ウィッチウォッチ 第13話を見る。




話を伝奇バトル方向にグイッと切り替える、デカ目のエピソードを無事乗り越え、始まったケイゴとの同居生活。
それがもう一度舵を日常コメディに切り替え直した時、どういう味わいを生み出すかを小気味よく描く、久々の短編連作である。
やっぱガシガシとトンチキな状況が転がり、テンション高めなツッコミが乱打され、オモシロ人間たちが愉快に暮らしている様子をガハハと眺めるこの形式、メチャクチャ気楽で気持ちが良い…。
ケイゴと音夢ちゃんが”いつもの連中”に追加されたことで、新たな定番がボコボコ湧いて出てくるドライヴ感とかもあって、大変楽しかった。
実質新キャラとなるウルフのワイルドな引っ掻き回し力、カンちゃんを群れの頭と認めての程よい制御も大変いい感じで、いろんな面白さを引き出せる良い素材を手に入れたなぁ…と思った。
カンちゃんのクズっぷりとはまた別の角度から、何かと落ち着いてしまいそうないい子達の同居生活をかき混ぜてくれそうで、なかなか良い。
そんなウルフが音夢ちゃん=撫でられネコチャンという真実に気づいてて、奇妙な縁で繋がってるのもマジおもしれーな…。
ここは煮込むと独特のコクが出てきそうな組み合わせなので、今後個別のフォーカスした話が楽しみだ。
話としてはサブカルクソ野郎との同居が妙に気恥ずかしい空気に満ちてたり、ウルフがやりたい放題のくせにいい感じに首輪付いてたり、音夢ちゃんが撫でられマニアの擬似淫乱だったり、モイがニッコにキッスしたりした。
ラブコメでも最上級のDOKI☠DOKIイベントをさらっとスルーしたモイちゃんに、「やっぱ…”ない”…かぁ…」と下唇噛み締めた直後、目ん玉ギンギンにして己の胸の中の顔のない獣に戸惑ってる様子に、力強く拳を握ったりもした。
極デカLOVEはお互いに見え見えなのに、”ある”と”ない”の狭間で楽しく揺り動かされる視聴体験、なかなかレア。
もうちょいケイゴのウザさと噛み合わない同居をコスるかと思ってたら、結構穏やかに着陸しトラブルはウルフ方面から発生するの、結構愉快な裏切りだったな…。
今は余所余所しさも残る距離感だけど、今後同じ屋根の下暮らす家族として遠慮がなくなってくると、また取り繕わないヤバさと可愛げが出てくるのかもしれねぇ。
第3エピソードで垣間見える食事事情とか、当たり前に過ぎていく日々の空気が身近に感じられる描写が多いのは、デカい山を乗り越えての平穏って感じがして好きだ。
こうして取り戻せたモノの中で、みんなアホみたいなことしてワーワー騒ぎ、仲良く笑うのだ。
…ええなッ!
ギャグやって良い時空間に戻ったので、音夢ちゃんが脳みそピンク色の快楽ジャンキーとしてキャラを立てていくのを、ホッコリ微笑みながら見守ることも出来る。
キャラの背骨が”淫乱”にあるのはどーかとも思うが、ここら辺の生臭さを猫変化で上手く匂い抜きして、程よくニマニマ出来る味わいの艶笑に変えているのは、流石の手つきだなぁと思う。
どーせ音夢ちゃんメインのイイハナシもそのうち来ると思うので、それまではズブズブ快楽にハマっていくポエム小娘の大暴れを、たっぷり堪能させてもらいたい。
やっぱチャーミングなおバカ加減を、ヤバい一線をしっかり守って取り回し切る腕が冴えてるお話だなぁ、と思うね。
そういう精妙なコントロールを持ってしても、「惚れ薬でなんかええな~」になった連中のドラッギーさは、言い訳効かないヤバさだったと思うが。
A先生のキャラが「フア~」ってなってる場面のリスペクトも感じるが、飴玉巡って毒戦/ドラッグ・ウォーしてるときより生々しいトビっぷりで、思わず笑ってしまった。
やっぱニコちゃんの浅はかな魔法が、ドッタンバッタン大騒ぎを巻き起こすマジカルコメディの味は大変美味しく、このお話の本道に帰ってこれた安心感がある。
それがモイちゃんからのほっぺチューで解決するとなりゃ…日本全国大喜びだぜ!
むっつりボーイの義務的ほっぺチュー、ホンマ美味しいからな…。
ニコちゃんドキドキの一大ラブコメイベントを、サラッとこなせてしまえるモイちゃんのクールさが、主を守り切る責任感から来てるのは、前回のバトルからも明らかだけど。
新しい仲間がドンドン増えてきて、より賑やかになっていくだろう青春の中で、お互いの思いがちょっと…でも結構シリアスにすれ違っている感じが今後、どう料理されていくか。
今回ラブコメ力の高いヒキをしたのは、「そこに注目してね!」つうサインでもあるのかなと思う、愉快千万な日常への帰還でした。
ドタバタ楽しい日常あり、甘酸っぱい恋色あり、たっぷりの笑いあり。
やっぱこのベーシックな味わい、食べてて美味いわ…。
第2クールも楽しみ!