介ごとの正門を人間力でこじ開け、足場整えてから現場に入っていく流れは、スッキリしてて大変良い。

 

 

 つーわけで、アキバ魔法学園での冒険に向けて、一話で状況を整えるエピソードでした。
 手際よく話の準備を進めつつ、マジカルサイバー世界の新しい風景とか、魔王様とマキナの仲良しっぷりとか、見たいものいい感じに見させてくれて、大変良かったです。

 こっからどういう話が転がっていくのか、サッパリ読めないのもむしろ楽しさの苗床。
 魔導技術華やかなりし新天地で、我が道を行く魔王様がどんな騒動と出会いを巻き起こしていくのか。
 魔王2099新章、大変に楽しみです!