イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ルパン三世:第3話『生存率0,2%』感想

ケレン味たっぷりの第一話、シックでメロウな第二話と来て、ルパン新シリーズ第三話は超人力高いライバルのお披露目。
開幕一分で負けブックをゴクゴク飲み込み、ニクスの大物っぷりを強調しに行く次元先生の、PC2力の高さに失神しそうになる。
俺もあれくらい華麗に、GMのストーリー進行に協力してみたいもんだ。

一話完結でありながら、シリーズ全体を貫くプロットがある今回のルパン。
怪盗方面でのシャドウがミス・ルパンことレベッカであるのに対し、真正面からのライバルとなるのがMI6のジェームス……じゃなかった、エージェント・ニクスさん。
超聴覚をシンプルに活かした超人描写が冴え渡り、今後の活躍が期待できる顔見世でした。

自分の信念だけを頼りに自由に生きるルパンに対し、MI6という組織に全てを捧げたニクスを『犬猿の仲』で例えるダイアログの切れ味は、今回も健在。
あくまで法に忠実な銭形と比べても、任務の範囲なら殺しをためらわないニクスは巧く差別化できてんのよね。
耳が良すぎるのでサイレンサーとEV(エンジン音しないから)を愛用してたり、細かい設定と演出が噛み合って、いい塩梅に強キャラオーラ出てました。
こういう細かい説得力を積み上げていくことが、キャラを好きになる足場にもなり、お話が素直に飲み込める重要ポイントにもなるわけで、見せ方も作り方も巧いなぁ、素晴らしい。

メインは猟犬ニクスとの追いかけっこなんだけど、ルパンらしいギリギリのタイミングでの博打あり、ちょっと凝ったアクションシーンあり、ドキドキワクワクをいろんな方面から準備してくれるのも、見ていて楽しくて有り難い。
色んな見せ場を作ってくれると、やっぱり視聴意欲が萎えなくて素晴らしいね。
巧くレベッカにフックすることでちょっとした見せ場を作り、キャラが忘れ去られず、出しゃばりすぎずのいいバランスで露出させる所とか、非常にグッド。
レベッカは可愛気とエキセントリックさとズルさが巧く同居した、すっごくルパンっぽいキャラで大好きです。

冒険活劇かくあるべしという感じで、非常によくまとまったお話でした。
レベッカと同じく、ニクスの今後の活躍に強く期待したくなる、初の主役回だったと思います。
次元は今回、十字架にかけられ水ぶっかけられて伝奇ショック受けてルパンと煙草キスしただけの萌えキャラだったけど、来週はハードボイルドに主役らしい。
また一話限りの次元ガールが生きたり死んだりするのかと思うと、今からワクワクしますね。